能力語

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**一方で、例えば[[愚か者の秘本/Fool's Tome]]はこれより後にでた[[暴勇]]と同様のシステムであるが暴勇を使った記述には改められておらず、[[深海の恐怖/Deep-Sea Terror]]はこれより前に存在したスレッショルドと似たシステムであるが、スレッショルドは使われていない。これらの他にも同様の例はいくつもあるが、[[Mark Rosewater]]によれば、能力語は同じシステムをもつグループであることを把握し易くするためにあるので、セットの中に1枚しかない場合には使われないとのこと<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/52888178262/ability-words-are-treated-like-reminder-text-given-the Blogatog](Mark Rosewaterのblog 2013年6月13日)</ref>。
 
**一方で、例えば[[愚か者の秘本/Fool's Tome]]はこれより後にでた[[暴勇]]と同様のシステムであるが暴勇を使った記述には改められておらず、[[深海の恐怖/Deep-Sea Terror]]はこれより前に存在したスレッショルドと似たシステムであるが、スレッショルドは使われていない。これらの他にも同様の例はいくつもあるが、[[Mark Rosewater]]によれば、能力語は同じシステムをもつグループであることを把握し易くするためにあるので、セットの中に1枚しかない場合には使われないとのこと<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/52888178262/ability-words-are-treated-like-reminder-text-given-the Blogatog](Mark Rosewaterのblog 2013年6月13日)</ref>。
 
*能力語と勘違いしやすい書式の能力も存在するため、混同しないように注意。例えば[[予見]]は[[ルール文章]]だけを見るとなんとなく能力語にも見えるが、[[総合ルール]]で意味が定義されている[[キーワード能力]]である。
 
*能力語と勘違いしやすい書式の能力も存在するため、混同しないように注意。例えば[[予見]]は[[ルール文章]]だけを見るとなんとなく能力語にも見えるが、[[総合ルール]]で意味が定義されている[[キーワード能力]]である。
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*キーワード能力における[[キッカー]]ほど顕著ではないが、[[魂力]]と[[湧血]]のように、極めて似通ったものが別の能力語として登場する場合もある。
  
 
===大まかな分類===
 
===大まかな分類===

2021年2月19日 (金) 11:08時点における版

能力語/Ability Word は、似た機能のカードを1つにまとめて表現するために使われる機構。


Tribal Flames / 部族の炎 (1)(赤)
ソーサリー

版図 ― クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。部族の炎は、それにX点のダメージを与える。Xは、あなたがコントロールする土地の中の基本土地タイプの数に等しい。



Metamorphic Wurm / 変態するワーム (3)(緑)(緑)
クリーチャー — 象(Elephant) ワーム(Wurm)

スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、変態するワームは+4/+4の修整を受ける。

3/3

解説

キーワード能力とは異なりそれ自体にルール上の意味はなく、新メカニズムが導入されたことを明示する、同じメカニズムを持つカードの動きを分かりやすくする、といった役割のために作られたものである[1]開門懲罰者などのような「公式の通称」を、カードに直接書いたものと思えばよい。

いずれの能力語もルール文章から削っても問題なく意味が通るように書いてある。またキーワード能力と違い、(例えば地震/Earthquakeがキーワード能力の飛行の有無を参照するように)他のカードから能力語の有無が参照されることもない。

概念として登場したのは比較的遅めで、初めてカードに印刷されて登場したのは神河救済魂力掃引である。その後、スレッショルド刻印(と銀枠ゴチ)がキーワード能力から能力語に変更されている。

  • 英語版では注釈文フレイバー・テキストなどと同じく斜体(イタリック体)で書かれている。日本語版では長い間通常のルール文章と同じフォントが使用されていたが、エターナルマスターズ以降は教科書体で書かれるようになった。
  • マーカーとしての役割ももっている。例えばMagic Onlineなどの検索エンジンでカードを検索する場合には能力語を入力するだけでよく、いちいち能力そのものを打つ必要がないためとても便利である。
  • 銀枠カードなどのごく特別な場合には、ゲームに影響を与えることもある。
  • コンフラックス版図が登場したのを受け、インベイジョン・ブロック時のらせんブロックで同様の能力を持つ過去のカード群(俗に所有地カードと呼ばれていたものの一部)も、オラクル変更によって版図を使った記述に改められた。
    • 一方で、例えば愚か者の秘本/Fool's Tomeはこれより後にでた暴勇と同様のシステムであるが暴勇を使った記述には改められておらず、深海の恐怖/Deep-Sea Terrorはこれより前に存在したスレッショルドと似たシステムであるが、スレッショルドは使われていない。これらの他にも同様の例はいくつもあるが、Mark Rosewaterによれば、能力語は同じシステムをもつグループであることを把握し易くするためにあるので、セットの中に1枚しかない場合には使われないとのこと[2]
  • 能力語と勘違いしやすい書式の能力も存在するため、混同しないように注意。例えば予見ルール文章だけを見るとなんとなく能力語にも見えるが、総合ルールで意味が定義されているキーワード能力である。
  • キーワード能力におけるキッカーほど顕著ではないが、魂力湧血のように、極めて似通ったものが別の能力語として登場する場合もある。

大まかな分類

同じ条件を参照する
スレッショルド暴勇上陸金属術陰鬱窮地大隊英雄的神啓星座強襲獰猛副官圧倒魔巧結集昂揚紛争威光激昂附則一徹
同じコストを持つ
魂力壮大湧血盟友
同じ数値を参照する
彩色版図収斂宿根
その他
刻印掃引光輝族系同調誘引奮励議決協議動議ゴチ英雄の報酬

能力語一覧

セルの背景色が濃いカードは銀枠などの公式フォーマットでは用いないもの。

能力語 分類 主な登場セット
スレッショルド(Threshold) (各種) オデッセイ・ブロック
刻印(Imprint) 起動型能力または誘発型能力 ミラディン・ブロックミラディンの傷跡ブロック
魂力(Channel) 起動型能力 神河救済
掃引(Sweep) 呪文 神河救済
光輝(Radiance) 起動型能力または呪文 ラヴニカ:ギルドの都
暴勇(Hellbent) (各種) ディセンション未来予知
壮大(Grandeur) 起動型能力 未来予知
族系(Kinship) 誘発型能力 モーニングタイド
彩色(Chroma) (各種) 未来予知イーブンタイド
版図(Domain) (各種) インベイジョン・ブロックコンフラックス統率者2016
上陸(Landfall) 誘発型能力または呪文 ゼンディカーワールドウェイク戦乱のゼンディカー・ブロック統率者2018ゼンディカーの夜明けゼンディカーの夜明け統率者デッキ
金属術(Metalcraft) (各種) ミラディンの傷跡ブロック統率者2018
同調(Join Forces) 呪文または誘発型能力 統率者
陰鬱(Morbid) (各種) イニストラード闇の隆盛コンスピラシー統率者2014
窮地(Fateful Hour) 呪文または常在型能力 闇の隆盛
湧血(Bloodrush) 起動型能力 ギルド門侵犯ドラゴンの迷路
大隊(Battalion) 誘発型能力 ギルド門侵犯ドラゴンの迷路
英雄的(Heroic) 誘発型能力 テーロス・ブロック
誘引(Tempting Offer) 呪文 統率者2013
神啓(Inspired) 誘発型能力 神々の軍勢ニクスへの旅
星座(Constellation) 誘発型能力 ニクスへの旅統率者2015統率者2018テーロス還魂記
奮励(Strive) 常在型能力 ニクスへの旅統率者2020
議決(Will of the Council) 呪文または誘発型能力 コンスピラシー
協議(Parley) (各種) コンスピラシー
強襲(Raid) (各種) タルキール覇王譚イクサラン・ブロック
獰猛(Ferocious) (各種) タルキール覇王譚運命再編
副官(Lieutenant) 常在型能力または誘発型能力 統率者2014統率者2018
圧倒(Formidable) 起動型能力または誘発型能力 タルキール龍紀伝
魔巧(Spell Mastery) 呪文 マジック・オリジン
収斂(Convergence) 呪文 戦乱のゼンディカー統率者2016
結集(Rally) 誘発型能力 戦乱のゼンディカー
盟友(Cohort) 起動型能力 ゲートウォッチの誓い
昂揚(Delirium) (各種) イニストラードを覆う影ブロック
動議(Council's dilemma) 呪文能力または誘発型能力 コンスピラシー:王位争奪
紛争(Revolt) (各種) 霊気紛争
威光(Eminence) 常在型能力または誘発型能力 統率者2017
激昂(Enrage) 誘発型能力 イクサラン・ブロック
宿根(Undergrowth) (各種) ラヴニカのギルド
附則(Addendum) 呪文能力 ラヴニカの献身
一徹(Adamant) (各種) エルドレインの王権
ゴチ(Gotcha!) 誘発型能力 アンヒンジド
Family Gathering 呪文 ホリデーギフトカードSeason's Beatings
英雄の報酬(Hero's Reward) 誘発型能力 チャレンジ・デッキ
Teamwork 誘発型能力 Heroes of the RealmSol, Advocate Eternal

脚注

  1. Twinkle, Twinkle Little Star/きらきら星(Making Magic 2014年4月28日)
  2. Blogatog(Mark Rosewaterのblog 2013年6月13日)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

  • 2 カードの部分
    • 207 文章欄
      • 207.2 文章欄には、ゲーム上意味を持たないイタリック体の(日本語版では文字サイズが小さいまたは教科書体である)文章が書かれていることがある。
        • 207.2c 能力語は、能力の最初にイタリック体で書かれている(以前の日本語版ではフォントが区別されておらず、―で区切られていることで区別する必要があった)。能力語は、同様の機能を持ったカードを区別できるようにするために定められたキーワードのようなものであるが、ルール上の意味を持たず、総合ルールに独立した項目を持たない。能力語には、「一徹(いってつ)/Adamant」「附則(ふそく)/Addendum」「団結(だんけつ)/Alliance」「大隊(だいたい)/Battalion」「湧血(ゆうけつ)/Bloodrush」「祝祭(しゅくさい)/Celebration」「魂力(こんりき)/Channel」「彩(さいしょく)/Chroma」「盟友(めいゆう)/Cohort」「星座(せいざ)/Constellation」「収斂(しゅうれん)/Converge」「動議(どうぎ)/Council's Dilemma」「集会(しゅうかい)/Coven」「昂揚(こうよう)/Delirium」「落魄4(らくはくよん)/Descend 4」「落魄8(らくはくはち)/Descend 8」「版図(はんと)/Domain」「威光(いこう)/Eminence」「激昂(げきこう)/Enrage」「窮地(きゅうち)/Fateful hour」「底なしの落魄(そこなしのらくはく)/Fathomless descent」「獰猛(どうもう)/Ferocious」「圧倒(あっとう)/Formidable」「壮大(そうだい)/Grandeur」「暴勇(ぼうゆう)/Hellbent」「英雄的(えいゆうてき)/Heroic」「刻印(こくいん)/Imprint」「神啓(しんけい)/Inspired」「同調(どうちょう)/Join Forces」「族系(ぞくけい)/Kinship」「上陸(じょうりく)/Landfall」「副官(ふくかん)/Lieutenant」「魔技(まぎ)/Magecraft」「金属術(きんぞくじゅつ)/Metalcraft」「陰鬱(いんうつ)/Morbid」「集団戦術(しゅうだんせんじゅつ)/Pack Tactics」「パラドックス(ぱらどっくす)/Paradox」「協議(きょうぎ)/Parley」「光輝(こうき)/Radiance」「強襲(きょうしゅう)/Raid」「結集(けっしゅう)/Rally」「紛争(ふんそう)/Revolt」「秘密会議(ひみつかいぎ)/secret council」「魔巧(まこう)/Spell Mastery」「奮励(ふんれい)/Strive」「掃(そういん)/Sweep」「誘(ゆういん)/Tempting Offer」「スレッショルド(すれっしょるど)/Threshold」「宿根(しゅっこん)/Undergrowth」「議決(ぎけつ)/Will of the council」がある。
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