騙し討ち/Sneak Attack
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エンチャント
(赤):あなたは、あなたの手札にあるクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。そのクリーチャーは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを生け贄に捧げる。
普通に使ってもコンボで使っても優秀なエンチャントの1つ。赤マナ1点で、手札のクリーチャーによる奇襲が行える。
ファッティで爽快なコンボを決めるのはデッキビルダー冥利に尽きる。実際、これをキーカードに据えたスニークアタックというデッキが存在する。ウルザ・ブロック構築では、セラのアバター/Serra Avatarとのコンボで一世を風靡した。
ウェザーシード・ツリーフォーク/Weatherseed Treefolkやシヴのフェニックス/Shivan Phoenixなどの手札に戻ってくるクリーチャーと非常に相性が良い。さらにそれらを出して狂気の祭壇/Altar of Dementiaで生け贄に捧げるのを繰り返すと、みるみるうちにライブラリーが無くなっていく。魔術師の導師/Wizard Mentorがいると、使い捨てになるはずのクリーチャーを何度も使い回せるようになるので、出せるだけの赤マナを使ってなだれ乗り/Avalanche Ridersやギトゥの投石戦士/Ghitu Slingerが手札と戦場を行ったり来たりして、戦場を蹂躙することもできる。基本セット2011のタイタン・サイクルとも相性が良く、1ターンに2度能力を誘発させられる。他にも優れたシナジーを形成するカードは枚挙に暇がない。
このように、組み合わせるカードによってコントロールやライブラリー破壊、土地破壊、無限マナ、無限ダメージなどさまざまなデッキ形態に変身できる。ある意味で何でもできる、どんな状況にも対応可能なデッキを作れるカード。
現在の主戦場はレガシー。一度攻撃させるだけで勝ちを決められる引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornが登場したことで、スニークアタックは一躍レガシーのトップメタにのし上がった。主にShow and Tellとのハイブリッドデッキであるスニーク・ショーが活躍している。第二候補は、以前はもっぱら大祖始/Progenitusだったが、グリセルブランド/Griselbrandの登場以降はそちらが使われる事も多い。
- これの起動型能力で戦場に出したクリーチャーのコントロールが変わった場合、そのクリーチャーは次の終了ステップを迎えても戦場に残り続ける。クリーチャーを生け贄に捧げるのはそのコントローラーにしかできないうえ、遅延誘発型能力が誘発するタイミングが「次の終了ステップの開始時」にしかないため。
- 一時期、第6版ルールに対応するためのオラクル更新で「ターン終了時まで速攻を得る」と変更されていたが、2010年1月29日のオラクル更新で永続的に速攻を持ち続けるように変更された。もっともターン終了時に生け贄になってしまうので、コントロールを奪われるなどしない限りは両者に差はない。
[編集] 関連カード
[編集] よく使われるクリーチャー
- セラのアバター/Serra Avatar
- 茨の精霊/Thorn Elemental
- 高潮のクラーケン/Tidal Kraken
- 悲哀の化身/Avatar of Woe
- 火口の乱暴者/Crater Hellion
- ドラゴンの暴君/Dragon Tyrant
- 夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star
- 明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star
- ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus
- ドラゴン魔道士/Dragon Mage
- 大祖始/Progenitus
- 荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus
- 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
- 森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus
- グリセルブランド/Griselbrand
- 世界棘のワーム/Worldspine Wurm
- 残虐の執政官/Archon of Cruelty
- 偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier
- 原初の征服者、エターリ/Etali, Primal Conqueror
[編集] 主な亜種
特記しない限り赤のカードで、手札からクリーチャーを速攻を付けて出し次の終了ステップ時に生け贄に捧げさせる。同様にして墓地から出すカードは浅すぎる墓穴/Shallow Graveの項を、速攻が付かない代わりに生け贄に捧げなくてよいものは流転の護符/Quicksilver Amuletをそれぞれ参照。
- 鉤爪のジィーリィーラン/Zirilan of the Claw - 5マナのクリーチャー。手札でなくライブラリーからドラゴンを探して出す。起動コスト(1)(赤)(赤)のタップ能力。終了時には生け贄でなく追放。(ミラージュ)
- "Ach! Hans, Run!" - 赤緑6マナのエンチャント。あなたのアップキープに手札でなくライブラリーからあなたが指定した名前のクリーチャーを探して出す。アン・カード。(アンヒンジド)
- 殺戮本能/Killer Instinct - 赤緑6マナのエンチャント。あなたのアップキープにライブラリーの一番上がクリーチャーならそれを出す。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 場当たりな襲撃/Impromptu Raid - 赤緑3マナ混成カードエンチャント。起動コスト(2)(赤/緑)で殺戮本能の効果。(シャドウムーア)
- 先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger - 赤白4マナのプレインズウォーカーの-8忠誠度能力。手札でなくライブラリーから探して出す。アーティファクトも可。終了時には生け贄でなく手札に戻す。(イニストラードを覆う影)
- 大釜のダンス/Cauldron Dance - 赤黒6マナのインスタント。さらにあなたの墓地からもう1体出す。墓地から出した方だけは、終了時に生け贄でなく手札に戻る。(インベイジョン)
- 奇襲の配備/Surprise Deployment - 白4マナのインスタント。速攻は付かない上、戦闘中にしか唱えられず、白でないクリーチャー限定。終了時には生け贄でなく手札に戻す。(プレーンシフト)
- 変容するドッペルゲンガー/Shifty Doppelganger - 青3マナのクリーチャー。起動コスト(3)(青)とこれ自身の追放。終了時にこれ自身は戦場に戻ってくる。(オデッセイ)
- 裂け目の突破/Through the Breach。5マナのインスタント。コストは重いが、連繋つきなのでこちらも使い回すことは可能。(神河物語)
- 不実な衝動/Treacherous Urge - 黒5マナのインスタント。自分の手札でなく対戦相手の手札からクリーチャーを出す。(次元の混乱)
- 白熱の魂炊き/Incandescent Soulstoke - 3マナのクリーチャー。エレメンタルのみ出せる、起動コスト(1)(赤)(赤)のタップ能力。エレメンタルのロードでもある。(ローウィン)
- 快速ウォーカイト/Swift Warkite - 赤黒6マナのクリーチャーのETB能力。マナ・コスト3以下限定。墓地からも戻せる。終了時には生け贄でなく手札に戻す。(タルキール龍紀伝)
- 猪の祟神、イルハグ/Ilharg, the Raze-Boar - 5マナのクリーチャーの攻撃時誘発型能力。速攻でなく攻撃している状態で戦場に出る。終了時には生け贄でなく手札に戻す。(灯争大戦)
- 改革派の勧誘者、ザラ/Zara, Renegade Recruiter - 青赤5マナになり、自分の手札でなく防御プレイヤーの手札から出す様になったイルハグ。(統率者レジェンズ)
- 次元縛りの共謀者/Planebound Accomplice - 3マナのクリーチャー。クリーチャーでなくプレインズウォーカーを出す。起動コスト(赤)。(モダンホライゾン)
- 青銅血のパーフォロス/Purphoros, Bronze-Blooded - 5マナ破壊不能の神・クリーチャー・エンチャント。赤かアーティファクトであるクリーチャーしか出せない。起動コスト(2)(赤)。(テーロス還魂記)
- ヘルカイトの狩猟者/Hellkite Courser - 6マナのクリーチャーのETB能力。手札でなく統率領域から統率者を出す。プレインズウォーカーも出せる。終了時には生け贄でなく統率領域に戻す。(統率者レジェンズ)
- 軍拡競争/Arms Race - 4マナのエンチャント。アーティファクトを出す。起動コスト(3)(赤)。(兄弟戦争)
[編集] 参考
- スニークアタック
- スニーク・ショー
- カード個別評価:ウルザズ・サーガ - レア
- カード個別評価:ドミナリア・リマスター - 神話レア
- カード個別評価:ダブルマスターズ - 神話レア
- カード個別評価:エターナルマスターズ - 神話レア
- カード個別評価:おとぎ話 - 神話レア