マナ
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マナ/Manaは、マジック:ザ・ギャザリングにおいて、呪文を唱えるために必要なリソース。マジックの根幹を成す概念の1つである。
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解説
マナは、主にマナ能力の効果によって生み出される(マナ能力でない能力の効果から生み出されることもある)。通常は戦場にある土地をタップすることで(土地のマナ能力を起動することで)生み出すことができる。他のマナを生み出す効果は「(マナ・シンボル)を加える。」と記述される。生み出したマナはマナ・プールに加えられ、コストを支払うために即座に使うことも、後で使うためにマナ・プールに残したままにしておくこともできる。使われなかったマナは各フェイズや各ステップの終了時に失われる。
マナには、白マナ(W)、青マナ(U)、黒マナ(B)、赤マナ(R)、緑マナ(G)の各種色マナと、無色マナ(C)がある。それぞれのアルファベットは、各色および無色を表す略号と同一である。カード上ではマナ・シンボルか、「白マナ/white mana」といった文章で表される。マナのタイプとは、その5色(白・青・黒・赤・緑)および無色の6種類のことをいう。
マナ・プールに加えられたマナで、マナ・コストや、他のマナ・シンボルで表されたコストを支払うことができる。
- 色がついたマナ・シンボルは、色がついたマナのコストを表す。これはその色のマナによってのみ支払うことができる。
- (1)、(2)、(3)などの数字や(X)のマナ・シンボルは、不特定マナ・コストを表す(無色マナ・シンボルではない)。これらはどの色のマナで支払っても構わないし、無色のマナで支払っても構わない。
- コストに含まれる(C)は無色マナ・シンボルを表す。これらは不特定マナ・コストではなく、無色マナでしか支払えない。
- その他、混成マナ・シンボルなどの特殊なマナ・シンボルも存在する。そちらについてはマナ・シンボルを参照。
例えば、コストが「(2)(W)(U)」と表記されていたら、好きなタイプのマナ2点と、白マナ1点と、青マナ1点とで支払えることを示している。
プレイヤーがコストを支払った後にまだマナ・プールにマナが残っている場合、プレイヤーはどのようにマナが残っているか宣言しなければならない。
プレイヤーが優先権をパスしたときにまだマナ・プールにマナが残っている場合、プレイヤーはどのようにマナが残っているか宣言しなければならない。
特殊なマナ
- 使用法が制限されたマナを生み出す能力がある。
- 例えばMishra's Workshopは、アーティファクト呪文を唱えるためにしか使えないマナを生み出す。
- 特定の用途に用いることで特別な効果を持つマナを生み出す能力も存在する。
- 例えばすべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters Allは、インスタント呪文かソーサリー呪文を唱えるために使用すると、その呪文が打ち消されなくなるというマナを生み出す。
- 氷雪パーマネントから生み出されたマナは、氷雪マナとして扱われる。ただし、これはマナの色やタイプではない。詳細は氷雪マナを参照。
- 汚染/Contamination、マナの反射/Mana Reflectionなど、置換効果によって加えるマナのタイプや量が変更されても、制限や追加の効果はそれによって加えられたマナに適用される。
- 追加の効果を与えるマナが増えた場合、その増えたマナそれぞれについて支払った呪文に追加の効果を加えたり、誘発型能力が誘発したりする。
- 繁茂/Wild Growthなど誘発型マナ能力によって加えられるマナは誘発元のマナ能力によって加えられるわけでは無いので、制限や追加効果が適用されることはない。
その他
- 基本セット2010発売に伴う総合ルール改定で廃止される前は、プレイヤーはフェイズの終了時に失われたマナの数に等しい点数のライフを失うという「マナ・バーン」と呼ばれるルールが存在していた。詳細はマナ・バーンの項を参照。
- ゲートウォッチの誓い発売に伴い、無色マナの表記方法がマナ・シンボル「(◇)」を使ったものに改められた。詳細は無色マナの項を参照。
- マジックのみならず様々な創作物で扱われるが、大元は太平洋の原始宗教に由来する。「神秘的なエネルギー」という解釈が大半だが、青マナや赤マナはフレイバー的に水や火そのものとして表されることも(→メテンダ・ライオン/Mtenda Lion、消しえる火/Quenchable Fire、ほくちの壁/Tinder Wall、ジャングル巡視部隊/Jungle Patrolなど)。
関連用語
ルール用語
廃語
俗語
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 106 マナ
- 106.1 マナはマジックの基礎となるリソースである。プレイヤーはマナを消費して、呪文を唱えたり能力を起動したりする場合などのコストを支払う。
- 106.2 マナはマナ・シンボル(rule 107.4 参照)によって表される。マナ・シンボルはマナ・コストを示すのにも使われる(rule 202 参照)。
- 106.3 マナはマナ能力(rule 605 参照)の効果によって生み出される。それ以外にも、呪文やマナ能力でない能力の効果によって生み出されることもある。マナを生み出す呪文や能力は、プレイヤーにマナを加えさせる。マナが呪文によって生み出された場合、そのマナの発生源はその呪文である。マナが能力によって生み出された場合、そのマナの発生源はその能力の発生源(rule 113.7 参照)である。
- 106.4 効果の記述によってプレイヤーがマナを加える場合、そのマナはプレイヤーのマナ・プールに置かれる。これ以降、コストを支払うために即座に使うこともできるし、未消費のマナとしてマナ・プールに残しておくこともできる。各プレイヤーのマナ・プールは、各ステップやフェイズの終了時に空になる。それをプレイヤーがマナを失うという。マナを生み出したり未消費のマナを参照したりするカードは、オラクルで訂正され、マナ・プールを明示的に参照することはなくなっている。
- 106.5 能力が、タイプの定義されていないマナを生み出す場合、代わりに マナを生み出さない。
- 106.6 呪文や能力の中には、生み出したマナをどう使うかについて限定のあるものや、そのマナを消費した呪文や能力に影響を及ぼす追加の効果を持つもの、そのマナを消費したときに誘発する遅延誘発型能力(rule 603.7a 参照)を作るものがある。それらはマナのタイプには影響を及ぼさない。
- 106.7 他のパーマネントが生み出すことのできるマナのタイプに基づいたマナを生み出す能力が存在する。「生み出すことのできる/could produce」マナのタイプとは、そのパーマネントの能力がその時点で解決され、すべての存在する置換効果が可能な任意の順番で適用されたとして生み出すことになるマナのタイプのことである。その能力のためのコストが支払えるかどうかは考慮しない。この条件で見てそのパーマネントがマナを生み出さない場合や生み出すマナのタイプが定義されない場合、そのパーマネントが生み出すことのできるマナのタイプは存在しない。
- 106.8 効果が混成マナ・シンボルで表されるマナ1点をプレイヤーのマナ・プールに加える場合、そのプレイヤーがそのシンボルのどちらか半分を選ぶ。色 マナである半分を選んだ場合、その色のマナ1点をそのプレイヤーのマナ・プールに加える。不特定マナである半分を選んだ場合、そこに示されている数の無色 マナをそのプレイヤーのマナ・プールに加える。
- 106.9 何らかの効果がファイレクシア・マナ・シンボルで表されるマナ1点をプレイヤーのマナ・プールに加える場合、そのシンボルの色のマナ1点をそのプレイヤーのマナ・プールに加える。
- 106.10 効果が、不特定マナ・シンボルで表されるマナをプレイヤーのマナ・プールに加えるとなっている場合、その量の無色 マナをそのプレイヤーのマナ・プールに加える。
- 106.11 効果が、1個以上の氷雪マナ・シンボルで表されるマナをプレイヤーのマナ・プールに加えるとなっている場合、その量の無色 マナをそのプレイヤーのマナ・プールに加える。
- 106.12 「マナを引き出す目的で[パーマネント]をタップする/tap [a permanent] for mana」とは、そのパーマネントの、起動コストに{T}シンボルを含むマナ能力を起動するということを意味する。rule 605〔マナ能力〕参照。
- 106.13 あるカード(《魔力奪取》)が、あるプレイヤーの持つ未消費のすべてのマナを失わせ、他のプレイヤーに「これによって失われたマナ/the mana lost this way」を加えることがある(同一のプレイヤーでも構わない)。これは、前者のプレイヤーのマナ・プールを空にし、この方法で空にされたマナを後者のプレイヤーのマナ・プールに入れるということを意味する。どのパーマネント、呪文、能力によって作られたかということは変更されず、そのマナに課せられている制限や追加の効果も変更されない。
- 106 マナ