蔓延/Infest
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吐き気/Nauseaの上位種。あるいは、ピッチスペルでなくなった虐殺/Massacre。
除去性能自体は紅蓮地獄/Pyroclasmに近く、特に部族ウィニーなどの小型クリーチャーを多用するデッキに対してよく効く。紅蓮地獄よりも重いのは難点だが、一方で再生や軽減、破壊不能といった手段で防げないというマイナス修整独特の利点が高く評価される。実際に、ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tenderのような紅蓮地獄に耐性のあるクリーチャーを除去できるという点が買われ、赤マナを出せるデッキでも紅蓮地獄より優先的に採用されるほどである。
オンスロート初出時はゴブリンやエルフ、アラーラの断片再録時はキスキンや白黒トークンの対策として使われた。エターナルのサイドボードでもよく見かけられたカードであったが、悲哀まみれ/Drown in Sorrowや黄金の死/Golden Demiseといった上位互換が登場して以降はそれらに出番を譲る形で現役を退いた。
関連カード
すべてのクリーチャーに-1/-1の修整を与えるものについては吐き気/Nauseaを参照。1体のクリーチャーに-2/-2の修整を与えるものについては見栄え損ない/Disfigureを参照。
ここでは、複数のクリーチャーに-2/-2の修整を与えるカードを挙げる(特に記載がないものは3マナ)。
- 虐殺/Massacre - ピッチスペル。4マナ。(ネメシス)
- 薄暗がりを漂うもの/Gloomdrifter - スレッショルドしている場合のCIP能力。黒を除く。4マナ。(トーメント)
- 苦痛の命令/Decree of Pain - サイクリング誘発型能力。5マナ。(スカージ)
- 残響する衰微/Echoing Decay - 対象のクリーチャーと同じ名前のものすべて。2マナ。(ダークスティール)
- 忌まわしい笑い/Hideous Laughter - 秘儀。インスタント。4マナ。(神河物語)
- 湿地での被災/Marsh Casualties - キッカーした場合。対象のプレイヤーがコントロールするもののみ。5マナ。(ゼンディカー)
- 悲哀まみれ/Drown in Sorrow - 占術1がついた、蔓延の上位互換。(神々の軍勢)
- 黒薔薇の一片/Bite of the Black Rose - 議決カード。対戦相手のもののみ。4マナ。(コンスピラシー)
- 死の激情/Death Frenzy - 黒緑の多色。ライフ回復効果付き。5マナ。(タルキール覇王譚)
- 眼腐りの虐殺/Eyeblight Massacre - エルフでないクリーチャーのみ。4マナ。(マジック・オリジン)
- 湧き上がる瘴気/Rising Miasma - 覚醒3 - (5)(黒)(黒)付き。4マナ。(戦乱のゼンディカー)
- 鞭打つ触手/Flaying Tendrils - このターンに死亡するクリーチャーを追放する。欠色持ち。(ゲートウォッチの誓い)
- 突き刺さる雨/Biting Rain - マッドネス(2)(黒)付き。4マナ。(イニストラードを覆う影)
- 危険な状況/Hazardous Conditions - 黒緑の多色。カウンターが置かれていないクリーチャー限定。4マナ。(カラデシュ)
- 貧窮+裕福/Rags+Riches - 余波呪文の上半分。4マナ。(アモンケット)
- 黄金の死/Golden Demise - 昇殿付き。都市の承認を得ていれば対戦相手のクリーチャーのみマイナス修整。上位互換。(イクサランの相克)
他、全体タフネス-2修整カード
- 最後のお祭り騒ぎ/Final Revels - -0/-2修整と+2/+0修整の2つのモードがある。5マナ。(ローウィン)
- 奔放なる遊戯/Rollick of Abandon - +2/-2修整。赤の5マナ。(ニクスへの旅)
開発秘話
開発時にはソーサリー版仕組まれた疫病/Engineered Plague(選択したクリーチャー・タイプに-1/-1修整)であったが、オンスロートの部族テーマとの相性を考慮され、現在の効果に変更された(Card of the Day 2002/10/31参照)。
ストーリー
「Infest」は「厄介事が外へ拡散する、または内を蝕む」あるいは「寄生する、(害虫などが)たかる」こと。オンスロート版はフェイジ/Phageのもたらした害悪を、アラーラの断片版は破滅蜂/Banewaspによる寄生を表している。
- 日本語版カード名の読みは「まんえん」。送り仮名をつけると「蔓延る(はびこる)」だが、はびこり/Overgrowthとはかなり性質が異なる。