ショック/Shock
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赤の基本火力呪文。創成期において基本火力として生まれた稲妻/Lightning Boltの調整版。他の1マナ、2点ダメージの火力呪文はこれを基準に調整されている。
構築の、特にステロイドなどのビートダウンデッキにおいてはインスタントであることがあまり重要視されないらしく、ここから生まれる亜種が優先される。実際に、戦場に置いてマナの先払いができる炎の印章/Seal of Fireや、再利用できる炎の稲妻/Fireboltなどがトーナメントシーンで使われている。そのため、それらのような使い勝手の良い火力があまりない環境で、火力を使ったビートダウンデッキを無理に作るとこれを採用せざるを得なくなり、これを使う=火力不足という構図すら出来上がってしまうのである。稲妻のように3点では多すぎるが2点では不足、火力のバランスは実にデリケートであると言えるだろう。
対して、バーン系デッキを組む場合は、これを使わなくてもいいほど良質の火力に恵まれている環境は少なく、インスタントである「待ちの火力」も必要なため、よく使われる(→カウンターバーン)。
リミテッドではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。除去そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使えるインスタントであるということが重要なためだ。
[[第6版から第10版まで基本セットにおける火力の基準として収録され続けたが、基本セット2010では稲妻と入れ替わりで基本セット落ちしたことで多くのプレイヤーを驚かせた。ただし、それでも1マナ火力の基準がショックであることには変わりないとのこと。詳細は稲妻のページを参照。
- 基本セットやビデオにおける初心者へのレスポンス関連の説明において、巨大化/Giant Growthと共によく使われるカードでもある。
- 2000年7月のフライデー・ナイト・マジックで、プロモーション・カードになった。
このカードで惑乱の死霊/Hypnotic Specterやマナ・クリーチャーなどの最序盤で重要なクリーチャーが焼かれるのはお約束。
- オンスロートで再録された際のイラストで焼かれているのが、普通のダメージではまず死なないサイカトグ/Psychatog。一種の皮肉であろう。
- ラヴニカ・ブロックにおけるデュアルランドの俗称ショックランドの語源となった。
関連カード
主な亜種
- 乾燥/Parch - ショックのモードの他に、青のクリーチャー1体に4点のダメージを与えるモードがある色対策カード。2マナ。
- 炎の印章/Seal of Fire - ショックのエンチャント版。
- 焦熱の溶岩/Scorching Lava - (赤)のキッカーを支払うと、ダメージを与えられたクリーチャーはそのターン再生禁止と、墓地に置かれる場合代わりに追放するようになる。2マナ。
- 暴行+殴打/Assault+Battery - 分割カード。暴行はショックのソーサリー版。
- 炎の稲妻/Firebolt - フラッシュバック(4)(赤)付きのソーサリー。
- 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb - 呪文爆弾サイクルの赤版。(赤)と自身の生け贄でショックの効果。アーティファクト。
- マグマの噴流/Magma Jet - 占術2付き。2マナ。
- 氷河の光線/Glacial Ray - 連繋(1)(赤)付きの秘儀。2マナ。
- うねる炎/Surging Flame - 波及4付き。2マナ。
- 突然のショック/Sudden Shock - 刹那付き。2マナ。
- タール火/Tarfire - ショックのゴブリン(部族)版。
- マグマのしぶき/Magma Spray - 対クリーチャー限定。そのクリーチャーがそのターン墓地に置かれる場合は代わりに追放する。
- 噴出の稲妻/Burst Lightning - キッカー(4)を支払うと4点ダメージになる。ショックの上位互換。
- 罰する火/Punishing Fire - いずれかの対戦相手がライフを得たときに(赤)を支払うと墓地から手札に戻る。2マナ。
参考
- カード個別評価:オンスロート - コモン
- カード個別評価:ストロングホールド - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン
- カード個別評価:第9版 - コモン
- カード個別評価:第8版 - コモン
- カード個別評価:第7版 - コモン
- カード個別評価:第6版 - コモン