マナ吸収/Mana Drain

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==[[カードパワー]]の評価・逸話==
 
==[[カードパワー]]の評価・逸話==
*[[意志の力/Force of Will]]を除いて、[[青]]の非[[制限カード]]の中で最強とされる<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/crafting-vintage-2009-06-25 Crafting a Vintage]([[Daily MTG]] 2009年6月25日)</ref>。
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*[[意志の力/Force of Will]]を除いて、[[青]]の非[[制限カード]]の中で最強とされる<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/crafting-vintage-2009-06-25 Crafting a Vintage]([[Daily MTG]] [[2009年]]6月25日 [[Tom LaPille]]著)</ref>。
*「[[ヴィンテージ]]3強」の一角を占めるカード。[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]、[[Mishra's Workshop]]が他の2者<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/cards-are-playing-not-banning-2005-12-02 Cards are for Playing, not Banning!]/[https://web.archive.org/web/20070307181852/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20051227/index.html カードは使ってこそ、禁止だなんて!(WebArchive)](Daily MTG 2005年12月2日)</ref>。
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*「[[ヴィンテージ]]3強」の一角を占めるカード。[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]、[[Mishra's Workshop]]が他の2者<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/cards-are-playing-not-banning-2005-12-02 Cards are for Playing, not Banning!]/[https://web.archive.org/web/20070307181852/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20051227/index.html カードは使ってこそ、禁止だなんて!(WebArchive)](Daily MTG [[2005年]]12月2日 [[Aaron Forsythe]]著)</ref>。
 
*[[藤田憲一]]が[[ゲームぎゃざ]]の初心者講座にて「([[ルール文章]]に)書かれていることが何もかもおかしい」と指摘した。
 
*[[藤田憲一]]が[[ゲームぎゃざ]]の初心者講座にて「([[ルール文章]]に)書かれていることが何もかもおかしい」と指摘した。
*公式カードガイドには「今こんなカードをデザインしたら開発チームは全員バスに轢かれるね」と書かれている。
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*[[Mark Rosewater]]はインターネット上の公式カードガイドで「もしこれが再録されれば[[開発部]]は全員バスに轢かれるだろう」と評していた。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/magic-design-z-part-2-2022-07-18 Magic Design From A to Z, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036177/ マジックのデザイン・AからZ その2]([[Making Magic]] [[2022年]]7月18日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>
**とはいえ、対抗呪文すら[[スタンダード]]から外された今の[[環境]]ならそれも当たり前だが、これが世に出た当時は同様の強力カードがうようよしていたことも忘れてはならない。特に[[露天鉱床/Strip Mine]]のおかげで青にとっては氷河期だった。
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**後に海外ではこれが再録されるたびに「開発部がバスに轢かれた」と言うジョークが生まれた。当然だがこれは[[スタンダード]]への再録という意味であり、当時はまだ[[サプリメント・セット]]という概念は無かったがために起こってしまった齟齬と言えよう。
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**とはいえ、対抗呪文すらスタンダードから外された今の[[環境]]ならそれも当たり前だが、これが世に出た当時は同様の強力カードがうようよしていたことも忘れてはならない。特に[[露天鉱床/Strip Mine]]のおかげで青にとっては氷河期だった。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
===[[リメイク]]===
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===類似カード===
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[[マナ加速]]が付属した打ち消し呪文。特記しないかぎり対象の呪文のマナ総量分加速する。
 
*[[まき散らす殴打/Scattering Stroke]] - [[激突]]で勝った場合のみマナが加えられる。(2)(青)(青)。([[ローウィン]])
 
*[[まき散らす殴打/Scattering Stroke]] - [[激突]]で勝った場合のみマナが加えられる。(2)(青)(青)。([[ローウィン]])
 
*[[原形質捉え/Plasm Capture]] - マナは好きな色の組み合わせのマナ。(緑)(緑)(青)(青)。([[ドラゴンの迷路]])
 
*[[原形質捉え/Plasm Capture]] - マナは好きな色の組み合わせのマナ。(緑)(緑)(青)(青)。([[ドラゴンの迷路]])
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*[[難解な干渉/Abstruse Interference]] - [[マナ能力]]を持つ[[エルドラージ]]・[[末裔]][[トークン]]を1体だけ生成する。ただし(1)支払われると無効。(2)(青)[[欠色]]。([[ゲートウォッチの誓い]])
 
*[[呪文詐欺/Spell Swindle]] - [[宝物]]の形でマナを得る。(3)(青)(青)。([[イクサラン]])
 
*[[呪文詐欺/Spell Swindle]] - [[宝物]]の形でマナを得る。(3)(青)(青)。([[イクサラン]])
 
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*[[詐取/Hornswoggle]] - 宝物トークンを1つだけ生成する。ただしクリーチャー呪文しか打ち消せない。(2)(青)。([[イクサランの相克]])
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*[[再解釈/Reinterpret]] - 打ち消した呪文のマナ総量以下の手札1枚をその場で[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]ので、結果的にその分マナを得する。(2)(青)(赤)。([[統率者2021]])
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*[[敵の徴用/Press the Enemy]] - 打ち消すのではなく手札に戻す再解釈。[[踏み倒す]]のはインスタントか[[ソーサリー]]限定だが、戻すのは[[戦場]]の土地でない[[パーマネント]]でも可。(2)(青)(青)。([[指輪物語:中つ国の伝承]])
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*[[異議あり/Counterpoint]] - 手札からでなく[[墓地]]から踏み倒す再解釈。ただし墓地の[[クリーチャー]]、[[インスタント]]、[[ソーサリー]]、[[プレインズウォーカー]]のみ。(3)(青)(黒)。([[カルロフ邸殺人事件統率者デッキ]])
 
===モチーフ===
 
===モチーフ===
 
*[[吸収するウェルク/Draining Whelk]] - {{Gatherer|id=1491|マナ吸収のイラスト}}に描かれている生物が成長した姿({{Gatherer|id=111057|吸収するウェルクのイラスト}})。
 
*[[吸収するウェルク/Draining Whelk]] - {{Gatherer|id=1491|マナ吸収のイラスト}}に描かれている生物が成長した姿({{Gatherer|id=111057|吸収するウェルクのイラスト}})。
 
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*打ち消した呪文を[[クリーチャー]]の形で「吸収」するカードには、他に[[神秘的発生/Mystic Genesis]]、[[アクセス拒否/Access Denied]]などが存在する。
 
==脚注==
 
==脚注==
 
<references />
 
<references />
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*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[アンコモン]]1
 
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[アンコモン]]1
 
*[[カード個別評価:統率者レジェンズ]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:統率者レジェンズ]] - [[神話レア]]
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*[[カード個別評価:ダブルマスターズ2022]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:アイコニックマスターズ]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:アイコニックマスターズ]] - [[神話レア]]
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*[[カード個別評価:速報]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:Masters Edition 3]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:Masters Edition 3]] - [[レア]]
 
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2024年4月3日 (水) 14:36時点における最新版


Mana Drain / マナ吸収 (青)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、その呪文のマナ総量に等しい量の(◇)を加える。


ヴィンテージにおいて意志の力/Force of Willと双璧をなすカウンターの1つ。呪文を打ち消したうえに、その呪文に使われていたマナを「吸い取って」あなたのものにしてしまう。

元々強力な呪文である対抗呪文/Counterspellマナ加速能力がついてしまったという、訳が分からない強烈なカード。パーミッション戦略においては、序盤の「マナを使って展開を進めるべきか、温存して対戦相手への妨害をすべきか」という二者択一が鬼門であるのだが、この呪文があればいともたやすくジレンマが解消されてしまう。ただし生み出されるのは無色マナなので、色拘束の濃いカードとはあまり相性が良くない。アーティファクトと併用すると良いだろう。

極めて強力なカードであり、下記にあるように評価も高い。しかし、ほぼ唯一の欠点として、マナ・コストダブルシンボルという色拘束の厳しさが挙げられる。一部のデッキではMoxなどを使用する上での安定性の面から、これよりもマナ漏出/Mana Leakが優先されることもある。また、このターンで勝負がつくという局面、例えばコンボデッキキーカード通るか否かというような場面においては対抗呪文/Counterspellと同等でしかない(もちろんそれでも強力ではあるのだが)のも若干のネックであり、目くらまし/Dazeなどのピッチスペルが優先されるケースもある。

Masters Edition 3に収録され、2ターンキルのコンボが横行するクラシックにおいてパーミッションの復興に一役買った。

2004年9月20日より、タイプ1.5からの移行に伴ってレガシー禁止カードに指定された。

[編集] ルール

[編集] カードパワーの評価・逸話

[編集] 関連カード

[編集] 類似カード

マナ加速が付属した打ち消し呪文。特記しないかぎり対象の呪文のマナ総量分加速する。

[編集] モチーフ

[編集] 脚注

  1. ニコニコ超会議2 マジック:ザ・ギャザリング展示ブース(マジック日本公式Facebook)
  2. Crafting a Vintage(Daily MTG 2009年6月25日 Tom LaPille著)
  3. Cards are for Playing, not Banning!/カードは使ってこそ、禁止だなんて!(WebArchive)(Daily MTG 2005年12月2日 Aaron Forsythe著)
  4. Magic Design From A to Z, Part 2/マジックのデザイン・AからZ その2(Making Magic 2022年7月18日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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