計画
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計画/Plot | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | サンダー・ジャンクションの無法者 サンダー・ジャンクションの無法者統率者デッキ |
CR | CR:702.170 |
計画/Plotとは、サンダー・ジャンクションの無法者で制定されたキーワード能力。これを持つカードが手札にあるときに機能する常在型能力である。
クリーチャー — ジン(Djinn)
飛行
計画(3)(青)((3)(青)を支払ってあなたの手札にあるこのカードを追放してもよい。後のターンに、これをソーサリーとしてそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。計画はソーサリーとしてのみ行う。)
伝説のクリーチャー — 熊(Bear) ドルイド(Druid)
あなたがあなたの墓地や追放領域から呪文を唱えるためのコストは(2)少なくなる。
あなたがあなたの手札から計画を行うためのコストは(2)少なくなる。
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上にあるカード3枚を見る。その中から土地でないカード1枚を追放してもよい。そうしたなら、それは計画された状態になる。残りをあなたの手札に加える。(後のターンに、それをソーサリーとしてそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。)
目次 |
[編集] 定義
計画 [コスト]/Plot [コスト]とは、「あなたが自分のメイン・フェイズ中でスタックが空であり、優先権を持っているとき、あなたは[コスト]を支払って、そのカードを手札から追放してもよい。それは計画された状態になる。」を意味する。この処理は特別な処理であり、スタックを使わない。
効果が計画を行う/Plotting a Cardことに言及している場合、それは上記の特別な処理を指す。
計画された状態/Plottedのカードのオーナーは、そのカードが計画された状態になったターンの後の任意のターンに、優先権を持ち自分のメイン・フェイズ中でスタックが空である時に、そのカードを追放領域からマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
[編集] 解説
サンダー・ジャンクションの無法者では全色に存在するが、青と緑にやや多く、この色の組み合わせ(緑青)のリミテッド・アーキタイプとなっている。また、白青の「自分のターン中に手札から呪文を唱えない」や青赤の「2回目の呪文」テーマともシナジーを形成している。そのほか、他のカードを計画された状態にするカードも白や青、それらを含む多色に存在している。
計画のコストを減少させるカードとして灰毛の天才、オーロック博士/Doc Aurlock, Grizzled Geniusが、他のカードに計画を与え、カードを手札以外から計画する事を許可するカードとして牧場の迷い子、フブルスプ/Fblthp, Lost on the Rangeが存在する。
- サンダー・ジャンクションの無法者時点では、計画を持つカードはいずれも元からソーサリー・タイミングでしか唱えられないものである。
- 追放領域を介し、コストを前払いするという点では待機との類似性がある。
- カード・タイプの計略とは日本語名が似ているので混同に注意。
[編集] ルール
[編集] 計画を行う
- 計画のコストは呪文のマナ・コストでも起動型能力の起動コストでもない。
- 力線の浸透/Leyline Immersionやお告げの行商人/Omen Hawkerなど、呪文限定・能力限定のマナで支払うことはできない。
- 呪文を唱えるためのコストを減少させる効果なども受けない。
- 計画能力でカードを追放することは特別な処理であり、スタックを用いないため、他のプレイヤーは追放に対応して行動することはできない。
- 計画されたカードは表向きで追放される。
[編集] 計画されたカードを唱える
唱える時の基本的なルールはマナ・コストを支払うことなく唱えるも参照。
- 計画されたカードをマナ・コストを支払うことなく唱えることは代替コストである。
- 日本語版の注釈文では「ソーサリーとして唱えてもよい」と書かれているが、これは「ソーサリー・タイミングでのみ唱えられる」という意味である。カード・タイプがソーサリーになるわけではない。
- 計画されたカードが計画能力を持っていなかったとしても、マナ・コストを支払うことなく唱えることができる。
- インスタントを計画された状態にしたり、ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orreryなど呪文のインスタントプレイを可能にする効果を受けていたとしても、「計画された状態」の効果で呪文を唱えることはソーサリー・タイミングでしか行えない。
- 計画されたカードが分割カードやモードを持つ両面カードなど、唱える際に代替コストを使わずに複数の唱え方ができるカードであれば、そのいずれの選択肢で唱えてもよい。
- 例:再覚醒したジェイス/Jace Reawakenedの忠誠度能力で手札の木苺の使い魔/Bramble Familiarを追放し計画された状態にした。後のターンであれば、あなたはこれを木苺の使い魔としても、出来事である初めてのお使い/Fetch Questとして唱えてもよい。
[編集] その他
- "計画された状態になったとき"を誘発条件とする能力は、そのカード自身の持つ計画能力以外で計画された状態になったとしても誘発する。
[編集] 開発秘話
計画能力は、悪役が陰謀を企てる様子をゲームで表現しようとして生み出された。陰謀が実を結び呪文を無料で唱えられるターンが訪れる、というアイデアから、予顕を元にしたコスト前払い型メカニズムとなった。
開発部は、計画をインスタント・タイミングで唱えられるカード(瞬速やインスタント)には持たせない方針とした。これは、見えているインスタント除去や打ち消しに突っ込むことはゲーム体験上面白くないと判断されたからである[1][2]。加えて、他のカードにより「計画された」状態になった場合を考慮し、ソーサリー・タイミングでのみ唱えられるという制限も付け加えられた[3]。
- サンダー・ジャンクションの無法者時点での計画を持つカードは、デザイン毎に下記の4カテゴリに分類されている[4]。
- タイミングを選ぶカード(強奪の計画/Plan the Heistなど)
- マナが残っている状態で唱えたいカード(怒りっぽいクズリ/Irascible Wolverineなど)
- 計画した方がマナを節約できるカード(愚者の滝のジン/Djinn of Fool's Fallなど)
- 計画された状態になるとボーナスを得られるカード(長角の名手/Longhorn Sharpshooterなど)
[編集] 脚注
- ↑ Outlaws of Thunder Junction Vision Design Handoff Document, Part 1『サンダー・ジャンクションの無法者』展望デザイン提出文書 その1(Making Magic 2024年4月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ @ofsaintdraft(X/Twitter 2024年4月13日 Jeremy Geist)
- ↑ Outlaws of the Land, Part 2/この地の『無法者』 その2(Making Magic 2024年4月1日 Mark Rosewater著)
- ↑ @ofsaintdraft(X/Twitterの一連のスレッド 2024年4月11日 Jeremy Geist)
[編集] 参考
- Outlaws of Thunder Junction Mechanics/『サンダー・ジャンクションの無法者』メカニズム(Daily MTG 2024年3月27日 Matt Tabak著)
- Outlaws of Thunder Junction Release Notes/『サンダー・ジャンクションの無法者』 リリースノート(PDF文書)(Daily MTG 2024年4月5日)
- 「計画」でテキスト検索
- ルーリング
- キーワード能力
[編集] 引用:総合ルール 20240412.0
総合ルールビューアが未対応のため、日本公式サイトより引用
- 702.170. 計画/Plot
- 702.170a 計画は、計画を持つカードがプレイヤーの手札にある間に機能するキーワード能力である。「計画 - [コスト]」は、「あなたのメインフェイズ中でスタックが空であり、あなたが優先権を持つときならいつでも、あなたはこのカードを手札から追放し[コスト]を支払ってもよい。それは計画された状態のカードになる。」を意味する。
- 702.170b カードを、それの計画能力によって追放することは特別な処理であり、スタックを使用しない。116〔特別な処理〕参照。
- 702.170c 計画による特別な処理に加えて、効果や能力によっても追放領域にあるカードを計画された状態にすることがある。
- 702.170d 計画された状態のカードのオーナーは、それが計画された状態になったターンよりも後のターンで、自分のメイン・フェイズ中でスタックが空である間なら、それのマナ・コストを支払わずに追放領域からそれを唱えることができる。こうして呪文を唱えることは、601.2b、601.2f-h の代替コストを支払うことに関するルールに従う。計画された状態のカードは、それが追放領域にある間に計画能力を持っていなかったとしても、前述した通りに唱えてよい。
- 702.170e 何らかの効果がカードを計画することを参照する場合、計画能力に関わる特別な処理を行うことを参照する。
- 702.170f 効果がプレイヤーに単一のプレイヤーの手札以外の領域にあるカードの計画能力を使うことを許可する場合がある。その場合、そのカードはオーナーの手札からではなく、処理を行った時点でそのカードがあった領域から追放される。