稲妻のらせん/Lightning Helix
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*時間稼ぎが不要な[[アグロ]]などのデッキタイプであっても、[[ライフ]]を補填して[[ダメージレース]]の不利を補う手段として有用。 | *時間稼ぎが不要な[[アグロ]]などのデッキタイプであっても、[[ライフ]]を補填して[[ダメージレース]]の不利を補う手段として有用。 | ||
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*[[アジャニvsニコル・ボーラス]]に{{Gatherer|id=249386|新規イラスト}}で収録された。イラストに描かれている人物は[[アジャニ/Ajani]]([[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant]])。[[Modern Masters]]で[[再録]]された際にもこちらの[[絵|イラスト]]が使用されている。 | *[[アジャニvsニコル・ボーラス]]に{{Gatherer|id=249386|新規イラスト}}で収録された。イラストに描かれている人物は[[アジャニ/Ajani]]([[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant]])。[[Modern Masters]]で[[再録]]された際にもこちらの[[絵|イラスト]]が使用されている。 | ||
− | *[[ラヴニカ/Ravnica]]を再訪するたびに調整された亜種が作られており、[[ボロス軍/Boros Legion]] | + | *[[ラヴニカ/Ravnica]]を再訪するたびに調整された亜種が作られており、[[ボロス軍/Boros Legion]]の呪文の定番になっている。 |
− | * | + | *長らく[[本流のセット]]では再録がなかったが、[[カルロフ邸殺人事件]]で18年越しの再録。再録にこれだけ時間がかかったことが、稲妻のらせんがいかに高効率であったかを物語っている。 |
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− | このカードの開発に際して時間がかかった部分は、デザインそのものではなく、これを印刷すべきかどうかについての議論であった。それぞれの効果は[[赤白]] | + | このカードの開発に際して時間がかかった部分は、デザインそのものではなく、これを印刷すべきかどうかについての議論であった。それぞれの効果は[[赤白]]らしいものであったが、それらを合わせた結果[[ドレイン]][[呪文]]のようになったことで、「[[赤]]と[[白]]を組み合わせて、[[黒]][[単色]]で通常していることをするのは許されるのだろうか」という疑問が生まれたのである。 |
「ラヴニカ」の[[デザイン・チーム]]は許されると考えたが、これは奈落全体での議論になり、熱のこもった議論が全体会議で1時間にも渡って繰り広げられた。最終的にこのデザインについて説得力のある反論を誰もできず、一番の反論も、おかしい「気がする」というものだった。[[Mark Rosewater]]は、それぞれの要素が[[色の役割]]にふさわしいものであり、ユーザーも受け入れるだろうとこの反論を却下し、このカードは世に出ることになった。そして実際、このカードは広く受け入れられたのである<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/good-gold-2018-09-04 As Good as Gold]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031023/ 金のように]([[Making Magic -マジック開発秘話-]] 2018年9月4日)</ref>。 | 「ラヴニカ」の[[デザイン・チーム]]は許されると考えたが、これは奈落全体での議論になり、熱のこもった議論が全体会議で1時間にも渡って繰り広げられた。最終的にこのデザインについて説得力のある反論を誰もできず、一番の反論も、おかしい「気がする」というものだった。[[Mark Rosewater]]は、それぞれの要素が[[色の役割]]にふさわしいものであり、ユーザーも受け入れるだろうとこの反論を却下し、このカードは世に出ることになった。そして実際、このカードは広く受け入れられたのである<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/good-gold-2018-09-04 As Good as Gold]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031023/ 金のように]([[Making Magic -マジック開発秘話-]] 2018年9月4日)</ref>。 | ||
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**[[強打のらせん/Smiting Helix]] - ソーサリー。[[マナ・コスト]]は3Bだが[[フラッシュバック]]・コストがRW。3点。([[モダンホライゾン]]) | **[[強打のらせん/Smiting Helix]] - ソーサリー。[[マナ・コスト]]は3Bだが[[フラッシュバック]]・コストがRW。3点。([[モダンホライゾン]]) | ||
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**[[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant]] - 2RWのプレインズウォーカーの[-2][[忠誠度能力]]。3点。([[アラーラの断片]]) | **[[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant]] - 2RWのプレインズウォーカーの[-2][[忠誠度能力]]。3点。([[アラーラの断片]]) | ||
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+ | **[[火の怒りのタイタン、フレージ/Phlage, Titan of Fire's Fury]] - 1WR[[脱出]]5-WWRRのクリーチャーのETB時と[[攻撃]]時誘発型能力。3点。脱出以外で戦場に出ると生け贄になる。([[モダンホライゾン3]]) | ||
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+ | *[[カード個別評価:カルロフ邸殺人事件]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[アンコモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ラヴニカ・リマスター]] - [[アンコモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ダブルマスターズ2022]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:アイコニックマスターズ]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:アイコニックマスターズ]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:Modern Masters]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:Modern Masters]] - [[アンコモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ミスティカルアーカイブ]] - [[レア]] | ||
+ | *[[Secret Lair 30th Anniversary Countdown Kit]] |
2024年11月7日 (木) 15:11時点における最新版
赤の得意な火力と、白の得意なライフ回復を合わせた、非常にシンプルな呪文。結果として黒に多いドレイン呪文のようなカードになった。
効果としては稲妻/Lightning Bolt+治癒の軟膏/Healing Salveの回復モードの抱き合わせであり、マナ・コストもそれらの合計と等しい。2マナ3点のインスタントというだけでも火力としては十分に有用であり、オマケがつくのだから多色カードゆえの色拘束を加味しても優秀。同一効果の5マナソーサリーである本質の吸収/Essence Drainと比較するとそのコスト・パフォーマンスが驚異的であることが見て取れる。
特に対戦相手のクリーチャーを焼きつつライフを回復できる(=より長く時間を稼げる)ため、守りの場面で強力であることから、カウンターバーンやトリコロールなどと相性がいい。もちろんブロッカーや対戦相手本体を狙う攻めの火力としても有用。要は状況問わず便利な万能カードであって、実際にBoros Deck Wins・Zooなどのビートダウンからトリコロール・セプターチャントなどのコントロールまで、またスタンダードからヒストリック、エクステンデッド、モダン、エターナルまで、アーキタイプも環境も問わずにあらゆるボロスカラーを含むデッキで満遍なく活躍を見せている。
リミテッドでも色の合うデッキに広く採用できる優良アンコモン。
- 時間稼ぎが不要なアグロなどのデッキタイプであっても、ライフを補填してダメージレースの不利を補う手段として有用。
- ラヴニカ:ギルドの都で共に登場したショックランドなどを多用する多色デッキでは、スーサイド的にライフが目減りするため、そのフォロー役としても非常にありがたかった。
- またこちらも共に登場した強力火力黒焦げ/Charとの相性もよい。プロツアーホノルル06準決勝では、この2枚がCraig Jonesに劇的な勝利をもたらしている[1]。続く決勝では敗退したものの、JonesはRuel兄弟をともに打ち破っての準優勝を果たした。
- プレイヤー褒賞プログラムプロモバージョンが存在する。
- アジャニvsニコル・ボーラスに新規イラストで収録された。イラストに描かれている人物はアジャニ/Ajani(復讐のアジャニ/Ajani Vengeant)。Modern Mastersで再録された際にもこちらのイラストが使用されている。
- ラヴニカ/Ravnicaを再訪するたびに調整された亜種が作られており、ボロス軍/Boros Legionの呪文の定番になっている。
- 長らく本流のセットでは再録がなかったが、カルロフ邸殺人事件で18年越しの再録。再録にこれだけ時間がかかったことが、稲妻のらせんがいかに高効率であったかを物語っている。
ファイレクシアの侵攻による甚大な被害を受け、ボロスの魔道僧侶はボロス軍に伝わる伝説の戦闘魔法を操ろうと、一般兵を片っ端から鍛え上げた。
[編集] 開発秘話
このカードの開発に際して時間がかかった部分は、デザインそのものではなく、これを印刷すべきかどうかについての議論であった。それぞれの効果は赤白らしいものであったが、それらを合わせた結果ドレイン呪文のようになったことで、「赤と白を組み合わせて、黒単色で通常していることをするのは許されるのだろうか」という疑問が生まれたのである。
「ラヴニカ」のデザイン・チームは許されると考えたが、これは奈落全体での議論になり、熱のこもった議論が全体会議で1時間にも渡って繰り広げられた。最終的にこのデザインについて説得力のある反論を誰もできず、一番の反論も、おかしい「気がする」というものだった。Mark Rosewaterは、それぞれの要素が色の役割にふさわしいものであり、ユーザーも受け入れるだろうとこの反論を却下し、このカードは世に出ることになった。そして実際、このカードは広く受け入れられたのである[2]。
[編集] 関連カード
ダメージを与えると同時に同じ点数のライフを得る赤白の亜種。特筆なければ対象の制限なし。黒のカードについてはドレインを参照。
- インスタント・ソーサリー
- 光り輝く炎/Brightflame - XRRWWのソーサリー。クリーチャー限定。X点。光輝で与えたダメージの合計に等しいライフを得る。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 戦導者のらせん/Warleader's Helix - 2RWのインスタント。4点。(ドラゴンの迷路)
- 間隙/Intervention - 2RWのインスタント。分割カードの半分。3点。(ラヴニカのギルド)
- 強打のらせん/Smiting Helix - ソーサリー。マナ・コストは3Bだがフラッシュバック・コストがRW。3点。(モダンホライゾン)
- 天頂の閃光/Zenith Flare - 2RWのインスタント。X点。墓地のサイクリングカードの枚数に等しい。(イコリア:巨獣の棲処)
- 見事な根本原理/Inspired Ultimatum - UURRRWWのソーサリー。5点。さらに5ドロー。(イコリア:巨獣の棲処)
- ロアホールドの命令/Lorehold Command - 3RWの命令インスタントのモードの1つ。3点。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 鋳造所のらせん/Foundry Helix - 1RWのインスタントで追加コストにパーマネントの生け贄。4点。生け贄がアーティファクトでなければ回復しない。(モダンホライゾン2)
- 聖なる火/Sacred Fire - RWのインスタント。2点。フラッシュバック4RW。(イニストラード:真夜中の狩り)
- ランタンのきらめき/Lantern Flare - 切除コストXRWのインスタント。対象はクリーチャーかプレインズウォーカー。X点。1Wで唱えれば、Xはあなたのクリーチャー数に等しい点数になる。(イニストラード:真紅の契り)
- ハールーンの戦賛歌/Hurloon Battle Hymn - 2Rのインスタント。対象はクリーチャーかプレインズウォーカー。4点。回復はキッカーWを払った時のみ。(団結のドミナリア)
- パーマネント
- 復讐のアジャニ/Ajani Vengeant - 2RWのプレインズウォーカーの[-2]忠誠度能力。3点。(アラーラの断片)
- 炎まといの報復者/Firemane Avenger - 2RWのクリーチャーの大隊誘発型能力。3点。(ギルド門侵犯)
- 毅然たる生き残り/Resolute Survivors - 1RWのクリーチャーの督励誘発型能力。対戦相手限定。1点。(破滅の刻)
- 溶岩腹スリヴァー/Lavabelly Sliver - 1RWETB能力。対象はクリーチャーかプレインズウォーカー。1点。(モダンホライゾン)
- サヴァイの雷たてがみ/Savai Thundermane - RWのクリーチャー。サイクリングするたび追加で(2)を支払えば誘発。クリーチャー限定。2点。(イコリア:巨獣の棲処)
- 猟の頂点、スナップダックス/Snapdax, Apex of the Hunt - 変容コスト2B/RWWの変容誘発型能力。対象はクリーチャーかプレインズウォーカー。4点。(イコリア:巨獣の棲処)
- クイントリウス・カンド/Quintorius Kand - 3RWのプレインズウォーカーの誘発型能力。追放領域から呪文を唱えるたび。各対戦相手限定。2点。(イクサラン:失われし洞窟)
- 火の怒りのタイタン、フレージ/Phlage, Titan of Fire's Fury - 1WR脱出5-WWRRのクリーチャーのETB時と攻撃時誘発型能力。3点。脱出以外で戦場に出ると生け贄になる。(モダンホライゾン3)
- アルバーズ・ミール/Arbaaz Mir - RWのクリーチャー。これか他の歴史的なパーマネントを戦場に出すたび誘発。各対戦相手限定。1点。(アサシンクリード)
- 見捨てられた人形、アラベラ/Arabella, Abandoned Doll - RWのクリーチャー。攻撃するたび誘発。各対戦相手限定。あなたのパワー2以下のクリーチャー数。(ダスクモーン:戦慄の館)
タマノーア/Tamanoa・迎え火のしもべ/Balefire Liege・魂火の大導師/Soulfire Grand Master・ファイアソングとサンスピーカー/Firesong and Sunspeaker・光輝の巻物使い/Radiant Scrollwielderなどは、インスタント・ソーサリー呪文を稲妻のらせん化するカードと言えるだろう。
[編集] 参考
- ↑ Topdeck of the Century(Youtube マジック・ザ・ギャザリング公式チャンネル)
- ↑ As Good as Gold/金のように(Making Magic -マジック開発秘話- 2018年9月4日)
- カード個別評価:カルロフ邸殺人事件 - アンコモン
- カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都 - アンコモン
- カード個別評価:ラヴニカ・リマスター - アンコモン
- カード個別評価:ダブルマスターズ2022 - アンコモン
- カード個別評価:アイコニックマスターズ - アンコモン
- カード個別評価:Modern Masters - アンコモン
- カード個別評価:ミスティカルアーカイブ - レア
- Secret Lair 30th Anniversary Countdown Kit