全知リアニメイト
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全知リアニメイト(Omniscience Reanimator)は、全知/Omniscienceをキーカードとするリアニメイト系コンボデッキ。ファウンデーションズ参入後のスタンダード環境に存在する。
- 基本的に白青で組まれるためアゾリウス全知(Azorius Omniscience)とも呼ばれるが、犯行現場の再現/Reenact the Crimeで全知を擬似的にリアニメイトする青単色のタイプ(参考)や、追加の釣り竿としてスピラの希望、ユウナ/Yuna, Hope of Spiraを採用した緑白青のタイプ(参考)も存在する。
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[編集] 概要
ソーサリー
アーティファクト、またはオーラ(Aura)でないエンチャントであり、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。それの上に+1/+1カウンターX個が置かれた状態で戦場に戻す。それは、飛行を持ち、他のタイプに加えてスピリット(Spirit)・クリーチャーであり、1/1である。
バトル — 包囲戦(Siege)
(包囲戦(Siege)1つが戦場に出るに際し、それを守る対戦相手1人を選ぶ。あなたや他のプレイヤーはそれを攻撃できる。それが倒されたとき、それを追放する。その後、それを変身させた状態で唱える。)
アルケヴィオスへの侵攻が戦場に出たとき、あなたのライブラリーやあなたの墓地やゲームの外部からあなたがオーナーでありインスタントやソーサリーであるカード1枚を探し、公開し、あなたの手札に加える。これによりあなたがあなたのライブラリーからカードを探したなら、ライブラリーを切り直す。
Invocation of the Founders / 創始ドラゴンの召致
〔青〕 エンチャント
あなたがあなたの手札からインスタントやソーサリーである呪文を唱えるたび、その呪文をコピーしてもよい。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。
ファラジの考古学者/Fallaji Archaeologistや航路の作成/Chart a Course、決定的瞬間/Moment of Truthや困惑の謎掛け/Confounding Riddleなどでライブラリーを掘り進めつつ墓地を肥やし、クリンナップ・ステップのディスカードまで利用して全知/Omniscienceを墓地に落としにいく。無事に墓地に全知が落ち、手札にアルケヴィオスへの侵攻/Invasion of Arcaviosとアブエロの覚醒/Abuelo's Awakeningを揃えたらコンボに入れる。
- アブエロの覚醒で全知を1/1クリーチャーに変えてリアニメイトする。これにより手札のカードすべてをマナ・コストを支払うことなく唱えることができるようになる。
- アブエロの覚醒はX=0でも問題なくコンボに入れるが、火力や切り崩し/Cut Down、逃げ場なし/Nowhere to Runをかわすために大きなXで唱える場合もある。
- この段階でアルケヴィオスへの侵攻を2枚引き込めていたならば、一気に6.まで飛んで手早く無限ループ部分に入ることができる。
- 手札のアルケヴィオスへの侵攻(以下侵攻A)を唱え、そのETB能力でサイドボードからジョハンの一時凌ぎ/Johann's Stopgapを手札に加える。
- ジョハンの一時凌ぎで侵攻Aをバウンスして1ドロー。
- 侵攻Aを唱え、墓地からジョハンの一時凌ぎを回収する。
- 3.〜4.を2枚目のアルケヴィオスへの侵攻(以下侵攻B)を引き込むまで繰り返す。
- 手札に侵攻Aと侵攻Bがある状態から侵攻Aを唱え、サイドボードからこの町は狭すぎる/This Town Ain't Big Enoughを手札に加える。
- 侵攻Bを唱え、ライブラリーか墓地かサイドボードから好きなインスタントかソーサリーを手札に加える。
- この町は狭すぎるで侵攻Aと侵攻Bを手札に戻す。
- 手札に侵攻Aと侵攻Bがある状態から侵攻Aを唱え、墓地に落ちたこの町は狭すぎるを手札に加える。
- 7.〜9.が無限ループとなるので、7.を任意の回数行える。
- かつては機織りの季節/Season of Weavingを侵攻Bを引く過程や無限ループで用いていた(1/1になった全知を2つ目のモードでコピーしてトークンを生成することで、3つ目のモードを選んでも問題なくコンボが続く)が、後述の事情で採用率が低下した。
除霊用掃除機/Ghost Vacuumや安らかなる眠り/Rest in Peaceといった墓地対策や石の脳/The Stone Brainはもちろん、自分よりも早いアグロ系のデッキを苦手としていることから、コンボ対策パーマネントと小型クリーチャー陣をまとめて流せる一時的封鎖/Temporary Lockdownがメインデッキから複数枚投入されるようになった。このため一時的封鎖を拾えないフェイの解放/Free the Faeや、全バウンスで一時的封鎖を流してしまう機織りの季節/Season of Weavingの採用率が低下した。
また侵攻Aのキャストに対応して、1/1のクリーチャーとなった全知/Omniscienceに除去を当てることで簡単に妨害されてしまう点が厳しかったが、手札に余分な全知を引き込んでおけば、アブエロの覚醒で全知Aをリアニメイトしたあとに手札から全知Bを唱えることで、対応して1/1の全知Aにインスタント除去が飛んできても全知Bは解決し戦場に出るため、手札に打ち消しがなくてもリカバリーが可能になっている。
- 手札に全知Bに加えてエファラの分散/Ephara's Dispersalがあれば、除去に対応して全知Aを手札に戻してから、改めて全知Aを唱え直すこともできる。
霊気走破においてはコンボパーツを集めるための手段として食糧補充/Stock Upを獲得したことで強化された。プロツアー『霊気走破』 優勝によって再び流行したズアーオーバーロードのアンチデッキとして注目され、環境を代表するコンボデッキとしての位置を確立した。
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
このクリーチャーが戦場に出たとき、土地でもこれでもないパーマネント最大2つを対象とする。それらをオーナーの手札に戻す。
Coil and Catch / 巻きつき捕らえ (3)(青)
インスタント — 前兆(Omen)
カード3枚を引き、その後、カード1枚を捨てる。(その後、このカードをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。)
タルキール:龍嵐録においてはマラング川の執政/Marang River Regentを獲得し、これによって以下に示す無限セルフバウンスルートが開発された。
- 戦場に全知と執政(以下執政A)が出ている状態で、手札からもう1枚の執政(以下執政B)を唱える。
- 執政Bが戦場に出た際、ETBで執政Aをセルフバウンスしておく。
- 手札に戻った執政Aを唱え直し、そのETBで執政Bをセルフバウンスしておく。
- 1.に戻る。
執政のETBは最大2つを対象に取れるため、ループ中に対戦相手の盤面を全バウンスしつつ自分のETB持ちを任意の回数使い回して圧倒的なアドバンテージを稼ぐこともできる。なかでもドラゴンが戦場に出ると勝手に手札に戻ってくれる乱動するドラゴンの嵐/Roiling Dragonstormは強力であり、これがあると無限ルーティングも可能となる。
- 執政の前兆側である巻きつき捕らえ/Coil and Catchは、全知を墓地に仕込みつつ他のコンボパーツを引き込むのに使える。また嵐も同様にコンボの下準備要員として運用可能であり、執政で再利用できることから航路の作成/Chart a Courseに代わって用いられるようになった。
さらに飛行6/7に盤面を掃除できるETBがついてくる執政はクリーチャーとしても十分強力であるため、石の脳/The Stone Brainで全知を抜かれてしまった場合もビートダウンで勝ちを狙える。これらの強化によってイゼット果敢・赤単アグロと並ぶトップメタへと成り上がり、プロツアー『FINAL FANTASY』ではJavier Domínguezが9勝1敗、マジック・スポットライト:FINAL FANTASYではJavier Del Pinos Povedanoが準優勝という好成績を残した。しかしながら2025年6月末の禁止改定でアブエロの覚醒/Abuelo's Awakeningを失ったことで大きく弱体化した。
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーの一番上にあるカード4枚を見る。そのうち1枚をあなたの手札に、残りをあなたの墓地に置く。
・呪文1つを対象とする。それのコントローラーが(4)を支払わないかぎり、それを打ち消す。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
悲劇の神託者が戦場に出たか死亡したとき、以下から1つを選ぶ。
・カード1枚を引く。その後、カード1枚を捨てる。
・あなたの墓地にありマナ総量が3以下であるカード最大4枚を対象とする。それらをあなたのライブラリーに加えて切り直す。
また、タルキール:龍嵐録以降は亜種として困惑の謎掛け/Confounding Riddle+悲劇の神託者/Oracle of Tragedyによる無限打ち消しを搭載した型も登場した。手順は以下の通り。
- 何らかの手段(先述した執政×2のループなど)を用い、「戦場に全知」「自分のライブラリーが0枚」「手札と墓地に執政が1枚ずつ(以下、執政A,Bとする)」「手札か墓地に巻物変容/Scrollshiftが1枚ずつ(以下、巻物α,βとする)」の状況を作る。
- 悲劇の神託者を出し、ETBでライブラリーを「執政A、困惑の謎掛け、巻物α」の3枚のみにする。
- 対戦相手にターンを渡す。対戦相手が呪文を唱えたなら、手札の執政Bを前兆で唱える。先述の3枚を引き、執政Aを捨てる。ライブラリーが執政B1枚のみなる。
- 困惑の謎掛けを打ち消しのモードで唱える。打ち消しに成功したら7.に進み、そうでなければ5.へ進む。
- 悲劇の神託者を巻物で明滅する。
- 巻物で執政Bを引き、悲劇の神託者のETBで再びライブラリーを2.の内容にする。
- 自分にターンが渡る前に、悲劇の神託者を巻物で明滅。ETBでライブラリーを「執政A、巻物α、巻物β、困惑の謎掛け」のみにする。
- 戻す枚数が3枚だとドロー・ステップでライブラリーが2枚になってしまい、執政の前兆でライブラリーアウトしてしまうので、それを防いでいる。
- 自ターンの後に3.に戻る。この際、手札に巻物αとβの2枚があるので、5.で明滅する際に片方を立ち消えさせ、ライブラリーを減らさずに墓地に巻物が1枚落ちている状況を作ればターン終了時に7.の体制を再度作れる。
[編集] サンプルリスト
[編集] 初期型
| Azorius Omniscience(Standard:DMU-FDN) [1] | |
|---|---|
- 侵攻Bによってサイドボードから持ってきた肝冷やしの手/Unnerving Graspを唱える(対象は侵攻Aか侵攻Bのどちらか)ことで戦場に裏向きの2/2クリーチャーを出した上で、機織りの季節/Season of Weavingで全バウンスする際2つ目のモードも選んでおくことで、裏向きクリーチャーを任意の回数コピーできる。(ライブラリーが足りなくなりそうなら1/1の全知をコピーすればいい)
- 肝冷やしの手の戦慄予示は侵攻Bを探すのにも使える。(侵攻Aで肝冷やしの手を手札に加え、肝冷やしの手を侵攻Aに撃って戦慄予示する手順を繰り返す。無事に侵攻Bが裏向き2/2として戦場に出たら、機織りの季節の全バウンスで侵攻Aもろとも手札に戻す)
- 同じくサイドボードから持ってきた英雄的援軍/Heroic Reinforcementsによって大量に並んだ2/2の群れに速攻を付与し、召喚酔いが解けるのを待たずに殴りに行ける。全知/Omniscienceのおかげで色拘束は無視できるが、いざという時の赤マナ源として墓地肥やしにも使える導路の塔門/Conduit Pylonsを採用している。
[編集] 霊気走破後
| Azorius Omniscience(Standard:DMU-DFT) [2] | |
|---|---|
- 侵攻Bによって門口の断絶/Sunder the Gatewayを任意の回数手札に加えることができるため、2つ目のモードで無限に2/2を並べることが可能である。1つ目のモードもコンボ対策用置物を割るのに役立つ。また無限ループ中に適当なインスタント・ソーサリーを唱えて、それを贈呈した長川の引き込み/Long River's Pullで打ち消す動きを繰り返すことで、対戦相手をライブラリーアウトに追い込むこともできる。
- 英雄的援軍/Heroic Reinforcementsを用いるタイプ(参考)と異なり、対戦相手にターンを返すタイプであるが、無限ループの過程で好きなだけ打ち消しや除去を手札に加えることが可能である。全知のおかげでこれらをマナ・コストを支払うことなく唱えられるので、対戦相手の妨害を捌ききって問題なく次の自分のターンに勝負を決められる。
- 侵攻Bによって手札に加える枠をネットワーク呪詛/Haunt the Networkにすることで、無限ドレインによって戦闘を介さずに勝利するタイプ(参考)も存在する。
- 悲劇の神託者/Oracle of Tragedyは、手札に来てしまった全知/Omniscienceを墓地に落とすのに使えるほか、墓地肥やしの過程で採用枚数マイナス1枚以上のアルケヴィオスへの侵攻/Invasion of Arcaviosが墓地に落ちてしまった(=コンボを開始できない)場合に、それらをライブラリーに戻して仕切り直すこともできる。
[編集] タルキール:龍嵐録後
[編集] アルケヴィオスへの侵攻型
| Azorius Omniscience(Standard:DMU-TDM) [3] | |||||||||||||||||||||
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- アルケヴィオスへの侵攻/Invasion of Arcaviosでサイドボードから持ってくる枠として、ジェスカイの啓示/Jeskai Revelationという火力付きバウンスを獲得した。これによって啓示で侵攻をセルフバウンス→墓地に落ちた啓示を侵攻のETBで回収→再び啓示で侵攻をセルフバウンス→……という流れで半無限ダメージとなるため、全知が通れば侵攻1枚だけで勝ちにいけるようになった。
[編集] 第三の道の創設型
- 全知と執政が出た状態で第三の道の創設/Founding the Third Pathを先読II章で出して対戦相手のライブラリーを4枚切削する→執政を手札から唱えてETBで戦場の執政と第三の道の創設をセルフバウンス→……という流れでライブラリーアウトに追い込むことができる。
- 第三の道の創設のII章は上で述べたようにフィニッシュ手段として使えるのはもちろん、コンボの準備段階で全知を墓地に落とす際にも使える。これはコンボパーツ以外では扱いづらいアルケヴィオスへの侵攻/Invasion of Arcaviosに対する明確な優位点。第三の道の創設もアブエロの覚醒/Abuelo's Awakeningで釣れるため、ピン挿しでも序盤から気兼ねなく使える。
- 上記リストでは、アブエロの覚醒を確実に通すために湧霧の村/Mistrise Villageが1枚挿しされている。またサイドボードには、無限セルフバウンスルートに組み込むと無限トークンとなるミストムーアの大主/Overlord of the Mistmoorsがほぼ確実に採用される。
[編集] クチルの側衛型
| Azorius Omniscience(Standard:DMU-TDM) [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 執政2体の無限セルフバウンスルートにクチルの側衛/Kutzil's Flankerを組み込むことで無限ライフが成立する。また真夜中の一撃/Stroke of Midnightと悲劇の神託者/Oracle of Tragedyを絡めた無限トークンも可能となっている。
[編集] 困惑の謎掛けループ型
| Azorius Omniscience - Confounding (Standard:DMU-TDM) [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 困惑の謎掛け/Confounding Riddleループのほか、執政2体+完成化した精神、ジェイス/Jace, the Perfected Mindによる無限ライブラリー破壊も勝ち筋となっている。
- ライブラリーアウトを捨て、困惑の謎掛けループに特化した構築も存在する。(参考)
[編集] 不穏な変換型
- 備考
- プロツアー『FINAL FANTASY』 スタンダード部門9-1(参考)
- 使用者:Javier Domínguez
- フォーマット
| Azorius Omniscience(Standard:DMU-FIN) [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 執政2体の無限セルフバウンスルートに不穏な変換/Disturbing Conversionを組み込む(つける対象は執政)ことでお互いのライブラリーを空にできる。コンボ成立後に先にドロー・ステップが回ってくるのは対戦相手であるため、ライブラリーアウト負けが成立するのは対戦相手となる。
- フラッドピットの大主/Overlord of the Floodpitsは無限ルーティングルートにおいて乱動するドラゴンの嵐/Roiling Dragonstormの代わりとなるほか、巻物変容/Scrollshiftで明滅させることで手早いクリーチャー化も可能である。
[編集] アブエロの覚醒禁止後
| Azorius Omniscience - Repair and Recharge (Standard:DMU-FIN) [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 全知/Omniscienceをリアニメイトする手段として、禁止されたアブエロの覚醒/Abuelo's Awakeningの代わりに修復と充電/Repair and Recharge・建築家の才能/Builder's Talentを採用している。
[編集] 参考
- スタンダード神へ就任!アゾリウス全知&神決定戦での思考を徹底解説!(晴れる屋 2025年3月13日 平山怜著)
- デッキ集
- リアニメイト


