岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks

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Chained to the Rocks / 岩への繋ぎ止め (白)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(あなたがコントロールする山(Mountain))
岩への繋ぎ止めが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とする。岩への繋ぎ止めが戦場を離れるまで、それを追放する。(そのクリーチャーはオーナーのコントロール下で戦場に戻る。)


未達への旅/Journey to Nowhereの変型版。1マナ軽くなったが、つける必要がある。

1マナの追放除去には、かの有名な剣を鍬に/Swords to Plowshares流刑への道/Path to Exileが存在するが、それらに比べて「対戦相手利益を与えてしまう」という欠点がないという、画期的なカードである。

ただそのぶん「赤白デッキでしか使えない」「ソーサリー・タイミングでしか唱えられない」「エンチャント破壊土地破壊によって取り返されてしまう可能性がある」などの欠点があるため、使用するデッキや環境が問われる側面もある。

登場時のスタンダードには、聖なる鋳造所/Sacred Foundryというおあつらえ向きの2色土地があり、同時に土地破壊カードが冷遇されているという追い風が吹いていることから、の合うデッキではよく使われた。ローテーションによりショックランドを失ってからは少し使いづらくなったが、赤白トークンなどで使われている。

パイオニアでは流刑への道などが使えないため、貴重な白い1マナ除去としてバーンからジェスカイ・コントロール、果てはジェスカイの隆盛コンボに至るまで多くの赤白を含むデッキで使用される。

モダンでもフェッチランドからショックランドを持ってくる形のデッキは多いため採用の余地はある。しかしエターナルではデュアルランドを容易に破壊できる不毛の大地/Wastelandが蔓延しているのが問題。エターナルで使うなら、エンチャント先として基本土地山/Mountainを入れておくといいだろう。

ルール

開発秘話

これは、ギリシャ神話の神、プロメーテウスの逸話をモチーフとして作られたトップダウン・デザインのカードである。ゼウスの意に背いて人間に火を与えたプロメーテウスは、罰として、カウカーソス山の山頂に鎖で繋がれ、毎日ワシに肝臓をついばまれる(不死の肉体であるため、翌日には再生している)責め苦を受けていた。一説には、後に英雄ヘーラクレースによって解放されたとされる。

最初はエンチャント(山)を持っており、色対策カードとしても使えるようになっていたが、あまりに強力なためリミテッドを使う意欲を削いでしまうとして、エンチャント(あなたがコントロールする山)に変更された。また最初はコモンだったが、デザイン段階でアンコモンに格上げされ、さらにデベロップ段階でアンコモンでもリミテッド環境を歪めるとして、レアに格上げされた[1]

参考

  1. Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1/テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1Making Magic 2013年9月23日 Mark Rosewater著)
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