闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
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伝説のプレインズウォーカー — リリアナ(Liliana)
[+1]:あなたのライブラリーから沼(Swamp)カードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
[-3]:クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+Xか-X/-Xの修整を受ける。Xは、あなたがコントロールする沼の総数である。
[-6]:あなたは「あなたがコントロールする沼は『(T):(黒)(黒)(黒)(黒)を加える。』を持つ。」の紋章を得る。
3番目のリリアナ。忠誠度能力は土地サーチ、P/T修整、土地のマナ能力の追加で、すべて沼に関連している。
- +1能力
- 沼をサーチして手札に加える。毎ターンカード・アドバンテージを得られる能力であるが、それが土地に限定される点で少しクセがある。このカード自身がすでに4マナであり、それ以上に高いマナ域を目指すデッキでないと機能しづらい。
- 通常のドローでは可能な限り土地以外を引きたいので、(色の問題はあるが)ライブラリー操作との相性がよい。また手札を捨てて代価を得るカードと組み合わせて、余った土地を他のアドバンテージに変えてしまうのも有効。
- -3能力
- 沼の数を参照する強化、あるいは弱体化。黒単色デッキならばX=4前後と十分な値になるが、逆にそれ以外のデッキでは効果が薄くなる。
- プレインズウォーカーがクリーチャーを直接除去できるのは魅力。しかし最初にこの能力を使うと即死してしまうという大きなデメリットがある。プラス能力が自身を守れるようなものでもないので、他の防御手段がなければ基本的には4マナ単体除去として使い捨てるか、もしくは後から戦場に出るクリーチャーへの牽制として使うことになる。
- 強化手段として見た場合、修整値自体は大きいのだが、連打が難しくほぼ1ターン限りであることを考えるとやや地味。ミラディンの傷跡ブロックが落ちるまでのスタンダードでは感染との組み合わせが有効だが、ほぼ同じ性能で修整が継続する鞭打ち悶え/Lashwritheの存在が逆風となる。
- -6能力
- 沼が一度に黒マナ4点を生み出せるようになる紋章を得る。数十マナを容易に捻出できる派手な能力だが、1番目の能力の性質上すでに7マナ以上を確保できているはずであり、フィニッシャーのサポートとしてはオーバーキル気味。
- 無理に使う必要はないが、活かすならばX呪文と組み合わせたい。20を超えるマナを用意できることに意味があり、またプレインズウォーカーの最終奥義到達という不安定な条件を達成できなくても腐らないと、うまく噛み合っている。基本セット2012の魂の消耗/Consume Spiritとのスタンダードでの共存期間が短かったのは残念。
重い構成でなければ1番目の能力を活かしづらく、黒単色に近い構成でなければ2番目の能力を活かしづらいことから、総じて黒コントロール向きの性能と言える。特にコントロールデッキ同士の対決であれば、土地を確実に伸ばしつつ対戦相手のフィニッシャーを牽制できると、ある程度有効に働く。
もぎとり/Mutilateの再録をはじめ、基本セット2013では沼に関わるカードが多く収録されているので、それらと組み合わせるとよいだろう。また、基本セット2014でこれが再録された時も、同時に堕落/Corruptや夢魔/Nightmare、泥沼病/Quag Sicknessなどの相性の良いカードは多数収録された。
- 同時に登場したリリアナの影/Liliana's Shadeにも言えることだが、黒の土地サーチは非常に珍しい。土地以外も効果範囲に含むサーチと、全色に存在する土地サイクリングを除けば、他には死体の収穫者/Corpse Harvesterと黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackbladeのみである(なお、いずれも沼をサーチする)。
- それまでの破滅的な屍術師/Necromancerから一転沼の専門家になったこのリリアナはフレイバー面において非常に不評だったらしく、Mark Rosewaterはプレインズウォーカーのキャラクターと結びつかない力を与えた事は失敗だったとしている[1]。R&Dもこの失敗を受けキャラクターごとにそのフレイバーとそれに結びついたメカニズムを意識しデザインするようになった[2][3][4]。
関連カード
- リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
- ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
- 闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
- 異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer - 反抗する屍術師、リリアナ/Liliana, Defiant Necromancer
- 最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope
- 死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty
- 死の使い手、リリアナ/Liliana, Death Wielder
- 死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death
- 屍術師、リリアナ/Liliana, the Necromancer
- 戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General
- 死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead
- 死の魔道士、リリアナ/Liliana, Death Mage
- オニキス教授/Professor Onyx
サイクル
基本セット2013のプレインズウォーカーサイクル。群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Prideと闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realmsは新規カード、それ以外は再録。イラストはいずれもD. Alexander Gregoryによるもの。
- 群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride
- 記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept
- 闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
- 炬火のチャンドラ/Chandra, the Firebrand
- 原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter
多色カードのプレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalkerも再録されている。
基本セット2014のプレインズウォーカーサイクル。紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromasterと獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beastsは新規カード、それ以外は再録。
- 群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride
- 記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept
- 闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
- 紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster
- 獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts
ストーリー
詳細はリリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)を参照。
脚注
- ↑ Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2014年3月3日)
- ↑ Storming the Gatecrash, Part 1/ギルド門侵犯の嵐 その1(Making Magic 2013年1月21日)
- ↑ Magic 2015 Wrap-Up/よくわかる『基本セット2015』(Latest Developments 2014年7月4日)
- ↑ Developing Origins/オリジンのデベロップ(Latest Developments 2015年7月3日)
参考
- 壁紙(Daily MTG、Activity)
- Duels and the Dark Realms/デュエルズと闇の領域 (Daily MTG、Latest Developments 2012年6月15日 文:Zac Hill、訳:矢吹哲也)
- 土地サーチカード
- 起動型能力を与えるカード
- カード個別評価:基本セット2014 - 神話レア
- カード個別評価:基本セット2013 - 神話レア
- カード個別評価:ブルームバロウ統率者デッキ#イマジン:勇敢なる生き物たち - 神話レア
- Secret Lair Drop Series: Secret Lair x Hatsune Miku: Electric Entourage
- Secret Lair Drop Series: If Looks Could Kill