Canadian Threshold
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Canadian Threshold(カナディアン スレッショルド、カナスレ)はレガシーにおける青緑スレッショルドのバリエーションのひとつ。青緑にタッチ赤の構成で組まれる。
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概要
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールする島(Island)を1つ、オーナーの手札に戻すことを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(1)を支払わないかぎり、打ち消す。
タルモゴイフ/Tarmogoyfなどのクロックをカウンター呪文でバックアップするクロック・パーミッションとしての基本構造は変わらない。このデッキタイプでは、赤の火力を採用し、ビートダウンをサポートする構成をとる。火力には稲妻/Lightning Bolt・火+氷/Fire+Iceなどの定番カードが採用される。
タッチ赤は色の性質上、速度が上昇する点が重要であり、近年ではスピードを重視したデッキ構築が主流である。もみ消し/Stifleと不毛の大地/Wastelandをフル投入し、土地破壊を重視することで、火+氷の氷の活躍の場を広げ、テンポ・アドバンテージを得た隙に素早く殴り勝つタイプが多い。
構成はTeam Americaとよく似ているが、色拘束が緩いことやカウンターを多く採用できる点ではこちらに分がある。その反面、クリーチャーのサイズやカードパワーではTeam Americaに分があり、線が細くなりがちで「勝ち切れない」状況に陥りやすいという弱点も抱えている。
そのため近年は打点を上げるため新しいアタッカーを追加する場合が多く、Pro Bant同様自然の秩序/Natural Order+大祖始/Progenitusのコンボを搭載したものも登場した(→NO RUG)。またイニストラード参入後は、相性がよい秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを採用したRUG Delverが主流となっている(→*1)。
その後さらにメタゲームの変遷により、死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanが広く採用されるようになると、敏捷なマングース/Nimble Mongooseはスレッショルドを達成するのが難しくなり、その状態ではP/Tでも死儀礼のシャーマンを乗り越えられないため、実質的に打点がさがることになる。特にスゥルタイカラーやグリクシス(タッチ緑)カラーのデルバー系デッキとのミラーマッチや4Cレオヴォルドとのマッチアップにおいて深刻な相対的弱体化となる。
更にはタルモゴイフ/Tarmogoyfもそれらのデッキに多く採用されるグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerを乗り越えにくいため、デッキとしては一時期下火となっていた。
2018年7月の禁止改定で死儀礼のシャーマンが禁止カードとなると、再び注目されるようになる。しかしインフレが進むレガシー環境ではデッキパワーの相対的低下は否めず、真の名の宿敵/True-Name Nemesisやボーマットの急使/Bomat Courierが試されたものの、徐々に数を減らしていった。
その後モダンホライゾンの発売によってレンと六番/Wrenn and Sixと否定の力/Force of Negation、呪詛呑み/Hexdrinkerを手に入れ、再びトップメタの一角を占めるに至った。レンと六番によって、不毛の大地を使いまわし対戦相手を封じ込んだり、フェッチランドの使い回しでマナを伸ばすことにより高マナ域のカードを使用することが可能になったり1ターンのアクション数が増えたりするなど大きな影響があった。この頃からスレッショルドクリーチャーはもはや採用されないことが主流になり、単にRUGデルバー、ティムールデルバーなどと呼ばれることも増えてきた。
さらにエルドレインの王権では王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsを手に入れる。稲妻で処理できずタルモゴイフや真の名の宿敵で抑え込めない引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornやグリセルブランド/Griselbrand、暗黒の深部/Dark Depthsからのマリット・レイジ/Marit Lageトークンなどを後出しで処理できるようになった。さらに虚空の杯/Chalice of the Void、罠の橋/Ensnaring Bridge、三なる宝球/Trinisphereといった致命的なアーティファクトにもメインデッキから対応できるようになり、更に大きく強化された。
しかし、あまりに強化された結果、Magic Onlineのレガシー・リーグで56.5パーセントもの勝率を維持し、次点のデッキの3倍以上もの5-0を記録するに至る。さらにレガシー使用率上位10のデッキの内、ミラーマッチを除く全てのデッキに対して有利であるという状態になり、メタゲームの改善のためにレンと六番は11月18日に禁止カードに指定され、このデッキも弱体化した。
サンプルレシピ1
- 備考
- グランプリシカゴ09 ベスト8 (参考)
- 使用者:David Caplan
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (8) | |
4 | 敏捷なマングース/Nimble Mongoose |
4 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
呪文 (34) | |
4 | 渦まく知識/Brainstorm |
4 | 目くらまし/Daze |
4 | 火+氷/Fire+Ice |
4 | 意志の力/Force of Will |
4 | 稲妻/Lightning Bolt |
4 | 思案/Ponder |
1 | 急流/Rushing River |
4 | 呪文嵌め/Spell Snare |
4 | もみ消し/Stifle |
1 | 拭い捨て/Wipe Away |
土地 (18) | |
3 | 溢れかえる岸辺/Flooded Strand |
3 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
4 | Tropical Island |
4 | Volcanic Island |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
4 | 撹乱/Disrupt |
1 | 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives |
1 | クローサの掌握/Krosan Grip |
2 | 紅蓮破/Pyroblast |
1 | 紅蓮地獄/Pyroclasm |
2 | 赤霊破/Red Elemental Blast |
4 | 水没/Submerge |
サンプルレシピ2
- 備考
- グランプリアムステルダム11 準優勝 (参考)
- 使用者:Ciro Bonaventura
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (11) | |
4 | 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets |
3 | 敏捷なマングース/Nimble Mongoose |
4 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
呪文 (31) | |
4 | 渦まく知識/Brainstorm |
4 | 目くらまし/Daze |
2 | 四肢切断/Dismember |
1 | 火+氷/Fire+Ice |
4 | 意志の力/Force of Will |
4 | 稲妻/Lightning Bolt |
4 | 呪文嵌め/Spell Snare |
4 | もみ消し/Stifle |
4 | 思案/Ponder |
土地 (18) | |
1 | 溢れかえる岸辺/Flooded Strand |
2 | 霧深い雨林/Misty Rainforest |
1 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
1 | 沸騰する小湖/Scalding Tarn |
3 | Tropical Island |
4 | Volcanic Island |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
2 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills |
サイドボード | |
2 | 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives |
4 | 虚空の力線/Leyline of the Void |
2 | 紅蓮破/Pyroblast |
2 | 赤霊破/Red Elemental Blast |
3 | 呪文貫き/Spell Pierce |
2 | 炎渦竜巻/Firespout |
- イニストラード参入後のRUG Delver。呪文を多く採用しているため秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを変身させやすく、これによって高速でクロックを刻んでゆく。
- サイズが大きいクリーチャーに対しては四肢切断/Dismemberで対応できるようになっている。
サンプルレシピ3
RUG Delver(Legacy) [1] | |||||||||||||||||||||
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サンプルレシピ4
- 備考
- 北米レガシー選手権19 優勝(参考)
- 使用者:Tom Hertfelder
- フォーマット
- レンと六番獲得後のリスト。王冠泥棒、オーコはサイドボードに用意されている。
- サイズの安定しにくい敏捷なマングースが抜かれ、代わりに突破力に優れるわめき騒ぐマンドリル/Hooting Mandrillsが採用されている。