青赤昇天

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'''青赤昇天'''(''UR Ascension'')は、[[紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension]]で[[時間のねじれ/Time Warp]]を[[コピー]]し、追加[[ターン]]で得る[[アドバンテージ]]を最大限に利用して[[火力]][[呪文]][[対戦相手]]を倒す[[バーン]]要素の強い[[ロック]][[デッキ]]である。
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'''青赤昇天'''(''UR Ascension'')は、[[紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension]]を[[キーカード]]とした[[コンボ]][[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]][[ゼンディカー]]登場時の[[スタンダード]][[エクステンデッド]][[モダン]]で成立した。
  
 
==概要==
 
==概要==
 
{{#card:Pyromancer Ascension}}
 
{{#card:Pyromancer Ascension}}
{{#card:Time Warp}}
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{{#card:Ponder}}
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{{#card:Preordain}}
  
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まずは[[思案/Ponder]]などの[[軽い|軽量]][[引く|ドロー]]や[[稲妻/Lightning Bolt]]などの[[火力]][[呪文]]を連発して[[紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension]]に2個の[[探索カウンター]]を置くことを目指す。条件を達成してからは莫大な[[アドバンテージ]]を裏付けに[[ゲーム]]を決める。
  
[[ゼンディカー]]登場時の[[スタンダード]]で成立したデッキ。
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特に思案や[[定業/Preordain]]などの複数枚の[[カード]]にアクセスできるドロー呪文の存在は、探索カウンターを貯めやすくするために非常に重要な役割を果たす。また[[時間のねじれ/Time Warp]]も、[[コピー]]を作れるようになった際の[[ターン・アドバンテージ]]が非常に大きいために強力。
  
基本的な動きは以下の通り。[[吠えたける鉱山/Howling Mine]][[]][[引く|ドロー]][[呪文]]で[[カード]][[引く|引き]]増し、[[思案/Ponder]][[稲妻/Lightning Bolt]]といった[[軽い|軽量]]呪文を連打して高速で[[紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension]]に2個の[[探索カウンター]]を置く。紅蓮術士の昇天に2個の探索カウンターが置かれたら、[[時間のねじれ/Time Warp]][[唱える|唱え]]、追加の2[[ターン]]でさらに時間のねじれを引いてターンを続ける、あるいは倍化された[[火力]]で速やかに対戦相手を[[焼く|焼き]]殺すというもの。
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==スタンダード==
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[[ゼンディカー]]登場直後から存在していたが、特に[[基本セット2010]][[基本セット2011]]を同時に使えた3か月程の期間の活躍は目覚ましい。序盤から使える[[打ち消す|カウンター]]である[[マナ漏出/Mana Leak]]の存在、[[定業/Preordain]][[思案/Ponder]]による「8ポンダー」の構成による安定性の高さ、さらに[[時間のねじれ/Time Warp]][[思い起こし/Call to Mind]]による[[無限ターン]]など、非常に強力な構成であり、[[トップメタ]]級のデッキであった。
  
時間のねじれは単体で[[ターン・アドバンテージ]]を2倍にするカードだが、紅蓮術士の昇天の[[能力]]で時間のねじれそのものの[[効果]]も2倍、各追加ターン中で呪文を唱えることで得られるアドバンテージも2倍、と二つが組み合わさることで得られる圧倒的なアドバンテージで対戦相手を圧殺するデッキである。
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{{#card:Time Warp}}
  
登場時こそ[[ファンデッキ]]的扱いであったが、[[基本セット2011]]で[[マナ漏出/Mana Leak]]と[[定業/Preordain]]が加わったことでデッキの安定性が大幅に高まり、[[思い起こし/Call to Mind]]により[[無限ターン]]も可能になった。[[基本セット2010]]と2011を同時に使えた3か月程の期間は[[トップメタ]]級のデッキであった(→[[#サンプルレシピ|*1]])。
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基本セット2010が[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]して以降は、時間のねじれなどのパーツを失うとともに、[[白単アーマー]]の流行によって[[エンチャント]][[除去]][[サイドボード]][[積む|積ま]]れることが増えたためにしばらく姿を消していた。
  
その後は2010の[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]により時間のねじれなどを失い、大きく弱体化している。[[白単アーマー]]の流行により、[[サイドボード]]に[[エンチャント]][[除去]]が[[積む|積まれる]]ことが多いのも逆風である。
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その後、[[新たなるファイレクシア]]で非常に相性がよい[[テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit]][[ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe]]を獲得したことでまた数を増やし始めた。さらに[[基本セット2012]]の登場によって再び「8ポンダー」の構成を取れるようになったことで、再び勢力を増した。
  
*吠えたける鉱山で対戦相手のドローも増えるため、相性の良い[[ルーン炎の罠/Runeflare Trap]]を入れているタイプ、[[エルドラージ変身]]と[[ハイブリッドデッキ|ハイブリッド]]し追加の勝ち手段を加えているタイプなど、様々な亜種がある。
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{{#card:Gitaxian Probe}}
*[[エクステンデッド]]にも存在する。基本セット2010と2011のパーツを同時に使える他、相性の良い[[魔力変/Manamorphose]]などの存在もあるが、大きな結果は残せていない。
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==サンプルレシピ==
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*[[青赤ルーン炎]]と[[ハイブリッドデッキ|ハイブリッド]]したタイプや、[[エルドラージ変身]]とハイブリッドし追加の勝ち手段を加えているタイプなど、様々な亜種がある。
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=== サンプルリスト ===
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====初期型====
 
*備考
 
*備考
**[[フランス選手権10]] 準優勝([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/frnat10/welcome 参考])
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**[[フランス選手権10]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/frnat10/welcome 参考])
 
**使用者:[[Guillaume Matignon]]
 
**使用者:[[Guillaume Matignon]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
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{{#MagicFactory:df303208}}
 
{{#MagicFactory:df303208}}
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*[[アラーラの断片ブロック]]期のもの。
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====後期型====
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*備考
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**[[アメリカ選手権11]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/usnat11/welcome 参考])
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**使用者:[[James McLeod]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2011]]+[[基本セット2012]]+[[ゼンディカー・ブロック]]+[[ミラディンの傷跡ブロック]])
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{{#MagicFactory:df305338}}
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*[[基本セット2012]]参入後の後期型。
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==エクステンデッド==
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[[エクステンデッド]]にも存在する。
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{{#card:Manamorphose}}
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[[基本セット2010]]と[[基本セット2011]]のパーツを同時に使える他、相性の良い[[魔力変/Manamorphose]]や、エクステンデッドのトレンドである[[罰する火/Punishing Fire]]+[[燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows]]の[[コンボ]]などを搭載する。
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しかし[[エンチャント]][[破壊]]や[[墓地対策]]等で[[メタる|メタら]]れると厳しく、大きな結果は残せていない。そのため[[サイドボード|サイドボーディング]]後は[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]や、[[田舎の破壊者/Countryside Crusher]]などの[[アタッカー]]を用意し[[クロック・パーミッション]]風に立ち回る、一種の[[アグレッシブ・サイドボーディング]]の手法が用いられている場合もある。
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その後、デッキの動きの要となる[[思案/Ponder]]と[[定業/Preordain]]が[[エクステンデッド]]の[[禁止カード]]に指定されしてまい、安定性が大きく損なわれる結果となった。
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===サンプルリスト===
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*備考
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**[[プロツアーアムステルダム10]] 第28位 ([http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/ 参考])
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**使用者:[[渡辺雄也]]
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**デザイン:[[齋藤友晴]]
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*[[フォーマット]]
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**[[エクステンデッド]]([[第10版]]+[[基本セット2011]]、[[時のらせんブロック]]~[[ゼンディカー・ブロック]])
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{{#MagicFactory:df305337}}
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*[[時のらせん]]期のエクステンデッドのデッキ。
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*製作者の[[齋藤友晴]]本人による解説([http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/article/008325/ Dech Tech: 齋藤 友晴・赤青緑《紅蓮術士の昇天》])も参照のこと。
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==モダン==
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[[モダン]]でも[[フォーマット]]成立直後から活躍。
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{{#card:Rite of Flame}}
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[[マナ加速]]の[[炎の儀式/Rite of Flame]]と[[マナ]]調整兼[[引く|ドロー]]の[[魔力変/Manamorphose]]、そして[[軽い|軽量]][[引く|ドロー]]も[[思案/Ponder]]、[[定業/Preordain]]、[[ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe]]に加えてさらに[[手練/Sleight of Hand]]まで存在し、爆発力が非常に高い。
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大きく分けて、[[有毒の蘇生/Noxious Revival]]によって[[稲妻/Lightning Bolt]]を使いまわすことで連打して勝つタイプと、[[ストーム (デッキ)#モダン|ストームデッキ]]と[[ハイブリッドデッキ|ハイブリッド]]するタイプに分かれる。
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モダン成立直後の[[プロツアーフィラデルフィア11]]ではベスト8に二人を送り込んだが、その活躍(とその他の[[青赤]][[コンボデッキ]]の活躍)を受けて[[ドローソース]]の思案・定業とマナ加速の炎の儀式が[[禁止カード]]に指定されてしまい、大幅に弱体化した。
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=== サンプルリスト ===
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====初期型1====
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*備考
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**[[プロツアーフィラデルフィア11]] ベスト8 ([http://coverage.mtg-jp.com/ptphi11/ 参考])
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**使用者:[[Andrejs Prost]]
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*[[フォーマット]]
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**[[モダン]](~[[基本セット2012]])
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 +
{{#MagicFactory:df305910}}
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*[[稲妻/Lightning Bolt]]を勝ち手段にしたデッキ。
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*[[サイドボード]]には[[欠片の双子]]コンボと、対クリーチャーに有用な[[燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows]]+[[罰する火/Punishing Fire]]の[[シナジー]]が搭載されている。
 +
 +
====初期型2====
 +
*備考
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**[[プロツアーフィラデルフィア11]] ベスト8 ([http://coverage.mtg-jp.com/ptphi11/ 参考])
 +
**使用者:[[Max Sjöblom]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[基本セット2012]])
 +
 +
{{#MagicFactory:df305573}}
 +
*ストームとのハイブリッド型。
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*[[交錯の混乱/Muddle the Mixture]]の[[変成]]で紅蓮術士の昇天や[[エンドカード]]の[[ぶどう弾/Grapeshot]]を[[サーチ]]することができる。
 +
 +
====禁止改訂後====
 +
*備考
 +
**[[プロツアー「神々の軍勢」]] ベスト8 ([http://coverage.mtg-jp.com/ptbng14/ 参考])
 +
**使用者:[[Chris Fennell]]
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*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[神々の軍勢]])
 +
 +
{{#MagicFactory:df312881}}
 +
*禁止改訂後のデッキ。ストームと相性の良い[[ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer]]が採用されている。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[青赤コントロール]]
 
*[[青赤コントロール]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
 +
 +
[[Category:青赤デッキ|あおあかしようてん]]
 +
[[Category:コントロールデッキ|あおあかしようてん]]
 +
[[Category:コンボデッキ|あおあかしようてん]]
 +
[[Category:無限コンボデッキ|あおあかしようてん]]
 +
[[Category:青赤コントロールデッキ|あおあかしようてん]]
 +
[[Category:青赤コンボデッキ|あおあかしようてん]]
 +
[[Category:ゼンディカー・ブロックを含むスタンダードデッキ|あおあかしようてん]]
 +
[[Category:時のらせん期のエクステンデッドデッキ|あおあかしようてん]]
 +
[[Category:モダンデッキ|あおあかしようてん]]

2022年2月1日 (火) 05:42時点における最新版

青赤昇天(UR Ascension)は、紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascensionキーカードとしたコンボコントロールデッキゼンディカー登場時のスタンダードエクステンデッドモダンで成立した。

目次

[編集] 概要


Pyromancer Ascension / 紅蓮術士の昇天 (1)(赤)
エンチャント

あなたがあなたの墓地にあるカードと同じ名前を持つインスタント呪文かソーサリー呪文を1つ唱えるたび、あなたは紅蓮術士の昇天の上に探索(quest)カウンターを1個置いてもよい。
紅蓮術士の昇天の上に探索カウンターが2個以上置かれている状態であなたがインスタント呪文かソーサリー呪文を唱えるたび、あなたはその呪文をコピーしてもよい。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。



Ponder / 思案 (青)
ソーサリー

あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。あなたはライブラリーを切り直してもよい。
カードを1枚引く。



Preordain / 定業 (青)
ソーサリー

占術2を行い、その後カードを1枚引く。(占術2を行うには、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見て、そのうちの望む枚数のカードを望む順番で一番下に置き、残りを望む順番で一番上に置く。)


まずは思案/Ponderなどの軽量ドロー稲妻/Lightning Boltなどの火力呪文を連発して紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascensionに2個の探索カウンターを置くことを目指す。条件を達成してからは莫大なアドバンテージを裏付けにゲームを決める。

特に思案や定業/Preordainなどの複数枚のカードにアクセスできるドロー呪文の存在は、探索カウンターを貯めやすくするために非常に重要な役割を果たす。また時間のねじれ/Time Warpも、コピーを作れるようになった際のターン・アドバンテージが非常に大きいために強力。

[編集] スタンダード

ゼンディカー登場直後から存在していたが、特に基本セット2010基本セット2011を同時に使えた3か月程の期間の活躍は目覚ましい。序盤から使えるカウンターであるマナ漏出/Mana Leakの存在、定業/Preordain思案/Ponderによる「8ポンダー」の構成による安定性の高さ、さらに時間のねじれ/Time Warp思い起こし/Call to Mindによる無限ターンなど、非常に強力な構成であり、トップメタ級のデッキであった。


Time Warp / 時間のねじれ (3)(青)(青)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはこのターンに続いて追加の1ターンを行う。


基本セット2010がローテーション落ちして以降は、時間のねじれなどのパーツを失うとともに、白単アーマーの流行によってエンチャント除去サイドボード積まれることが増えたためにしばらく姿を消していた。

その後、新たなるファイレクシアで非常に相性がよいテゼレットの計略/Tezzeret's Gambitギタクシア派の調査/Gitaxian Probeを獲得したことでまた数を増やし始めた。さらに基本セット2012の登場によって再び「8ポンダー」の構成を取れるようになったことで、再び勢力を増した。


Gitaxian Probe / ギタクシア派の調査 (青/Φ)
ソーサリー

((青/Φ)は(青)でも2点のライフでも支払うことができる。)
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの手札を見る。
カードを1枚引く。


[編集] サンプルリスト

[編集] 初期型

青赤昇天 [1]
土地 (22)
3 ハリマーの深み/Halimar Depths
8 島/Island
7 山/Mountain
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
クリーチャー (0)
呪文 (38)
4 紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension
4 噴出の稲妻/Burst Lightning
2 思い起こし/Call to Mind
4 稲妻/Lightning Bolt
4 マナ漏出/Mana Leak
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 先読み/See Beyond
4 時間のねじれ/Time Warp
4 宝物探し/Treasure Hunt
サイドボード (15)
2 瞬間凍結/Flashfreeze
2 ジェイス・ベレレン/Jace Beleren
4 窯の悪鬼/Kiln Fiend
3 否認/Negate
4 広がりゆく海/Spreading Seas

[編集] 後期型

青赤昇天 [2]
土地 (22)
1 乾燥台地/Arid Mesa
3 ハリマーの深み/Halimar Depths
7 島/Island
2 霧深い雨林/Misty Rainforest
5 山/Mountain
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
クリーチャー (0)
呪文 (38)
4 噴出の稲妻/Burst Lightning
2 予感/Foresee
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 乱動への突入/Into the Roil
4 稲妻/Lightning Bolt
4 マナ漏出/Mana Leak
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension
4 先読み/See Beyond
サイドボード (15)
2 聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx
3 瞬間凍結/Flashfreeze
3 精神的つまづき/Mental Misstep
4 紅蓮地獄/Pyroclasm
2 呪文滑り/Spellskite
1 よじれた映像/Twisted Image

[編集] エクステンデッド

エクステンデッドにも存在する。


Manamorphose / 魔力変 (1)(赤/緑)
インスタント

望む色の組み合わせのマナ2点を加える。
カードを1枚引く。


基本セット2010基本セット2011のパーツを同時に使える他、相性の良い魔力変/Manamorphoseや、エクステンデッドのトレンドである罰する火/Punishing Fire燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillowsコンボなどを搭載する。

しかしエンチャント破壊墓地対策等でメタられると厳しく、大きな結果は残せていない。そのためサイドボーディング後はタルモゴイフ/Tarmogoyfや、田舎の破壊者/Countryside Crusherなどのアタッカーを用意しクロック・パーミッション風に立ち回る、一種のアグレッシブ・サイドボーディングの手法が用いられている場合もある。

その後、デッキの動きの要となる思案/Ponder定業/Preordainエクステンデッド禁止カードに指定されしてまい、安定性が大きく損なわれる結果となった。

[編集] サンプルリスト

青赤緑昇天 [3]
土地 (22)
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
4 滝の断崖/Cascade Bluffs
4 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
4 島/Island
1 森/Forest
1 山/Mountain
クリーチャー (4)
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (34)
4 定業/Preordain
4 思案/Ponder
4 魔力変/Manamorphose
4 罰する火/Punishing Fire
4 マナ漏出/Mana Leak
4 謎めいた命令/Cryptic Command
4 稲妻/Lightning Bolt
2 時間のねじれ/Time Warp
4 紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension
サイドボード (15)
4 田舎の破壊者/Countryside Crusher
3 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
3 否認/Negate
2 瞬間凍結/Flashfreeze
2 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
1 火山の流弾/Volcanic Fallout

[編集] モダン

モダンでもフォーマット成立直後から活躍。


Rite of Flame / 炎の儀式 (赤)
ソーサリー

(赤)(赤)を加え、その後、すべての墓地にある《炎の儀式/Rite of Flame》という名前のカードの総数に等しい点数の(赤)を加える。


マナ加速炎の儀式/Rite of Flameマナ調整兼ドロー魔力変/Manamorphose、そして軽量ドロー思案/Ponder定業/Preordainギタクシア派の調査/Gitaxian Probeに加えてさらに手練/Sleight of Handまで存在し、爆発力が非常に高い。

大きく分けて、有毒の蘇生/Noxious Revivalによって稲妻/Lightning Boltを使いまわすことで連打して勝つタイプと、ストームデッキハイブリッドするタイプに分かれる。

モダン成立直後のプロツアーフィラデルフィア11ではベスト8に二人を送り込んだが、その活躍(とその他の青赤コンボデッキの活躍)を受けてドローソースの思案・定業とマナ加速の炎の儀式が禁止カードに指定されてしまい、大幅に弱体化した。

[編集] サンプルリスト

[編集] 初期型1

青赤昇天 [4]
土地 (21)
5 島/Island
1 山/Mountain
3 蒸気孔/Steam Vents
4 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
クリーチャー (0)
呪文 (39)
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 有毒の蘇生/Noxious Revival
4 稲妻/Lightning Bolt
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 血清の幻視/Serum Visions
4 魔力変/Manamorphose
4 差し戻し/Remand
3 マナ漏出/Mana Leak
4 紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension
サイドボード (15)
4 詐欺師の総督/Deceiver Exarch
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
4 罰する火/Punishing Fire
4 欠片の双子/Splinter Twin

[編集] 初期型2

モダン昇天 [5]
土地 (18)
6 島/Island
1 山/Mountain
3 蒸気孔/Steam Vents
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
クリーチャー (0)
呪文 (42)
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 炎の儀式/Rite of Flame
4 稲妻/Lightning Bolt
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 魔力変/Manamorphose
2 留まらぬ発想/Ideas Unbound
4 深遠の覗き見/Peer Through Depths
4 差し戻し/Remand
2 交錯の混乱/Muddle the Mixture
1 ぶどう弾/Grapeshot
4 紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension
1 苦悩火/Banefire
サイドボード (15)
3 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
4 炎の斬りつけ/Flame Slash
3 呪文貫き/Spell Pierce
1 破壊放題/Shattering Spree
3 血染めの月/Blood Moon
1 拭い捨て/Wipe Away

[編集] 禁止改訂後

UR Storm(Modern) [6]
土地 (18)
3 島/Island
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 山/Mountain
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
3 シヴの浅瀬/Shivan Reef
3 蒸気孔/Steam Vents
クリーチャー (3)
3 ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer
呪文 (39)
4 捨て身の儀式/Desperate Ritual
3 信仰無き物あさり/Faithless Looting
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
3 ぶどう弾/Grapeshot
2 稲妻/Lightning Bolt
4 魔力変/Manamorphose
3 炎の中の過去/Past in Flames
4 発熱の儀式/Pyretic Ritual
4 紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension
4 血清の幻視/Serum Visions
4 手練/Sleight of Hand
サイドボード (15)
2 神々の憤怒/Anger of the Gods
3 防御の光網/Defense Grid
1 残響する真実/Echoing Truth
3 巣穴からの総出/Empty the Warrens
1 稲妻/Lightning Bolt
3 白鳥の歌/Swan Song
2 倦怠の宝珠/Torpor Orb

[編集] 参考

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