広がりゆく海/Spreading Seas
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エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(土地)
広がりゆく海が戦場に出たとき、カードを1枚引く。
エンチャントされている土地は島(Island)である。
海の要求/Sea's Claimのキャントリップ版、又は青くなった汚れた井戸/Tainted Well。
実際に土地を破壊しているわけではないが、マナ拘束をかけてテンポを落とさせたり、非マナ能力を持つ土地を無力化したりと、状況次第では土地破壊のように機能する。軽く、カード・アドバンテージを失わず、環境にも恵まれたこのカードは、土地1枚の基本土地タイプを書き換えるだけのカードとしては異例とも言える大きな活躍を遂げている。
スタンダードで、中低速の多色デッキ、特にトップメタのジャンドコントロールの数少ない弱点であるマナ基盤を攻められるカードとして白羽の矢が立てられ、青を含む3~4色のコントロールがサイドボードに搭載した。特にワールドウェイク参入後はミシュラランドを無力化できることからさらに重要度が増し、復権した青白コントロールにメインデッキから4枚積みされるカードとなった。多色デッキや特定の基本でない土地を軸としたデッキは常にこれを念頭に置いた構築、プレイングが求められるなど、環境に大きな影響を与えたカードである。
アラーラの断片ブロックがローテーションで落ちてからは、3色デッキの減少などの理由からあまり採用されなくなっていた。しかし、トップメタの赤緑ヴァラクートのキーカードである溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacleを無力化できること、色拘束の強い黒赤吸血鬼に効果的なこと、手札破壊で手札を確認することで色事故を起こさせやすいことなどが評価されて青系コントロールに再び採用され、世界選手権10の青黒コントロールトップ3独占に貢献した。
時のらせん期のエクステンデッドでも、マナ拘束要員に加え流行の燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows対策、アトランティスの王/Lord of Atlantisの島渡り付与との相性の良さから、マーフォークで使われた。
リミテッドでも色事故を起こさせる他、リバー・ボア/River Boaなどの島渡りと併用してみたりと地味ながら侮れない役割を果たす。
モダンでもエクステンデッド同様にマーフォークにおいて島渡りの活用及びマナ基盤への妨害手段として採用される他、ブルームーンでは血染めの月/Blood Moonと共にデッキコンセプトの中核となっている。また、欠片の双子デッキでも採用されることがあった。モダンホライゾン2発売後は、ウルザの物語/Urza's Saga対策として採用が増えている。
- 見紛う蜃気楼/Convincing Mirageも併用し、続唱を利用してこれらのエンチャントを大量に唱えてマナ拘束を行う専用デッキも存在した。
- エルドレインの森での再録時には、ヒストリックで禁止カードに指定されている。