エルドラージ
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+ | ほかに「エルドラージ・[[落とし子]]」や「エルドラージ・[[末裔]]」を参照するカードも存在する。また、無色であることや[[マナ総量]]が7以上であることを参照するカードがエルドラージ関連に多い。[[ローウィン・ブロック]]以後で[[同族]]が扱われた数少ないタイプでもある。 | ||
− | + | エルドラージのクリーチャー・タイプを含む[[トークン]]を[[生成]]するカードは多数存在し、トークンの種類も複数種類存在する(→[[トークン一覧]])。そのほとんどはエルドラージ・[[落とし子]]・トークン、エルドラージ・[[末裔]]・トークン、エルドラージ・[[ホラー]]・トークンのいずれかを生成する。それ以外に10/10のエルドラージ・トークンを生成する[[荒廃の双子/Desolation Twin]]および[[忘却の偶像/Idol of Oblivion]]が存在する。また、[[トーナメント]][[リーガル]]でないカードとして、[[アガディームの面晶体原/Hedron Fields of Agadeem (次元カード)|アガディームの面晶体原/Hedron Fields of Agadeem]]([[次元]][[カード]])と[[Slivdrazi Monstrosity (playtest)]]([[R&D Playtest cards]])が存在する。 | |
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+ | ===[[エルドラージ覚醒]]=== | ||
+ | セット全体で[[リミテッド]][[環境]]でも[[重い|重すぎる]]無色のエルドラージ達をエルドラージ・[[落とし子]]の[[マナ加速]]によって唱えるというデザインになっている。落とし子を生成するカードは黒・赤・緑にそれぞれ割り振られている。またエルドラージの[[同族]]・カードも登場している。 | ||
− | + | ;[[伝説の]]エルドラージ | |
+ | :エルドラージの「本体」に最も近い存在。いずれも無色、並外れた[[マナ・コスト]]と[[P/T]]、[[唱える|唱えた]]ときに[[誘発]]する強力な[[誘発型能力]]、[[滅殺]]と「[[墓地]]に置かれたときに[[オーナー]]の[[ライブラリー]]に戻る[[能力]]」を持つ。 | ||
+ | :*3体のエルドラージにとって、次元の内部におけるクリーチャーとしての姿は「物理的な延長」あるいは「肉」と表現され、[[久遠の闇/Blind Eternities]]にある「本体」にとっては傷つけられても何ら痛手ではない。エルドラージ覚醒版の墓地に置かれてもライブラリーに舞い戻る能力はこれの表現である。 | ||
+ | :**ライブラリーに戻る能力も誘発型なので、[[インスタント・タイミング]]でならば、問題なく[[リアニメイト]]できる。[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]などのリアニメイト防止能力は[[置換効果]]を生成する[[常在型能力]]であり[[スタック]]に乗らないが、エルドラージの能力はスタックに乗るということを覚えておこう。 | ||
− | + | ;通常のエルドラージ | |
+ | :[[エルドラージ/Eldrazi#血族/Blood Lineage|血族/Blood Lineage]]の上位のエルドラージ。無色にのみ存在し、いずれもマナ・コストが7マナ以上でP/Tも超大、共通して滅殺を持つ。伝説のエルドラージと同じく「唱えたとき」に誘発する能力を持つものが幾つか存在する。 | ||
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+ | :より小型のエルドラージ。いずれも[[有色]]で、黒、赤、緑のものが存在する。サイズは[[小型クリーチャー|小型]]~[[中堅クリーチャー|中型]]、いずれもエルドラージ・落とし子・トークンに関連のある能力を持っている。 | ||
+ | :*有色なのは、エルドラージが食った[[次元/Plane]]のマナが混じっているからとされる。 | ||
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− | + | :最も小型のエルドラージ。トークンでのみ存在し、いずれも無色で「このクリーチャーを[[生け贄に捧げる]]:([[無色マナ|◇]])を加える。」という能力を持つ0/1の[[クリーチャー]]である。 | |
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− | + | ;伝説のエルドラージ | |
− | + | :無色、ずば抜けたマナ・コストとP/T、唱えたときの誘発型能力はエルドラージ覚醒と共通しているが、ライブラリーを修復する能力は持たない。 | |
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+ | :無色と各色(欠色により特性としては無色)に存在し、サイズも[[小型クリーチャー|小型]]から[[大型クリーチャー|大型]]まで様々なものが存在する。エルドラージ覚醒と同じく唱えたときに誘発する能力を持つものが存在する。 | ||
− | + | ;エルドラージ・[[昇華者]] | |
+ | :[[戦乱のゼンディカー]]でのみ登場。無色と白を除く各色(欠色により特性としては無色)に存在し、共通して「追放[[領域]]にある[[対戦相手]]が[[オーナー]]である[[カード]]を[[墓地に置く]]ことで機能する[[能力]]」を持つ。[[昇華者]]の項も参照。 | ||
− | + | ;エルドラージ・ドローン | |
+ | :無色と白を除く各色(欠色により特性としては無色)に存在する。エルドラージ覚醒と比べると通常のエルドラージとのデザインの差はあまり無いが、[[パワー]]が3を超えるものはなく全体的に[[小型クリーチャー|小型]]。戦乱のゼンディカーでは嚥下を持つものが多い。 | ||
− | + | ;エルドラージ・[[末裔]] | |
+ | :トークンでのみ存在し、いずれも無色で「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」という能力を持つ1/1のクリーチャー。落とし子の強化版。 | ||
+ | :*落とし子と同じく[[希望を溺れさせるもの/Drowner of Hope]]など直接参照するカードが登場している({{WHISPER検索/カードテキスト|Eldrazi Scion|エルドラージ(Eldrazi)・末裔(Scion)}})。 | ||
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+ | [[イニストラード/Innistrad]]の生物が[[エムラクール/Emrakul]]の影響によって変質したという設定により、[[約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End]]以外はエルドラージ以外の[[種族]][[クリーチャー・タイプ]]を併せ持つ。 | ||
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+ | :無色で並外れたマナ・コストとP/T、唱えたときの誘発型能力を持つ。ライブラリーを修復する能力は持たない。 | ||
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+ | :伝説でない無色のエルドラージは[[永遠の災い魔/Eternal Scourge]]を除き、マナ・コストが7マナ以上で[[現出]]と唱えたときに誘発する能力を持つ。 | ||
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+ | ;[[両面カード]] | ||
+ | :各色と[[アーティファクト]]には[[第1面]]は種族+[[ホラー]]だが、[[第2面]]は種族+エルドラージに変質する[[両面カード]]が存在している。ただし第1面が[[人間]]のカードは第2面はエルドラージ・ホラーになる。 | ||
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+ | ;[[合体カード]] | ||
+ | :[[合体カード]]3種類の[[第2面]]は全てエルドラージであり、別のクリーチャー・タイプを併せ持つ。また、合体カードのうち[[悪夢の声、ブリセラ/Brisela, Voice of Nightmares]]と[[のたうつ居住区、ハンウィアー/Hanweir, the Writhing Township]]は伝説のエルドラージでもある。 | ||
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+ | ;エルドラージ・ホラー・トークン | ||
+ | :エムラクールの影響によって変質した[[人間]]を表す「無色の3/2のエルドラージ・ホラー・クリーチャー・トークン」を[[生成]]するカードが複数存在する。({{WHISPER検索/カードテキスト|Eldrazi Horror トークン|エルドラージ(Eldrazi)・ホラー(Horror)・トークン}})。 | ||
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+ | ==ストーリー== | ||
+ | ストーリーについては[[エルドラージ/Eldrazi]]を参照。 | ||
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+ | ==その他== | ||
+ | *エルドラージ覚醒で登場した無色のエルドラージ達は[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の歴史において初となる、[[土地]]でも[[アーティファクト]]でもなく[[特性定義能力]]にもよらない[[無色]][[カード]]であったため、多くのプレイヤーを驚愕させた。 | ||
+ | **カードのデザインも特殊であり、枠や[[文章欄]]などが透明で、[[絵|イラスト]]が透けている({{Gatherer|id=216580|カード画像}})。 | ||
+ | **キーワード能力の欠色により無色になっているエルドラージ達も同じように、枠の最上部以外が透明なデザインになっている({{Gatherer|id=401786|カード画像}})。 | ||
+ | *エルドラージ達の異形の姿は[[Wikipedia:ja:クトゥルフ神話|クトゥルフ神話]]がモチーフになっている([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/84 参考])。血族であるドローンや落とし子の存在、そして後述の他の[[種族]]から信仰されているというストーリーなど、設定の面でも色濃く反映されている。 | ||
+ | **それを考慮すると「エルドラージ(Eldrazi)」の名の由来は「古の」を意味する古英語"Eldra"か。 | ||
+ | *伝説でないエルドラージ達は皆、[[エムラクール/Emrakul]]、[[コジレック/Kozilek]]、[[ウラモグ/Ulamog]]のうちいずれかの血族という設定である。どの血族かによって、外見が異なる<ref>[https://web.archive.org/web/20211205022117/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/eaters-worlds-2010-03-02 Eaters of Worlds(Internet Archive)]/[https://web.archive.org/web/20220927182126/https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%86%E3%82%82%E3%81%AE-2010-03-02 世界を食うもの(Internet Archive)](Feature [[2010年]]3月2日 [[Wizards of the Coast]]著)</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20151029030155/http://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/know-your-spawn-2015-05-14 Know Your Spawn!(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0014952/ 落とし子の秘密](Arcana 2015年5月14日 [[Kelly Digges]]著)</ref>。 | ||
+ | *[[タイプ行]]にエルドラージと印刷されたカードが初めて登場したのはエルドラージ覚醒だが、「エルドラージ」というクリーチャー・タイプ自体は、その直前の[[ワールドウェイク]]で[[ウギンの目/Eye of Ugin]]が登場した時点から存在していた。しばらくは謎のクリーチャー・タイプであった。 | ||
+ | **エルドラージがクリーチャー・タイプであることはその時点で既に[[総合ルール]]に明記されていたが、実際にエルドラージ・クリーチャーが披露されるまではエルドラージ呪文についての様々な憶測が飛び交っていた。 | ||
+ | ***[http://archive.mtg-jp.com/reading/002942/ 日本の公式サイト記事]でさえも、冗談半分に「エルドラージ[[引く|ドロー]]」だの「エルドラージ[[プレインズウォーカー]]」だのといったカードを想像して仮想[[デッキ]]を組み立てている。 | ||
+ | ***しかし実際にちゃんとエルドラージである[[同族]]・[[呪文]]も登場し、上記記事の予想のうち、[[この世界にあらず/Not of This World|エルドラージカウンター]]と[[全ては塵/All Is Dust|エルドラージ全体除去]]は実現した。 | ||
− | + | ==脚注== | |
+ | <references/> | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=mtg/tcg/riseoftheeldrazi/explore | + | *[https://web.archive.org/web/20101203105135/http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=mtg/tcg/riseoftheeldrazi/explore Explore Rise of the Eldrazi(Internet Archive)]([[エルドラージ覚醒]]特設サイト) |
*{{WHISPER検索/サブタイプ|Eldrazi|エルドラージ(Eldrazi)}} | *{{WHISPER検索/サブタイプ|Eldrazi|エルドラージ(Eldrazi)}} | ||
+ | *{{WHISPER検索/カードテキスト|Eldrazi|エルドラージ(Eldrazi)}} | ||
*[[クリーチャー・タイプ解説]] | *[[クリーチャー・タイプ解説]] | ||
+ | *[[エルドラージ (デッキ)]] | ||
[[Category:クリーチャー・タイプ|えるとらーし]] | [[Category:クリーチャー・タイプ|えるとらーし]] |
2024年6月29日 (土) 14:44時点における最新版
エルドラージ/Eldraziとは、クリーチャー・タイプの1つ。マジックオリジナルのクリーチャー。
目次 |
[編集] 概要
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
この呪文は打ち消されない。
あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
飛行、プロテクション(1色以上の呪文)、滅殺6
引き裂かれし永劫、エムラクールがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi) ドローン(Drone)
コジレックの捕食者が戦場に出たとき、無色の0/1のエルドラージ(Eldrazi)・落とし子(Spawn)クリーチャー・トークンを2体生成する。それらは「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」を持つ。
3/3クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi) 昇華者(Processor)
欠色(このカードは無色である。)
瞬速
飛行
ウラモグの失却させるものが戦場に出たとき、呪文1つを対象とする。あなたは追放領域から対戦相手がオーナーであるカードを2枚、それらのオーナーの墓地に置いてもよい。そうしたなら、それを打ち消す。
初出はエルドラージ覚醒で、ストーリー上の続編である戦乱のゼンディカー・ブロック、異界月でも登場した。統率者マスターズ統率者デッキでも新種が追加された。モダンホライゾン3でも大テーマの1つとされ、モダンホライゾン3統率者デッキでも構築済みデッキのテーマの1つとしてエルドラージ侵攻/Eldrazi Incursionが発売された。
無色と全色に存在する。キーワード能力の欠色により特性上は無色になっているものを除けば、無色と黒・赤・緑に存在する。
タイプ的カードは多数存在し、ゼンディカー・ブロックでウギンの目/Eye of Ugin、ウラモグの種父/Spawnsire of Ulamog、エルドラージの寺院/Eldrazi Temple、戦乱のゼンディカー・ブロックで彼方より/From Beyond、コジレックの帰還/Kozilek's Return、イニストラードを覆う影ブロックで肉体からの解放者/Extricator of Flesh、久遠の闇からの誘引/Coax from the Blind Eternities、エムラクールの影響/Emrakul's Influence、処刑者の大包丁/Slayer's Cleaverが存在する。 ほかに「エルドラージ・落とし子」や「エルドラージ・末裔」を参照するカードも存在する。また、無色であることやマナ総量が7以上であることを参照するカードがエルドラージ関連に多い。ローウィン・ブロック以後で同族が扱われた数少ないタイプでもある。
エルドラージのクリーチャー・タイプを含むトークンを生成するカードは多数存在し、トークンの種類も複数種類存在する(→トークン一覧)。そのほとんどはエルドラージ・落とし子・トークン、エルドラージ・末裔・トークン、エルドラージ・ホラー・トークンのいずれかを生成する。それ以外に10/10のエルドラージ・トークンを生成する荒廃の双子/Desolation Twinおよび忘却の偶像/Idol of Oblivionが存在する。また、トーナメントリーガルでないカードとして、アガディームの面晶体原/Hedron Fields of Agadeem(次元カード)とSlivdrazi Monstrosity (playtest)(R&D Playtest cards)が存在する。
エルドラージに変化させるカードとしてCool Fluffy Loxodon(ステッカー)が存在する。
伝説のエルドラージはモダンホライゾン3統率者デッキ現在16枚存在する(「伝説の(Legendary)・エルドラージ(Eldrazi)」でWHISPER検索[1])。
[編集] カード・セットごとのデザイン
[編集] エルドラージ覚醒
セット全体でリミテッド環境でも重すぎる無色のエルドラージ達をエルドラージ・落とし子のマナ加速によって唱えるというデザインになっている。落とし子を生成するカードは黒・赤・緑にそれぞれ割り振られている。またエルドラージの同族・カードも登場している。
- 伝説のエルドラージ
- エルドラージの「本体」に最も近い存在。いずれも無色、並外れたマナ・コストとP/T、唱えたときに誘発する強力な誘発型能力、滅殺と「墓地に置かれたときにオーナーのライブラリーに戻る能力」を持つ。
- 3体のエルドラージにとって、次元の内部におけるクリーチャーとしての姿は「物理的な延長」あるいは「肉」と表現され、久遠の闇/Blind Eternitiesにある「本体」にとっては傷つけられても何ら痛手ではない。エルドラージ覚醒版の墓地に置かれてもライブラリーに舞い戻る能力はこれの表現である。
- ライブラリーに戻る能力も誘発型なので、インスタント・タイミングでならば、問題なくリアニメイトできる。ダークスティールの巨像/Darksteel Colossusなどのリアニメイト防止能力は置換効果を生成する常在型能力でありスタックに乗らないが、エルドラージの能力はスタックに乗るということを覚えておこう。
- 3体のエルドラージにとって、次元の内部におけるクリーチャーとしての姿は「物理的な延長」あるいは「肉」と表現され、久遠の闇/Blind Eternitiesにある「本体」にとっては傷つけられても何ら痛手ではない。エルドラージ覚醒版の墓地に置かれてもライブラリーに舞い戻る能力はこれの表現である。
- 通常のエルドラージ
- 血族/Blood Lineageの上位のエルドラージ。無色にのみ存在し、いずれもマナ・コストが7マナ以上でP/Tも超大、共通して滅殺を持つ。伝説のエルドラージと同じく「唱えたとき」に誘発する能力を持つものが幾つか存在する。
- エルドラージ・ドローン
- より小型のエルドラージ。いずれも有色で、黒、赤、緑のものが存在する。サイズは小型~中型、いずれもエルドラージ・落とし子・トークンに関連のある能力を持っている。
- 有色なのは、エルドラージが食った次元/Planeのマナが混じっているからとされる。
- エルドラージ・落とし子
- 最も小型のエルドラージ。トークンでのみ存在し、いずれも無色で「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」という能力を持つ0/1のクリーチャーである。
- エムラクールの手/Hand of Emrakulなどによって直接参照されることがある(「エルドラージ(Eldrazi)・落とし子(Spawn)」でテキスト検索)。
[編集] 戦乱のゼンディカー・ブロック
欠色によりマナ・コストに色マナを含んでいても無色である。無色の呪文やクリーチャーに対してシナジーを発揮するほか、ウラモグ/Ulamogの血族は嚥下と昇華者によるカードを追放しリソースにする能力、コジレック/Kozilekの血族は無色マナ・シンボル利用に長ける。同族・呪文は登場しないが、クリーチャー以外の欠色を持つ呪文は追放や末裔トークンを生成する効果が多くエルドラージ達とシナジーするようにデザインされている。
- 伝説のエルドラージ
- 無色、ずば抜けたマナ・コストとP/T、唱えたときの誘発型能力はエルドラージ覚醒と共通しているが、ライブラリーを修復する能力は持たない。
- エルドラージ・昇華者
- 戦乱のゼンディカーでのみ登場。無色と白を除く各色(欠色により特性としては無色)に存在し、共通して「追放領域にある対戦相手がオーナーであるカードを墓地に置くことで機能する能力」を持つ。昇華者の項も参照。
- エルドラージ・ドローン
- 無色と白を除く各色(欠色により特性としては無色)に存在する。エルドラージ覚醒と比べると通常のエルドラージとのデザインの差はあまり無いが、パワーが3を超えるものはなく全体的に小型。戦乱のゼンディカーでは嚥下を持つものが多い。
- エルドラージ・末裔
- トークンでのみ存在し、いずれも無色で「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」という能力を持つ1/1のクリーチャー。落とし子の強化版。
- 落とし子と同じく希望を溺れさせるもの/Drowner of Hopeなど直接参照するカードが登場している(「エルドラージ(Eldrazi)・末裔(Scion)」でテキスト検索)。
[編集] 異界月
イニストラード/Innistradの生物がエムラクール/Emrakulの影響によって変質したという設定により、約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End以外はエルドラージ以外の種族クリーチャー・タイプを併せ持つ。
- 伝説のエルドラージ
- 無色で並外れたマナ・コストとP/T、唱えたときの誘発型能力を持つ。ライブラリーを修復する能力は持たない。
- 通常のエルドラージ
- 伝説でない無色のエルドラージは永遠の災い魔/Eternal Scourgeを除き、マナ・コストが7マナ以上で現出と唱えたときに誘発する能力を持つ。
- 合体カード
- 合体カード3種類の第2面は全てエルドラージであり、別のクリーチャー・タイプを併せ持つ。また、合体カードのうち悪夢の声、ブリセラ/Brisela, Voice of Nightmaresとのたうつ居住区、ハンウィアー/Hanweir, the Writhing Townshipは伝説のエルドラージでもある。
- エルドラージ・ホラー・トークン
- エムラクールの影響によって変質した人間を表す「無色の3/2のエルドラージ・ホラー・クリーチャー・トークン」を生成するカードが複数存在する。(「エルドラージ(Eldrazi)・ホラー(Horror)・トークン」でテキスト検索)。
[編集] ストーリー
ストーリーについてはエルドラージ/Eldraziを参照。
[編集] その他
- エルドラージ覚醒で登場した無色のエルドラージ達はマジックの歴史において初となる、土地でもアーティファクトでもなく特性定義能力にもよらない無色カードであったため、多くのプレイヤーを驚愕させた。
- エルドラージ達の異形の姿はクトゥルフ神話がモチーフになっている(参考)。血族であるドローンや落とし子の存在、そして後述の他の種族から信仰されているというストーリーなど、設定の面でも色濃く反映されている。
- それを考慮すると「エルドラージ(Eldrazi)」の名の由来は「古の」を意味する古英語"Eldra"か。
- 伝説でないエルドラージ達は皆、エムラクール/Emrakul、コジレック/Kozilek、ウラモグ/Ulamogのうちいずれかの血族という設定である。どの血族かによって、外見が異なる[2][3]。
- タイプ行にエルドラージと印刷されたカードが初めて登場したのはエルドラージ覚醒だが、「エルドラージ」というクリーチャー・タイプ自体は、その直前のワールドウェイクでウギンの目/Eye of Uginが登場した時点から存在していた。しばらくは謎のクリーチャー・タイプであった。
- エルドラージがクリーチャー・タイプであることはその時点で既に総合ルールに明記されていたが、実際にエルドラージ・クリーチャーが披露されるまではエルドラージ呪文についての様々な憶測が飛び交っていた。
- 日本の公式サイト記事でさえも、冗談半分に「エルドラージドロー」だの「エルドラージプレインズウォーカー」だのといったカードを想像して仮想デッキを組み立てている。
- しかし実際にちゃんとエルドラージである同族・呪文も登場し、上記記事の予想のうち、エルドラージカウンターとエルドラージ全体除去は実現した。
- エルドラージがクリーチャー・タイプであることはその時点で既に総合ルールに明記されていたが、実際にエルドラージ・クリーチャーが披露されるまではエルドラージ呪文についての様々な憶測が飛び交っていた。
[編集] 脚注
- ↑ Whisper(Gatherer)には合体した非道、ウラレック/Ulalek, Fused Atrocityが未登録です。
- ↑ Eaters of Worlds(Internet Archive)/世界を食うもの(Internet Archive)(Feature 2010年3月2日 Wizards of the Coast著)
- ↑ Know Your Spawn!(Internet Archive)/落とし子の秘密(Arcana 2015年5月14日 Kelly Digges著)
[編集] 参考
- Explore Rise of the Eldrazi(Internet Archive)(エルドラージ覚醒特設サイト)
- サブタイプ「エルドラージ(Eldrazi)」で検索
- 「エルドラージ(Eldrazi)」でテキスト検索
- クリーチャー・タイプ解説
- エルドラージ (デッキ)