肉体の奪取/Rend Flesh

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(9人の利用者による、間の11版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Rend Flesh}}
 
{{#card:Rend Flesh}}
  
[[霊魂の奪取/Rend Spirit]]と対になっている、[[神河物語]]の基本[[除去]]。
+
[[霊魂の奪取/Rend Spirit]]と対を成す、[[神河物語]][[除去]][[インスタント]]。[[スピリット]]以外を[[対象]]にできる。
  
[[神河ブロック]]では[[スピリット]]がかなりいるので、[[リミテッド]]では少し使いづらいが、それ以外では[[スピリット]]でないクリーチャーも多いので使いやすいかもしれない。
+
[[神河ブロック]][[クリーチャー]]は全体の約50%が非スピリットであり、全[[色]]にまたがって存在している事から、[[リミテッド]]での使い勝手は霊魂の奪取と同程度で有用な[[カード]]。[[秘儀]][[シナジー]]がある点で勝るが、一方で[[スピリットクラフト]]など、スピリット達が有する[[メカニズム]]に対処できないといった致命的な場面もしばしば見られた。
  
*[[闇への追放/Dark Banishing]]とは違い、[[再生]]できるので注意。
+
[[神河ブロック構築]]では[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]の除去[[モード]]を筆頭に、[[崩老卑の囁き/Horobi's Whisper]]や[[英雄の死/Hero's Demise]]といった他の選択肢があった事、また梅澤の十手の[[装備]]先を残さないために[[忌まわしい笑い/Hideous Laughter]]などの[[全体除去]]が求められた事から、[[アグロ]]/[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]を問わず使われなかった。
*神が人間を攻撃する[[呪文]]なので、[[秘儀]]になっている。
+
 
*{{Gatherer|id=75259|イラスト}}も[[霊魂の奪取/Rend Spirit]]と対応しており、どちらも[[Stephen Tappin]]の手によるもの。こちらは神が人間を攻撃しているイラストである。
+
[[スタンダード]]ではスピリットを積極的に使用する[[デッキ]]は[[白ウィニー/スタンダード/ミラディン・ブロック期|白ウィニー]]程度だったので[[闇への追放/Dark Banishing]]よりも使いやすく、[[ヴィリジアン・ラッツ]]や[[青黒ネズミ]]のメイン除去として活躍した。
*[[ローウィン]]では[[エルフ]]でない[[クリーチャー]]を狙い撃ちにする[[眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending]]が登場した。
+
 
 +
[[パウパー]]では[[グルマグのアンコウ/Gurmag Angler]]を確実に対処でき、かつ[[殺害/Murder]]とは違い[[シングルシンボル]]であるため[[神秘の指導コントロール]]のような2色の[[パーミッション]][[デッキ]]で採用されることがある。スピリットを破壊することができないが、パウパーで採用されるスピリットは[[嵐縛りの霊/Stormbound Geist]]や[[カストーディの従者/Custodi Squire]]、[[ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact]]ぐらいしか存在せず、前2者は単体除去では[[カード・アドバンテージ]]で損になるし後者はそもそもほとんどの単体除去を受け付けないため、[[除去]]がこのカードであることによる不便はあまりないだろう。
 +
 
 +
*闇への追放とは違い、[[再生]]できるので注意。
 +
*[[神/Kami]][[人間/Human#神河|人間/Human]]を攻撃する[[呪文]]なので、秘儀になっている。
 +
*{{Gatherer|id=86627}}も[[霊魂の奪取/Rend Spirit]]の{{Gatherer|id=86628}}と対応しており、どちらも[[Stephen Tappin]]の手によるもの。こちらは神が人間を攻撃しているイラストである。
 +
 
 +
==類似カード==
 +
その他その[[カード・セット]]か[[ブロック (総称)|ブロック]]のテーマ要素を持つクリーチャーにだけ通じない単体除去。リミテッドでは程々だが、構築環境では[[確定除去]]に近しくなる。特記しない限り黒のインスタント。
 +
 
 +
なお直前の[[ミラディン・ブロック]]でこの枠を担当したのは[[再録]]の[[恐怖/Terror]]であった。
 +
*[[脳崩し/Brainspoil]] - [[ダブルシンボル]]5マナ[[変成]][[ソーサリー]]。[[再生]]を許さない。[[オーラ]]。([[ラヴニカ:ギルドの都]])
 +
*[[ギルド無き統治/Govern the Guildless]] - [[青]]の6マナ[[予見]]ソーサリー。破壊でなく[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]奪取。[[多色]]。([[ディセンション]])
 +
**[[究極の価格/Ultimate Price]] - 2マナ。多色。([[ラヴニカへの回帰]])
 +
**[[スゥルタイの魔除け/Sultai Charm]] - [[青黒緑]]3マナ[[魔除け]]。[[モード]]の1つが究極の価格。([[タルキール覇王譚]])
 +
**[[消失の詩句/Vanishing Verse]] - [[白黒]]2マナ。対象が[[パーマネント]]全般に拡大した上、[[追放]]除去になった究極の価格。([[ストリクスヘイヴン:魔法学院]])
 +
*[[骨に染む凍え/Chill to the Bone]] - 4マナ。[[氷雪]]。([[コールドスナップ]])
 +
*[[眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending]] - 3マナ。[[エルフ]]。([[ローウィン]])
 +
**[[夜の犠牲/Victim of Night]] - ダブルシンボル2マナ。[[吸血鬼]]、[[狼男]]、[[ゾンビ]]。([[イニストラード]])
 +
**[[板歩きの刑/Walk the Plank]] - ダブルシンボル2マナソーサリー。[[マーフォーク]]。([[イクサラン]])
 +
**[[パワー・ワード・キル/Power Word Kill]] - 2マナ。[[天使]]、[[ドラゴン]]、[[デビル]]、[[デーモン]]。([[フォーゴトン・レルム探訪]])
 +
**[[保安官を撃て/Shoot the Sheriff]] - 2マナ。[[無法者]]。([[サンダー・ジャンクションの無法者]])
 +
*[[喉首狙い/Go for the Throat]] - 2マナ。[[アーティファクト]]。([[ミラディン包囲戦]])
 +
*[[影の手の内/Reach of Shadows]] - 5マナ。[[無色]]。([[運命再編]])
 +
*[[喪心/Cast Down]] - 2マナ。[[伝説]]。([[ドミナリア]])
 +
*[[無情な行動/Heartless Act]] - 2マナ。モードの片方。各種[[カウンター (目印)|カウンター]]。([[イコリア:巨獣の棲処]])
 +
この種のカードが[[全体除去]]版になると、[[全ては塵/All Is Dust]]など自軍をそのテーマで固める事に価値が出てくるのでまた意味合いが異なってくる。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:神河物語]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:神河物語]] - [[コモン]]

2024年4月30日 (火) 02:02時点における最新版


Rend Flesh / 肉体の奪取 (2)(黒)
インスタント — 秘儀(Arcane)

スピリット(Spirit)でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。


霊魂の奪取/Rend Spiritと対を成す、神河物語除去インスタントスピリット以外を対象にできる。

神河ブロッククリーチャーは全体の約50%が非スピリットであり、全にまたがって存在している事から、リミテッドでの使い勝手は霊魂の奪取と同程度で有用なカード秘儀シナジーがある点で勝るが、一方でスピリットクラフトなど、スピリット達が有するメカニズムに対処できないといった致命的な場面もしばしば見られた。

神河ブロック構築では梅澤の十手/Umezawa's Jitteの除去モードを筆頭に、崩老卑の囁き/Horobi's Whisper英雄の死/Hero's Demiseといった他の選択肢があった事、また梅澤の十手の装備先を残さないために忌まわしい笑い/Hideous Laughterなどの全体除去が求められた事から、アグロ/コントロールデッキを問わず使われなかった。

スタンダードではスピリットを積極的に使用するデッキ白ウィニー程度だったので闇への追放/Dark Banishingよりも使いやすく、ヴィリジアン・ラッツ青黒ネズミのメイン除去として活躍した。

パウパーではグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerを確実に対処でき、かつ殺害/Murderとは違いシングルシンボルであるため神秘の指導コントロールのような2色のパーミッションデッキで採用されることがある。スピリットを破壊することができないが、パウパーで採用されるスピリットは嵐縛りの霊/Stormbound Geistカストーディの従者/Custodi Squireギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpactぐらいしか存在せず、前2者は単体除去ではカード・アドバンテージで損になるし後者はそもそもほとんどの単体除去を受け付けないため、除去がこのカードであることによる不便はあまりないだろう。

[編集] 類似カード

その他そのカード・セットブロックのテーマ要素を持つクリーチャーにだけ通じない単体除去。リミテッドでは程々だが、構築環境では確定除去に近しくなる。特記しない限り黒のインスタント。

なお直前のミラディン・ブロックでこの枠を担当したのは再録恐怖/Terrorであった。

この種のカードが全体除去版になると、全ては塵/All Is Dustなど自軍をそのテーマで固める事に価値が出てくるのでまた意味合いが異なってくる。

[編集] 参考

QR Code.gif