激動/Upheaval

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(23人の利用者による、間の31版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Upheaval}}
 
{{#card:Upheaval}}
  
[[オデッセイ]]収録の[[レア]][[カード]]
+
[[パーマネント]][[手札]][[戻す]]、豪快な[[バウンス]][[リセット]][[呪文]][[ゲームぎゃざ]]誌でついた評価が「戻しすぎ」。
効果は[[隔離/Sunder]]+[[脱出/Evacuation]]+[[夢への帰着/Reduce to Dreams]]という感じ。
+
 
簡単に言えば、スーパー[[ブーメラン/Boomerang]]
+
最初はその[[マナ・コスト]]の[[重い|重さ]][[ソーサリー]]であることからあまり注目されず、[[カスレア]]扱いだった。しかし、他のリセットと異なり、[[パーマネント]]を[[破壊]]するのではなく手札に戻すため、[[マナ]]を浮かせて[[唱える|唱え]]ればそれ以前の手札の状態に関係なく[[あなた|自分]]のパーマネントをすぐに再[[展開]]することができる。
[[戻す|ゲームぎゃざ]]でついた評価が、「[[戻し]]すぎ」。
+
 
<!-- [[戻す|ゲームぎゃざ]]での真木幸一郎がつけた評価が、「[[戻し]]すぎ」とのカスレア。
+
また、手札が一時的に爆発的に増えるため、手札を[[リソース]]とする[[ゾンビの横行/Zombie Infestation]]や[[サイカトグ/Psychatog]]との抜群の相性の良さを示し、[[トップレア]]の一角となった(→[[ゾンビ激動]]、[[激動サイカトグ]])。[[スレッショルド]]との相性も良い(→[[8Man]])。
ん……すぐ下の1行と重複する書き込みであり、実の所「カスレア」ではなかったのだから不適当。ただ、“真木がそう評価していた”ということであれば、『「戻しすぎのカスレア」扱いだった』と表現を変えればよろしい(原文を見たことがないので判らないが)。 -->
+
  
最初はその[[重い|マナ・コスト]]の[[重さ]]と[[ソーサリー]]であることからあまり注目されず、[[カスレア]]扱いだった。
 
しかし、他の[[バウンス|リセット]]と異なり、[[パーマネント]]を[[破壊]]するのではなく[[手札に戻す]]ため、[[マナ]]を浮かせて[[プレイ]]すれば自分のパーマネントを再[[展開]]することができる。
 
また、[[手札]]が一時的に爆発的に増えるため、手札を[[リソース]]とする[[ゾンビの横行/Zombie Infestation]]や[[サイカトグ/Psychatog]]との抜群の相性のよさを示し、[[トップレア]]の一角となった。→[[ゾンビ激動]]、[[激動サイカトグ]]
 
[[スレッショルド]]との相性も良い。→[[8Man]]
 
 
[[エクステンデッド]]では[[金属細工師/Metalworker]]による大量マナをベースに[[ティンカー]]などで使用された。
 
[[エクステンデッド]]では[[金属細工師/Metalworker]]による大量マナをベースに[[ティンカー]]などで使用された。
  
 
*[[俗説|俗]]に「『すべての〜』と書かれているカードは危険である」と言われる、その事実を証明するカードの1枚と言えるだろう。
 
*[[俗説|俗]]に「『すべての〜』と書かれているカードは危険である」と言われる、その事実を証明するカードの1枚と言えるだろう。
*青の中でも非常に強烈な[[リセット]]呪文であったが、のちの[[神河謀叛]]で本当の意味で全てをリセットする[[星の揺らぎ/Sway of the Stars]]が現れた。
+
*[[]]の中でも非常に強烈なリセット呪文であったが、のちの[[神河謀叛]]で本当の意味で全てをリセットする[[星の揺らぎ/Sway of the Stars]]が現れた。しかし激動の反省を踏まえているのか10マナと重い。
しかし激動の反省を踏まえているのか10マナと重い。
+
*同じく[[土地]]を含む広範囲のリセットに、[[赤]]の[[ジョークルホープス/Jokulhaups]]やその亜種がある。[[エンチャント]]や[[破壊不能]]持ち[[パーマネント]]にも有効な分、激動の方が範囲は広い。
<!-- --それでも平気で使われるのだから、こいつは十分軽かった。
+
*全体[[バウンス]]後の[[クリンナップ・ステップ]]で手札を[[捨てる|捨て]]たくないと言う方は[[呪文書/Spellbook]]をどうぞ。
コメントアウトしておく必要があるとは思えないため復活。
+
*あまりに大量のカードを手札に戻すため、[[唱える|唱えた]]これも一緒に手札に戻してしまうミスが時々起こるので注意したい<ref>[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpfeature/20020724a,,ja ~強迫するのも楽じゃない~ 第七回:日本選手権] ([[WotC]] 2002年7月24日 文:[[藤田憲一]]) - 「Bad Play of the Week」参照</ref>。
前半はいいと思うが、後半はどうかと思う。
+
揺らぎは「平気」じゃ使えない。専用のデッキが必要。 -->
+
*同じく土地を含む広範囲のリセットに、[[赤]]の[[ジョークルホープス/Jokulhaups]]やその亜種がある。
+
[[エンチャント]]や[[破壊されない]][[パーマネント]]にも有効な分、激動の方が範囲は広い。
+
<!-- -[[ジョークルホープス/Jokulhaups]]との単純に効果を比較した場合、通常こちらの方が強力と考えられる。
+
上記にもある「手札に戻る事により、場の再構築がしやすい」事や[[エンチャント]]にも効く事、
+
また「破壊されない」と書かれたパーマネントはあっても、「バウンスされない」と書かれたものは存在しない、などの理由がある。
+
むしろ破壊されないカードやエンチャントを利用したものも多い。また、この種の比較をするにはこの2つは遠過ぎる。
+
-6マナが軽すぎるとよく言われたが、[[ジョークルホープス/Jokulhaups]]などと比べても決して軽いとはいえない。単に青のカードだから凶悪だったのである。
+
効果だけを考えても軽い。 -->
+
*実はこのカードの[[日本語画像:Upheaval|イラスト]]は、もともと[[恐ろしい死/Ghastly Demise]]のために用意された物だった。
+
[[墓地]]にあるカードの枚数を参照する[[クリーチャー]][[除去]]なので「舞い上がった大地がクリーチャーを殺す」というコンセプトで描かれたのだが、できたイラストがあまりにもダイナミックだったため、より効果が派手な激動に使われることになったのだ。
+
*全体[[捨てる|バウンス]]後の[[クリンナップ・ステップ]]で、手札を[[捨て]]たくないと言う方は[[呪文書/Spellbook]]をどうぞ。
+
  
2005年9月20日から[[プリズマティック]][[禁止カード]]。実際の適用は9月23日の定期サーバダウン明けから。
+
再展開が容易な[[エンドカード]]であることから、[[統率者戦]]では最初から[[禁止カード]]に指定されている。[[2005年]]9月23日より[[プリズマティック]]で、[[2008年]]3月26日より[[シングルトン (Magic Online)|100カード・シングルトン]]で禁止カードに指定されたが、それぞれ2008年12月10日、[[2009年]]4月29日より禁止が解除された。
  
==代表的なデッキ==
+
==開発秘話==
*[[激動サイカトグ]]
+
このカードの{{Gatherer|id=31852|イラスト}}は、もともと[[恐ろしい死/Ghastly Demise]]のために用意された物だった。[[墓地]]にあるカードの枚数を参照する[[クリーチャー]][[除去]]なので「舞い上がった大地がクリーチャーを殺す」というコンセプトで描かれたのだが、できたイラストがあまりにもダイナミックだったため、より効果が派手な激動に使われることになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/what-if-odyssey-art-ii-2002-02-11 "What If?" with Odyssey art II]([[Daily MTG]] Arcana 2002年2月11日)</ref>。
*[[ゾンビ激動]]
+
*[[8Man]]
+
*[[ティンカー]]
+
  
 +
==主な亜種==
 +
全体バウンスカード。特記しない限りソーサリー。激動の様に土地も含んでバウンスするのは'''太字'''のみ。クリーチャーのみをバウンスするカードは[[脱出/Evacuation]]を参照。
 +
*'''[[洗い流し/Wash Out]]''' - 3U。選んだ[[色]]のパーマネント限定。([[インベイジョン]])
 +
*'''[[星の揺らぎ/Sway of the Stars]]''' - 8UU。手札と[[墓地]]も含めて[[ライブラリー]]に戻し7枚[[引く]]。([[神河物語]])
 +
*'''[[世界粛清/Worldpurge]]''' - 8マナの[[青白]][[混成カード]]。バウンス後に手札7枚を選び残りはライブラリーに加えて[[切り直す]]。([[シャドウムーア]])
 +
*[[ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan]] - 6UUのクリーチャーの[[ETB]][[能力]]。[[蘇生]]持ち。([[アラーラの断片]])
 +
*[[壊滅的大潮/Devastation Tide]] - 3UU。[[奇跡]]つき。([[アヴァシンの帰還]])
 +
*[[変位の波/Displacement Wave]] - XUU。[[マナ総量]]がX以下のパーマネント限定。([[マジック・オリジン]])
 +
*[[押し潰す触手/Crush of Tentacles]] - 4UU。[[怒濤]]3UUで怒濤時は8/8の[[タコ]]・[[トークン]]を[[生成]]する。([[ゲートウォッチの誓い]])
 +
*[[沿岸崩壊/Coastal Breach]] - 6U。[[不抜]]。([[統率者2016]])
 +
*[[川の叱責/River's Rebuke]] - 4UU。対象の[[プレイヤー]]1人のコントロールするパーマネント限定。([[イクサラン]])
 +
**[[ウギンの束縛/Ugin's Binding]] - これが墓地にあるときにマナ総量7以上の[[無色]]の呪文を唱えると、これを[[追放]]してあなた以外のパーマネントを戻す。([[モダンホライゾン3]])
 +
*[[涙の氾濫/Flood of Tears]] - 4UU。自分の[[トークン]]でないパーマネントを4つ以上戻した場合バウンス後に手札からパーマネントを1つ出せる。([[基本セット2020]])
 +
*[[竜巻の召喚士/Cyclone Summoner]] - 5UUのクリーチャーのETB能力。ただし手札から唱えた場合のみな上に、[[ウィザード]]と[[巨人]]は除く。([[カルドハイム]])
 +
*[[ハーキルの最後の瞑想/Hurkyl's Final Meditation]] - 4UUUのインスタント。自分以外のターンに唱える場合7UUU。[[ターンを終了する]]。([[兄弟戦争]])
 +
*[[Mists of Lórien]] - 2U。対象のパーマネント1つとマナ総量が同じパーマネントのみ。[[複製]]Uつきなのでバウンス範囲を広げる事も可。([[指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]])
 +
*[[シンクロ解除/Desynchronization]] - 2UUのインスタント。[[歴史的]]なパーマネントは戻さない。([[アサシンクリード]])
 +
*[[機織りの季節/Season of Weaving]] - 4UU。トークンは戻さない。[[モード]]の1つ。([[ブルームバロウ]])
 
==参考==
 
==参考==
*[[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/28|"What If?" with Odyssey art II]]([[WotC]]、英語)
+
<references />
 
*[[リセットカード]]
 
*[[リセットカード]]
*[[カード個別評価:オデッセイブロック]]
+
*[[カード個別評価:オデッセイ]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:モダンホライゾン2]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[神話レア]]
 +
*[[From the Vault:Annihilation]]

2024年8月20日 (火) 16:29時点における最新版


Upheaval / 激動 (4)(青)(青)
ソーサリー

すべてのパーマネントを、オーナーの手札に戻す。


パーマネント手札戻す、豪快なバウンスリセット呪文ゲームぎゃざ誌でついた評価が「戻しすぎ」。

最初はそのマナ・コスト重さソーサリーであることからあまり注目されず、カスレア扱いだった。しかし、他のリセットと異なり、パーマネント破壊するのではなく手札に戻すため、マナを浮かせて唱えればそれ以前の手札の状態に関係なく自分のパーマネントをすぐに再展開することができる。

また、手札が一時的に爆発的に増えるため、手札をリソースとするゾンビの横行/Zombie Infestationサイカトグ/Psychatogとの抜群の相性の良さを示し、トップレアの一角となった(→ゾンビ激動激動サイカトグ)。スレッショルドとの相性も良い(→8Man)。

エクステンデッドでは金属細工師/Metalworkerによる大量マナをベースにティンカーなどで使用された。

再展開が容易なエンドカードであることから、統率者戦では最初から禁止カードに指定されている。2005年9月23日よりプリズマティックで、2008年3月26日より100カード・シングルトンで禁止カードに指定されたが、それぞれ2008年12月10日、2009年4月29日より禁止が解除された。

[編集] 開発秘話

このカードのイラストは、もともと恐ろしい死/Ghastly Demiseのために用意された物だった。墓地にあるカードの枚数を参照するクリーチャー除去なので「舞い上がった大地がクリーチャーを殺す」というコンセプトで描かれたのだが、できたイラストがあまりにもダイナミックだったため、より効果が派手な激動に使われることになった[2]

[編集] 主な亜種

全体バウンスカード。特記しない限りソーサリー。激動の様に土地も含んでバウンスするのは太字のみ。クリーチャーのみをバウンスするカードは脱出/Evacuationを参照。

[編集] 参考

  1. ~強迫するのも楽じゃない~ 第七回:日本選手権 (WotC 2002年7月24日 文:藤田憲一) - 「Bad Play of the Week」参照
  2. "What If?" with Odyssey art IIDaily MTG Arcana 2002年2月11日)
QR Code.gif