フリゴリッド
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2008年3月27日 (木) 21:21時点における版
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フリゴリッド/Friggorid
アメリカ発祥のリアニメイト系コンボ・ビートダウンデッキ。 発祥はエクステンデッドだが、レガシーや、ヴィンテージでも出現し、ある程度の数が存在している。
クリーチャー — ホラー(Horror)
速攻
終了ステップの開始時に、イチョリッドを生け贄に捧げる。
あなたのアップキープの開始時に、イチョリッドがあなたの墓地にある場合、あなたは自分の墓地にあるイチョリッド以外の黒のクリーチャー・カードを1枚、追放してもよい。そうした場合、イチョリッドを戦場に戻す。
クリーチャー — トロール(Troll) スケルトン(Skeleton)
ゴルガリの墓トロールは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(1),ゴルガリの墓トロールから+1/+1カウンターを1個取り除く:ゴルガリの墓トロールを再生する。
発掘6(あなたがカードを1枚引くなら、代わりにあなたはカードを6枚切削してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。)
発掘を持つカードを手札から捨ててライブラリーを墓地に落としつつ、墓地から何度でも甦るイチョリッド/Ichoridでビートダウンをする。 墓地に落ちる事を前提としているため、フラッシュバックやスレッショルドを持つカードも多く採用されている。
場を一掃されてもすぐに復帰できるのでコントロールに強い。 また、通常のビートダウン以上のスピードを誇るので、ビートダウン相手でも充分に戦える。 まさに次世代の高速デッキである。
未来予知参入後では、ナルコメーバ/Narcomoebaや黄泉からの橋/Bridge from Belowが加わり、スタンダードにて構成のよく似たナルコブリッジが登場。 以降、このデッキにもこれらのギミックが組み込まれる事となる。
墓地をメインに使うデッキの為、墓地対策に極めて弱い。 虚空の力線/Leyline of the Voidやトーモッドの墓所/Tormod's Crypt、ヨツンの兵卒/Jotun Gruntなど、天敵は多い。
ただし、ナルコブリッジのギミックが加わった事で、それらをバウンスした後の1ターンで致死ダメージを叩き出す事が可能となっており、未だ勢力のあるデッキである。
エクステンデッド
2005年のエクステンデッドシーズン最後の最後に登場。 原型となるデッキは、John F. Rizzoが考案し(デッキ名の由来はこの人のニックネーム、John Friggin' Rizzo)、Osyp Lebedowiczが世界選手権05のエクステンデッド部門に持ち込んだものである。
世界選手権05直後のグランプリシャーロット05を制し、一躍メタの中心にのし上がった。→*1
クリーチャー — エイトグ(Atog)
カードを1枚捨てる:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
あなたの墓地にあるカード2枚を追放する:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
カードを墓地に落とす手段として、朽ちゆくインプ/Putrid Impや入念な研究/Careful Studyに加えてトレイリアの風/Tolarian Windsが採用される。このカードは「手札を捨て、その後カードを引く」ため、発掘を持つクリーチャーを捨てて、カードを引く代わりに発掘を使用することで、ライブラリーを大量に墓地に落とすことができる。
ライブラリーのかなりの枚数が墓地に行くため、共鳴者を兼ねるサイカトグ/Psychatogは驚異的なサイズに成長する。
一時期は強力な墓地対策カードの出現で勢力を衰退していたが、未来予知以降ナルコブリッジのギミックが追加され再びメタの中心に返り咲いた。→*2
後期型
- 備考
- グランプリウィーン08 準優勝 (参考)
- 使用者:Nikolaus Eigner
- フォーマット
初期型
- 備考
- グランプリシャーロット05 優勝(参考)
- 使用者:Michael Krumb
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (22) | |
4 | ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll |
4 | 臭い草のインプ/Stinkweed Imp |
4 | 朽ちゆくインプ/Putrid Imp |
4 | サイカトグ/Psychatog |
4 | イチョリッド/Ichorid |
2 | 不可思議/Wonder |
呪文 (20) | |
4 | トレイリアの風/Tolarian Winds |
4 | ゾンビの横行/Zombie Infestation |
4 | 綿密な分析/Deep Analysis |
4 | 陰謀団式療法/Cabal Therapy |
4 | 金属モックス/Chrome Mox |
土地 (18) | |
1 | 沼/Swamp |
4 | 湿った墓/Watery Grave |
4 | セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum |
4 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
3 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
2 | 草むした墓/Overgrown Tomb |
サイドボード | |
4 | 炎まといの天使/Firemane Angel |
4 | 一瞬の平和/Moment's Peace |
3 | 天啓の光/Ray of Revelation |
4 | 棺の追放/Coffin Purge |
レガシー
レガシーでも同様に組まれる。
アーティファクト
あなたの手札を捨てる,ライオンの瞳のダイアモンドを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。起動はインスタントとしてのみ行う。
手札を落とす手段として、朽ちゆくインプ/Putrid Impや入念な研究/Careful Studyに加え、打開/Breakthroughやライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondがよく使用される。
特に、ライオンの瞳のダイアモンドが強力で、打開の前に手札を捨てたり、そこから綿密な分析/Deep Analysisやセファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseumに繋げる事で、最序盤から発掘モードに入ることが可能となっている。 戦慄の復活/Dread Returnでセファリッドの賢者/Cephalid Sageが出てきたりするともう止まらない。
最終的には、陰謀団式療法/Cabal Therapyで妨害しつつ、炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealotを釣り上げて勝利するのだが、これら一連の動きが1ターンの内に決められる為、元はビートダウンでありながら1ターンキルさえ可能なコンボデッキへと仕上がってしまっている。
サンプルレシピ
ヴィンテージ
また、近年はヴィンテージでも組まれている。 カードを墓地に落とす手段としてBazaar of Baghdadを使用するのが特徴的な点である。
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
速攻
(黒):あなたの墓地にある灰燼のグールを戦場に戻す。あなたのアップキープの間にのみ、灰燼のグールの上にクリーチャー・カードが3枚以上あるのなら起動できる。
Bazaar of Baghdadでドロー&ディスカード、発掘でライブラリーを高速で掘り進めていく。 リアニメイトされるクリーチャーはイチョリッド/Ichoridのほか灰燼のグール/Ashen Ghoulや冥界の影/Nether Shadowも採用される。
場と墓地に必要な数のクリーチャーが溜まったら、墓地にある戦慄の復活/Dread Returnをフラッシュバック状態でプレイし、縫合グール/Sutured Ghoulを釣り上げドラゴンの息/Dragon Breathで速攻をつけて相手を瞬殺する。
構造上マナをほとんど必要としない構成になっているため、Bazaar of Baghdadを除けば土地は6枚程度しか入れないのが普通である。 そのため、海外では「Manaless Ichorid」の名で呼ばれる。
- マナを使わないので、当然パワー9も軒並み使用しない。ヴィンテージにおけるメタの中にありながらパワー9を使わない珍しいデッキである。
- Bazaar of Baghdadが手札に無いとほとんど回らないデッキなので、マリガン用に血清の粉末/Serum Powderもよく採用されている。
サンプルレシピ
- 備考
- ヴィンテージ選手権07 ベスト8(参考)
- 使用者:Nick Calcaterra
- フォーマット
参考
- 発掘(デッキ)
- The Horror, The Horror... Put Three Horrors on the Stack(WotC、英語、文:Mike Flores)
- Friggorid?(WotC)
- デッキ集