名前
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「カード名を1つ指定する/name a card」という効果では、[[マジック]]に存在するカードのカード名しか指定できない。 | 「カード名を1つ指定する/name a card」という効果では、[[マジック]]に存在するカードのカード名しか指定できない。 | ||
この効果は訳を変えると「カードを指名する」であり、マジックで「カード」といえば、「マジックに存在するカード」しか指さないためである。(→[[カード]]、{{CR|108.2}}を参照) | この効果は訳を変えると「カードを指名する」であり、マジックで「カード」といえば、「マジックに存在するカード」しか指さないためである。(→[[カード]]、{{CR|108.2}}を参照) | ||
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**[[ドラゴンの迷路]]以前のルールでは、カードに書かれている2つのカード名を両方とも指定する。指定した2つのカード名のうち一方でも持っていれば、[[オブジェクト]]は「指定した名前を持つ」と判定される。 | **[[ドラゴンの迷路]]以前のルールでは、カードに書かれている2つのカード名を両方とも指定する。指定した2つのカード名のうち一方でも持っていれば、[[オブジェクト]]は「指定した名前を持つ」と判定される。 |
2013年7月28日 (日) 02:36時点における版
名前/Nameとはオブジェクトが持つ特性の1つであり、そのオブジェクトを表す言葉のことである。 Nameの訳語は、基本セット2010より「カード名」に改められたが、引き続き本項にて解説する。 下記の解説を総合ルールと照らし合わせる際は、「名前」を「カード名」に読み替えること。
単純な「カードの名称」を意味するカード名については、そちらの項目を参照のこと。
目次 |
解説
オブジェクトのカード名の定義
カードの名前は、カードの左上に書かれている。
クリーチャー・トークンの名前は、トークンを生成する効果が決定する。 名前が明示されている場合は、その名前を用いる。 特に定められていない場合は、トークン生成効果が指定したクリーチャー・タイプと同じである。
- トークンの名前を指定しているものには、カルドラの兜/Helm of Kaldra、暗黒の深部/Dark Depthsなどがある(→トークン一覧)。また、何かのコピー・トークンを生成する場合もコピー元の名前を用いる。
- クリーチャー・タイプを元に名前を決定する場合、トークンを生成する呪文・能力に対する文章変更効果の影響を受け得る。例えば、急報/Raise the Alarmがスタックにある間に、人工進化/Artificial Evolutionで兵士をウィザードに書き換えた場合、生成されるトークンの名前は「兵士」ではなく「ウィザード」になる。
1つのオブジェクトが複数の名前を持つこともある(分割カード)。逆に、オブジェクトが名前を持たないこともある(変異など)。
カード名の参照
オブジェクトのルール文章中にそのオブジェクト自身の名前が書いてあった場合、それは「そのオブジェクト自身」を指している。オブジェクトの名前が変更された場合でも、変わらずそのオブジェクトを指す。同名の他のオブジェクトを指す場合は「~という名前の/named ...」と表記される。
- 立ちはだかる影/Looming Shadeの『立ちはだかる影は…修整を受ける』という能力では、修整を受けるのは能力の発生源である立ちはだかる影自身のみである。他の「立ちはだかる影」という名前のクリーチャーが修整を受けることはない。
- 点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniterなどの、いわゆる「二つ名」がついている伝説のカードにおいて、テキストに2回以上そのカード名が書かれるときは、「デアリガズ」と個人名の部分だけ書かれる場合がある。この場合、省略部分にはそのカードの名前が省略されずに書かれているものと扱う。
- 英語版では通例となっているが、日本語版では珍しい(→参考画像)。
あるオブジェクトAの能力が、そのオブジェクトA自身の名前が書かれた能力をいずれかのオブジェクトBに与える場合、その名前が指しているのはオブジェクトAである。 同名の他のオブジェクトやオブジェクトBを指しているわけではない。
- はじける子嚢/Saproling Burstの能力で生成されたトークンは、そのトークンを生成したはじける子嚢に置かれた消散カウンターのみを数える。他の「はじける子嚢」という名前のパーマネントは参照しない。
特性を用いて「この(何か)/this ...」といった類の表現でオブジェクトを指定している場合、その表現は名前の代替として使用されている。 後になってからその特性(何か)が合わなくなったとしても、変わらずそのオブジェクトを指す。
オブジェクトの名前以外の特性が変更されても、名前や、ルール文章中の名前を示す部分が変更されることはない。
- 島/Islandに対して幻覚/Mind Bendを使用し、島を山に書き換えたとしても、名前は「島/Island」のままである。
- クリーチャー・タイプを元に名前を決めたトークンが、戦場に出た後にクリーチャー・タイプを変更されたとしても、その名前は変更されない。
名前を参照する場合、英語版での名前を基準にチェックされる。英語名が等しければ、他の言語で名前が異なっても名前は等しいと見なされ、逆に英語名が異なれば、他の言語で名前が等しくても名前は異なると見なされる。
- 新野の火計/Burning of Xinyeの日本語版ではカード名が「燎原の火」と印刷されているが、英語版のカード名は「Burning of Xinye」なので、日本語版のカードも燎原の火/Wildfireではなく新野の火計として扱われる。
- Splintering Windが出す裂片(Splinter)・トークンに撲滅/Eradicateが打たれると、墓地や手札、ライブラリーにある木っ端みじん/Splinterが追放される。
カード名の指定
「カード名を1つ指定する/name a card」という効果では、マジックに存在するカードのカード名しか指定できない。 この効果は訳を変えると「カードを指名する」であり、マジックで「カード」といえば、「マジックに存在するカード」しか指さないためである。(→カード、CR:108.2を参照)
- プレイしているフォーマットに存在するカードでなければならない。また、同名のカードが存在しない限り、トークンの名前を指定することはできない。(CR:201.3)
- 分割カードを指定する場合、いずれかの半分の名前を指定する。両方の半分の名前は指定できない。
- ドラゴンの迷路以前のルールでは、カードに書かれている2つのカード名を両方とも指定する。指定した2つのカード名のうち一方でも持っていれば、オブジェクトは「指定した名前を持つ」と判定される。
- プレーンシフト以前のルールでは、2つのカード名のどちらかしか指定できなかった(→翻弄する魔道士/Meddling Mage)。これはドラゴンの迷路で変更となったルールと同じである。
- 反転カード/両面カードを指定する場合、反転前後/昼の面・夜の面のどちら側のカード名を指定してもよい。
- 宣言するカード名の言語は問われないが、日本の大会でなら、英語か日本語で宣言することが望ましい。
- カード名の宣言は正確であることが望ましいが、宣言した名前や情報でどのカードか特定できるなら、省略や間違いも容認される(→元ルール・マネージャー裁定)。マジックはカード名の記憶ゲームではないためである。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 2 カードの部分
- 201 名前
- 201.1 カードの名前は、その左上隅に記されている。
- 201.2 カードの名前は、何語版であるかにかかわらず、常にその英語名であるとして扱う。
- 201.2a 2つ以上のオブジェクトが1つ以上の共通する名前を持っている場合、それらのうち1つ以上が別の名前を持っていたとしても、それらは同じ名前を持つ。名前を持たないオブジェクトは、名前を持たないそれ以外のオブジェクトも含む、どのオブジェクトとも同じ名前を持つことはない。
- 201.2b 呪文や能力の中に、名前の異なる複数のオブジェクトに言及するものがある。それらのオブジェクトは、そのそれぞれが1つ以上の名前を持ち、グループ内のどの2つのオブジェクトも共通の名前を持たない場合にのみ、それらは名前の異なるオブジェクトである。
- 201.2c 呪文や能力の中に、あるオブジェクトが他のオブジェクトやオブジェクト群と異なる名前を持つかどうかを見るものがある。1つ目のオブジェクトが1つ以上の名前を持ち、他のオブジェクトのどれとも共通する名前を持っていない場合、他のオブジェクトの中に名前を持たないものがあったとしても、その1つ目のオブジェクトは他のオブジェクト(群)と異なる名前を持つ。1つ目のオブジェクトが名前を持たない場合、他のオブジェクトがそれぞれ名前を持っていたとしても、それは他のオブジェクトと異なる名前を持つとは言わない。
- 201.3 異なる英語名を持つカードの中で、同一の英語名を持つかのように扱われるカードが存在する。この性質を持つカードの組は、互換性のある名前を持つ。
- 201.4 効果によってプレイヤーが名前1つを選ぶ場合、そのプレイヤーはオラクルに存在するカードの名前を選ばなければならない(rule 108.1 参照)。プレイヤーは、カードの名前でないトークンの名前を指定することはできない。
- 201.4a プレイヤーが特定の特性を持つ名前1つを選ぶよう指示された場合、そのプレイヤーはオラクルのテキストがそれらの特性と一致するカードの名前を選ばなければならない(rule 108.1 参照)。
- 201.4b 分割カードを選びたい場合、両方ではなく、そのどちらか半分の名前を指定しなければならない(rule 709 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたってはその半分の特性を用いる。
- 201.4c 反転カードの反転状態での名前を選びたい場合、そうしてもよい(rule 710 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたっては反転した特性によって修整されたそのカードの特性を用いる。
- 201.4d 両面カードの第2面の名前を選びたい場合、そうしてもよい(rule 712 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたっては第2面の特性だけを用いる。
- 201.4e 合体カードの合体後の第2面の名前を選びたい場合、そうしてもよい(rule 713 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたっては合体した第2面の特性だけを用いる。
- 201.4f プレイヤーが当事者カードの代替の名前を選びたい場合、そうしてもよい(rule 715 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたっては代替の特性によって修整されたそのカードの特性を用いる。
- 201.4g 一部のカードは互換の名前(rule 201.3 参照)を持つ。ゲーム上のあらゆる点で、それらのカードは同一の名前を持つ。プレイヤーが互換の名前を持つカードの名前を選ぶ場合、それらのカードそれぞれの名前が選ばれる。
- 201.5 文章中で名前を用いてそのオブジェクトが参照されていた場合、それはその特定のオブジェクトだけを指す。たとえ名前が何らかの効果によって変更されていてもそうであるし、同名の他のオブジェクトは示さない。
- 201.5a 能力の効果が他の能力をオブジェクトに得させ、またその得た能力が元の能力の発生源を名前で参照していた場合、その名前で示されるのはその能力を得させた能力を持つオブジェクト自身だけである。その2つ目の能力が1つ目の能力の発生源以外で同じ名前を持つオブジェクトを指すことはない。ただし、この2つ目の能力が1つ目の能力の発生源を異なる公開領域に移動させた場合、その名前はその発生源が新しい領域でなったオブジェクトだけを指す。この規定は2つ目の能力が新しいオブジェクトにコピーされた場合にも適用される。
- 201.5b そのオブジェクト自身を名前で参照している能力を名前の異なるオブジェクトが得た場合、得られた能力に含まれる、前者のカードを参照するために用いられている前者の名前はすべて後者の名前であるとして扱われる。
- 201.5c 伝説の カードの中には、そのカードの名前を省略して記述しているものがある。このようにして用いられている省略形は、そのカードの名前がすべて書かれているものとして扱う。
- 201.6 一部のカードのプロモ版や絵違い版は、名前行の下に副題行があることがある。オラクルに記されているそのカードの名前は、その副題行に表示されており、別名が左上角に表示されている。デッキ 構築やゲームルール、効果の上では、そのカードは副題行に記されている名前だけを持つ。ルール文は、カードの別名を参照することもできる。ルール文内に存在する別名は、その副題行に書かれている名前を指す。別名はゲームプレイ上は効果を持たない。
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