プレーンシフト
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プレーンシフト/Planeshift | |
シンボル | 渦巻き |
略号 | PS, PLS |
コードネーム | Hong Kong |
発売日 | 日:2001年2月7日 |
セット枚数 | 全143種類 |
プレーンシフト/Planeshiftは、インベイジョン・ブロックの1番目の小型エキスパンション。日本では2001年2月7日に発売された。
意味は「次元転移」。ファイレクシア/Phyrexiaの、ラース/Rathをドミナリア/Dominariaに重ねる作戦に由来する。
目次 |
概要
初めはウルザ/Urzaとドミナリア軍が勝利していたが、ファイレクシアの侵攻は勢いを増し、ラースの一部がドミナリアに姿を見せつつある。ウルザらプレインズウォーカー/Planeswalkerはヨーグモス/Yawgmothの到来を待たず自らファイレクシアへ乗り込もうとする。一方でアーボーグ/Urborgには飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlightの一員だったクロウヴァクス/Crovaxが現れ、司令官としてかつての故郷を蹂躙する。
セットのテーマとしてインベイジョンに引き続き「多色」を掲げており、友好色による3色の多色を推奨している。
新システムとしては開門が登場し、棲み家や使い魔、ダブル・キッカーの戦闘魔道士、伝説のドラゴンの魔除け、プレインズウォーカー・エンチャントなどのサイクルも登場した。
プレーンシフトを代表するカードとして以下の例が挙げられる。
- 火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu:プレーンシフト最強カード。セラの天使/Serra Angelなどのタフネス4以下のクリーチャーの存在意義を否定してしまった。また、メジャー大会でも最も多く使われたカードとしてしばしば挙げられた。
- ファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scuta:「マシーンヘッド」や「Void」などでよく使用された。当時は暗黒の儀式/Dark Ritualがスタンダードで使用できた最後の時代であったため、圧倒的なスピードと爆発力を誇っていた。
- 終止/Terminate:2マナの万能除去。ダメージでの破壊が困難なサイカトグ/Psychatogや魂売り/Spiritmonger対策として登用された。
- 翻弄する魔道士/Meddling Mage:宣言したカードを使用不能にするヘイトベアー。これを警戒して、当時の白デッキは神の怒り/Wrath of Godを一部総くずれ/Routに取り換えていたほどである。
- 使い魔サイクル:かつてのメダリオンのようにコスト軽減能力を内蔵したクリーチャー。特に黒の夜景学院の使い魔/Nightscape Familiarは「Void」や「クローシスコントロール」「サイカトグ」で活躍した。
- 戦闘魔道士サイクル:キッカー能力を二つもっており、メインデッキからのエンチャント対策などメタゲームを盛り上げた。
- クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad:「ミラクルグロウ」のキーカード。スタンダード環境よりは軽量呪文に恵まれたエクステンデッド環境での活躍が目立った。
- 探索するフェルダグリフ/Questing Phelddagrif:「トリーヴァコントロール」のフィニッシャー。デッキ名を冠する復活させるものトリーヴァ/Treva, the Renewerより強かった。
- シヴのワーム/Shivan Wurm:プレーンシフトの開門システムの最上位種であるファッティ。初期の「ノーファイアー」で使われた。しかし環境の変化とともに次第に採用率が落ちていき、オデッセイ・ブロック参入後はトークン戦略の流行によってバウンスが多用されるようになったことから完全に姿を消した。アポカリプスで魂売り/Spiritmongerが登場したのも逆風。
他のカードとのコンボで活躍したカードとして以下の例が挙げられる。
- オアリムの詠唱/Orim's Chant:スタンダード環境では発売前の高評価から逆転して凋落していったが、エクステンデッド環境にて等時の王笏/Isochron Scepterとのロックコンボ、「セプターチャント」が開発された。
- 洞窟のハーピー/Cavern Harpy:ごく普通のコモンカードであったが「アルーレン」に組み込まれインスタント・タイミングで始動できる無限コンボの一端を担った。
- ドラコ/Draco:トーナメントで使えるマジックのカードの中で最もマナ総量が高くうつろう爆発/Erratic Explosionと共に「ドラコ爆発」の必須パーツとなった。
- 堕落した者アーテイ/Ertai, the Corrupted、飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlight、タールルームの勇士ターンガース/Tahngarth, Talruum Heroの3種類のカードには、プレミアム・カード版にのみKev Walker手がける絵違い版が存在する[1]。
- 発売前は、「プレインシフト」と表記されている事も多かった。まだ日本語版と英語版が同じロゴを使用していたときの話である。
- Brady Dommermuthいわく、シンボルの渦巻きはドミナリアとラースの重なりを意味している[2]。
テーマデッキ
パッケージ・イラスト
デザイン
デザイン・チーム | Mike Elliott (lead) |
Mark Rosewater | |
Henry Stern | |
デベロップ・チーム | William Jockusch (lead) |
Randy Buehler | |
Henry Stern | |
Brian Tinsman | |
Teeuwynn Woodruff | |
貢献 | Brady Dommermuth |
Beth Moursund | |
アート・ディレクター | Dana Knutson |
Ron Spears |
関連リンク
- Planeshift リミテッドレヴュー:白(Internet Archive)
- Planeshift リミテッドレヴュー:青(Internet Archive)
- Planeshift リミテッドレヴュー:黒(Internet Archive)
- Planeshift リミテッドレヴュー:赤(Internet Archive)
- Planeshift Limited Review: Green(Internet Archive)
- Planeshift リミテッドレビュー:マルチカラー(Internet Archive)
- Planeshift リミテッドプレビュー:アーティファクト / 土地(Internet Archive)
- Planeshift スタンダードにおけるプレーンシフト考察 Part 1(Internet Archive)
- Planeshift スタンダードにおけるプレーンシフト考察 Part 2(Internet Archive)
- Planeshift スタンダードにおけるプレーンシフト考察 Part 3(Internet Archive)
- プレーンシフト(マジック英語公式日本語版 セット特設サイト)
- Magic:The Gathering-Planeshift(Internet Archive)
参考
- ↑ Planeshift's Legends(Internet Archive)(2003年2月11日)
- ↑ Ask Wizards - October, 2006(Internet Archive)
- カードリスト(Wisdom Guild)
- カード個別評価:プレーンシフト
- Planeshift (小説)
- カードセット一覧
- 第6版
- マスクス・ブロック(メルカディアン・マスクス - ネメシス - プロフェシー)
- インベイジョン・ブロック(インベイジョン - プレーンシフト - アポカリプス)
- 第7版
- オデッセイ・ブロック(オデッセイ - トーメント - ジャッジメント)