起源の波/Genesis Wave

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一度に大量のパーマネントを踏み倒す可能性がある、豪快なソーサリー。ライブラリーの一番上からX枚のカードを公開し、その中のマナ総量がX以下のパーマネント・カードを望むだけ戦場に出すことができる。

大量のマナを用意でき、軽いパーマネントが十分に入ったデッキに最も向いている。色拘束が強いことも考えると緑単色デッキでの運用がもっとも効果的であるが、X部分まで含めて考えれば緑マナの割合が半分ぐらいでも問題なく使用できることから、マナ基盤さえしっかりしていれば2色以上のデッキでも十分使用できる。

スタンダードでは、エルフ・デッキで大量のエルフとエルドラージの碑/Eldrazi Monument、ヴァラクートで溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacleと大量の山/Mountainや土地サーチカードをごっそりと展開するエンドカードとしてしばしば使われた。モダンでも緑単信心で大量のクリーチャーを戦場に送り込んでいる。

重いことも手伝って、ドラフトでは、レアとしては比較的安くピックできる。マナマイアや地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbombなどでマナを伸ばせば、1枚で勝てるカードになるので、狙えるならば狙いたいところ。

• 「土地以外の」という制限はないため、土地も戦場に出すことができる（土地はマナ総量が0のパーマネントである）。
• 戦場に出されなかったカードは墓地に置かれることを利用して、発掘やフラッシュバックを持つカードなどと併用することも考えられる。
• 無限マナならばライブラリー中のパーマネントを好きなだけ展開できる。もちろんやりすぎるとライブラリーアウトの危機はあるが。
• アン・カードのIncoming!の黒枠リメイクともとれる。豪快さではさすがにIncoming!に劣るが、自分だけが得をできる。

関連カード

• X+3マナのソーサリーでマナ総量がX以下のパーマネントを展開、という点で戦争門/Wargateとの共通点が多い。それら、ライブラリー全体から探せるものは召喚の調べ/Chord of Callingの項を、見るライブラリー枚数が固定の数値のものは動物の魅了/Animal Magnetismの項を参照。

主な亜種

ライブラリーの一番上からX枚の中から、マナ総量がX以下のカードを戦場に出すかマナ・コストを支払うことなく唱えるカード。特記しない限りXマナ呪文で、起源の波とは違って踏み倒せなかったカードは墓地ではなくライブラリーの一番下に戻される。太字はマナ総量がXを超える呪文でも踏み倒せる。

• 世紀の実験/Epic Experiment - 青赤のソーサリー。インスタントとソーサリーを好きなだけ唱える。残りは墓地に置く。（ラヴニカへの回帰）
  • 詩神の渦/Muse Vortex - 青単色になったが1枚しか唱えられない世紀の実験。ただし唱えなかったインスタントとソーサリーは手札に加わる。（統率者2021）
  • サルマンの召喚/Summons of Saruman - オーク動員Xも行うが、1枚しか唱えられない世紀の実験。残りは墓地に置く。フラッシュバック(3)(青)(赤)と墓地のカードX枚追放。（指輪物語：中つ国の伝承統率者デッキ）
• 先見的設計家、ムッツィオ/Muzzio, Visionary Architect - 青3マナ1/3の伝説のクリーチャー。タップ能力でアーティファクトを1つ出す。Xはあなたのアーティファクト中で最大のマナ総量の値。（コンスピラシー）
  • 産業的進歩/Industrial Advancement - 赤4マナエンチャント。あなたの終了ステップにクリーチャーを1体生け贄に捧げると、クリーチャーを1枚出す。Xは生け贄のマナ総量。（ニューカペナの街角統率者デッキ）
  • 壮麗なる創造/Majestic Genesis - 緑8マナソーサリー。Xは戦場か統率領域にいるあなたの統率者の中で最大のマナ総量。パーマネント全般を好きなだけ出せる。（統率者レジェンズ：バルダーズ・ゲートの戦い）
  • エント最後の進軍/Last March of the Ents - 緑8マナの打ち消されないソーサリー。あなたのクリーチャー中最大のタフネスの値ドローしてから、手札のクリーチャーを好きなだけ出す。（指輪物語：中つ国の伝承）
• 起源のハイドラ/Genesis Hydra - 緑のクリーチャー。これを唱えたときの誘発型能力で、土地でないパーマネント1枚を戦場に出す。（基本セット2015）
  • 小間物のアウフ/Knickknack Ouphe - 出せるのがオーラ限定になった起源のハイドラ。唱えた時でなくETB能力。（エルドレインの森統率者デッキ）
• 悪逆な富/Villainous Wealth - 黒緑青のソーサリー。対戦相手のライブラリーの上から土地でないカードを好きなだけ唱える。残りは追放される。（タルキール覇王譚）
  • 暗号動物学者、ローニス/Lonis, Cryptozoologist - 緑青2マナ1/2の伝説のクリーチャー。手掛かりX個を生け贄にすることで、対戦相手のライブラリーから土地でないパーマネント・カード1枚を戦場に出す。（モダンホライゾン2）
  • ヨーグモスの法務官、ギックス/Gix, Yawgmoth Praetor - 黒3マナ3/3のクリーチャー。起動コスト(5)(黒)(黒)とX枚ディスカード。対戦相手のライブラリーの上から好きなだけプレイする。残りは追放される。（兄弟戦争）
• 太陽鳥の祈祷/Sunbird's Invocation - 赤6マナのエンチャント。あなたが手札から呪文を唱えるたび誘発。Xはその呪文のマナ総量。1枚しか唱えられない。（イクサラン）
  • 深海の君主、キオーラ/Kiora, Sovereign of the Deep - 緑青5マナ4/5警戒護法(3)。誘発条件呪文が海蛇、タコ、クラーケン、リバイアサン限定で、唱えられる呪文が1マナ小さくなった太陽鳥の祈祷。（機械兵団の進軍：決戦の後に）
• 太陽の化身、ギシャス/Gishath, Sun's Avatar - 赤緑白8マナ7/6速攻トランプル警戒の伝説のクリーチャー。Xはこれがサボタージュ能力で与えたダメージ数。恐竜を好きなだけ出す。（イクサラン）
  • ケルドの炎賢者/Keldon Flamesage - 赤3マナ2/3後援のクリーチャー。これが攻撃するたびインスタントかソーサリーを1枚唱えてよい。Xはこれのパワー。（団結のドミナリア）
  • 突出した森ワーム/Emergent Woodwurm - 緑7マナ4/4賛助3のクリーチャー。これが攻撃するたびパーマネントを1枚出してよい。Xはこれのパワー。（機械兵団の進軍統率者デッキ）
• カマールのドルイド的誓約/Kamahl's Druidic Vow - 緑の伝説のソーサリー。土地と伝説のパーマネントを好きなだけ戦場に出す。残りは墓地に置く。（ドミナリア）
• サヒーリの指令/Saheeli's Directive - 赤のソーサリー。アーティファクトを好きなだけ戦場に出す。残りは墓地に置く。即席も持つ。（統率者2018）
• 孵卵場の蜘蛛/Hatchery Spider - 緑7マナ5/7到達のクリーチャー。これを唱えたときの誘発型能力で、緑のパーマネント1枚を戦場に出す。Xはあなたの墓地のクリーチャーの数。（ラヴニカのギルド）
• ビビアンのアーク弓/Vivien's Arkbow - 緑2マナの伝説のアーティファクト。タップ能力でクリーチャーを1枚出す。手札を1枚捨ててXマナ支払い起動。（灯争大戦）
• 緑の太陽の黄昏/Green Sun's Twilight - 緑のソーサリー。Xより1枚多く見て、土地とクリーチャーを1枚ずつ出す。Xが4以下なら戦場でなく手札に加える。（ファイレクシア：完全なる統一）
• エント森の伐採/Hew the Entwood - 赤5マナのソーサリー。Xは生け贄に捧げた土地枚数。アーティファクトと土地を好きなだけ出す。ただし土地だけタップイン。（指輪物語：中つ国の伝承）
• ウィルフレッド・モット/Wilfred Mott - 白4マナ2/4のクリーチャー。あなたのアップキープごとに時間カウンターを1個得て、その合計数だけ見て、マナ総量3以下のパーマネントを1枚出してよい。（ドクター・フー統率者デッキ）

参考

• トリプルシンボルカード
• マナ・コストにXを含むカード一覧
• カード個別評価：ミラディンの傷跡 / ミラディン陣営 - レア
• カード個別評価：アイコニックマスターズ - レア