ドルイドの誓い/Oath of Druids
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エンチャント
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分の対戦相手であるとともに、自分よりも多くのクリーチャーをコントロールしているプレイヤーを対象として選ぶ。前者のプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを、クリーチャー・カードが公開されるまで公開してもよい。前者のプレイヤーがそうしたなら、そのプレイヤーはそのカードを戦場に出し、これにより公開された他のすべてのカードを自分の墓地に置く。
誓いサイクルの緑版。自分のクリーチャーが対戦相手より少なければ、自由には選べないが、ライブラリーからクリーチャー1体を直接戦場に出せる。クリーチャーのマナ・コストという概念を崩壊させるカードであり、正規のマナ・コストを支払わなくてよい効果を持つ様々なカードの中でもトップクラスの評価を受ける。
また隠れた利点として、これを中心としたギミックにはさほどスロットを裂かずとも良く (ドルイドの誓いとクリーチャー数体から可能)、他の部分の構成にもそれほどの影響を及ぼさないことが挙げられる。つまりハイブリッドデッキにしたり、他のデッキにこのギミックをタッチで仕込んだりといったことが比較的容易く、そういったものも実際に活躍していた。
これをメインに組んだデッキにはさまざまな種類があり、オース系デッキと総称される。主な活躍は以下の通り。
- スタンダード
- スタンダードでは中村聡がスパイクの誓いでアジア太平洋選手権98を制し、さらに緑白オースやカウンターオースも活躍した。
- エクステンデッド
- エクステンデッドではエクソダス参入直後から禁止までの間、カウンターオースがずっと「クリーチャーデッキに対して抜群に強いカウンターデッキ」としてメタゲームの一角を占め続けた。
- アイスエイジ期
- エクソダス参入直後からカウンターオースが人気を博し、さらにBob Maherがプロツアーシカゴ99を制したメイヤーオースや、中村聡やZvi Mowshowitzが愛用したターボランドなどの亜種も多く登場した。
- テンペスト期
- ローテーションでガイアの祝福/Gaea's Blessingを失った後も、スーサイドオースがプロツアーヒューストン02を制するなど人気を保っていたが、ついにエクステンデッドで禁止カードに指定されたことで終わりを迎えた。
- ヴィンテージ
- エクステンデッドでの禁止以降の主戦場。神河物語で禁忌の果樹園/Forbidden Orchardを獲得したことで大幅に強化されてカウンターオースが一気にトップメタに食い込んだ。その後も環境に合わせた進化を続け、様々なバリエーションが活躍している。
- クリーチャー・カードを戦場に出すのと、残りの公開されたカードを墓地に置くのは同時である。日本語訳では置く領域によって訳語が違うので分かりづらいが、オラクルでは1つの「puts(置く)」で両方の置く領域を指定している。
- 一時期、2009年10月のオラクル更新で、クリーチャー・カードを戦場に出した後で、残りのカードを墓地に置くように変更されていたが、2010年1月29日のオラクル更新で元に戻された。
- ガイアの祝福/Gaea's Blessingと極めて強いシナジーを有する。特に長期戦型のオースデッキには不可欠なギミックである。
2004年1月1日よりエクステンデッドで禁止カードに指定される。2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも禁止カードに指定される。
関連カード
サイクル
エクソダスの誓いサイクル。各アップキープ開始時にアクティブ・プレイヤーが不利な状態ならば効果を発揮する。
- しもべの誓い/Oath of Lieges
- 識者の誓い/Oath of Scholars
- グールの誓い/Oath of Ghouls
- 魔道士の誓い/Oath of Mages
- ドルイドの誓い/Oath of Druids
主な亜種
ライブラリーの上から指定の特性のカードが出るまで1枚ずつ公開していって、そのカードを直接戦場に出す、またはマナ・コストを支払わず唱えるカード。続唱は割愛。
- 猟場番/Gamekeeper - (3)(緑)2/2クリーチャー。PIG能力でドルイドの誓いと同じ効果を発揮する。(ウルザズ・デスティニー)
- 茂みの精霊/Thicket Elemental - (3)(緑)(緑)4/4クリーチャー。キッカー(1)(緑)を支払った時限定のCIP能力でドルイドの誓いと同じ効果を発揮する。(インベイジョン)
- 思考の解剖器/Thought Dissector - (4)アーティファクトの起動コスト(X)とタップ能力。対戦相手のライブラリーからアーティファクトを戦場に出し、これは生け贄。X枚公開されたら中断。(ダークスティール)
- テレミンの演技/Telemin Performance - (3)(青)(青)ソーサリー。対戦相手のライブラリーの上からクリーチャーを戦場に出す。(コンフラックス)
- 盗品/Stolen Goods - (3)(青)ソーサリー。対戦相手のライブラリーの上から土地以外のカードをマナ・コストを支払うことなく唱えてよい。(アヴァシンの帰還)
- 王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaoh - (4)(青)(黒)(赤)プレインズウォーカーの+2忠誠度能力が盗品。(破滅の刻)
- 混沌のワンド/Chaos Wand - (3)アーティファクトの起動コスト(4)のタップ能力。対戦相手のライブラリーの上からインスタントかソーサリーを唱えてよい。(基本セット2019)
- 原初のうねり/Primal Surge - (8)(緑)(緑)ソーサリー。逆にパーマネントでないカードが出るまで公開し続け、公開された全パーマネント・カードを戦場に出せる。(アヴァシンの帰還)
- 吹き荒れる潜在能力/Possibility Storm - (3)(赤)(赤)エンチャント。各プレイヤーは呪文を唱えるたび、自分のライブラリーの上から同じタイプのカードを唱えてよい。(ドラゴンの迷路)
- セルヴァラの暴走/Selvala's Stampede - (4)(緑)(緑)動議ソーサリー。「野生」の票数だけクリーチャーが公開されたら、それらを全て戦場に出す。(コンスピラシー:王位争奪)
- 向こう見ずな実験/Madcap Experiment - (3)(赤)ソーサリー。アーティファクトを戦場に出す。ただしそれまでに公開された枚数分あなたにダメージ。(カラデシュ)
- 財宝の守り手/Treasure Keeper - (4)3/3アーティファクト・クリーチャー。PIG能力でマナ・コスト3以下の土地でないカードを唱えてよい。(霊気紛争)
- 同族の召喚/Kindred Summons - (5)(緑)(緑)インスタント。宣言したクリーチャー・タイプのクリーチャーをX枚出す(Xはそのタイプを持つあなたのクリーチャー数)。(統率者2017)
- 起源の嵐/Genesis Storm - (4)(緑)(緑)ソーサリー。土地でないパーマネントを戦場に出せる。統率者ストーム付き。(統率者2018)
除去を兼ねるものは変身/Polymorphの項を、ライブラリーの一番上1枚目しか踏み倒せないものは野生の呼び声/Call of the Wildの項を、上から特定枚数公開してその中から選べるものは動物の魅了/Animal Magnetismの項を参照。