シュナイダーポックス

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2011年11月8日 (火) 00:47時点におけるSk (トーク | 投稿記録)による版
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シュナイダーポックス(Schneider Pox)は、Jay Schneiderが考案した悪疫/Poxを主軸とした黒コントロールデッキ


Pox / 悪疫 (黒)(黒)(黒)
ソーサリー

各プレイヤーは、自分のライフの端数を切り上げた3分の1を失う。その後各プレイヤーは自分の手札にあるカードの端数を切り上げた3分の1を捨てる。その後各プレイヤーは自分がコントロールするクリーチャーの端数を切り上げた3分の1を生け贄に捧げる。その後各プレイヤーは自分がコントロールする土地の端数を切り上げた3分の1を生け贄に捧げる。


目次

テンペスト・ブロック期

ミラージュ・ブロックテンペスト・ブロック期のスタンダード、および同時期のエクステンデッドで活躍。基本的戦略は、アドバンテージを生み出すカードを多用して対戦相手より多くのリソース展開し、自分のリソースが残る程度に悪疫/Pox唱え、残ったリソースか早いリカバリーによって勝利することである。

アドバンテージを得る手段として、呆然/Stuporなどの手札破壊悪魔の布告/Diabolic Edictなどの除去、ユーティリティー的な動きをする葬送の魔除け/Funeral Charm、また一部ではマナ・アドバンテージを取るために涙の雨/Rain of Tears押し寄せる砂/Choking Sandsなどの土地破壊が採用された。

悪疫はエンチャントアーティファクトには影響を及ぼさないため、アーティファクトやエンチャントを多用する。

などが採用された。特に、罠の橋と無のブローチで対戦相手をロックし、呪われた巻物で攻めるデッキエンプティ・ハンドロックと呼ぶ。

また、ダンシング・ノームと組み合わせ、悪疫で減少したライフクリーチャーのアドバンテージを得るデッキも存在した。

序盤の手札破壊のため、当時のコンボコントロールデッキなどの低速のデッキに対して有利であった。除去にも特化しているため、当時の5CG5CB等にも比較的耐性があった。しかし、序盤にクリーチャーを大量展開する、スーサイドブラックスライなどには除去が追いつかず、また、悪疫を打つデッキの定めとして、バーンには非常にもろかった。そのため鋼のゴーレム/Steel Golemを2,3枚入れたバージョンもある。

さらに、上記のエンプティ・ハンドロックなど、エンチャントやアーティファクトによるコントロールを主軸に置くデッキの場合、エンチャントやアーティファクトの大量破壊に非常にもろい。

ウルザ・ブロック登場後は、MoMaの台頭により鳴りを潜め、その後第6版に悪疫が採用されなかったことからスタンダードより完全に姿を消した。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (3)
3 鋼のゴーレム/Steel Golem
インスタント・ソーサリー (24)
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
2 Demonic Consultation
3 悪魔の布告/Diabolic Edict
4 強迫/Duress
3 葬送の魔除け/Funeral Charm
4 Hymn to Tourach
2 悪疫/Pox
2 ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
エンチャント・アーティファクト (11)
3 呪われた巻物/Cursed Scroll
4 拷問台/The Rack
4 ウルザのガラクタ/Urza's Bauble
土地 (22)
3 ミシュラの工廠/Mishra's Factory
4 不毛の大地/Wasteland
15 沼/Swamp
サイドボード
2 砂のゴーレム/Sand Golem
3 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
3 底なしの奈落/Bottomless Pit
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
1 ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
1 恐怖/Terror
1 葬送の魔除け/Funeral Charm
2 Dystopia

レガシー

現在は、エターナルでしか見られなくなってしまったこのデッキだが、時のらせんにて小悪疫/Smallpoxが登場。それにより「8Pox」体制が可能となり、レガシーで復活してきている。


Smallpox / 小悪疫 (黒)(黒)
ソーサリー

各プレイヤーは1点のライフを失い、カードを1枚捨て、クリーチャーを1体生け贄に捧げ、その後土地を1つ生け贄に捧げる。



Tombstalker / 墓忍び (6)(黒)(黒)
クリーチャー — デーモン(Demon)

飛行
探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)

5/5

黒コントロール系の総力を結集したような、昔からのアーキタイプのレガシー版のデッキにおいて見られる「総力戦」的な構成である。低マナかつ強力なカードの多いレガシーでは、プレイヤーによっては悪疫/Poxが少々重く感じられるため、悪疫の枚数を少し落としている場合も多い。

手札破壊Hymn to Tourach思考囲い/Thoughtseize強迫/Duressなど、土地に対しては、本家悪疫をはじめ、新たに獲得した小悪疫、Sinkhole不毛の大地/Wastelandなど、クリーチャー除去には、上記の「8Pox」に加え、クリーチャーの少ないこのデッキならではの無垢の血/Innocent Bloodなど、戦場に残るリソースとして、世界のるつぼ/Crucible of Worldsキマイラ像/Chimeric Idolファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totemなどが採用される。世界のるつぼは不毛の大地や各種フェッチランドとも相性がよい。

アタッカーには「8Pox」と相性の良い冥界のスピリット/Nether Spirit恐血鬼/Bloodghastや、キマイラ像、ファイレクシアのトーテム像などのアーティファクトのほか、ミシュラの工廠/Mishra's Factoryも採用される。未来予知で、早期に墓地が肥えるこのデッキとマッチした能力を持つ墓忍び/Tombstalkerや、手札破壊などと相性の良いニヒリス/Nihilithが登場したことによって、打撃力が大幅に向上した。

を加えて、最強の除去こと剣を鍬に/Swords to Plowsharesや万能除去の名誉回復/Vindicateを加えたり、悟りの教示者/Enlightened Tutorによるシルバーバレットを取り入れたりして、柔軟な対応ができる構成にしたタイプも多い。

土地については不毛の大地やミシュラの工廠を使うことからヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothが用いられることが多い。また、マナ不足とならないようにダクムーアの回収場/Dakmor Salvageも相性が良い。

その他、壌土からの生命/Life from the Loamモックス・ダイアモンド/Mox Diamondを取り入れたタイプや、軽い小悪疫の方だけを採用した、いわば「Poxless Pox」など、好みやメタによって選択するカードに幅があるのもこのデッキの特徴といえる。

参考

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