火葬/Incinerate
提供:MTG Wiki
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火葬はそれに3点のダメージを与える。これによりダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。
再生を禁止する軽量インスタント火力。リミテッド・エディションの稲妻/Lightning Boltと分解/Disintegrateの両方のコンセプトを折衷したようなデザイン。
稲妻以来初の「使用制限・デメリットがなく、安定したダメージを与えられる軽量火力」としてアイスエイジで初登場。任意の対象に撃てる上に、マナ・コストに対するダメージ効率は2マナ3点と優れる。また、軽減と同様に赤の苦手とする再生にたった2マナで対処ができる。
2マナ以下で3点以上のダメージを与える全ての火力と比べても、何らかの制限や条件、デメリットを持たず、更にメリットをもたらすインスタントは、これ以外には多色の稲妻のらせん/Lightning Helixのみ。インスタントであることも相まって、くせがなく非常に使い勝手が良い。
利用
その高いコスト・パフォーマンスによって赤単色からタッチ赤までの様々なデッキで採用される。
バーンデッキにおいては、その強さを確固たるものとした立役者の1つである。第4版期から稲妻・ボール・ライトニング/Ball Lightningと共に赤の強さを支え、ビジョンズ以後は稲妻と火炎破/Fireblastに並ぶ三強火力といわれた。
稲妻のスタンダード退場後も火力の大黒柱として活躍。第5版期の環境では優秀な再生クリーチャー、リバー・ボア/River Boaとアルビノ・トロール/Albino Trollにこれ1枚で対処可能だったことも追い風であった。
エターナルにおいては、バーンデッキは元より赤白やカウンターバーンといったコントロールデッキにも採用されており、再生への強みから一部のデッキでは稲妻よりも優先的に使われている。
関連カード
- 第5版では稲妻が「カードパワーの割に低コスト」という理由で収録されず、代わりに火葬が収録された(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。その後、再生関連のカードが収録から外された第6版で基本セット落ち、第10版で再び基本セットに返り咲いた。次の基本セット2010では稲妻/Lightning Boltと入れ替わりに落ち、基本セット2012ではその稲妻が落ちるのと入れ替わりで再び再録されたが、基本セット2013では灼熱の槍/Searing Spearと入れ替わりに落ちた。
- 第7版~第9版では2マナ3点火力はソーサリーの火山の鎚/Volcanic Hammerが標準カードとして採用されていた。
主な亜種
ここでは主に赤の2マナ3点火力を挙げる。特筆しない限りインスタントであり、任意の対象を選択可能であり、再生を許す。
- 火山の鎚/Volcanic Hammer - ソーサリーである下位互換。(ポータル)
- 火攻め/Fire Ambush - 火山の鎚の同型再版。(ポータル三国志)
- プラズマの連鎖/Chain of Plasma - コピー付き。(オンスロート)
- 稲妻のらせん/Lightning Helix - 赤白で、3点回復付き。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 灼熱の槍/Searing Spear - 再生を許す下位互換。(基本セット2013)
- 稲妻の一撃/Lightning Strike - 灼熱の槍の同型再版。(テーロス)
- 焼夷流/Incendiary Flow - ソーサリー。追放効果付き。(異界月)
- 削剥/Abrade - 対象はクリーチャー限定。アーティファクト破壊のモード付き。(破滅の刻)
- ヤヤの挨拶/Jaya's Greeting - クリーチャー限定。占術1付き。(灯争大戦)
- チャンドラの勝利/Chandra's Triumph - クリーチャーかプレインズウォーカー限定。あなたがチャンドラをコントロールしていれば5点に。(灯争大戦)
- 焦熱の竜火/Scorching Dragonfire - クリーチャーかプレインズウォーカー限定。追放効果付き。(エルドレインの王権)
- 不死者の討滅/Smite the Deathless - クリーチャー限定。追放効果に加え破壊不能も失わせる。(指輪物語:中つ国の伝承)
- 火の予言/Fire Prophecy - クリーチャー限定。望むなら手札を1枚ライブラリーの一番下に送り1枚ドローできる。(イコリア:巨獣の棲処)
- 火山の悪意/Volcanic Spite - プレインズウォーカーとバトルを対象に取れるようになった上位互換。(機械兵団の進軍)
- 乱動の噴火/Roil Eruption - ソーサリー。キッカー(5)で5点に。(ゼンディカーの夜明け)
- 引き裂き/Rip Apart - (赤)(白)。クリーチャーかプレインズウォーカー限定。アーティファクトかエンチャント破壊のモード付き。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- ドラゴンの火/Dragon's Fire - クリーチャーかプレインズウォーカー限定。手札か自分の戦場にいるドラゴンを指定し、そのパワー分のダメージを与えることもできる。(フォーゴトン・レルム探訪)
- 静電気の放電/Static Discharge - ソーサリー。撃つたびに同名カードのダメージが増加する。Magic: The Gathering Arena専用。(Jumpstart: Historic Horizons)
- 安堵の火葬/Cathartic Pyre - クリーチャーかプレインズウォーカー限定。2枚捨て2枚引くルーティングのモード付き。(イニストラード:真夜中の狩り)
その他
- 第10版を選ぼうでイラスト投票が行われた。決定した第10版のイラストは、公式サイトで制作過程が公開されている[1]。
- コールドスナップのテーマデッキ・オーロクス暴走/Aurochs Stampedeに採録されるにあたり、フレイバー・テキストの日本語訳が第5版から変更になっている(→ヤヤ・バラード/Jaya Ballard (ストーリー)#フレイバー・テキスト:登場カード&あれこれ参照)。
- 中国語版のカード名は、死体焼却/Cremateが「火葬」で、火葬は「焚化」。
- デュエルデッキ:ジェイスvsチャンドラに新規イラストで収録された。描かれている人物はチャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar。
参考
- ↑ Incinerate Returns(Arcana 2006年10月10日 WotC著)
- Wallpaper of the Week: Incinerate(Wallpaper 2007年9月14日 WotC著)
- カード個別評価:ミラージュ - コモン
- カード個別評価:アイスエイジ - コモン
- カード個別評価:基本セット2012 - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン
- カード個別評価:第5版 - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 2 - コモン