除去
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− | '''除去''' | + | '''除去'''/''Removal''とは、[[パーマネント]]を[[墓地]]などの[[領域]]へ移したり、自分に害の無い状態にしたりするために使える[[呪文]]や[[能力]]、その[[効果]]や処理のこと。 |
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+ | 何を除去するかによって呼び分けられる。主に「[[クリーチャー]]除去」「[[アーティファクト]]除去」「[[エンチャント]]除去」など。ただし[[土地]]に関しては通例「土地除去」ではなく[[土地破壊]]と呼ぶ。 | ||
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+ | 何の断りもなく「除去」という単語が使われる場合、多くはクリーチャーを除去できるものを指す。[[アタッカー]]を除去して自分の[[ライフ]]を守る、[[ブロッカー]]を除去して自分の[[攻撃]]を通しやすくする、[[システムクリーチャー]]を除去する、など状況によってさまざまな目的で使うことができる。[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]や[[リミテッド]]では特に重視される。また、クリーチャーが持つ[[除去耐性]]も重視される。 | ||
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+ | 除去の多くは[[単体除去]]であるが、中には複数を除去できるものや[[全体除去]]と呼ばれるものもある。 | ||
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+ | パーマネントは大抵、[[破壊]]や[[追放]]によって除去される。 | ||
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+ | 一方でクリーチャーは、破壊や追放以外にもいくつかの方法で除去されうる。 | ||
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+ | 引き換えに、[[コントローラー]]に[[土地]]や[[トークン]]などを与えてしまうものも存在する。 | ||
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− | + | 「クリーチャー1体を[[対象]]とし、それを破壊する。」などのように特に無条件で除去できるものは俗に'''確定除去'''と呼ばれる。 | |
+ | [[色]]、[[マナ・コスト]]、[[タフネス]]といった[[特性]]によって左右されないのが強みである。 | ||
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+ | [[吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage]]は、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]の上の[[忠誠カウンター]]や、0/0のクリーチャーの上の[[+1/+1カウンター]]を取り除くことで結果的にそれらを除去することができる。 | ||
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+ | [[骨塚のワーム/Boneyard Wurm]]のようにタフネスが[[墓地]]の枚数に依存するクリーチャーは、[[トーモッドの墓所/Tormod's Crypt]]などで墓地のカードをなくしてしまえば結果的に除去することができる。 | ||
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+ | このように、間接的に除去のために使えるカードも存在する。 | ||
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+ | 場合によっては[[バウンス]]や[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]奪取、[[戦闘]]への参加の制限([[攻撃制限]]、[[ブロック制限]])なども除去として扱われる。これらは'''[[擬似除去]]'''とも呼ばれる。 | ||
==クリーチャー除去== | ==クリーチャー除去== | ||
− | + | 元来、破壊をはじめとする除去の多くはクリーチャーに対するものであるが、クリーチャーには[[タフネス]]の値が設定されているため、さらに多くの種類の除去が存在する。 | |
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+ | [[白]]では[[戦闘]]に参加しているクリーチャーのみにダメージを与える[[レンジストライク]]が多い。 | ||
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以下に各[[色の役割]]ごとの特徴を示す。 | 以下に各[[色の役割]]ごとの特徴を示す。 |
2018年4月25日 (水) 14:38時点における版
除去/Removalとは、パーマネントを墓地などの領域へ移したり、自分に害の無い状態にしたりするために使える呪文や能力、その効果や処理のこと。
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解説
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。焦熱の介入はそれに5点のダメージを与える。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
何を除去するかによって呼び分けられる。主に「クリーチャー除去」「アーティファクト除去」「エンチャント除去」など。ただし土地に関しては通例「土地除去」ではなく土地破壊と呼ぶ。
何の断りもなく「除去」という単語が使われる場合、多くはクリーチャーを除去できるものを指す。アタッカーを除去して自分のライフを守る、ブロッカーを除去して自分の攻撃を通しやすくする、システムクリーチャーを除去する、など状況によってさまざまな目的で使うことができる。コントロールデッキやリミテッドでは特に重視される。また、クリーチャーが持つ除去耐性も重視される。
除去の多くは単体除去であるが、中には複数を除去できるものや全体除去と呼ばれるものもある。
破壊や追放
インスタント
パーマネント1つを対象とし、それを破壊する。それのコントローラーは緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークン1体を生成する。
一方でクリーチャーは、破壊や追放以外にもいくつかの方法で除去されうる。
引き換えに、コントローラーに土地やトークンなどを与えてしまうものも存在する。
確定除去
「クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。」などのように特に無条件で除去できるものは俗に確定除去と呼ばれる。
色、マナ・コスト、タフネスといった特性によって左右されないのが強みである。
一時的な除去
エンチャント
払拭の光が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とする。払拭の光が戦場を離れるまで、それを追放する。
払拭の光/Banishing Lightのように、一時的に追放する能力を持つカードがある。それらも「除去」と呼ばれる。
間接的な除去
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) シャーマン(Shaman)
先制攻撃
吸血鬼の呪詛術士を生け贄に捧げる:パーマネント1つを対象とする。それの上に置かれているすべてのカウンターを取り除く。
吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageは、プレインズウォーカーの上の忠誠カウンターや、0/0のクリーチャーの上の+1/+1カウンターを取り除くことで結果的にそれらを除去することができる。
骨塚のワーム/Boneyard Wurmのようにタフネスが墓地の枚数に依存するクリーチャーは、トーモッドの墓所/Tormod's Cryptなどで墓地のカードをなくしてしまえば結果的に除去することができる。
このように、間接的に除去のために使えるカードも存在する。
疑似除去
場合によってはバウンスやコントロール奪取、戦闘への参加の制限(攻撃制限、ブロック制限)なども除去として扱われる。これらは擬似除去とも呼ばれる。
クリーチャー除去
元来、破壊をはじめとする除去の多くはクリーチャーに対するものであるが、クリーチャーにはタフネスの値が設定されているため、さらに多くの種類の除去が存在する。
ダメージ
ソーサリー
この呪文を唱えるために(赤)が支払われていたなら、炎渦竜巻は飛行を持たない各クリーチャーに3点のダメージを与える。この呪文を唱えるために(緑)が支払われていたなら、炎渦竜巻は飛行を持つ各クリーチャーに3点のダメージを与える。((赤)(緑)が支払われていたなら、両方を行う。)
ダメージを与える呪文や能力を特に火力と呼ぶ。赤に多く、黒にもドレインなど少量存在する。
白では戦闘に参加しているクリーチャーのみにダメージを与えるレンジストライクが多い。
緑では飛行を持つクリーチャーのみにダメージを与える飛行対策カードがほとんどであったが、格闘も与えられるようになった。
青では心霊破/Psionic Blastなど、黎明期にわずかにあったのみである。
対象に(主に)1点のダメージを与える能力を持ったパーマネントをティムと呼ぶ。
プレインズウォーカーにダメージを与えられるものも存在する。
修整
タフネスへのマイナス修整を与えるもの、-1/-1カウンターを置くものなどは、単にクリーチャーを弱体化させるばかりでなく除去としても機能する。ほとんどが黒である。
色の役割
以下に各色の役割ごとの特徴を示す。
- 白
- 破壊や追放する形での直接的な除去が少数存在するが、対象に制限がつく、対戦相手にアドバンテージを与える、かなり重いなど、なんらかのリスクやデメリットがあるものがほとんど。
- 戦闘に参加しているクリーチャー限定(レンジストライク)、リセット、オーラによる擬似除去も多い。
- 青
- バウンスやコントロール奪取、オーラなどによる擬似除去がほとんど。
- 緑
- クリーチャーの除去が最も苦手な色であるため、単純な除去は対飛行以外ほとんど不可能である。その代わりに「クリーチャーによるクリーチャー除去」が割り当てられており、イニストラード以降は格闘がキーワード処理になった。バジリスク能力および接死を備えたクリーチャーもいる。
- また、パーマネントのコントローラーにトークンを与えてしまうものが散見される。
除去に関する各色の得意分野については、色の役割を参照。