ショックランド
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*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1066 Shocklands Then and Now(新・旧イラストの紹介)] ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/ Daily MTG]) | *[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1066 Shocklands Then and Now(新・旧イラストの紹介)] ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/ Daily MTG]) |
2017年3月28日 (火) 01:07時点における版
ショックランド(Shockland)とは、基本土地タイプを2種類持つデュアルランドのうち、ラヴニカ・ブロックに登場したものの総称。
土地 — 平地(Plains) 島(Island)
((T):(白)か(青)を加える。)
神聖なる泉が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしないなら、これはタップ状態で戦場に出る。
元祖デュアルランドの調整版・下位互換であり、戦場に出るとき2点のライフを支払わなければタップ状態で戦場に出る、というペナルティが追加されている。
多色地形は数あれど、ショックランドの登場までは、基本土地タイプを持つものはデュアルランド以外に存在しなかった。
元祖デュアルランドと同じ「基本土地ではないが基本土地タイプは持つ」という性質により、一部の土地サーチカードが利用でき、特定の基本土地タイプを参照するカードとシナジーがある。一方で、基本でない土地への対策にも、基本土地タイプを狙い撃ちにする色対策カードにも引っかかる。ルール上の詳細はデュアルランドの項目も参照のこと。
- 語源はショック/Shock。アンタップ状態で出すときに支払うライフの点数が、ショックのダメージと同じ2点であるため。
- 登場当初、日本では「ギルドランド」「新デュアルランド」などとも呼ばれていたが、しばらくすると「ショックランド」でほぼ統一された。
- なお人によっては「ギルドランド」で本拠地ランドを指す場合もあるようだ。
- 「ライフを支払わないとタップイン」なのであって、「ライフを支払うとアンタップ状態で出る」のとは違う。他の効果で「タップ状態で戦場に出る」場合、ライフを支払ってもタップ状態で戦場に出る。
- ラヴニカ・ブロックのトップレア群であり、総じて高額。再録されたラヴニカへの回帰ブロックでは神話レア登場などで相対的に封入率が向上したため多少は緩和されたが、それでも相変わらずの高額レアである。
- (特定ではなく)どれか1枚の入手率はラヴニカ:ギルドの都で4/92、ギルドパクトで3/58、ディセンションで3/62に対し、ラヴニカへの回帰・ギルド門侵犯で5/60.57、ドラゴンの迷路で10/242.28。特定の1枚では、ギルドパクトの方がラヴニカへの回帰ブロックよりも入手率が高い。
- ペインランドがカード名の問題で再録しづらくなっている反省を踏まえて、カード名に次元/Planeを特定するような固有名詞が使われていない。これが功を奏し、後にZendikar Expeditionsに収録された。また、その際にはラヴニカ/Ravnicaではなくゼンディカー/Zendikarの風景を描いたイラストが用いられた。
利用
「2点のライフ」というデメリットが、使用するにあたって大きすぎる負担にはならないものの、何も考えずにぽんと支払えるほどは気軽ではない、絶妙なバランスになっている。1枚目だけでなく、2枚目、3枚目と連続でアンタップインすると負担がどんどん大きくなっていくことから、複数種類のショックランドを併用するのにも大きなリスクが伴うようになっており、安易な多色化にも歯止めがかけられている。
どんどん攻めていきたいアグロなどのデッキでは、テンポを優先して積極的にアンタップインで使用される。しかしアグロ同士の対戦などではこの2点が明暗を分けることもままあり、特に火力でライフを直接攻められる赤との対戦時にはそれを意識した駆け引きが必要となる。
じっくり構えたいコントロールでは、タップインでライフを温存するプレイングも多用されるが、もちろん緊急時にはアンタップインで使用する必要は出てくる。特にフェッチランドと併用する場合、すぐには起動せず対戦相手のターンに持ち越して、「何かマストカウンターな呪文を使った場合はアンタップインして打ち消しを使う、そうでなければ終了ステップにタップイン」というような二段構えの戦略が取られる。それを見越して「あえて呪文を無造作に使用し、アンタップインを誘う」というような駆け引きが生まれることもしばしば。
多色地形としての利用はもちろんだが、複数の基本土地タイプを持つ、という点のほうも同時に重視して採用される例もままある。スケープシフトで山の枚数を減らさずに多色化するために使われたり、アグロドメインでは部族の炎/Tribal Flamesと併用されている。
他の多色地形との比較・相性
他のアンタップインできる多色地形が、何か他の条件を必要としていることが多いことに対し、ショックランドはライフさえあれば単体で容易にアンタップインできる。この強みは大きく、多色地形の中では非常に高い評価を得ており、採用率も同様に高い。
- 無条件にアンタップインできる多色地形としては、先輩格であるペインランドもある。比較して、長期的に見てほとんどの場合でライフの出費が少なくて済み、また下記のシナジーもあることから、ショックランドのほうが高い評価を得ている。
また基本土地タイプを持つことから、それを利用できる土地とは総じて相性がよい。
- 特に最も併用されるのはフェッチランドである。スタンダードで共存したことこそないが、エクステンデッドやモダンでは多色デッキのマナ基盤として広く利用されており、「1ターン目にフェッチランドからショックランドを出してライフ17点でスタート」という動きがよく見られる。
- またM10ランドとの相性も非常によい。イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック+基本セット2013のシーズンはスタンダードでも共存しており、多色デッキのマナ基盤を充実させていた。モダンでも引き続き併用されている。
反面、土地を何度も出し直すギミックとは相性がやや悪い。また、上記の裏返しになるが、他の多色地形が条件を満たした場合にはリスクなしでアンタップインできるのに対し、ショックランドはどんな場合でもライフを支払わないとタップインになってしまうことから、特殊な構造のデッキや、確実に長期戦になるデッキの場合に若干評価が下がる場合もある。
- 特に同時にラヴニカ・ブロックで登場したバウンスランドとは相性が悪く、そちらが入るデッキでは枚数が抑えられる傾向にある。
- 例えばランプデッキの中盤以降、M10ランドならほぼ確実にアンタップインであるのに対し、ショックランドではやはりライフを支払わないとアンタップインできない。
- また例えばサニー・サイド・アップでは、コンボ完成までのマナ基盤としては使えるが、幽霊街/Ghost Quarterで破壊して第二の日の出/Second Sunriseで戻すコンボの際にはあまり有効でないため、枚数が極力抑えられる。
- タップインデュアルランドのほぼ上位互換。
該当カード
- 神聖なる泉/Hallowed Fountain(平地+島) - ディセンション・ラヴニカへの回帰
- 湿った墓/Watery Grave(島+沼) - ラヴニカ:ギルドの都・ギルド門侵犯
- 血の墓所/Blood Crypt(沼+山) - ディセンション・ラヴニカへの回帰
- 踏み鳴らされる地/Stomping Ground(山+森) - ギルドパクト・ギルド門侵犯
- 寺院の庭/Temple Garden(森+平地) - ラヴニカ:ギルドの都・ラヴニカへの回帰
- 神無き祭殿/Godless Shrine(平地+沼) - ギルドパクト・ギルド門侵犯
- 蒸気孔/Steam Vents(島+山) - ギルドパクト・ラヴニカへの回帰
- 草むした墓/Overgrown Tomb(沼+森) - ラヴニカ:ギルドの都・ラヴニカへの回帰
- 聖なる鋳造所/Sacred Foundry(山+平地) - ラヴニカ:ギルドの都・ギルド門侵犯
- 繁殖池/Breeding Pool(森+島) - ディセンション・ギルド門侵犯
ルール
- クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixで公開されているライブラリートップのショックランドをプレイする場合、まずライフを支払うか選択する。そのうえで、当該のショックランドを戦場に出し、同時に次のライブラリートップを公開する。
参考
- Shocklands Then and Now(新・旧イラストの紹介) (Daily MTG)
- Shocklands Then and Now II(新・旧イラストの紹介2) (Daily MTG)
- Captivating Covers (Daily MTG)
- 2色地形
- カードの俗称