相棒

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相棒能力が開始時のデッキを参照している場合、それは[[サイドボード]]のカードをすべて脇に置いた後のデッキを参照する。[[統率者戦]]では、[[統率者]]を脇に置くよりも前のデッキを参照する。
 
相棒能力が開始時のデッキを参照している場合、それは[[サイドボード]]のカードをすべて脇に置いた後のデッキを参照する。[[統率者戦]]では、[[統率者]]を脇に置くよりも前のデッキを参照する。
  
相棒を持つカードをプレイしたなら、それはそのゲームが終わるまでゲームの内部に残る。
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相棒を持つカードを手札に加えたなら、それはそのゲームが終わるまでゲームの内部に残る。
  
 
==解説==
 
==解説==
[[イコリア/Ikoria]]の怪物たちと精神的な絆を結んだ人間、[[イコリア/Ikoria#眷者/Bonder|眷者/Bonder]]にプレイヤーがなることを表した[[メカニズム]]。[[統率者]]のようにデッキ構築に制限をもたらすことで、ゲーム外から相棒のクリーチャーを唱えることができる。イコリア:巨獣の棲処では2[[色の組み合わせ]]の[[混成カード]]10種類の[[伝説のクリーチャー]]の[[サイクル]]が収録されている。
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[[イコリア/Ikoria]]の怪物たちと精神的な絆を結んだ人間、[[イコリア/Ikoria#眷者/Bonder|眷者/Bonder]]にプレイヤーがなることを表した[[メカニズム]]。デッキ構築に制限をもたらすことで、ゲーム外から相棒のクリーチャーを(3)を支払い手札に加えることができる。イコリア:巨獣の棲処では2[[色の組み合わせ]]の[[混成カード]]10種類の[[伝説のクリーチャー]]の[[サイクル]]が収録されている。
  
*相棒を持つカードはいずれも特殊な仕様の[[枠]]が用いられており、[[カード名]]のボックス部分を囲う装飾の上部が[[イコリア/Ikoria]]の[[イコリア/Ikoria#水晶|水晶]]を模したものとなっている({{Gatherer|id=481040|カード画像}})。
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*発売後に'''大幅なルール変更が行われた'''ため、[[イコリア:巨獣の棲処]]版カードに印刷されている[[注釈文]]は現在のルールと一致していない点に注意。[[#旧ルール]]、[[#その他]]も参照。
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**[[チャレンジャーデッキ#パイオニア・チャレンジャーデッキ|パイオニア・チャレンジャーデッキ]]で[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]が、[[多元宇宙の伝説]]で10種すべてが[[再録]]され、それらのカードの注釈文は現在のルールに準拠している。
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*イコリア:巨獣の棲処版の相棒を持つカードはいずれも特殊な仕様の[[枠]]が用いられており、[[カード名]]のボックス部分を囲う装飾の上部が[[イコリア/Ikoria]]の[[イコリア/Ikoria#水晶|水晶]]を模したものとなっている({{Gatherer|id=481040|カード画像}})。
  
 
==[[ルール]]==
 
==[[ルール]]==
あなたがクリーチャーを相棒としたい場合、その相棒能力のデッキ構築の制限を守ったうえで、ゲームの外部に相棒となるカードを用意する。公認イベントでプレイする際には、これは[[サイドボード]]にあるという意味である。カジュアルなプレイでは、それは単にあなたが所有していて開始時のデッキに入っていないカードという意味である。
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あなたがクリーチャーを相棒としたい場合、その相棒能力のデッキ構築の制限を守ったうえで、ゲームの外部に相棒となるカードを用意する。公認イベントでプレイする際には、これは[[サイドボード]]にあるという意味である。[[カジュアルプレイ|カジュアルなプレイ]]では、それは単にあなたが所有していて開始時のデッキに入っていないカードという意味である。
  
 
あなたの開始時の[[デッキ]]が相棒能力の条件を満たしているなら、デッキを[[切り直す|切り直して]][[ライブラリー]]にする前に、あなたはゲームの外部からカードを1枚[[公開]]してあなたの相棒にすることができる。2枚以上公開することはできない。ゲームが始まっても、それはゲームの外部にあり公開されたままである。  
 
あなたの開始時の[[デッキ]]が相棒能力の条件を満たしているなら、デッキを[[切り直す|切り直して]][[ライブラリー]]にする前に、あなたはゲームの外部からカードを1枚[[公開]]してあなたの相棒にすることができる。2枚以上公開することはできない。ゲームが始まっても、それはゲームの外部にあり公開されたままである。  
  
ゲームの外部で相棒を公開したなら、それがそこにあり続けているかぎり、それを適正に唱えることができるときならいつでもそれを唱えてもよい。そうしたなら、それはゲーム内に入り、そのゲームであなたが使っている他のカードと同じように振る舞う。たとえば、それが[[打ち消す|打ち消されたり]][[破壊]]されたりしたなら、それはあなたの[[墓地]]に置かれ、ゲーム内にとどまる。  
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ゲームの外部で相棒を公開したなら、それがそこにあり続けているかぎり、あなたは、あなたが[[優先権]]を持ち、自分の[[ターン]]の[[メイン・フェイズ]]中で、[[スタック]]が空であるとき(俗に言う[[ソーサリー・タイミング]])に(3)を支払うことで手札に加えることができる。これは'''[[特別な処理]]'''であり、[[起動型能力]]ではない。そうしたなら、それはゲーム内に入り、そのゲームであなたが使っている他のカードと同じように振る舞う。たとえば、それが[[捨てる|捨てさせられたり]][[打ち消す|打ち消されたり]][[破壊]]されたりしたなら、それはあなたの[[墓地]]に置かれ、ゲーム内にとどまる。  
  
 
相棒が持つ他の能力は、そのクリーチャーが戦場にあるときにのみ適用される。相棒がゲームの外部にある間は効果がない。  
 
相棒が持つ他の能力は、そのクリーチャーが戦場にあるときにのみ適用される。相棒がゲームの外部にある間は効果がない。  
  
[[統率者戦]]でも、あなたは相棒を1枚持つことができる。統率者も含めたあなたのデッキは、相棒の条件を満たしていなければならない。あなたの相棒は、あなたのデッキのカード100枚のうちの1枚ではない。 相棒があなたの統率者の[[固有色]]と合致していないなら、あなたは相棒を唱えることができない({{CR|903.11}})。
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[[統率者戦]]でも、あなたは相棒を1枚持つことができる。統率者も含めたあなたのデッキは、相棒の条件を満たしていなければならない。あなたの相棒は、あなたのデッキのカード100枚には含まれないものとして扱う(実質的に101枚目のカードとなる)。 相棒があなたの統率者の[[固有色]]と合致していないなら、あなたは相棒を手札に加えることができない({{CR|903.11}})。
  
 
*相棒能力を使わずに普通にデッキに採用してもよい。この場合は当然相棒によるデッキ構築制限は適用されない。
 
*相棒能力を使わずに普通にデッキに採用してもよい。この場合は当然相棒によるデッキ構築制限は適用されない。
*相棒とは別にデッキに同じカードを入れてもよい。ただし、[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]だけは自身の制限により相棒と併用することはできない。
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*1枚を相棒として使用すると同時に、メインデッキに2枚目以降の同じカードを入れてもよい。
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**[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]だけは2枚目以降を入れようとすると1枚目の相棒能力のデッキ構築制限に引っかかるため、相棒指定した自身と併用することはできない。
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**統率者戦の場合は、相棒も[[ハイランダー]]ルールに従う。相棒を指定するなら同名カードはデッキに入れられない。<ref>[https://mtgcommander.net/index.php/rules/ Commander Rules](Official Commander Website・ルール3による)</ref>
 
*相棒能力の条件はあなたの開始時のデッキにのみ適用される。サイドボードには適用されない。
 
*相棒能力の条件はあなたの開始時のデッキにのみ適用される。サイドボードには適用されない。
 
**ゲーム中に[[願い]]などで制限を破るようなカードを持ってくることは適正である。
 
**ゲーム中に[[願い]]などで制限を破るようなカードを持ってくることは適正である。
 
**[[メインデッキ]]としては相棒にするには不適正でも、サイドボーディングの結果適正になるのならあなたはそのゲームの開始時にクリーチャーを相棒にしてもよい。
 
**[[メインデッキ]]としては相棒にするには不適正でも、サイドボーディングの結果適正になるのならあなたはそのゲームの開始時にクリーチャーを相棒にしてもよい。
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*(3)を支払い相棒を手札に加えることは[[特別な処理]]である。
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**[[スタック]]は用いず、ただちに手札に加わる。
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**[[起動型能力]]ではないため、[[真髄の針/Pithing Needle]]などで妨害することもできない。
 
*デッキ構築の制限がきちんと守られているかは、対戦相手に明示する必要はない。通常対戦する際に[[対戦相手]]のデッキが同じ[[フォーマット]]で組まれているか、[[4枚制限ルール]]を守っているか確かめることがないことと同じである。もちろんゲーム中で制限と合致しないデッキだと判明した場合、故意か否かに関わらずルール違反であるのでその場で[[ジャッジ]]を呼ぶべきである。
 
*デッキ構築の制限がきちんと守られているかは、対戦相手に明示する必要はない。通常対戦する際に[[対戦相手]]のデッキが同じ[[フォーマット]]で組まれているか、[[4枚制限ルール]]を守っているか確かめることがないことと同じである。もちろんゲーム中で制限と合致しないデッキだと判明した場合、故意か否かに関わらずルール違反であるのでその場で[[ジャッジ]]を呼ぶべきである。
*ゲーム中に相棒を唱えてデッキに加えた場合、2ゲーム目以降も相棒にしたいなら再びサイドボードに戻す必要がある。戻し忘れに注意。
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*相棒をサイドボードからゲームに加えた場合、2ゲーム目以降も相棒にしたいなら再びサイドボードに戻す必要がある。また、[[願い]]などによってデッキ内容が構築制限を満たさなくなっていた場合も同様。戻し忘れに注意。
 
*2人以上の[[プレイヤー]]が相棒を公開する場合は、まず開始プレイヤーが公開し、その後他のプレイヤーが[[ターン]]順に公開する。あるプレイヤーが相棒を公開しないことを選んだ後では、そのプレイヤーは選択を取り消すことはできない。
 
*2人以上の[[プレイヤー]]が相棒を公開する場合は、まず開始プレイヤーが公開し、その後他のプレイヤーが[[ターン]]順に公開する。あるプレイヤーが相棒を公開しないことを選んだ後では、そのプレイヤーは選択を取り消すことはできない。
**これはリリースノートでの記述であり[[総合ルール]]では特に規定されていない。[[APNAP順]]に従えばこの通りだが、総合ルールでは相棒を公開する({{CR|103.1b}})のは[[先攻]][[後攻]]を決める({{CR|103.2}})より前のため、1ゲーム目でどちらが先に相棒を公開するかは未定義となっている。
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**登場当初からリリースノートにこのように記載されていたが、当時の[[総合ルール]]では相棒を公開するのが[[先攻]][[後攻]]を決めるより前のため、1ゲーム目でどちらが先に相棒を公開するかは未定義となっていた。[[基本セット2021]]発売に伴う総合ルール更新によりゲーム開始時の手順が改められ、この食い違いは解消されている。
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==旧ルール==
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[[テーブルトップ]]では[[2020年]]6月1日付、[[Magic Online]]と[[Magic: The Gathering Arena]]では6月4日付で、相棒の[[総合ルール]]が現在のものへと変更された<ref name="20200601">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/june-1-2020-banned-and-restricted-announcement June 1, 2020 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034028/ 2020年6月1日 禁止制限告知](News [[2020年]]6月1日 [[Ian Duke]]著)</ref>。変更前のルールは以下の通り「[[プレイ]]」可能になるものだったが、「(3)を支払い手札に加える」に変更された。
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===定義(変更前のルール)===
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[[ゲーム]]を開始する前に、ゲームの外部から[[あなた]]が所有していてあなたの[[デッキ|開始時のデッキ]]が[条件]を満たしている相棒能力を持つ[[カード]]1枚を[[公開する|公開]]してもよい。そうしたなら、そのゲームの間1回、あなたはそのカードをゲームの外部から[[プレイ]]できる。
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相棒能力が開始時のデッキを参照している場合、それはサイドボードのカードをすべて脇に置いた後のデッキを参照する。[[統率者戦]]では、[[統率者]]を脇に置くよりも前のデッキを参照する。
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相棒を持つカードをプレイしたなら、それはそのゲームが終わるまでゲームの内部に残る。
  
 
==その他==
 
==その他==
*相棒とする条件は様々なものが試されたが「検証可能なもの」「[[リミテッド]]でも成立可能なもの」が最終的な目標となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/twinkle-someones-ikoria-2020-04-13 A Twinkle in Someone's Ikoria]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033943/ あるイコリアのきらめき]([[Making Magic]] [[2020年]]4月13日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/monster-set-design-2020-04-07 A Monster of a Set Design]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033926/ セットデザインの怪物](Card Preview 2020年4月7日 [[Dave Humpherys]]著)</ref>。
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*イコリア:巨獣の棲処の[[ブースターパック]]の[[トークン・カード]]の[[スロット]]からは、相棒にしたカードを表すための[[注釈カード]]が出現する。
*登場と同時にあらゆる[[フォーマット]]でサイクルがほぼ満遍なく使用された。特に[[カードプール]]の広いフォーマットでは構築の制限が相対的に緩くなり、既存のデッキにそのまま加えて大幅に強化することも可能であったため、逆に相棒を使わないデッキは「実質的に[[初期手札]]が1枚少ないため不利」という事態になり、従来の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のバランスを塗り替えてしまった。
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*相棒とする条件は様々なものが試されたが「検証可能なもの(条件から外れていた場合、ゲーム中に対戦相手がそれを発見できるもの)」「[[リミテッド]]でも成立可能なもの」が最終的な目標となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/twinkle-someones-ikoria-2020-04-13 A Twinkle in Someone's Ikoria]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033943/ あるイコリアのきらめき]([[Making Magic]] 2020年4月13日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/monster-set-design-2020-04-07 A Monster of a Set Design]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033926/ セットデザインの怪物](Card Preview 2020年4月7日 [[Dave Humpherys]]著)</ref>。
*[[2020年]]5月18日付で[[レガシー]]では[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]と[[黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker]]、[[ヴィンテージ]]では夢の巣のルールスが[[禁止カード]]に制定された。これは、日本などの地域から見ると発売からわずか30日、北米などの地域から見ればなんと3日という記録的なスピードである(発売日に関する詳細は[[イコリア:巨獣の棲処#新型コロナウイルスによる影響]]を参照)。[[開発部]]は相棒デッキによる[[メタゲーム]]の支配率と同じゲームプレイの繰り返しを監視し、長期的な健全性の問題の兆候が見られた場合は相棒のメカニズムの変更も考えられると言及している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/may-18-2020-banned-and-restricted-announcement May 18, 2020 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034000/ 2020年5月18日 禁止制限告知](News 2020年5月18日 [[Ian Duke]]著)</ref>。
+
*ゲーム開始時から公開されているため、1[[マッチ]]目の[[マリガン]]時点で相手のデッキが推察可能。だがそれを逆手にとった[[赤単色デッキ|赤単]][[空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad|ヨーリオン]]なるデッキも存在した<ref>[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0034014/ 相棒で撹乱作戦?(スタンダード)](マジック日本公式サイト 2020年5月25日 [[岩SHOW]]著)</ref>。
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*ルール変更前の相棒能力は極めて強力な能力であり、登場と同時にあらゆる[[フォーマット]]でサイクルがほぼ満遍なく使用された。特に[[カードプール]]の広いフォーマットでは構築制限によるデメリットが相対的に軽くなり、中には既存のデッキにそのまま加えるだけで大幅に強化できることもあった。その結果、逆に相棒を使わないデッキが「実質的に[[初期手札]]が1枚少ないため不利」という状況を引き起こし、従来の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のバランスを塗り替えてしまった。
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*[[2020年]]5月18日付で[[レガシー]]では[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]と[[黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker]]、[[ヴィンテージ]]では夢の巣のルールスが[[禁止カード]]に制定された。これは、日本などの地域から見ると発売からわずか30日、北米などの地域から見ればなんと3日という記録的なスピードである(発売日に関する詳細は[[イコリア:巨獣の棲処#新型コロナウイルスによる影響]]を参照)。[[開発部]]は相棒デッキによる[[メタゲーム]]の支配率と同じゲームプレイの繰り返しを監視し、長期的な健全性の問題の兆候が見られた場合は相棒のメカニズムの変更も考えられると言及していたが<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/may-18-2020-banned-and-restricted-announcement May 18, 2020 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034000/ 2020年5月18日 禁止制限告知](News 2020年5月18日 Ian Duke著)</ref>、その後実際にルールが変更された<ref name="20200601"/>。[[カードパワー]]調整のためのルール変更は極めて異例である。
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*[[Mark Rosewater]]はこのメカニズムを、イコリア:巨獣の棲処における最大の誤りだっただけでなく、この1年([[エルドレインの王権]]~[[Jumpstart]])における最大の誤りであったと述べている。また、自らが率いる[[展望デザイン・チーム]]の反省点として、複雑さの高い[[変容]]と相棒を同じ[[カード・セット|セット]]に入れたため、[[プレイ・デザイン・チーム]]の負担が大きくなりすぎてしまったことを挙げている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/state-design-2020-08-17 State of Design 2020]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034274/ デザイン演説2020](Making Magic 2020年8月17日 Mark Rosewater著)</ref>。
 +
**[[ストーム値]]を公表したコラムでは、プレイヤーからの人気は[[開発部]]が調査を始めて以来最低のメカニズムであり、ストーム値は「10をつけるべきかもしれない」としつつ、[[再録]]に関する質問が多く関心を集めている事から9としている<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/storm-scale-throne-of-eldraine-through-strixhaven-part-1 Storm Scale: Throne of Eldraine through Strixhaven, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036581/ ストーム値:『エルドレインの王権』~『ストリクスヘイヴン:魔法学院』 その1](Making Magic [[2022年]]12月19日 Mark Rosewater著)</ref>。
  
 
==脚注==
 
==脚注==
58行: 80行:
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
{{#CR:702.138}}
+
{{#cr:{{キーワード能力のCR番号|相棒}}}}
{{#CR:103.1b}}
+
{{#CR:103.2b}}
 
[[Category:キーワード能力|あいほう]]
 
[[Category:キーワード能力|あいほう]]
 
__NOTOC__
 
__NOTOC__

2023年9月30日 (土) 05:12時点における最新版

相棒/Companion
種別 常在型能力
登場セット イコリア:巨獣の棲処
CR CR:702.139

相棒(あいぼう)/Companionは、イコリア:巨獣の棲処で初登場したキーワード能力デッキ構築に関するルールを変更し、またカードをゲームの外部から手札に加えることを許可する常在型能力である。


Keruga, the Macrosage / 巨智、ケルーガ (3)(緑/青)(緑/青)
伝説のクリーチャー — 恐竜(Dinosaur) カバ(Hippo)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに、マナ総量が3以上のカードと土地カードのみが入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
巨智、ケルーガが戦場に出たとき、あなたは、他の、あなたがコントロールしていてマナ総量が3以上のパーマネント1つにつきカードを1枚引く。

5/4


Zirda, the Dawnwaker / 黎明起こし、ザーダ (1)(赤/白)(赤/白)
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) 狐(Fox)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれ起動型能力を持っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
あなたがマナ能力でない能力を起動するためのコストは(2)少なくなる。この効果は、そのコストに含まれるマナの点数を1点未満に減らせない。
(1),(T):クリーチャー1体を対象とする。このターン、それではブロックできない。

3/3

[編集] 定義

相棒/Companionゲームの外部で機能するキーワード能力であり、相棒 ― [条件]/Companion - [Condition]という形式で書かれる。

ゲームを開始する前に、ゲームの外部からあなたが所有していてあなたの開始時のデッキが[条件]を満たしている相棒能力を持つカード1枚を公開してもよい。そうしたなら、各ゲーム中に1度だけ、あなたは、あなたが優先権を持ち、自分のターンメイン・フェイズ中で、スタックが空であるときに(3)を支払うことで、ゲームの外部からあなたの相棒をあなたの手札に加えることができる。これは特別な処理であり、起動型能力ではない。

相棒能力が開始時のデッキを参照している場合、それはサイドボードのカードをすべて脇に置いた後のデッキを参照する。統率者戦では、統率者を脇に置くよりも前のデッキを参照する。

相棒を持つカードを手札に加えたなら、それはそのゲームが終わるまでゲームの内部に残る。

[編集] 解説

イコリア/Ikoriaの怪物たちと精神的な絆を結んだ人間、眷者/Bonderにプレイヤーがなることを表したメカニズム。デッキ構築に制限をもたらすことで、ゲーム外から相棒のクリーチャーを(3)を支払い手札に加えることができる。イコリア:巨獣の棲処では2色の組み合わせ混成カード10種類の伝説のクリーチャーサイクルが収録されている。

[編集] ルール

あなたがクリーチャーを相棒としたい場合、その相棒能力のデッキ構築の制限を守ったうえで、ゲームの外部に相棒となるカードを用意する。公認イベントでプレイする際には、これはサイドボードにあるという意味である。カジュアルなプレイでは、それは単にあなたが所有していて開始時のデッキに入っていないカードという意味である。

あなたの開始時のデッキが相棒能力の条件を満たしているなら、デッキを切り直してライブラリーにする前に、あなたはゲームの外部からカードを1枚公開してあなたの相棒にすることができる。2枚以上公開することはできない。ゲームが始まっても、それはゲームの外部にあり公開されたままである。

ゲームの外部で相棒を公開したなら、それがそこにあり続けているかぎり、あなたは、あなたが優先権を持ち、自分のターンメイン・フェイズ中で、スタックが空であるとき(俗に言うソーサリー・タイミング)に(3)を支払うことで手札に加えることができる。これは特別な処理であり、起動型能力ではない。そうしたなら、それはゲーム内に入り、そのゲームであなたが使っている他のカードと同じように振る舞う。たとえば、それが捨てさせられたり打ち消されたり破壊されたりしたなら、それはあなたの墓地に置かれ、ゲーム内にとどまる。

相棒が持つ他の能力は、そのクリーチャーが戦場にあるときにのみ適用される。相棒がゲームの外部にある間は効果がない。

統率者戦でも、あなたは相棒を1枚持つことができる。統率者も含めたあなたのデッキは、相棒の条件を満たしていなければならない。あなたの相棒は、あなたのデッキのカード100枚には含まれないものとして扱う(実質的に101枚目のカードとなる)。 相棒があなたの統率者の固有色と合致していないなら、あなたは相棒を手札に加えることができない(CR:903.11)。

  • 相棒能力を使わずに普通にデッキに採用してもよい。この場合は当然相棒によるデッキ構築制限は適用されない。
  • 1枚を相棒として使用すると同時に、メインデッキに2枚目以降の同じカードを入れてもよい。
    • 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denだけは2枚目以降を入れようとすると1枚目の相棒能力のデッキ構築制限に引っかかるため、相棒指定した自身と併用することはできない。
    • 統率者戦の場合は、相棒もハイランダールールに従う。相棒を指定するなら同名カードはデッキに入れられない。[1]
  • 相棒能力の条件はあなたの開始時のデッキにのみ適用される。サイドボードには適用されない。
    • ゲーム中に願いなどで制限を破るようなカードを持ってくることは適正である。
    • メインデッキとしては相棒にするには不適正でも、サイドボーディングの結果適正になるのならあなたはそのゲームの開始時にクリーチャーを相棒にしてもよい。
  • (3)を支払い相棒を手札に加えることは特別な処理である。
  • デッキ構築の制限がきちんと守られているかは、対戦相手に明示する必要はない。通常対戦する際に対戦相手のデッキが同じフォーマットで組まれているか、4枚制限ルールを守っているか確かめることがないことと同じである。もちろんゲーム中で制限と合致しないデッキだと判明した場合、故意か否かに関わらずルール違反であるのでその場でジャッジを呼ぶべきである。
  • 相棒をサイドボードからゲームに加えた場合、2ゲーム目以降も相棒にしたいなら再びサイドボードに戻す必要がある。また、願いなどによってデッキ内容が構築制限を満たさなくなっていた場合も同様。戻し忘れに注意。
  • 2人以上のプレイヤーが相棒を公開する場合は、まず開始プレイヤーが公開し、その後他のプレイヤーがターン順に公開する。あるプレイヤーが相棒を公開しないことを選んだ後では、そのプレイヤーは選択を取り消すことはできない。
    • 登場当初からリリースノートにこのように記載されていたが、当時の総合ルールでは相棒を公開するのが先攻後攻を決めるより前のため、1ゲーム目でどちらが先に相棒を公開するかは未定義となっていた。基本セット2021発売に伴う総合ルール更新によりゲーム開始時の手順が改められ、この食い違いは解消されている。

[編集] 旧ルール

テーブルトップでは2020年6月1日付、Magic OnlineMagic: The Gathering Arenaでは6月4日付で、相棒の総合ルールが現在のものへと変更された[2]。変更前のルールは以下の通り「プレイ」可能になるものだったが、「(3)を支払い手札に加える」に変更された。

[編集] 定義(変更前のルール)

ゲームを開始する前に、ゲームの外部からあなたが所有していてあなたの開始時のデッキが[条件]を満たしている相棒能力を持つカード1枚を公開してもよい。そうしたなら、そのゲームの間1回、あなたはそのカードをゲームの外部からプレイできる。

相棒能力が開始時のデッキを参照している場合、それはサイドボードのカードをすべて脇に置いた後のデッキを参照する。統率者戦では、統率者を脇に置くよりも前のデッキを参照する。

相棒を持つカードをプレイしたなら、それはそのゲームが終わるまでゲームの内部に残る。

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. Commander Rules(Official Commander Website・ルール3による)
  2. 2.0 2.1 June 1, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年6月1日 禁止制限告知(News 2020年6月1日 Ian Duke著)
  3. A Twinkle in Someone's Ikoria/あるイコリアのきらめきMaking Magic 2020年4月13日 Mark Rosewater著)
  4. A Monster of a Set Design/セットデザインの怪物(Card Preview 2020年4月7日 Dave Humpherys著)
  5. 相棒で撹乱作戦?(スタンダード)(マジック日本公式サイト 2020年5月25日 岩SHOW著)
  6. May 18, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年5月18日 禁止制限告知(News 2020年5月18日 Ian Duke著)
  7. State of Design 2020/デザイン演説2020(Making Magic 2020年8月17日 Mark Rosewater著)
  8. Storm Scale: Throne of Eldraine through Strixhaven, Part 1/ストーム値:『エルドレインの王権』~『ストリクスヘイヴン:魔法学院』 その1(Making Magic 2022年12月19日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

引用:総合ルール 20231117.0

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