永遠神ケフネト/God-Eternal Kefnet
提供:MTG Wiki
(7人の利用者による、間の9版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:God-Eternal Kefnet}} | {{#card:God-Eternal Kefnet}} | ||
− | [[永遠衆/Eternal]]となった[[ケフネト/Kefnet]]。 | + | [[永遠衆/Eternal]]となった[[ケフネト/Kefnet]]。[[ターン]]の最初に[[ドロー|引いた]][[インスタント]]か[[ソーサリー]]を[[コピー]]して[[唱える]]ことができる、[[奇跡]]に似た[[能力]]を持つ[[伝説の]][[ゾンビ]]・[[神]]。 |
− | [[ | + | コピーを唱える際は[[マナ・コスト]]を減少させるため、ドロー次第では毎ターン[[ハンド・アドバンテージ]]と[[テンポ・アドバンテージ]]を稼ぐことができる。とはいえ、インスタント・ソーサリーの比率が高い[[デッキ]]でも成功率が高いとは限らない。[[ドロー・ステップ]]に[[打ち消す|カウンター]]を唱えても意味がないし、[[潜水/Dive Down]]のような後出ししてこそ本領を発揮するカードなら下手に[[公開する|公開]]しない方が良い場合もある。[[戦場]]に出たターンには能力を使えないため即効性も低く、単純に強いという能力ではない。 |
− | + | しかし、[[神 (灯争大戦)|神サイクル]]共通の優れた[[マナレシオ]]および[[ライブラリー]]に[[戻す|戻る]]能力だけでも十分強力。[[ダブルシンボル]]4[[マナ]]で[[ペナルティ能力]]なしの4/5[[飛行]]という驚異的な[[コスト・パフォーマンス]]であり、[[戦場]]にいるだけでコピーの成否に関係なく[[フィニッシャー]]たりえる。 | |
− | + | ||
− | しかし、[[ | + | |
インスタントのドロー[[呪文]]とは相性がよい。状況に依存しない[[効果]]の一つであるとともに、それらを[[対戦相手]]のターン中に唱えることで能力を[[誘発]]できる。同時に、[[除去]]されてライブラリーに戻ってから[[戦場]]に復帰するまでの速度も加速できる。 | インスタントのドロー[[呪文]]とは相性がよい。状況に依存しない[[効果]]の一つであるとともに、それらを[[対戦相手]]のターン中に唱えることで能力を[[誘発]]できる。同時に、[[除去]]されてライブラリーに戻ってから[[戦場]]に復帰するまでの速度も加速できる。 | ||
13行: | 11行: | ||
[[リミテッド]]ではコピーの成功は期待しにくいが、このサイズの飛行[[クリーチャー]]を延々と使い回せるだけで反則的に強力なのは言うまでもない。 | [[リミテッド]]ではコピーの成功は期待しにくいが、このサイズの飛行[[クリーチャー]]を延々と使い回せるだけで反則的に強力なのは言うまでもない。 | ||
− | *[[サイクル]]共通の[[死亡]]するか戦場から[[追放]]されたときの能力については[[ | + | *コピーした呪文を[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]で[[ライブラリーの一番上]]に戻すことで毎ターン唱え続けることができる。[[追加のターン]]を得られる呪文なら[[無限ターン]]。 |
+ | *[[サイクル]]共通の[[死亡]]するか戦場から[[追放]]されたときの能力については[[神 (灯争大戦)#死亡/追放誘発能力と対策]]を参照。 | ||
*[[2019年]]のSan Diego Comic Conの会場で[[Adam Paquette]]による新規[[イラスト]]の[[SDCCプロモーション・カード]]が限定販売された<ref>[https://io9.gizmodo.com/magic-the-gatherings-comic-con-exclusive-brings-forth-1835871979 Magic: The Gathering's Comic-Con Exclusive Brings Forth Gods, Dragons, and Dragon Gods](ニュースサイト「GIZMODO」 2019年6月26日)</ref>。 | *[[2019年]]のSan Diego Comic Conの会場で[[Adam Paquette]]による新規[[イラスト]]の[[SDCCプロモーション・カード]]が限定販売された<ref>[https://io9.gizmodo.com/magic-the-gatherings-comic-con-exclusive-brings-forth-1835871979 Magic: The Gathering's Comic-Con Exclusive Brings Forth Gods, Dragons, and Dragon Gods](ニュースサイト「GIZMODO」 2019年6月26日)</ref>。 | ||
20行: | 19行: | ||
*カードを公開するかどうかは、カードを引いてカードの[[表面]]を確認した後に決める。公開するなら手札にある他のカードと混ざる前に公開すること。 | *カードを公開するかどうかは、カードを引いてカードの[[表面]]を確認した後に決める。公開するなら手札にある他のカードと混ざる前に公開すること。 | ||
**カード・タイプは公開するかどうかとは関係ない。インスタントやソーサリーであっても公開しなくてもよいし、逆に[[パーマネント]]・カードでもそれを公開してもよい。もちろん、パーマネント・カードを公開しても何も起こらない。 | **カード・タイプは公開するかどうかとは関係ない。インスタントやソーサリーであっても公開しなくてもよいし、逆に[[パーマネント]]・カードでもそれを公開してもよい。もちろん、パーマネント・カードを公開しても何も起こらない。 | ||
− | * | + | *「各ターン」なので、他のプレイヤーのターンでも何らかの効果でカードを引いたなら公開することができる。 |
− | * | + | *これにより公開したカードは、誘発した永遠神ケフネトの能力が[[スタック]]を離れるまで、手札で公開されたままになる({{CR|701.16a}})。 |
− | * | + | *カードを複数枚引く行為は、カードを1枚引く行為の繰り返しとみなす({{CR|121.2}})。たとえば、あるターンにおいてあなたがまだ一切カードを引いていない状態であなたがカードを3枚引くという[[呪文]]を唱えた場合、あなたはカードを一度に1枚ずつ引く。これにより引かれた1枚目のカードのみ、ケフネトの能力で公開してもよい。 |
*[[灯の分身/Spark Double]]などでケフネトを2体以上[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している場合や、[[奇跡]]を持つカードを引いた場合は、あなたはそれを望む回数公開し、それぞれの能力を[[誘発]]させてよい。 | *[[灯の分身/Spark Double]]などでケフネトを2体以上[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している場合や、[[奇跡]]を持つカードを引いた場合は、あなたはそれを望む回数公開し、それぞれの能力を[[誘発]]させてよい。 | ||
− | *何らかの呪文を唱えている間に(あるいは能力を[[起動]]している間に)カードを引いた場合、そのカードは唱える手順(起動する手順)が終了するまで[[裏向き]]のままになるが、唱える手順(起動する手順)が完了した後に、それをケフネトの能力で公開してよい({{CR| | + | *何らかの呪文を唱えている間に(あるいは能力を[[起動]]している間に)カードを引いた場合、そのカードは唱える手順(起動する手順)が終了するまで[[裏向き]]のままになるが、唱える手順(起動する手順)が完了した後に、それをケフネトの能力で公開してよい({{CR|121.8}})。 |
**[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]]によって起こりうる。 | **[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]]によって起こりうる。 | ||
===唱えるタイミング=== | ===唱えるタイミング=== | ||
− | * | + | *カードを公開することで誘発型能力が誘発し、[[ドロー・ステップ]]での[[引く|ドロー]]であればステップで最初に[[優先権]]を得る前、呪文や能力によってカードを引いたのであればその[[解決]]後にスタックに能力が置かれる。 |
− | * | + | *コピーは手札に作られるため、唱えたコピーは「手札から唱えた」ことになる({{CR|707.12}})。 |
− | *能力が[[ | + | **コピーはカードではないため、印刷当時は[[実験の狂乱/Experimental Frenzy]]の「手札からカードをプレイすることはできない」という制約のもとでも唱えられたが、[[2020年]]4月の[[オラクル]]変更で「手札から呪文を唱えることはできない」に変更されたため不可能になった。 |
− | * | + | *能力が[[解決中に呪文を唱える]]よう指示している({{CR|608.2g}})ため、[[優先権]]や[[カード・タイプ]]による制約([[あなた|自分]]の[[メイン・フェイズ]]で[[スタック]]が空といった)とは関係なく唱えることができる。 |
+ | *ケフネトの誘発型能力の解決中にのみ、あなたはそのコピーを唱えることができる。後で唱えることはできない。あなたがその時点でそれを唱えることを望まない(または適正な対象がないなどの理由で唱えられない)場合、能力の解決後にコピーは手札から消滅する({{CR|707.10a}})。 | ||
*ケフネトの誘発型能力の解決前に公開したカードが手札を離れた場合、[[最後の情報]]を元にカードのコピーが作られる。 | *ケフネトの誘発型能力の解決前に公開したカードが手札を離れた場合、[[最後の情報]]を元にカードのコピーが作られる。 | ||
45行: | 45行: | ||
==参考== | ==参考== | ||
<references /> | <references /> | ||
+ | *[[永遠衆/Eternal|永遠神/God-Eternal]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | ||
*[[カード個別評価:灯争大戦]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:灯争大戦]] - [[神話レア]] | ||
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2023年12月24日 (日) 00:48時点における最新版
永遠衆/Eternalとなったケフネト/Kefnet。ターンの最初に引いたインスタントかソーサリーをコピーして唱えることができる、奇跡に似た能力を持つ伝説のゾンビ・神。
コピーを唱える際はマナ・コストを減少させるため、ドロー次第では毎ターンハンド・アドバンテージとテンポ・アドバンテージを稼ぐことができる。とはいえ、インスタント・ソーサリーの比率が高いデッキでも成功率が高いとは限らない。ドロー・ステップにカウンターを唱えても意味がないし、潜水/Dive Downのような後出ししてこそ本領を発揮するカードなら下手に公開しない方が良い場合もある。戦場に出たターンには能力を使えないため即効性も低く、単純に強いという能力ではない。
しかし、神サイクル共通の優れたマナレシオおよびライブラリーに戻る能力だけでも十分強力。ダブルシンボル4マナでペナルティ能力なしの4/5飛行という驚異的なコスト・パフォーマンスであり、戦場にいるだけでコピーの成否に関係なくフィニッシャーたりえる。
インスタントのドロー呪文とは相性がよい。状況に依存しない効果の一つであるとともに、それらを対戦相手のターン中に唱えることで能力を誘発できる。同時に、除去されてライブラリーに戻ってから戦場に復帰するまでの速度も加速できる。
リミテッドではコピーの成功は期待しにくいが、このサイズの飛行クリーチャーを延々と使い回せるだけで反則的に強力なのは言うまでもない。
- コピーした呪文を精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorでライブラリーの一番上に戻すことで毎ターン唱え続けることができる。追加のターンを得られる呪文なら無限ターン。
- サイクル共通の死亡するか戦場から追放されたときの能力については神 (灯争大戦)#死亡/追放誘発能力と対策を参照。
- 2019年のSan Diego Comic Conの会場でAdam Paquetteによる新規イラストのSDCCプロモーション・カードが限定販売された[1]。
[編集] ルール
[編集] カードの公開
- カードを公開するかどうかは、カードを引いてカードの表面を確認した後に決める。公開するなら手札にある他のカードと混ざる前に公開すること。
- カード・タイプは公開するかどうかとは関係ない。インスタントやソーサリーであっても公開しなくてもよいし、逆にパーマネント・カードでもそれを公開してもよい。もちろん、パーマネント・カードを公開しても何も起こらない。
- 「各ターン」なので、他のプレイヤーのターンでも何らかの効果でカードを引いたなら公開することができる。
- これにより公開したカードは、誘発した永遠神ケフネトの能力がスタックを離れるまで、手札で公開されたままになる(CR:701.16a)。
- カードを複数枚引く行為は、カードを1枚引く行為の繰り返しとみなす(CR:121.2)。たとえば、あるターンにおいてあなたがまだ一切カードを引いていない状態であなたがカードを3枚引くという呪文を唱えた場合、あなたはカードを一度に1枚ずつ引く。これにより引かれた1枚目のカードのみ、ケフネトの能力で公開してもよい。
- 灯の分身/Spark Doubleなどでケフネトを2体以上コントロールしている場合や、奇跡を持つカードを引いた場合は、あなたはそれを望む回数公開し、それぞれの能力を誘発させてよい。
- 何らかの呪文を唱えている間に(あるいは能力を起動している間に)カードを引いた場合、そのカードは唱える手順(起動する手順)が終了するまで裏向きのままになるが、唱える手順(起動する手順)が完了した後に、それをケフネトの能力で公開してよい(CR:121.8)。
- 彩色の宝球/Chromatic Sphereによって起こりうる。
[編集] 唱えるタイミング
- カードを公開することで誘発型能力が誘発し、ドロー・ステップでのドローであればステップで最初に優先権を得る前、呪文や能力によってカードを引いたのであればその解決後にスタックに能力が置かれる。
- コピーは手札に作られるため、唱えたコピーは「手札から唱えた」ことになる(CR:707.12)。
- コピーはカードではないため、印刷当時は実験の狂乱/Experimental Frenzyの「手札からカードをプレイすることはできない」という制約のもとでも唱えられたが、2020年4月のオラクル変更で「手札から呪文を唱えることはできない」に変更されたため不可能になった。
- 能力が解決中に呪文を唱えるよう指示している(CR:608.2g)ため、優先権やカード・タイプによる制約(自分のメイン・フェイズでスタックが空といった)とは関係なく唱えることができる。
- ケフネトの誘発型能力の解決中にのみ、あなたはそのコピーを唱えることができる。後で唱えることはできない。あなたがその時点でそれを唱えることを望まない(または適正な対象がないなどの理由で唱えられない)場合、能力の解決後にコピーは手札から消滅する(CR:707.10a)。
- ケフネトの誘発型能力の解決前に公開したカードが手札を離れた場合、最後の情報を元にカードのコピーが作られる。
[編集] 関連カード
- 周到の神ケフネト/Kefnet the Mindful
- 永遠神ケフネト/God-Eternal Kefnet
[編集] サイクル
灯争大戦の神サイクル。いずれも神話レアの伝説のクリーチャーで、戦場から墓地か追放領域に置かれたときにライブラリーの一番上から3枚目に戻る誘発型能力を持つ。
- 永遠神オケチラ/God-Eternal Oketra
- 永遠神ケフネト/God-Eternal Kefnet
- 永遠神バントゥ/God-Eternal Bontu
- 猪の祟神、イルハグ/Ilharg, the Raze-Boar
- 永遠神ロナス/God-Eternal Rhonas
猪の祟神、イルハグ以外はゾンビ・神で、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの配下となったアモンケット/Amonkhetの神々を表している。
[編集] ストーリー
詳細はケフネト/Kefnetを参照。
[編集] 参考
- ↑ Magic: The Gathering's Comic-Con Exclusive Brings Forth Gods, Dragons, and Dragon Gods(ニュースサイト「GIZMODO」 2019年6月26日)