龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker
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**忠誠度という特性を持たなくなっても、[[忠誠カウンター]]が取り除かれることはない。 | **忠誠度という特性を持たなくなっても、[[忠誠カウンター]]が取り除かれることはない。 | ||
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2024年9月2日 (月) 19:45時点における最新版
伝説のプレインズウォーカー — サルカン(Sarkhan)
[+1]:ターン終了時まで、龍語りのサルカンは飛行と破壊不能と速攻を持つ、赤の4/4の伝説のドラゴン(Dragon)・クリーチャーになる。(プレインズウォーカーでない間は、龍語りのサルカンは忠誠度を失わない。)
[-3]:クリーチャー1体を対象とする。龍語りのサルカンはそれに4点のダメージを与える。
[-6]:あなたは「あなたのドロー・ステップの開始時に、カードを追加で2枚引く。」と「あなたの終了ステップの開始時に、あなたは手札を捨てる。」を持つ紋章を得る。
タルキール覇王譚で登場した3枚目のサルカン。忠誠度能力は自身のクリーチャー化、単体火力、ドロー加速。
- +1能力
- 自身をドラゴンに変身させる。ギデオンのクリーチャー化能力とは異なり、クリーチャー化している間はプレインズウォーカーではなくなる。
- このカードを実質的に5マナ4/4飛行・速攻・破壊不能のアタッカーとして扱える強力な忠誠度能力。解決時にアドバンテージが発生するわけではないため、対応して英雄の破滅/Hero's Downfallなどで除去されると1対1交換に終わりやすい点には注意が必要。
- -3能力
- 炎の斬りつけ/Flame Slash。
- 忠誠度の消費が大きく乱発は難しいが、直接的なボード・アドバンテージを得られる忠誠度能力。厄介なクリーチャーを直接対処できるのは便利。
- -6能力
- 生体融合帽/Grafted Skullcapに似た、メリットとデメリットの両方を持つ紋章を得る。
- ウィニーやバーンのような手札を使い切れるデッキでは毎ターン3枚ものドローは強力だが、コントロールでは手札を保てなくなるデメリットが大きく、ミッドレンジのような重い構成のデッキでは状況次第といったところ。忠誠度が溜まったら無闇に起動するのではなく、状況をよく見極めて使用したい。
実質的にはクリーチャー・カードとして扱うことが多く、スタンダードでは嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonが主な比較対象となる。あちらはブロッカーとしても使え、払拭の光/Banishing Lightなどの白の追放除去・擬似除去に強いが、こちらはクリーチャー除去としても使え、火力や破壊系の除去(英雄の破滅を除く)に強い。
スタンダードではジェスカイウィンズやマルドゥミッドレンジ、ティムールモンスターズに赤単と様々な赤系ミッドレンジデッキで採用された。
リミテッドにおいても当然強力で、膠着した状況を速やかに打開できる。しかしクリーチャー化したこれをほぼ確実に除去できる絞首/Throttleがコモンで存在しているので、黒マナが出る相手は要注意。
[編集] ルール
- +1能力
- この能力は、他のカード・タイプやサブタイプを上書きする。プレインズウォーカーのカード・タイプが失われるため、忠誠度を持たなくなり、サルカンのプレインズウォーカー・タイプも失われる(CR:205.3d)。継続的効果が切れれば再びプレインズウォーカーとなり、各特性が復活する。
- 忠誠度という特性を持たなくなっても、忠誠カウンターが取り除かれることはない。
- 注釈文にもあるように、クリーチャー化しているときにダメージを与えられても、忠誠カウンターを取り除くことはない。
- クリーチャー化している最中に吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageなどですべての忠誠カウンターを失っても、プレインズウォーカーではないため状況起因処理で墓地に置かれることはない。ただし、クリンナップ・ステップでクリーチャー化の継続的効果が切れた直後に墓地に置かれる。
- プレインズウォーカー・タイプが失われることに伴う、プレインズウォーカー・タイプを参照するカードとの相互作用に注意。
- 誓いを立てた者、ギデオン/Gideon, the Oathswornのような、「該当プレインズウォーカー・タイプを持つクリーチャー」を参照するカードから参照されなくなる。
- チャンドラの勝利/Chandra's Triumphのような、「該当プレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカー」を参照するカードに関しては、通常はあまり気にする必要はない。プレインズウォーカーでなければそもそも参照されることはないためである。
- 名前は変わらないため、クリーチャー化している龍語りのサルカンとプレインズウォーカーのままの龍語りのサルカンを同時にコントロールしていてもレジェンド・ルールは適用される。
- プレインズウォーカーの唯一性ルールが廃止される以前のルールでは、クリーチャー化している龍語りのサルカンとプレインズウォーカーのままのサルカンを同時にコントロールすることができた。
- 能力を失うことはない。また、忠誠度能力はパーマネント・タイプに関係なく起動できる。そのため、クリーチャー化した後でも忠誠度能力を起動できる。ただし、ソーサリー・タイミングかつ1ターンに1回という制約は変わることはない(CR:606.3)ため、鎖のヴェール/The Chain Veilなどを利用する必要がある。忠誠度能力の項も参照。
[編集] 関連カード
- サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol
- 狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad
- 龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker
- 揺るぎないサルカン/Sarkhan Unbroken
- 火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood
- 龍魂、サルカン/Sarkhan, Dragonsoul
- 主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterless
- 燃える魂、サルカン/Sarkhan, Soul Aflame
[編集] ストーリー
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasに騙されていたことを知り、謎の龍の声に導かれるままに故郷タルキール/Tarkirに帰還したサルカン/Sarkhan。終わりなき戦争を続けるこの次元/Planeを「癒す」ため、「入口」を探し出そうとしている。
詳細はサルカン・ヴォル/Sarkhan Vol (ストーリー)を参照。