ぐるぐる/Twiddle
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(トーク) |
|||
(17人の利用者による、間の20版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Twiddle}} | {{#card:Twiddle}} | ||
+ | [[クリーチャー]]か[[土地]]か[[アーティファクト]]1つの[[タップ]]・[[アンタップ]]を入れ替える[[呪文]]。 | ||
− | [[青]]の器用さを象徴する[[カード]] | + | [[青]]の器用さを象徴する[[カード]]の1つである。[[対戦相手]]の[[攻撃]]前のクリーチャーをタップして攻撃を阻害したり、[[あなた|自分]]の[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]などの複数の[[マナ]]を出す[[土地]]や[[マナ・アーティファクト]]をアンタップしてマナを伸ばしたり、タップしている自分のクリーチャーをアンタップして奇襲[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]したりと色々な使い方がある。 |
− | + | ||
− | 弱点は使い捨ての[[インスタント]]であるため、[[マナ加速]] | + | 弱点は使い捨ての[[インスタント]]であるため、[[マナ加速]]にしろ防御にしろ一時的なものにしかならないという点。しかし、[[精神力/Mind Over Matter]]や[[対立/Opposition]]のように、この[[効果]]を何度も使えるようなカードには用途が多いので非常に強力である。 |
− | + | ||
− | その[[軽い|軽さ]]が功を奏し、[[ぐるぐるデザイア]] | + | その[[軽い|軽さ]]が功を奏し、[[ぐるぐるデザイア]]や[[ぐるぐるストーム]]などの[[デッキ]]を生み出した。また、[[MoMa]]において[[ミラーマッチ]]での攻防に使われた。 |
− | *タップ状態の[[パーマネント]] | + | *タップ状態の[[パーマネント]]をタップしたり、アンタップ状態のパーマネントをアンタップすることは選べない。タップ・アンタップするか放置するかは、ぐるぐるの[[解決]]時に選ぶ。 |
− | + | **印刷された[[ルール文章]]では、単に「それをタップまたはアンタップする」としか書かれておらず、「不可能な選択肢は選べない」ルール(現在の{{CR|608.2d}})によって、[[解決]]前に[[対象]]のタップ・アンタップが入れ替わっていた場合、それを強制的にタップまたはアンタップする必要があった。この挙動は明らかにおかしく、明記されていないにもかかわらず「不可能な選択肢は選べない」の例外として無視されることもあったため、2006年10月の[[オラクル]]更新で、「タップまたはアンタップする」効果のカードはすべて「あなたはタップまたはアンタップしてもよい」に改められた。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/ask-wizards-september-2007-2007-09-04 Ask Wizards - September 14, 2007]</ref> | |
− | * | + | *「twiddle」は「ひねる、くるくる回す」「いじり回す、もてあそぶ」といった意味の動詞、または「ひとひねり、回すこと」といった意味の名詞である。日本語名は英単語の語感をも再現する意味でこうなったらしい。(→[[誤訳/名訳]]) |
− | [[ | + | *このカードと[[鉄爪のオーク/Ironclaw Orcs]]は、[[マジック:ザ・ギャザリング]]史上初の「一度[[基本セット]]から外された後再び基本セットに収録されたカード」である([[アンリミテッド]]に収録されたが[[リバイズド]]で外れ、[[第4版]]で再び収録された)。 |
− | * | + | *黎明期のルール(第6版ルールになるまで)では、「タップ状態のブロック・クリーチャーでは戦闘ダメージを与えることができない」というルールがあったため攻撃時の[[コンバット・トリック]]として使われる事があった。 |
+ | ==関連カード== | ||
===主な亜種=== | ===主な亜種=== | ||
− | + | 後年に登場したものは、[[対象]]の範囲が「パーマネント全般」であることが多い。登場順。 | |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | *[[衝撃/Jolt]] - [[キャントリップ#スロー・トリップ|スロー・トリップ]]版。3マナ。 | |
− | *[[理性のゲーム/Mind Games]] | + | *[[ひきつり/Twitch]] - [[キャントリップ#ファスト・トリップ|ファスト・トリップ]]版。3マナ。 |
− | *[[万の眠り/Gigadrowse]] | + | *[[潮津波/Tidal Bore]] - [[島]]を[[手札]]に[[戻す]]ことでも唱えられる[[ピッチスペル]]。ただしクリーチャーのみ。2マナ。 |
+ | *[[いたずら好きな魔道士/Trickster Mage]] - [[スペルシェイパー]]版。1マナ1/1。 | ||
+ | *[[夢の掌握/Dream's Grip]] - 「パーマネント1つをタップする」と「パーマネント1つをアンタップする」の[[モード]]を持つ[[双呪]](1)付き呪文。ぐるぐると同じ1マナだが、[[唱える|唱えた]]ときにタップ・アンタップを選ぶ必要がある。 | ||
+ | *[[精神のくぐつ/Psychic Puppetry]] - [[連繋]](青)付きの[[秘儀]][[呪文]]。2マナ。 | ||
+ | *[[日夜の苦役/Toils of Night and Day]] - パーマネント2つをタップまたはアンタップする秘儀呪文。3マナ。 | ||
+ | *[[珊瑚のペテン師/Coral Trickster]] - [[表向きになったとき]]の[[誘発型能力]]でぐるぐるの効果を発揮する[[変異]](青)付きクリーチャー。2マナ2/1。 | ||
+ | *[[やっかい児/Pestermite]] - [[ETB]][[能力]]でぐるぐるの効果を発揮する[[瞬速]]付きクリーチャー。3マナ2/1。 | ||
+ | *[[命運縫い/Fatestitcher]] - ぐるぐるの[[タップ能力]](ただし自身を除く)と[[蘇生]](青)を持つクリーチャー。4マナ1/2。 | ||
+ | *[[エスパーの滞留者/Esper Sojourners]] - [[サイクリング誘発型能力]]か[[PIG]]能力でぐるぐるの効果を発揮する、[[白青黒]]の[[サイクリング]](2)(青)付き[[多色]]クリーチャー。3マナ2/3。 | ||
+ | *[[現実のひきつけ/Reality Spasm]] - 「X個のパーマネントをタップする」と「X個のパーマネントをアンタップする」のモードを持つ。[[マナ・コスト]]は(X)(青)(青)。 | ||
+ | *[[見えざる糸/Hidden Strings]] - パーマネント2つをタップまたはアンタップする[[暗号]]付きのソーサリー。2マナ。 | ||
+ | |||
+ | ===タップのみに限定した亜種=== | ||
+ | アンタップは時に複数のマナを出すパーマネントと共に活用されるため、効果をタップのみに限定した亜種もある。 | ||
+ | *[[理性のゲーム/Mind Games]] - [[バイバック]](2)(青)付き。1マナ。 | ||
+ | *[[万の眠り/Gigadrowse]] - [[複製]](青)付き。1マナ。 | ||
+ | |||
+ | ==脚注== | ||
+ | <references /> | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/arcana/174 First Reappearances]([[WotC]]、英語) |
− | *[[ | + | *[[カード個別評価:第8版]] - [[コモン]] |
− | *[[ | + | *[[カード個別評価:第7版]] - [[コモン]] |
− | *[[ | + | *[[カード個別評価:第5版]] - [[コモン]] |
− | *[[ | + | *[[カード個別評価:第4版]] - [[コモン]] |
− | *[[ | + | *[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[コモン]] |
+ | __NOTOC__ |
2024年5月26日 (日) 01:52時点における最新版
クリーチャーか土地かアーティファクト1つのタップ・アンタップを入れ替える呪文。
青の器用さを象徴するカードの1つである。対戦相手の攻撃前のクリーチャーをタップして攻撃を阻害したり、自分のトレイリアのアカデミー/Tolarian Academyなどの複数のマナを出す土地やマナ・アーティファクトをアンタップしてマナを伸ばしたり、タップしている自分のクリーチャーをアンタップして奇襲ブロックしたりと色々な使い方がある。
弱点は使い捨てのインスタントであるため、マナ加速にしろ防御にしろ一時的なものにしかならないという点。しかし、精神力/Mind Over Matterや対立/Oppositionのように、この効果を何度も使えるようなカードには用途が多いので非常に強力である。
その軽さが功を奏し、ぐるぐるデザイアやぐるぐるストームなどのデッキを生み出した。また、MoMaにおいてミラーマッチでの攻防に使われた。
- タップ状態のパーマネントをタップしたり、アンタップ状態のパーマネントをアンタップすることは選べない。タップ・アンタップするか放置するかは、ぐるぐるの解決時に選ぶ。
- 「twiddle」は「ひねる、くるくる回す」「いじり回す、もてあそぶ」といった意味の動詞、または「ひとひねり、回すこと」といった意味の名詞である。日本語名は英単語の語感をも再現する意味でこうなったらしい。(→誤訳/名訳)
- このカードと鉄爪のオーク/Ironclaw Orcsは、マジック:ザ・ギャザリング史上初の「一度基本セットから外された後再び基本セットに収録されたカード」である(アンリミテッドに収録されたがリバイズドで外れ、第4版で再び収録された)。
- 黎明期のルール(第6版ルールになるまで)では、「タップ状態のブロック・クリーチャーでは戦闘ダメージを与えることができない」というルールがあったため攻撃時のコンバット・トリックとして使われる事があった。
[編集] 関連カード
[編集] 主な亜種
後年に登場したものは、対象の範囲が「パーマネント全般」であることが多い。登場順。
- 衝撃/Jolt - スロー・トリップ版。3マナ。
- ひきつり/Twitch - ファスト・トリップ版。3マナ。
- 潮津波/Tidal Bore - 島を手札に戻すことでも唱えられるピッチスペル。ただしクリーチャーのみ。2マナ。
- いたずら好きな魔道士/Trickster Mage - スペルシェイパー版。1マナ1/1。
- 夢の掌握/Dream's Grip - 「パーマネント1つをタップする」と「パーマネント1つをアンタップする」のモードを持つ双呪(1)付き呪文。ぐるぐると同じ1マナだが、唱えたときにタップ・アンタップを選ぶ必要がある。
- 精神のくぐつ/Psychic Puppetry - 連繋(青)付きの秘儀呪文。2マナ。
- 日夜の苦役/Toils of Night and Day - パーマネント2つをタップまたはアンタップする秘儀呪文。3マナ。
- 珊瑚のペテン師/Coral Trickster - 表向きになったときの誘発型能力でぐるぐるの効果を発揮する変異(青)付きクリーチャー。2マナ2/1。
- やっかい児/Pestermite - ETB能力でぐるぐるの効果を発揮する瞬速付きクリーチャー。3マナ2/1。
- 命運縫い/Fatestitcher - ぐるぐるのタップ能力(ただし自身を除く)と蘇生(青)を持つクリーチャー。4マナ1/2。
- エスパーの滞留者/Esper Sojourners - サイクリング誘発型能力かPIG能力でぐるぐるの効果を発揮する、白青黒のサイクリング(2)(青)付き多色クリーチャー。3マナ2/3。
- 現実のひきつけ/Reality Spasm - 「X個のパーマネントをタップする」と「X個のパーマネントをアンタップする」のモードを持つ。マナ・コストは(X)(青)(青)。
- 見えざる糸/Hidden Strings - パーマネント2つをタップまたはアンタップする暗号付きのソーサリー。2マナ。
[編集] タップのみに限定した亜種
アンタップは時に複数のマナを出すパーマネントと共に活用されるため、効果をタップのみに限定した亜種もある。
- 理性のゲーム/Mind Games - バイバック(2)(青)付き。1マナ。
- 万の眠り/Gigadrowse - 複製(青)付き。1マナ。
[編集] 脚注
[編集] 参考
- First Reappearances(WotC、英語)
- カード個別評価:第8版 - コモン
- カード個別評価:第7版 - コモン
- カード個別評価:第5版 - コモン
- カード個別評価:第4版 - コモン
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - コモン