毒カウンター
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− | **ほかには[[対戦相手]]からしか取り除けない[[陽光浄化者/Suncleanser]]([[ETB]][[能力]])、[[裏切りの対価/Price of Betrayal]]も存在する。 | + | **ほかには[[対戦相手]]からしか取り除けない[[陽光浄化者/Suncleanser]]([[ETB]][[能力]])、[[裏切りの対価/Price of Betrayal]]、[[最期の一幕/Final Act]]も存在する。 |
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:毒を与えることについてのキーワード類は特になく、毒を与えられる条件はカードごとに個別のテキストで記載されていた。その内容も『[[戦闘ダメージ]]を与えられたとき』『(戦闘以外でも)ダメージを与えられたとき』『攻撃して[[ブロック]]されなかったとき』というようにカードによって条件が異なっていた。しかし戦闘を絡めることが必要なタイプでは、10回[[攻撃]]を[[通し]]てやっと毒カウンター10個に届くというような[[クリーチャー]]ばかりであり、それだけ攻撃が通るならば通常のクリーチャーで20点の[[ライフ]]を[[削る|削っ]]ても同じこと。クリーチャーとしての性能も高いとは言えず、まともに活躍した毒関係カードは攻撃に頼らずに[[炎の鞭/Fire Whip]]とのコンボで2個の毒カウンターを置ける[[マーシュ・バイパー/Marsh Viper]]くらいであった。 | :毒を与えることについてのキーワード類は特になく、毒を与えられる条件はカードごとに個別のテキストで記載されていた。その内容も『[[戦闘ダメージ]]を与えられたとき』『(戦闘以外でも)ダメージを与えられたとき』『攻撃して[[ブロック]]されなかったとき』というようにカードによって条件が異なっていた。しかし戦闘を絡めることが必要なタイプでは、10回[[攻撃]]を[[通し]]てやっと毒カウンター10個に届くというような[[クリーチャー]]ばかりであり、それだけ攻撃が通るならば通常のクリーチャーで20点の[[ライフ]]を[[削る|削っ]]ても同じこと。クリーチャーとしての性能も高いとは言えず、まともに活躍した毒関係カードは攻撃に頼らずに[[炎の鞭/Fire Whip]]とのコンボで2個の毒カウンターを置ける[[マーシュ・バイパー/Marsh Viper]]くらいであった。 | ||
:*この時期では、毒カウンターを与えるカードは[[黒]]か[[緑]]、または[[アーティファクト]]のカードであった。 | :*この時期では、毒カウンターを与えるカードは[[黒]]か[[緑]]、または[[アーティファクト]]のカードであった。 | ||
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:[[ウェザーライト]]以降は毒関係のカードが収録されず、その後長らくこのルールは半ば忘れ去られていたが、[[時のらせん]]で[[沼地の蚊/Swamp Mosquito]]が[[タイムシフト]]されて復活。[[未来予知]]では新規カードの[[悪性スリヴァー/Virulent Sliver]]も登場し、[[有毒]]という[[キーワード能力]]も作られた。 | :[[ウェザーライト]]以降は毒関係のカードが収録されず、その後長らくこのルールは半ば忘れ去られていたが、[[時のらせん]]で[[沼地の蚊/Swamp Mosquito]]が[[タイムシフト]]されて復活。[[未来予知]]では新規カードの[[悪性スリヴァー/Virulent Sliver]]も登場し、[[有毒]]という[[キーワード能力]]も作られた。 | ||
:悪性スリヴァーの活躍は目覚ましく、[[プロツアーサンディエゴ07]]([[双頭巨人戦]][[ブースター・ドラフト]])の準決勝で毒カウンターによる決着が発生した。さらに[[インビテーショナル07]]においても、悪性スリヴァーと[[ハートのスリヴァー/Heart Sliver]]による毒殺システムを組みこんだ[[ヴィンテージ]]の[[ハルクフラッシュ#ヴィンテージ|ハルクフラッシュ]]を使用する[[Tiago Chan]]が見事優勝を飾った。[[時のらせんブロック構築]]でも悪性スリヴァーをフル投入したデッキが構築され、それなりの戦果をあげている。 | :悪性スリヴァーの活躍は目覚ましく、[[プロツアーサンディエゴ07]]([[双頭巨人戦]][[ブースター・ドラフト]])の準決勝で毒カウンターによる決着が発生した。さらに[[インビテーショナル07]]においても、悪性スリヴァーと[[ハートのスリヴァー/Heart Sliver]]による毒殺システムを組みこんだ[[ヴィンテージ]]の[[ハルクフラッシュ#ヴィンテージ|ハルクフラッシュ]]を使用する[[Tiago Chan]]が見事優勝を飾った。[[時のらせんブロック構築]]でも悪性スリヴァーをフル投入したデッキが構築され、それなりの戦果をあげている。 | ||
:*この時期においても黎明期同様に、毒カウンターを与えるカードは黒か緑、または[[アーティファクト]]のカードであった(新キーワードの有毒も黒と緑とに与えられていた)。 | :*この時期においても黎明期同様に、毒カウンターを与えるカードは黒か緑、または[[アーティファクト]]のカードであった(新キーワードの有毒も黒と緑とに与えられていた)。 | ||
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:新たに[[感染]]という毒カウンターに関連したキーワード能力が作られ、それ以外の毒カウンター関連のカードも多く収録された。また、[[呪文能力]]で毒を与える[[インスタント]]・[[ソーサリー]]も初登場した。[[ミラディンの傷跡ブロック]]が使用可能な各種[[フォーマット]]では毒殺を狙う[[感染 (デッキ)|感染デッキ]]が一定の戦果を挙げている。 | :新たに[[感染]]という毒カウンターに関連したキーワード能力が作られ、それ以外の毒カウンター関連のカードも多く収録された。また、[[呪文能力]]で毒を与える[[インスタント]]・[[ソーサリー]]も初登場した。[[ミラディンの傷跡ブロック]]が使用可能な各種[[フォーマット]]では毒殺を狙う[[感染 (デッキ)|感染デッキ]]が一定の戦果を挙げている。 | ||
:その後も少数ではあるが、[[カルドハイム]]([[牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearer]])や[[団結のドミナリア]]([[潜伏工作員、アジャニ/Ajani, Sleeper Agent]])でこれを扱うカードが作られている。 | :その後も少数ではあるが、[[カルドハイム]]([[牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearer]])や[[団結のドミナリア]]([[潜伏工作員、アジャニ/Ajani, Sleeper Agent]])でこれを扱うカードが作られている。 | ||
:*[[感染]]を持つカードは初期は黒と緑が中心であったが、[[ミラディン包囲戦]]で[[白]]の、[[新たなるファイレクシア]]で青、[[赤]]の[[感染]]持ちも登場し、全色に毒カウンター関連のカードが登場することになった。またそれ以外でも、主に[[青]]のカードに見られる[[増殖]]で毒カウンターを増やすことができるデザインになっていた。 | :*[[感染]]を持つカードは初期は黒と緑が中心であったが、[[ミラディン包囲戦]]で[[白]]の、[[新たなるファイレクシア]]で青、[[赤]]の[[感染]]持ちも登場し、全色に毒カウンター関連のカードが登場することになった。またそれ以外でも、主に[[青]]のカードに見られる[[増殖]]で毒カウンターを増やすことができるデザインになっていた。 | ||
− | ;[[ファイレクシア:完全なる統一]] | + | ;[[ファイレクシア:完全なる統一]]以降 |
− | :ミラディンの傷跡ブロックと舞台を同じくする[[ファイレクシア:完全なる統一]]および[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]] | + | :ミラディンの傷跡ブロックと舞台を同じくする[[ファイレクシア:完全なる統一]]および[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]]ではファイレクシア病の[[フレーバー]]とともに再びフィーチャーされ、毒を与える[[キーワード能力]]の[[毒性]]と毒カウンターを参照する[[能力語]]の[[堕落]]が登場した。 |
− | : | + | :この時期の[[スタンダード]]では毒を勝ち筋とする高速[[ウィニー]]デッキとして[[白緑ビートダウン/スタンダード/イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期|セレズニア・ポイズン]]が成立。性質上デッキ相性の差が大きく、[[環境]]を席巻するほどには至らないものの、[[ドメイン]]などの刺さるデッキにはほぼ勝てるある種の[[地雷デッキ|地雷系デッキ]]として一定の存在感を示している。また、トーナメントレベルではないものの、1つの毒から増殖を連発して勝利するコントロール型の[[感染 (デッキ)|ディミーア・ポイズン]]も存在する。 |
:[[機械兵団の進軍]]では[[原初の病、エターリ/Etali, Primal Sickness]]1枚のみが扱っている。 | :[[機械兵団の進軍]]では[[原初の病、エターリ/Etali, Primal Sickness]]1枚のみが扱っている。 | ||
− | :*この時期においては、[[赤]]のみ毒カウンターを与えられる[[単色カード]] | + | :[[ローテーション]]時期が1つ後の[[カルロフ邸殺人事件]]では[[説き伏せる尋問者/Persuasive Interrogators]]1枚のみが扱っているが、こちらはファイレクシアと関連はない。 |
+ | :*この時期においては、[[赤]]のみ毒カウンターを与えられる[[単色カード]]がない。ただし、原初の病、エターリは[[第1面]]のマナ・コストが[[赤マナ]]のみで[[変身]]にも他の色を必要としないので、実用上は赤単色カードとしてみなすことができる。 | ||
+ | :*機械兵団の進軍は新ファイレクシアをテーマの1つにしているが、毒は上記の通り1枚でしか扱われていない。これは毒を有効に機能させるためにはセットの大部分を毒関連で占めなければならず、当該セットではそれだけのスペースを消費したくなかったからである<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/720402005894594560/fixing-my-previous-ask-sorry-the-main-thing Fixing my previous ask, sorry. The main thing...]([[Blogatog]] [[2023年]]6月17日)</ref>。しかしそのせいでスタンダードにおいて[[孤立的]]なメカニズムとなってしまい、プレイヤーからの不満も多かった<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/state-of-design-2023 State of Design 2023]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037115/ デザイン演説2023](Making Magic 2023年7月31日 Mark Rosewater著)</ref>。 | ||
===その他=== | ===その他=== | ||
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**[[インビテーショナルカード]]でも危うく(?)復活しそうになった([[闇の腹心/Dark Confidant]]参照)。 | **[[インビテーショナルカード]]でも危うく(?)復活しそうになった([[闇の腹心/Dark Confidant]]参照)。 | ||
*[[2011年]]4月より、[[双頭巨人戦]]ではチームごとに毒カウンターをカウントすることになり、「チームで15個得た場合、そのチームは敗北する」「チームで1つ以上得ている場合、そのチームの各プレイヤーは『毒を受けている』とする」と変更された<ref>[https://web.archive.org/web/20220524040504/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/march-18-2011-dci-banned-restricted-list-announcement-2011-03-18 March 18 2011 DCI Banned & Restricted List Announcement(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0004787/ 2011年3月18日制限禁止リスト告知](News [[2011年]]3月18日 [[WotC]]著)</ref>。 | *[[2011年]]4月より、[[双頭巨人戦]]ではチームごとに毒カウンターをカウントすることになり、「チームで15個得た場合、そのチームは敗北する」「チームで1つ以上得ている場合、そのチームの各プレイヤーは『毒を受けている』とする」と変更された<ref>[https://web.archive.org/web/20220524040504/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/march-18-2011-dci-banned-restricted-list-announcement-2011-03-18 March 18 2011 DCI Banned & Restricted List Announcement(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0004787/ 2011年3月18日制限禁止リスト告知](News [[2011年]]3月18日 [[WotC]]著)</ref>。 | ||
− | *[[ミラディンの傷跡ブロック]] | + | *[[ミラディンの傷跡ブロック]]各種や[[ファイレクシア:完全なる統一]]の[[ブースターパック]]には、[[トークン・カード]]の[[スロット]]に毒カウンター用の[[補助カード]]が封入されていることがある。[[カード・セット]]ごとにそれぞれデザインが異なる。 |
+ | *ファイレクシア関連のフレイバーからか、[[Magic Online]]や[[Magic Companion]]では毒カウンターは[[Φ]]マークで表される。上記の補助カードでも同様である。一方、[[MTGアリーナ]]では緑色の雫で表される。これは初実装がファイレクシアと無関係な[[牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearer]]であったためと考えられる。 | ||
==毒関係のカード一覧== | ==毒関係のカード一覧== | ||
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*[[牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearer]] | *[[牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearer]] | ||
*[[原初の病、エターリ/Etali, Primal Sickness]] | *[[原初の病、エターリ/Etali, Primal Sickness]] | ||
+ | *[[説き伏せる尋問者/Persuasive Interrogators]] | ||
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===毒対策カード=== | ===毒対策カード=== | ||
− | *[[Leeches]] | + | *[[Leeches]] - 毒カウンターを失い、その分の[[ダメージ]]を受ける。([[ホームランド]]) |
− | *[[ | + | *[[解放された者、カーン/Karn Liberated]] - [-14][[忠誠度能力]]。毒限定というわけではないが、ゲームを再開する際に毒カウンターもリセット。([[新たなるファイレクシア]]) |
− | *[[ | + | *[[シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast]] - 毒を受けなくなる。(新たなるファイレクシア) |
− | *[[ | + | *[[厳粛/Solemnity]] - [[プレイヤー]]にカウンターを置けなくなるため、毒カウンターも置けなくなる。([[破滅の刻]]) |
− | *[[ | + | *[[生ける治療、メリーラ/Melira, the Living Cure]] - 毒カウンターを1ターンに1個しか受けなくなる。([[ファイレクシア:完全なる統一]]) |
==脚注== | ==脚注== |
2024年12月1日 (日) 01:03時点における最新版
毒カウンター/Poison Counterは、プレイヤーが得る特殊なカウンター。10個以上の毒カウンターを得たプレイヤーは状況起因処理によって敗北する。
Marsh Viper / マーシュ・バイパー (3)(緑)
クリーチャー — 蛇(Snake)
クリーチャー — 蛇(Snake)
マーシュ・バイパーがプレイヤー1人にダメージを与えるたび、そのプレイヤーは毒(poison)カウンターを2個得る。(10個以上の毒カウンターを持っているプレイヤーはこのゲームに敗北する。)
1/2Glistener Elf / ぎらつかせのエルフ (緑)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
感染(このクリーチャーは、クリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーに毒(poison)カウンターの形でダメージを与える。)
1/1Leeches (1)(白)(白)
ソーサリー
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはすべての毒(poison)カウンターを失う。Leechesはそのプレイヤーにその数と同じ点数のダメージを与える。
目次 |
[編集] 解説
[編集] ルール
毒カウンターは、プレイヤーが得るカウンターである。いずれかのプレイヤーが10個以上の毒カウンターを得た場合、そのプレイヤーは次に優先権が発生したときに敗北する。双頭巨人戦では、チームが15個以上の毒カウンターを得た場合、そのチームは次に優先権が発生したときに敗北する。これらは状況起因処理である。
プレイヤーが1個以上の毒カウンターを持っている場合、あるいは双頭巨人戦においてチームが1つ以上の毒カウンターを持っている場合、そのプレイヤー(達)は「毒を受けている/poisoned」と言う。
毒カウンターに関連したキーワード能力には、有毒と感染と毒性が存在する。関連した能力語としては堕落が存在する。
- なお、自分が得た毒カウンターを取り除く手段は非常に限られており、灯争大戦現在で、Leeches、解放された者、カーン/Karn Liberated([-14]忠誠度能力)の2枚のみ。
- ほかには対戦相手からしか取り除けない陽光浄化者/Suncleanser(ETB能力)、裏切りの対価/Price of Betrayal、最期の一幕/Final Actも存在する。
[編集] 変遷
初出はレジェンドと非常に古くからあるが、初期はあまり有用ではなく、関連するキーワードやルールを含めてさまざまに見直しが繰り返されてきたシステムである。
- 黎明期
- レジェンド~ビジョンズ期
- 毒を与えることについてのキーワード類は特になく、毒を与えられる条件はカードごとに個別のテキストで記載されていた。その内容も『戦闘ダメージを与えられたとき』『(戦闘以外でも)ダメージを与えられたとき』『攻撃してブロックされなかったとき』というようにカードによって条件が異なっていた。しかし戦闘を絡めることが必要なタイプでは、10回攻撃を通してやっと毒カウンター10個に届くというようなクリーチャーばかりであり、それだけ攻撃が通るならば通常のクリーチャーで20点のライフを削っても同じこと。クリーチャーとしての性能も高いとは言えず、まともに活躍した毒関係カードは攻撃に頼らずに炎の鞭/Fire Whipとのコンボで2個の毒カウンターを置けるマーシュ・バイパー/Marsh Viperくらいであった。
- 時のらせんブロック期
- ウェザーライト以降は毒関係のカードが収録されず、その後長らくこのルールは半ば忘れ去られていたが、時のらせんで沼地の蚊/Swamp Mosquitoがタイムシフトされて復活。未来予知では新規カードの悪性スリヴァー/Virulent Sliverも登場し、有毒というキーワード能力も作られた。
- 悪性スリヴァーの活躍は目覚ましく、プロツアーサンディエゴ07(双頭巨人戦ブースター・ドラフト)の準決勝で毒カウンターによる決着が発生した。さらにインビテーショナル07においても、悪性スリヴァーとハートのスリヴァー/Heart Sliverによる毒殺システムを組みこんだヴィンテージのハルクフラッシュを使用するTiago Chanが見事優勝を飾った。時のらせんブロック構築でも悪性スリヴァーをフル投入したデッキが構築され、それなりの戦果をあげている。
- この時期においても黎明期同様に、毒カウンターを与えるカードは黒か緑、またはアーティファクトのカードであった(新キーワードの有毒も黒と緑とに与えられていた)。
- ミラディンの傷跡ブロック以降
- 新たに感染という毒カウンターに関連したキーワード能力が作られ、それ以外の毒カウンター関連のカードも多く収録された。また、呪文能力で毒を与えるインスタント・ソーサリーも初登場した。ミラディンの傷跡ブロックが使用可能な各種フォーマットでは毒殺を狙う感染デッキが一定の戦果を挙げている。
- その後も少数ではあるが、カルドハイム(牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearer)や団結のドミナリア(潜伏工作員、アジャニ/Ajani, Sleeper Agent)でこれを扱うカードが作られている。
- ファイレクシア:完全なる統一以降
- ミラディンの傷跡ブロックと舞台を同じくするファイレクシア:完全なる統一およびファイレクシア:完全なる統一統率者デッキではファイレクシア病のフレーバーとともに再びフィーチャーされ、毒を与えるキーワード能力の毒性と毒カウンターを参照する能力語の堕落が登場した。
- この時期のスタンダードでは毒を勝ち筋とする高速ウィニーデッキとしてセレズニア・ポイズンが成立。性質上デッキ相性の差が大きく、環境を席巻するほどには至らないものの、ドメインなどの刺さるデッキにはほぼ勝てるある種の地雷系デッキとして一定の存在感を示している。また、トーナメントレベルではないものの、1つの毒から増殖を連発して勝利するコントロール型のディミーア・ポイズンも存在する。
- 機械兵団の進軍では原初の病、エターリ/Etali, Primal Sickness1枚のみが扱っている。
- ローテーション時期が1つ後のカルロフ邸殺人事件では説き伏せる尋問者/Persuasive Interrogators1枚のみが扱っているが、こちらはファイレクシアと関連はない。
[編集] その他
- 20点のライフ減らすところを10個の毒カウンターで済ませられるので、よく「毒カウンター1個はライフ2点に相当する」と言われる。
- Mark Rosewaterは、ミラディンの傷跡で感染を収録する際、毒カウンターとライフの差別化のために「毒カウンターは決して取り除けなくする」という方針を立てた[3]。だがその後プレイヤーの反応などから「マジックに毒を乗り越える手段があって良いのかどうか」「ライフと毒を全く違うものとして扱うべきか」を検討する必要があるとの発言を行っている[4]。
- Magic: The Gathering for PCの最終ボスはライフが非常に多いので、毒カウンターで倒すのも有効な手段の1つ。
- 時のらせんブロック以前にも復活が試されていた時期があった。
- アン・セット向けのメカニズムとしてアングルード2で復活する予定があったが、セットごと没になった。キーワード能力として有毒Nに相当するPoison:Nが考案されており、毒関連のカードの多くは野菜をテーマとしていた。各カードの詳細はカード個別評価:非流通カード#アングルード2を参照。
- インビテーショナルカードでも危うく(?)復活しそうになった(闇の腹心/Dark Confidant参照)。
- 2011年4月より、双頭巨人戦ではチームごとに毒カウンターをカウントすることになり、「チームで15個得た場合、そのチームは敗北する」「チームで1つ以上得ている場合、そのチームの各プレイヤーは『毒を受けている』とする」と変更された[5]。
- ミラディンの傷跡ブロック各種やファイレクシア:完全なる統一のブースターパックには、トークン・カードのスロットに毒カウンター用の補助カードが封入されていることがある。カード・セットごとにそれぞれデザインが異なる。
- ファイレクシア関連のフレイバーからか、Magic OnlineやMagic Companionでは毒カウンターはΦマークで表される。上記の補助カードでも同様である。一方、MTGアリーナでは緑色の雫で表される。これは初実装がファイレクシアと無関係な牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearerであったためと考えられる。
[編集] 毒関係のカード一覧
[編集] キーワード能力
[編集] キーワード能力以外でプレイヤーに毒を与えるカード
[編集] クリーチャー
- 墓所のコブラ/Crypt Cobra
- マーシュ・バイパー/Marsh Viper
- 地獄の蠍/Pit Scorpion
- 剣歯コブラ/Sabertooth Cobra
- スークアタの暗殺者/Suq'Ata Assassin
- 沼地の蚊/Swamp Mosquito
- 牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearer
- 原初の病、エターリ/Etali, Primal Sickness
- 説き伏せる尋問者/Persuasive Interrogators
[編集] インスタント
- 悪性の傷/Virulent Wound
- ピスタスの一撃/Pistus Strike
- ファイレクシア病の前触れ/Prologue to Phyresis
- ヴラスカの堕落/Vraska's Fall
- 伝染する一噛み/Infectious Bite
[編集] ソーサリー
- ファイレクシアの愛撫/Caress of Phyrexia
- 伝染性尋問/Infectious Inquiry
- 有毒の突撃/Noxious Assault
- ファイレクシア病の蔓延/Phyresis Outbreak
[編集] アーティファクト
- 毒蛇製造器/Serpent Generator(毒能力を持つクリーチャー・トークンを生成する)
- 大量破壊の網/Decimator Web
[編集] エンチャント
[編集] プレインズウォーカー
[編集] 毒を受けていることを参照するカード
- 敗血のネズミ/Septic Rats
- つながれた喉首追い/Chained Throatseeker
- 堕落した決意/Corrupted Resolve
- ヴィリジアンの背信者/Viridian Betrayers
- ノーンの命令/Norn's Decree
- 堕落(能力語、1個ではなく3個以上で強化される。「堕落」でテキスト検索)
[編集] 毒対策カード
- Leeches - 毒カウンターを失い、その分のダメージを受ける。(ホームランド)
- 解放された者、カーン/Karn Liberated - [-14]忠誠度能力。毒限定というわけではないが、ゲームを再開する際に毒カウンターもリセット。(新たなるファイレクシア)
- シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast - 毒を受けなくなる。(新たなるファイレクシア)
- 厳粛/Solemnity - プレイヤーにカウンターを置けなくなるため、毒カウンターも置けなくなる。(破滅の刻)
- 生ける治療、メリーラ/Melira, the Living Cure - 毒カウンターを1ターンに1個しか受けなくなる。(ファイレクシア:完全なる統一)
[編集] 脚注
- ↑ Fixing my previous ask, sorry. The main thing...(Blogatog 2023年6月17日)
- ↑ State of Design 2023/デザイン演説2023(Making Magic 2023年7月31日 Mark Rosewater著)
- ↑ Something Wicked This Way Comes, Part 1(Internet Archive)/おかしなことがやってきた その1(Feature 2010年9月6日 Mark Rosewater著)
- ↑ State of Design 2011/デザイン演説2011(Making Magic 2011年8月22日 Mark Rosewater 著)
- ↑ March 18 2011 DCI Banned & Restricted List Announcement(Internet Archive)/2011年3月18日制限禁止リスト告知(News 2011年3月18日 WotC著)
[編集] 参考
- ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック(Making Magic 2018年6月11日)
- 忍耐(Making Magic 2019年9月2日)
- 「毒カウンター」でテキスト検索
- 敗北条件
- ルーリング
- 機能別カードリスト
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
引用:総合ルール 20231117.0
引用:総合ルール 20231117.0
- 8 多人数戦ルール
- 810 「双頭巨人戦」変種ルール
- 810.10 プレイヤーに毒カウンターを得させる効果は、各プレイヤーにそれぞれ独立に起こる。毒カウンターはチームで共有される。
- 810.10a 何らかの効果が各プレイヤーに何個の毒カウンターがあるのかの情報を必要とする場合、その効果はそのチームの持つ毒カウンターの数を用いる。プレイヤーの対戦相手に何個の毒カウンターがあるのかの情報を必要とする場合、その効果はその対戦相手 チームの持つ毒カウンターの数を用いる。
- 810.10b 何らかの効果がプレイヤーから毒カウンターを失わせる場合、そのプレイヤーのチームはその数の毒カウンターを失う。
- 810.10c 何らかの効果によってプレイヤーが毒カウンターを得られない場合、そのプレイヤーのチームに属するどのプレイヤーも毒カウンターを得られない。
- 810.10d ルールや効果が、プレイヤー個人がどのカウンターを持っているかを知る必要がある場合、プレイヤーが持っているカウンターの種類と、そのプレイヤーのチームが持っているカウンターの種類を用いる。プレイヤーは、そのチームが1つ以上の毒カウンターを持っている場合、「毒を受けている」と言う。
- 810.10 プレイヤーに毒カウンターを得させる効果は、各プレイヤーにそれぞれ独立に起こる。毒カウンターはチームで共有される。
- 810 「双頭巨人戦」変種ルール