夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den
提供:MTG Wiki
7行: | 7行: | ||
さらに特筆すべきはその相棒条件の緩さ。[[カードプール]]が広い[[フォーマット]]ならばこの条件を満たすのは極めて容易であり、一切デッキを歪めずに相棒にできることも珍しくない。そのため[[パイオニア]]から[[ヴィンテージ]]に至るまで、[[Delver-Go|デルバー]]、[[バーン]]、[[ストーム (デッキ)|ストーム]]など、極めて多様なデッキに採用された。同時にその性能もカードプールに比例し、例えばヴィンテージなら、当時の相棒のルールでは[[Black Lotus]]からこのカードを唱え、このカードでBlack Lotusを唱えることでBlack Lotusを消費すらせずにタダでこのカードが現れる形になっていた。このカードの登場で[[ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble]]の採用率が各フォーマットで急上昇したり、3マナ以上のパーマネントの価値が大きく落ちるなど、多大な影響を与えた。 | さらに特筆すべきはその相棒条件の緩さ。[[カードプール]]が広い[[フォーマット]]ならばこの条件を満たすのは極めて容易であり、一切デッキを歪めずに相棒にできることも珍しくない。そのため[[パイオニア]]から[[ヴィンテージ]]に至るまで、[[Delver-Go|デルバー]]、[[バーン]]、[[ストーム (デッキ)|ストーム]]など、極めて多様なデッキに採用された。同時にその性能もカードプールに比例し、例えばヴィンテージなら、当時の相棒のルールでは[[Black Lotus]]からこのカードを唱え、このカードでBlack Lotusを唱えることでBlack Lotusを消費すらせずにタダでこのカードが現れる形になっていた。このカードの登場で[[ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble]]の採用率が各フォーマットで急上昇したり、3マナ以上のパーマネントの価値が大きく落ちるなど、多大な影響を与えた。 | ||
− | [[スタンダード]]では条件・性能ともに他の相棒に比べて突出するほどではなく、主に[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|サクリファイス]]で採用される。[[波乱の悪魔/Mayhem Devil]]などを切り捨ててまでこれを相棒に据えた[[ルールス・サクリファイス]]が登場したほか、[[獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer]]を相棒にした[[オボシュ・サクリファイス]]で[[メインデッキ]]に採用されることもある。また、[[サイクリング (デッキ)#イコリア:巨獣の棲処期|サイクリングデッキ]]ではデッキを歪めずに相棒として採用できる。また能力を使った後に死亡し[[ケイヤ式幽体化/Kaya's Ghostform]]などで[[戦場]] | + | [[スタンダード]]では条件・性能ともに他の相棒に比べて突出するほどではなく、主に[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|サクリファイス]]で採用される。[[波乱の悪魔/Mayhem Devil]]などを切り捨ててまでこれを相棒に据えた[[ルールス・サクリファイス]]が登場したほか、[[獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer]]を相棒にした[[オボシュ・サクリファイス]]で[[メインデッキ]]に採用されることもある。また、[[サイクリング (デッキ)#イコリア:巨獣の棲処期|サイクリングデッキ]]ではデッキを歪めずに相棒として採用できる。また能力を使った後に死亡し[[ケイヤ式幽体化/Kaya's Ghostform]]などで[[戦場]]に戻った場合は再度能力を使用できる。相棒の[[ルール]]変更により弱体化したものの、サイクリングデッキでは採用され続けた。[[ゼンディカーの夜明け]]後の[[ローテーション]][[環境]]では、[[ならず者 (デッキ)#ゼンディカーの夜明け期|ディミーア・ローグ]]でもルールスを相棒としたタイプが登場した。 |
[[イコリア:巨獣の棲処]]は非パーマネント・カードをフィーチャーした[[セット]]ではないため、[[リミテッド]]では相棒条件を満たすのは困難。とはいえ普通にメインデッキ内に採用しても十分強力であり、[[軽い]][[サイクリング]]クリーチャーなどを唱えられれば理想的。 | [[イコリア:巨獣の棲処]]は非パーマネント・カードをフィーチャーした[[セット]]ではないため、[[リミテッド]]では相棒条件を満たすのは困難。とはいえ普通にメインデッキ内に採用しても十分強力であり、[[軽い]][[サイクリング]]クリーチャーなどを唱えられれば理想的。 |
2020年12月4日 (金) 23:36時点における版
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれマナ総量が2以下であること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からマナ総量が2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。
白黒混成の伝説の猫・ナイトメア。デッキのパーマネント・カードがすべて2マナ以下なら相棒にできる。
墓地のパーマネントを唱えられる能力は、生け贄ギミックや墓地肥やしとのシナジーがあるほか、単純に除去や戦闘からのリカバリーと見ても有用。3マナ3/2絆魂と、単体での性能も悪くない。
さらに特筆すべきはその相棒条件の緩さ。カードプールが広いフォーマットならばこの条件を満たすのは極めて容易であり、一切デッキを歪めずに相棒にできることも珍しくない。そのためパイオニアからヴィンテージに至るまで、デルバー、バーン、ストームなど、極めて多様なデッキに採用された。同時にその性能もカードプールに比例し、例えばヴィンテージなら、当時の相棒のルールではBlack Lotusからこのカードを唱え、このカードでBlack Lotusを唱えることでBlack Lotusを消費すらせずにタダでこのカードが現れる形になっていた。このカードの登場でミシュラのガラクタ/Mishra's Baubleの採用率が各フォーマットで急上昇したり、3マナ以上のパーマネントの価値が大きく落ちるなど、多大な影響を与えた。
スタンダードでは条件・性能ともに他の相棒に比べて突出するほどではなく、主にサクリファイスで採用される。波乱の悪魔/Mayhem Devilなどを切り捨ててまでこれを相棒に据えたルールス・サクリファイスが登場したほか、獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercerを相棒にしたオボシュ・サクリファイスでメインデッキに採用されることもある。また、サイクリングデッキではデッキを歪めずに相棒として採用できる。また能力を使った後に死亡しケイヤ式幽体化/Kaya's Ghostformなどで戦場に戻った場合は再度能力を使用できる。相棒のルール変更により弱体化したものの、サイクリングデッキでは採用され続けた。ゼンディカーの夜明け後のローテーション環境では、ディミーア・ローグでもルールスを相棒としたタイプが登場した。
イコリア:巨獣の棲処は非パーマネント・カードをフィーチャーしたセットではないため、リミテッドでは相棒条件を満たすのは困難。とはいえ普通にメインデッキ内に採用しても十分強力であり、軽いサイクリングクリーチャーなどを唱えられれば理想的。
他の相棒カードと同じく相棒自体のルールが変更されたため大幅に弱体化したが、その影響が比較的小さいパイオニアでは以後も一定の結果を残している。
- 同時期に登場した相棒持ちのクリーチャーの中では唯一、これを相棒に指定した時に自身と同じカードをデッキの中に入れることができない。リアニメイトという能力の性質上、これ2枚のみでループが起きることを防ぐための処置と思われる。
禁止指定
2020年5月18日付でレガシーとヴィンテージの禁止カードに指定された[1]。Magic Onlineのメタゲームのデータから両方のフォーマットでルールスを相棒としたデッキのメタゲーム内の占有率と勝率が無視できない高さになっており、メタゲームだけではその流れを抑えることができないと判断された。相棒の性質上制限カードでは使用に影響を及ぼせないため、ヴィンテージでも禁止カードとなった。
- 最速発売であるデジタル基準で32日の、北米等での紙の発売基準では3日でのレガシー禁止となった。これは、「トーナメントで利用可能と同時に禁止カード指定」のものを除けば、記憶の壺/Memory Jar(45日)すら上回る最速のレガシー禁止記録となる。
- これまでのヴィンテージでの禁止カードはアンティ関係などゲームバランス以外に理由があるものや、そもそも構築での使用を考慮していない策略のみであり、(制限カード指定が意味を成さないという理由があるとはいえ)ゲームバランス上の都合で禁止される初のカードと言える。
ルール
相棒の条件
- マナ・コストにXが含まれる場合、それは0として扱う。
- インスタントやソーサリーは点数で見たマナ・コストが3以上でもデッキに入れることができる。
- 当事者カードはクリーチャーの側の点数で見たマナ・コストしか参照しない。
- 自身も制限に引っかかるため、相棒の中では唯一2枚目以降をデッキに入れることができない。
墓地から唱える能力
- 墓地から唱えるパーマネント呪文は、通常のタイミングの許諾や制限に従う。追加コストを含むコストも通常通り支払う必要があるが、変容や絢爛などの代替コストで唱えられるならばそれを適用してもよく、そのコストは3マナ以上でも問題ない。
- 土地をプレイすることはできない。
- 当事者カードは、出来事の側はパーマネント呪文ではないため、唱えることはできない。
- パーマネント・カードのマナ・コストにXが含まれる場合、それを唱える際に決めたXの値によってその呪文の点数で見たマナ・コストが3以上になるなら、呪文を唱えることは不正となり唱えることはできない(CR:601.2e)。
- あなたがカードを唱え始めた後は、コストの支払いなどでルールスのコントロールを失ったとしてもその呪文には影響がない。
- 脱出などルールス以外の効果によってあなたが墓地からカードを唱えることは、ルールスの墓地から唱えられる許諾の回数を減らすことはない。
- あなたがルールスの効果によって呪文を唱えた後、新たなルールスを戦場に出したり明滅で戦場に出し直したりしたなら、あなたはそのターンにパーマネント呪文をもう1つ墓地から唱えることができる。
- あなたのメイン・フェイズ中でスタックが空であるときにパーマネント・カードがあなたの墓地に置かれたなら、他のプレイヤーがそのカードをあなたの墓地から除去できるようになる前に(優先権を得る前に)、あなたがそれを唱える機会がある。
関連カード
サイクル
イコリア:巨獣の棲処の相棒クリーチャーサイクル。混成カードの伝説のクリーチャーで、それぞれ異なる条件の相棒能力を持つ。稀少度はレア。
- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(白青)
- 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den(白黒)
- 深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths(青黒)
- 呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser(青赤)
- 獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer(黒赤)
- 集めるもの、ウモーリ/Umori, the Collector(黒緑)
- 湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring(赤緑)
- 黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker(赤白)
- 孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard(緑白)
- 巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage(緑青)
ストーリー
ルールス/Lurrusはイコリア/Ikoriaに棲む、猫とナイトメアの特徴を併せ持つ怪物(イラスト)。
インダサ/Indathaの低地帯で研究を行っていたビビアン/Vivienは、とびきり可愛いナイトメアの仔猫の巣を見つけた。彼女がもっと近くで見ようとしたところ、一筋の煙から母猫が現れ、即座に退散せざるを得なくなった[2]。
脚注
- ↑ May 18, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年5月18日 禁止制限告知(News 2020年5月18日 Ian Duke著)
- ↑ The Ikoria: Lair of Behemoths Story on Cards(Feature 2020年4月3日 Wizards of the Coast著)