不朽の理想
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不朽の理想(Enduring Ideal)は、白の歴伝である不朽の理想/Enduring Idealを核に据えたロック・コンボデッキ。名称については、単に「歴伝」「白歴伝」とだけ呼称する場合もある。
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概要
様々なタイプがあるが、不朽の理想/Enduring Idealからフィニッシャー兼ロックパーツであるドラゴン変化/Form of the Dragonをサーチしてくることを最終的な目標とすることで基本的には共通している。
他のコンボデッキと異なり、不朽の理想は「撃てば即座に勝利できる」という呪文ではない。相手にサーチしてきたエンチャントを割られることなども考えると、サーチしてくる順番も重要になるため、扱いはそれなりにややこしい。即座にドラゴン変化をサーチせずに、ズアーの運命支配/Zur's Weirdingや鳩散らし/Dovescapeなどで相手の対抗策を封じることが重要になる。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期のスタンダードで初めに登場した。
コンボデッキではあるが、神の怒り/Wrath of Godや信仰の足枷/Faith's Fettersなどのクリーチャーコントロールの要素が強い。序盤は対戦相手の動きをしのぎながらマナ・アーティファクトでマナ加速をし、体制が整ったら不朽の理想/Enduring Idealを撃つ。ズアーの運命支配/Zur's Weirdingで相手の手札をロックしつつ、ドラゴン変化/Form of the Dragonでライフを確保、地上クリーチャーの攻撃を防ぎながら止めを刺す。
ドラゴン変化では勝ちきれない相手のために、万能カードの押収/Confiscateなど、不朽の理想で各種のエンチャントをサーチする。
基本的にメタ外のデッキだったが、浅原晃が世界選手権05で使用し、ベスト4に入ったことで注目を集めた。
- 神河物語の祭殿を揃えるタイプも存在する。ただ祭殿はスロットを圧迫しがちであり、そのせいで調整の手間も増えてしまうため、マイナーである。
- どのエンチャントを出すにしてもバウンスされては如何ともしがたい。特にハウリング・オウルなどが活躍するようになると環境から駆逐されてしまった。
- ディセンション参入後は、鳩散らし/Dovescapeを採用して、より確実にロックするタイプが見られるようになった。
サンプルレシピ
- 下記のコラム「Standard Decks to Beat 2005 December」における浅原晃自身による解説も参照。
エクステンデッド(インベイジョン期)
未来予知参入後のエクステンデッドで争われたプロツアーヴァレンシア07でも同様のデッキが活躍した。
スタンダード時代のそれよりもコントロール的な色彩は薄く、純粋なコンボデッキに近い。燃え立つ願い/Burning Wishや師範の占い独楽/Sensei's Divining Topなどから不朽の理想/Enduring Idealを用意し、睡蓮の花/Lotus Bloom・煮えたぎる歌/Seething Song・サクリファイスランドなどのマナ加速から高速でプレイする。その速度はかなり早く、4ターン前後で不朽の理想/Enduring Idealを撃つことができる。
不朽の理想を撃った後は、鳩散らし/Dovescapeと独房監禁/Solitary Confinementでロックをかけ、ドラゴン変化/Form of the Dragonで止めをさす。また、不朽の理想や燃え立つ願いで状況に応じ必要なエンチャントやソーサリーをサーチしてくることも可能である。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーヴァレンシア07 準優勝 (参考)
- 使用者:Andre Mueller
- フォーマット
- 下記のコラム「Feature: Killer Combo」も参照。