湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring
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伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) 大鹿(Elk)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに、マナ・コストに同じマナ・シンボルを2つ以上含むカードが入っていないこと。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
(T):(白)(青)(黒)(赤)(緑)を加える。このマナは、不特定マナのコストを支払うために使用することはできない。
赤緑混成の伝説のエレメンタル・大鹿。デッキの各カードのマナ・コストに同じマナ・シンボルが並んでいないなら相棒にできる。
相棒の条件は、基本的には「デッキにダブルシンボル以上のカードを入れてはならない」というもの(正確なルールは下記参照)。単色デッキでこの条件を満たすのは厳しく、多色デッキでもほとんどの全体除去やハード・カウンターを使用できなくなってしまう。しかしながら一切構成を歪めずに採用できる場合もあり、デッキを選ぶ条件と言える。赤か緑を含む多色であれば意外と何も考えず投入出来たりする場合もあるため、一度デッキを見直してみると緊急時の8枚目の手札として活躍してくれる事も。
起動型能力は一度に5点ものマナを生み出せるが、使用制限により実際に5マナすべてを使い切るのは難しい。ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Rebornや不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrimのような5色のコストを持つカードと併用するか、実質2マナ程度を生み出すものと割り切って使うかのどちらかになるだろう。太陽の拳/Fist of Sunsがあればあらゆる呪文をこれのみで融通できるため、そのような構築も良いだろう。ただし、能力を起動すると5/5ものサイズを持つ自身をタップ状態にしてしまうため、使いどころには注意したい。
スタンダードでは、無理なく相棒条件を満たせるイゼット・フェニックスなどで採用される。グルール・アドベンチャーやラクドス・サクリファイスでも採用される場合があり、ローテーション後も同様。
モダンでは5色ニヴ=ミゼットにおいて、至高の評決/Supreme Verdictなどを諦めて採用される場合がある。また5色人間においても、マナフラッド受け兼血染めの月/Blood Moon対策として採用される。
レガシーでもDelver-Goに採用された。メインデッキでは意志の力/Force of Willの存在から条件に合わず使用できないが、サイドボード後に対コンボ以外の意志の力が不要でクリーチャー戦を仕掛けてくる相手に対しては強力な戦力となる。また、血染めの月/Blood Moonに対する無理のない解答として、一定の存在感を持つ。この場合は相棒により確実に引き込める点が明確な強みとなる。5色のマナすべてを使いきれるような構成なら、重要度はさらに跳ね上がる。
その他、虚空の杯/Chalice of the Voidを使用しない型の12post、MaverickやNic Fit等の多色デッキでも条件は容易に達成できるため、エターナル環境でも高いポテンシャルを見せつけている。
[編集] ルール
[編集] 相棒の条件
- 同じ不特定マナ・シンボルが並んでいてもデッキに加えることはできない。(X)が並ぶ歩行バリスタ/Walking Ballistaや燃焼/Conflagrateなどがこれに当たる。不特定マナ・シンボルでも、(X)(4)の激浪の複製機/Riptide Replicatorのように数字が違えばそれは違うシンボルと見なされる。
- 分割カードはその両方を合わせたマナ・コストを持つことに注意。
- 例1:供給+需要/Supply+Demandのマナ・コストは(X)(緑)(白)+(1)(白)(青)であり、(白)が2つ含まれているためデッキに入れることはできない。
- 例2:悪意+敵意/Spite+Maliceのマナ・コストは(3)(青)+(3)(黒)であり、(3)が2つ含まれているためデッキに入れることはできない。
- 例3:発見+発散/Discovery+Dispersalのマナ・コストは(1)(青/黒)+(3)(青)(黒)であり、単色のマナ・シンボルと混成マナ・シンボルは別種のマナ・シンボルなのでデッキに入れることができる。
- 当事者カードは出来事でない側のマナ・コストだけを参照する。
- 両面カードは第1面のマナ・コストだけを参照する。
- 試作カードは試作でない側のマナ・コストだけを参照する。
[編集] 起動型能力
- 不特定マナ・コストとは、(1)や(2)、(X)のように数字かXで表されるコストである。
- 呪文を唱えるためのコストに限らず、起動コストや誘発型能力の解決時に支払うコスト、変異コストほか特別な処理に支払うコストでも、そこにある不特定マナ・コストはジェガンサから生み出すマナで支払うことはできない。
[編集] 禁止指定
2024年12月16日より、パイオニア、モダン、MTGアリーナのエクスプローラーにて禁止カードに指定された[1]。
相棒の条件が緩く、デッキのキーカードがダブルシンボル以上のカードで無い限りはジェガンサの採用が優先されデッキの画一性を高めている事が理由とされた。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
イコリア:巨獣の棲処の相棒クリーチャーサイクル。混成カードの伝説のクリーチャーで、それぞれ異なる条件の相棒能力を持つ。稀少度はレア。
- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(白青)
- 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den(白黒)
- 深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths(青黒)
- 呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser(青赤)
- 獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer(黒赤)
- 集めるもの、ウモーリ/Umori, the Collector(黒緑)
- 湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring(赤緑)
- 黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker(赤白)
- 孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard(緑白)
- 巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage(緑青)
[編集] ストーリー
ジェガンサ/Jeganthaはイコリア/Ikoriaに棲む、大鹿の姿をしたエレメンタルの怪物(イラスト)。
ジェガンサは具現化したマナだ。この怪物はどうやら、自らの周囲で唱えられた如何なる魔法も増幅してしまうようだ。ビビアン/Vivienが使った単なる拡大呪文は、甲虫を真の巨獣へと変えてしまった[2]。
[編集] 脚注
- ↑ 2024年12月16日 禁止制限告知(Daily MTG 2024年12月15日)
- ↑ The Ikoria: Lair of Behemoths Story on Cards(Feature 2020年4月3日 Wizards of the Coast著)