ペスト
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ペスト(Pest)は、名前の通り黒死病/Pestilenceをキーカードにしたデッキ。
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概要
エンチャント
終了ステップの開始時に、クリーチャーが戦場に存在しない場合、黒死病を生け贄に捧げる。
(黒):黒死病は、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ1点のダメージを与える。
基本的には白黒か黒単色で構成され、ウィニーなどのクリーチャーデッキに対して絶大な威力を誇る。白黒の場合はプロテクション持ちクリーチャーと黒の防御円/Circle of Protection: Blackで黒死病の維持とダメージの軽減をし、黒単の場合は生命吸収/Drain Lifeや堕落/Corruptでライフを確保、タフネスが高めのクリーチャーで維持をする。
黒死病の性質上どうしてもクリーチャーにスロットを割かなくてはいけないため、ビートダウンとコントロールの中間の構成を取る場合が多い。
ウルザ・ブロック期
ウルザ・ブロック構築では、走り回るスカージ/Skittering Skirgeや肉裂き怪物/Flesh Reaverで序盤を凌ぎ、黒死病を出したら堕落でライフ回復しつつ圧倒するタイプが比較的有名。
ウルザ・ブロック+マスクス・ブロックのスタンダードではのたうつウンパス/Thrashing Wumpusの登場によリ存在が危ぶまれた。
- 完全にこのデッキタイプのテーマデッキも存在する。(→疫病/The Plague)
パウパー
パウパーでは主に白黒で組まれる。
クリーチャー — スケルトン(Skeleton)
畏怖(このクリーチャーは、黒でもアーティファクトでもないクリーチャーによってはブロックされない。)
クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:ディミーア家の護衛を再生する。
変成(1)(黒)(黒)((1)(黒)(黒),このカードを捨てる:あなたのライブラリーから、このカードと同じマナ総量を持つカード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。変成はソーサリーとしてのみ行う。)
環境に全体除去が乏しいこともあり、ビートダウンに強いデッキとして黎明期に一定数が存在した。採用されるクリーチャーはギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpactや希望の壁/Wall of Hopeなどが定番。また、黒死病のサーチ手段としてディミーア家の護衛/Dimir House Guardも採用される。
カードプールが拡がるにつれて衰退していき、その後しばらくは黒単コントロールに時折黒死病が採用される程度にとどまっていたが、宮殿の歩哨/Palace Sentinelsが導入されたことで再びトーナメントに姿を見せるようになった。
各種除去やチャンプブロック、虹色の断片/Prismatic Strandsなどを駆使することで相手の攻撃をいなして統治者を維持し続ける。最後は統治者による膨大なカード・アドバンテージから、孤独な宣教師/Lone Missionaryなどのライフ回復系ETB能力によって確保したライフ・アドバンテージを生かして勝利を狙う。
また白のETB持ちクリーチャーを採用しないことで、マナ基盤を黒に寄せたコントロール型の構成も登場した。このタイプは黒マナを確保しやすいため黒死病/Pestilenceの起動を狙いやすい代わりに、クリーチャーが少数であるため黒死病自体の維持が難しいのが特徴である。孤独な宣教師/Lone Missionaryやエイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcherなどを採用しない関係上、ライフの確保手段として清純のタリスマン/Pristine Talismanを採用している。
アーティファクト
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。
(4),(T):《眷者の装飾品/Bonder's Ornament》という名前のパーマネントをコントロールしている各プレイヤーはそれぞれカードを1枚引く。
統率者2020では色拘束なく使えるドローエンジンとなる眷者の装飾品/Bonder's Ornamentを、ダブルマスターズでは黒の万能除去として喪心/Cast Downを獲得。特に眷者の装飾品は黒死病/Pestilenceの起動に必要な黒マナを確実に生み出せる点が強力であった。しかし眷者の装飾品が2022年1月に禁止され、弱体化した。
クリーチャー — 猫(Cat)
大釜の使い魔が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
食物(Food)1つを生け贄に捧げる:あなたの墓地から大釜の使い魔を戦場に戻す。
ブルームバロウ以降は大釜の使い魔/Cauldron Familiarと食物を採用したタイプが登場した。大釜の使い魔は食物さえあればインスタント・タイミングで戦場に戻ってこれるため黒死病/Pestilenceとの相性がよく、また食物自体にも回復能力がついているためライフ・アドバンテージを確保しやすいのもありがたい。
サンプルリスト
初期
Orzhov Pest(Pauper) [1] | |
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統治者導入後
統治者導入後(コントロール型)
Pest(Pauper) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 宮殿の歩哨/Palace Sentinelsの代わりに黒薔薇の棘/Thorn of the Black Roseを採用したタイプも存在した。
統率者2020参入後
Pest(Pauper) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- クリーチャーをインスタント・タイミングで回収可能な死者の神のお告げ/Omen of the Deadを獲得したことで、黒死病/Pestilenceを維持しやすくなった。
統率者2020参入後(コントロール型)
Pest(Pauper) [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 失墜/Fall from Favor対策として、ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact以外のクリーチャーを採用しないタイプ。
ブルームバロウ参入後
Pest(Pauper) [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 人参ケーキ/Carrot Cakeのトークン生成能力は黒死病/Pestilenceの維持に役立ち、山積みの収穫/Heaped Harvestの土地サーチや黄金の卵/Golden Eggのマナフィルター機能は色事故防止兼黒死病の起動回数増加に役立つ。
- 山積みの収穫のために緑をタッチしている。