マナ・コスト
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マナ・コスト/Mana Costは、カードの右上に記されている、マナ・シンボルによって示されるコスト。そのカードを呪文として唱えるために支払うべきマナの量や種類を表す。
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ルール
カードを唱えるときは、そのカードのマナ・コストに含まれるすべてのマナ・シンボルについて、それが表すコストを正しく支払わなければならない。
オブジェクトの色は、カードの枠によって示されてはいるが、ルール上はマナ・コストに含まれるマナ・シンボルの色によって決められる。
土地やトークン、裏向きのカード、常在精神/Evermindなど、マナ・コストを持たないオブジェクトも存在する(マナ・コストの無いカード)。
- オブジェクトがマナ・コストを持たない場合、存在しないマナ・コストは支払えないので、通常はそのオブジェクトを呪文として唱えることはできない。
マナ総量
マナ・コストに含まれるマナの量を、マナの色などを考えずに単に合算した値をマナ総量/Mana Valueと呼ぶ。MVと略される。
あるオブジェクトのマナ・コスト、およびマナ総量はマナ・コストにXを含まない限りカードごとに不変である。代替コストを使って唱えたり、総コストが増減しても、そのオブジェクトのマナ総量が変化することはない。
- マナ・コストに(X)が含まれる場合、スタック以外の領域(戦場や墓地など)ではX=0として扱われる。スタック上にある場合、それを唱える際に決定した値が代入される。
- (X)(赤)のマナ・コストを持つ猛火/Blazeのスタック以外の領域でのマナ総量は常に1である。猛火をX=2で唱えた場合、スタック上でのマナ・コストは(2)(赤)となりマナ総量は3である。
- (X)(X)のマナ・コストを持つ大蛇の孵卵器/Orochi Hatcheryのスタック以外の領域でのマナ総量は常に0である。大蛇の孵卵器をX=3で唱えた場合、スタック上でのマナ・コストは(3)(3)となりマナ総量は6である。
- X=3で唱えて戦場に出したからといって、戦場にあるときのマナ・コストが6にはならないことに注意。スタック以外の領域では常にX=0として扱われる。
- トークンや土地など、マナ・コストを持たないオブジェクトのマナ総量は0として扱われる。
- 分割カードのマナ総量は以下のように計算される。詳細な解説は分割カードを参照。
- スタック上では、唱えられている側のマナ総量のみを参照する。融合で唱えた場合は両半分の合計と扱う。
- スタック以外の領域では、両半分の合計と扱う。
- マナ・コストに混成マナ・シンボルを含むオブジェクトのマナ総量は、各混成マナ・シンボルのもっとも大きい値を取って計算する。例えば、(白/青)であれば1、(2/白)であれば2として計算する。
- ファイレクシア・マナ・シンボルをマナ・コストに含むオブジェクトのマナ総量は、ファイレクシア・マナ・シンボルを1として計算する。
その他
- 未来予知のタイムシフトカードは特殊なカード枠を持ち、マナ・コストがイラストの左側に書かれている(カード画像)。
- 他のカードのマナ・コストを参照するカードはマナ総量を見るものがほとんどだが、氷の洞窟/Ice Caveや精霊の共鳴/Elemental Resonance、瀬戸際からの帰還/Back from the Brinkなど、点数ではなくマナ・シンボルまで含めたマナ・コストを参照するカードも存在する。
- マナ総量がN点のカードのことを指して、
- 公式サイトなどの英語圏では「N-mana card」(ハイフンは省略可)と呼称する。
- 日本語でも同様に通例「Nマナのカード、Nマナ・カード」などと呼ぶ。
- 例えば、1マナなら「1マナ・カード」となる。
- 英語圏では「N-drop」という表記もされる(1マナのカードならば「one-drop」、2マナなら「two-drop」というように)。
- ストリクスヘイヴン:魔法学院以前のルールではマナ総量は点数で見たマナ・コスト/Converted Mana Costと呼ばれていた。CMCとも略され、GathererのAdvanced Searchでも使われている。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 2 カードの部分
- 202 マナ・コストと色
- 202.1 カードのマナ・コストはカードの上辺に記されているマナ・シンボルで示される(rule 107.4 参照)。ほとんどのカードでは、このシンボルは右上隅にある。『未来予知』セットの一部のカードで、マナ・シンボルの記されている位置がイラストの左側になっている。
- 202.1a オブジェクトのマナ・コストは、そのカードを唱えるためにそのプレイヤーのマナ・プールから消費しなければならないマナを表す。そのオブジェクトのマナ・コストにファイレクシア・マナ・シンボル(rule 107.4f 参照)が含まれない限り、オブジェクトのマナ・コストを支払う際には、有色 無色のマナ・シンボル全てのタイプや、不特定マナ・コストが正しくなければならない。
- 202.1b マナ・コストを持たないオブジェクトが存在する。これには、すべての土地・カードと、マナ・コストがあるべきところにマナ・シンボルが記されていないカード、トークン(トークンを生成した効果に特に書かれていない限り)、定形外のマジックのカードがある。マナ・コストがないということは、支払うことのできないコストを意味する(rule 118.6 参照)。土地は、コストを支払うことなくプレイされる(rule 305〔土地〕参照)。
- 202.2 オブジェクトの色は、マナ・コストに含まれるマナ・シンボルの色である。カードの背景色や枠の色は関係しない。
- 202.2a マジックで色とは、白、青、黒、赤、緑である。白のマナは{W}、青は{U}、黒は{B}、赤は{R}、緑は{G}で表わされる。
- 202.2b コストの中に色のついたマナ・シンボルを含まないオブジェクトは無色である。
- 202.2c マナ・コストの中に、5種類の色のうちで2種類以上の色のマナが含まれているオブジェクトは、そのそれぞれのマナ・シンボルの色を持つ。多色のカードのほとんどは金色の枠で印刷されているが、枠が金色でなくても多色であることがありうる。
- 202.2d マナ・コストに混成マナ・シンボルやファイレクシア・マナ・シンボルを含むオブジェクトは、そのオブジェクトの他の色に加えて、そのマナ・シンボルのそれぞれの色でもある(混成マナ・シンボルを持つほとんどのカードは2色に塗りわけられた枠を持つ。rule 107.4e 参照)。
- 202.2e オブジェクトは、タイプ行の左に印刷された色指標を持つことがある。そのオブジェクトはその色指標で示されているそれぞれの色である。(rule 204 参照)。
- 202.2f 効果によってオブジェクトの色が変わったり、無色のオブジェクトが色を得たり、色を持つオブジェクトが無色 になったりすることがある。rule 105.3 参照。
- 202.3 オブジェクトのマナ総量は、マナ・コストに含まれるマナの量を色を考慮せずに数えたものである。
- 202.3a そのオブジェクトが変身する両面パーマネントの第2面や合体 パーマネントでないかぎり、マナ・コストを持たないオブジェクトのマナ総量は0である。
- 202.3b 変身する両面パーマネントや変身する両面呪文の第2面のマナ総量は、それが第1面のマナ・コストを持つかのように計算する。パーマネントや呪文が変身する両面カードの第2面をコピーしていた場合(そのコピーしたカードがもともと両面カードだったとしても)、そのコピーのマナ総量は0である。
- 202.3c 合体 パーマネントのマナ総量は、それがそれを表す各カードの第1面を合計したマナ・コストを持つかのように計算する。パーマネントが合体 パーマネントをコピーしていた場合(そのコピーが別の2枚の合体カードで表されていたとしても)、そのパーマネントのマナ総量は0である。
- 202.3d スタック にない分割カードや、スタック上で融合状態にある分割呪文のマナ総量は、それぞれの半分のマナ・コストの合計から決定される。そうでなければ、分割カードがスタック上にある場合、その呪文のマナ総量は唱えるものとして選ばれた側の半分のマナ・コストから決定される。rule 709〔分割カード〕参照。
- 202.3e マナ・コストに{X}を含むオブジェクトのマナ総量を計算する場合、そのオブジェクトがスタック にない限りXは0として扱う。オブジェクトがスタックにある間、Xはその選ばれた値を持つ。
- 202.3f 混成マナ・シンボルをマナ・コストに含むオブジェクトのマナ総量を計算する場合、各混成マナ・シンボルのもっとも大きい値を取る。
- 202.3g ファイレクシア・マナ・シンボルをマナ・コストに含むカードのマナ総量を計算する場合、各ファイレクシア・マナ・シンボルは1点として扱う。
- 202.4 オブジェクトのルール・テキストに記されている追加コストや、他の効果によって追加されているコストは、マナ・コストの一部ではない(rule 601〔呪文を唱えること〕参照)。それらのコストは、その呪文の持つ他のコストと同時に支払われる。
- 202.1 カードのマナ・コストはカードの上辺に記されているマナ・シンボルで示される(rule 107.4 参照)。ほとんどのカードでは、このシンボルは右上隅にある。『未来予知』セットの一部のカードで、マナ・シンボルの記されている位置がイラストの左側になっている。
- 202 マナ・コストと色