鎮まらぬ大地、ヤシャーン/Yasharn, Implacable Earth
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+ | *「基本森カード」とは、[[特殊タイプ]]「[[基本]]」と[[土地タイプ]]「[[森]]」を併せ持つカードのことである。基本[[平地]]についても同様。 | ||
+ | *土地をサーチする能力は強制であるが、[[探す]]のルールにより、基本森・基本平地の片方または両方が見つからなかったことにしてよいため、土地を[[手札]]に加えないことも可能である。ただし、[[ライブラリー]]を[[切り直す]]ことは回避できないので、[[占術]]を行った後などは注意。 | ||
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この[[クリーチャー]]が戦場にいる場合、以下のような状況になる。 | この[[クリーチャー]]が戦場にいる場合、以下のような状況になる。 | ||
*呪文を唱えるか、能力を起動する[[コスト]]を支払うために、ライフを支払ったり、土地でないパーマネントを生け贄に捧げることができなくなる。[[誘発型能力]]や[[常在型能力]]には影響しない。 | *呪文を唱えるか、能力を起動する[[コスト]]を支払うために、ライフを支払ったり、土地でないパーマネントを生け贄に捧げることができなくなる。[[誘発型能力]]や[[常在型能力]]には影響しない。 |
2020年10月13日 (火) 10:48時点における版
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) 猪(Boar)
鎮まらぬ大地、ヤシャーンが戦場に出たとき、あなたのライブラリーから基本森(Forest)カード1枚と基本平地(Plains)カード1枚を探し、公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
プレイヤーは、呪文を唱えたり能力を起動したりするために、ライフを支払うことも土地でないパーマネントを生け贄に捧げることもできない。
戦場に出たとき基本森と基本平地をサーチする伝説のエレメンタル・猪。
多色ながら、4マナ4/4という安定したサイズに、戦場に出た時点で2枚分のアドバンテージを確保する土地サーチ能力を持っており、コスト・パフォーマンスは良い。サーチしてくる土地は基本森と基本平地をそれぞれ1枚でなければならず、色の面ではあまり融通が利かないが、もちろん上陸メカニズムとの相性は抜群であるし、ランプ戦術でも高マナ域へのアクセスを助けてくれる。リミテッドでは、そのサイズと土地サーチ能力だけで、十分に採用し得るだろう。
また、各プレイヤーが、呪文を唱えたり、能力を起動するために、ライフを支払うことや、土地以外のパーマネントを生け贄に捧げることを禁止するという、珍しい能力を持っている。基本的に、対戦相手のライフや生け贄コストを要する戦術を妨害するための能力であるが、かなり独特の禁止範囲であるため、意外なカードが引っかかったり引っかからなかったりする。使用の際には、どのような行動ができなくなっているのか、(特にテーブルトップのゲームにおいては)十分に注意を払いたい。詳細は#ルールを参照。
ルール
- 「基本森カード」とは、特殊タイプ「基本」と土地タイプ「森」を併せ持つカードのことである。基本平地についても同様。
- 土地をサーチする能力は強制であるが、探すのルールにより、基本森・基本平地の片方または両方が見つからなかったことにしてよいため、土地を手札に加えないことも可能である。ただし、ライブラリーを切り直すことは回避できないので、占術を行った後などは注意。
このクリーチャーが戦場にいる場合、以下のような状況になる。
- 呪文を唱えるか、能力を起動するコストを支払うために、ライフを支払ったり、土地でないパーマネントを生け贄に捧げることができなくなる。誘発型能力や常在型能力には影響しない。
- 意志の力/Force of Willは、普通にマナ・コストを支払って唱えることは可能だが、1点のライフを支払うことができないために、代替コストで唱えることはできない。
- 起動型能力が、コストとしてそのパーマネント自身の生け贄を要求する場合も、土地である場合を除いて生け贄に捧げることができず、能力が起動できない。
- うねる森、変わり樹/Turntimber, Serpentine Woodをアンタップインさせるために3点のライフを支払ってもよい。この能力は、うねる森、変わり樹が戦場に出るイベントを置換する常在型能力であるし、土地のプレイは「呪文を唱える」でもない。
- 再帰誘発型能力を誘発させるために、ライフを支払ったり、パーマネントを生け贄に捧げたりしてもよい。亜麻色の侵入者/Flaxen Intruderが戦闘ダメージを与えたとき、亜麻色の侵入者を生け贄に捧げ、対戦相手のアーティファクトを破壊してよい。
- 破滅の贈り物/Gift of Doomの変異コストを支払うために、クリーチャーを生け贄に捧げることは禁止されない。変異コストを支払って表向きにする行為は特別な処理であり、能力の起動ではない。
- その呪文や能力が解決された効果として、ライフの支払いが必要になったり、生け贄が必要になったりするとしても、そのような行動が禁止されるわけではない。相互破壊/Mutual Destructionは、クリーチャー1体を生け贄に捧げるという追加コストが支払えないため唱えられないが、無垢の血/Innocent Bloodは、効果として自分のクリーチャーを生け贄に捧げるだけであるから、唱えることが可能である。
- この能力には、起動型能力を封じるカードによくある「マナ能力でない」の制限がない。従って、ペイン砂漠の色マナを生み出す能力のように、コストとしてライフを支払ってマナを生むマナ能力が起動できなくなる。
- 本家ペインランドの場合は、マナ能力を起動した効果としてあなたにダメージを与えるのであって、ライフの支払いを要求されるわけではないため、問題なく起動できる。
- 金・トークンや宝物・トークンは、アーティファクトである自身を生け贄に捧げるコストが支払えないため、マナ能力を起動できない置物と化す。
- サクリファイスランドは、自身は土地であるから、自身を生け贄にするマナ能力は問題なく起動できる。
関連カード
サイクル
ゼンディカーの夜明けの2色の伝説のクリーチャーサイクル。稀少度はレア。
- 海門の擁護者、リンヴァーラ/Linvala, Shield of Sea Gate(白青)
- スカイクレイブの秘儀司祭、オラー/Orah, Skyclave Hierophant(白黒)
- トリックスター、ザレス・サン/Zareth San, the Trickster(青黒)
- 乱動追い、カーザ/Kaza, Roil Chaser(青赤)
- 鼓動盗み、ザグラス/Zagras, Thief of Heartbeats(黒赤)
- スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ/Grakmaw, Skyclave Ravager(黒緑)
- 世界を彫る者、ファイラス/Phylath, World Sculptor(赤緑)
- 恐れなき探査者、アキリ/Akiri, Fearless Voyager(赤白)
- 鎮まらぬ大地、ヤシャーン/Yasharn, Implacable Earth(緑白)
- 分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current(緑青)
ストーリー
ヤシャーン/Yasharnは、オンドゥ/Ondu大陸のマキンディ溝/The Makindi Trenchesに棲む猪の姿をしたエレメンタル(イラスト)。
ヤシャーンはコジレック/Kozilekの帰還に対する直接の反応として目覚めた。ヤシャーンはマキンディの意志であり、目覚め以来絶え間なく暴れ回ってきた。スカイクレイブ/Skyclaveの出現により古のコー/Korの遺跡は大きな注目を集めたが、かつて帝都があったマキンディは、ヤシャーンの存在により完全に手つかずのままとなっている。
ヤシャーンが大地を踏みしめると、その足跡からは新たな芽吹きが生まれる。そこにはゼンディカー/Zendikarではこれまで見られなかった奇妙な果物や花が含まれている。それらは短く美しい瞬間に咲き誇る――ヤシャーンが引き返し、巨大な新緑の蹄で圧し潰してしまうまで。
登場作品・登場記事
- The Legends of Zendikar Rising/『ゼンディカーの夜明け』の伝説たち(Feature 2020年9月15日 Ari Zirulnik著)