フリゴリッド
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2008年3月1日 (土) 14:18時点における版
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フリゴリッド/Friggorid
2005年のエクステンデッドシーズン最後の最後に現れた、アメリカ発祥のリアニメイト系コンボ・ビートダウンデッキ。 原型となるデッキは、John F. Rizzoが考案し(デッキ名の由来はこの人のニックネーム、John Friggin' Rizzo)、Osyp Lebedowiczが世界選手権05のエクステンデッド部門に持ち込んだものである。 世界選手権05直後のグランプリシャーロット05を制し、一躍メタの中心にのし上がった。 またその後レガシーや、ヴィンテージでも出現し、ある程度の数が存在している。
クリーチャー — ホラー(Horror)
速攻
終了ステップの開始時に、イチョリッドを生け贄に捧げる。
あなたのアップキープの開始時に、イチョリッドがあなたの墓地にある場合、あなたは自分の墓地にあるイチョリッド以外の黒のクリーチャー・カードを1枚、追放してもよい。そうした場合、イチョリッドを戦場に戻す。
クリーチャー — トロール(Troll) スケルトン(Skeleton)
ゴルガリの墓トロールは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(1),ゴルガリの墓トロールから+1/+1カウンターを1個取り除く:ゴルガリの墓トロールを再生する。
発掘6(あなたがカードを1枚引くなら、代わりにあなたはカードを6枚切削してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。)
クリーチャー — エイトグ(Atog)
カードを1枚捨てる:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
あなたの墓地にあるカード2枚を追放する:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
リアニメイトさながらに朽ちゆくインプ/Putrid Impや入念な研究/Careful Studyでカードを墓地に落とすのだが、そこで落とすカードは大型ファッティではなく発掘を持つクリーチャー。 あとは次ターンから発掘で次々にライブラリーを墓地に落としつつ、墓地から何度でも甦るイチョリッド/Ichoridでビートダウンをする。
カードを墓地に落とす手段として、特に威力があるのがトレイリアの風/Tolarian Windsである。このカードは「手札を捨て、その後カードを引く」ため、発掘を持つクリーチャーを捨てて、カードを引く代わりに発掘を使用することで、ライブラリーを大量に墓地に落とすことができる。あとはイチョリッド/Ichoridなりサイカトグ/Psychatogなりで攻撃すればよい。
墓地に落ちる事を前提としているため、フラッシュバックやスレッショルドを持つカードが多く採用されている。
場を一掃されてもすぐに復帰できるのでコントロールに強い。 また、通常のビートダウン以上のスピードを誇るので、ビートダウン相手でも充分に戦える。 まさに次世代の高速デッキである。
未来予知参入後では、ナルコメーバ/Narcomoebaや黄泉からの橋/Bridge from Belowが加わり、スタンダードにて構成のよく似たナルコブリッジが登場。 以降、このデッキにもこれらのギミックが組み込まれる事となる。
墓地をメインに使うデッキの為、墓地対策に極めて弱い。 虚空の力線/Leyline of the Voidやトーモッドの墓所/Tormod's Crypt、ヨツンの兵卒/Jotun Gruntなど、天敵は多い。
ただし、ナルコブリッジのギミックが加わった事で、それらをバウンスした後の1ターンで致死ダメージを叩き出す事が可能となっており、未だ勢力のあるデッキである。
エクステンデッド
- 備考
- グランプリシャーロット05 優勝(参考)
- 使用者:Michael Krumb
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (22) | |
4 | ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll |
4 | 臭い草のインプ/Stinkweed Imp |
4 | 朽ちゆくインプ/Putrid Imp |
4 | サイカトグ/Psychatog |
4 | イチョリッド/Ichorid |
2 | 不可思議/Wonder |
呪文 (20) | |
4 | トレイリアの風/Tolarian Winds |
4 | ゾンビの横行/Zombie Infestation |
4 | 綿密な分析/Deep Analysis |
4 | 陰謀団式療法/Cabal Therapy |
4 | 金属モックス/Chrome Mox |
土地 (18) | |
1 | 沼/Swamp |
4 | 湿った墓/Watery Grave |
4 | セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum |
4 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
3 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
2 | 草むした墓/Overgrown Tomb |
サイドボード | |
4 | 炎まといの天使/Firemane Angel |
4 | 一瞬の平和/Moment's Peace |
3 | 天啓の光/Ray of Revelation |
4 | 棺の追放/Coffin Purge |
レガシー
レガシーでも同様に組まれる。
アーティファクト
あなたの手札を捨てる,ライオンの瞳のダイアモンドを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。起動はインスタントとしてのみ行う。
手札を落とす手段として、朽ちゆくインプ/Putrid Impや入念な研究/Careful Studyに加え、打開/Breakthroughやライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondがよく使用される。
特に、ライオンの瞳のダイアモンドが強力で、打開の前に手札を捨てたり、そこから綿密な分析/Deep Analysisやセファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseumに繋げる事で、最序盤から発掘モードに入ることが可能となっている。 戦慄の復活/Dread Returnでセファリッドの賢者/Cephalid Sageが出てきたりするともう止まらない。
最終的には、陰謀団式療法/Cabal Therapyで妨害しつつ、炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealotを釣り上げて勝利するのだが、これら一連の動きが1ターンの内に決められる為、元はビートダウンでありながら1ターンキル可能なコンボデッキへと仕上がってしまっている。
サンプルレシピ
ヴィンテージ
また、近年はヴィンテージでも組まれている。 カードを墓地に落とす手段としてBazaar of Baghdadを使用するのが特徴的な点である。
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
速攻
(黒):あなたの墓地にある灰燼のグールを戦場に戻す。あなたのアップキープの間にのみ、灰燼のグールの上にクリーチャー・カードが3枚以上あるのなら起動できる。
Bazaar of Baghdadでドロー&ディスカード、発掘でライブラリーを高速で掘り進めていく。 リアニメイトされるクリーチャーはイチョリッド/Ichoridのほか灰燼のグール/Ashen Ghoulや冥界の影/Nether Shadowも採用される。
場と墓地に必要な数のクリーチャーが溜まったら、墓地にある戦慄の復活/Dread Returnをフラッシュバック状態でプレイし、縫合グール/Sutured Ghoulを釣り上げドラゴンの息/Dragon Breathで速攻をつけて相手を瞬殺する。
構造上マナをほとんど必要としない構成になっているため、Bazaar of Baghdadを除けば土地は6枚程度しか入れないのが普通である。 そのため、海外では「Manaless Ichorid」の名で呼ばれる。
- マナを使わないので、当然パワー9も軒並み使用しない。
ヴィンテージにおけるメタの中にありながらパワー9を使わない珍しいデッキである。
サンプルレシピ
- 備考
- ヴィンテージ選手権07 ベスト8([参考])
- 使用者:Nick Calcaterra
- フォーマット
参考
- 発掘(デッキ)
- The Horror, The Horror... Put Three Horrors on the Stack(WotC、英語、文:Mike Flores)
- Friggorid?(WotC)
- デッキ集