アルーレン

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2011年11月28日 (月) 12:14時点における版

アルーレン(Aluren)は、魔の魅惑/Alurenを用いた無限コンボデッキ。

概要

魔の魅惑/Alurenの能力で洞窟のハーピー/Cavern Harpyを唱え、開門能力でハーピー自身を手札に戻すことで無限ループを形成する。

ワイアウッドの野人/Wirewood Savageや魂の管理人/Soul Wardenを戦場に出しておけば、何度も誘発型能力を誘発させられる。また、洞窟のハーピーは自力で手札に戻る起動型能力も持つため、魂の管理人でライフを補充すれば、他の187クリーチャーのCIP能力を再利用することもできる。

非常に多様な187クリーチャーが採用され、手札補充要員としてワタリガラスの使い魔/Raven Familiar、バウンス要員として大クラゲ/Man-o'-Warなどが使われる。また、フィニッシャーも187クリーチャーが使われ、リシャーダの巾着切り/Rishadan Cutpurseや蛆たかり/Maggot Carrierをループに組み込むことで勝利する。

一連のコンボはインスタント・タイミングで行われるため、一旦動き始めると阻止することは難しい。墓地対策には引っかからないことも利点。ただし、始動を止められると後に続かず、何度も呪文を唱えるという性質から呪文ショック/Spellshockや抵抗の宝球/Sphere of Resistanceなどにも弱いという弱点も持っている。

• 旧エクステンデッド環境では、コンボデッキであるペブルスやトリックスがシリアルの名前だったのにならって、同じシリアルの名前で「レーズンブラン」と呼ばれた。デザイナーはあのAlan Comer。
• 洞窟のハーピー登場前には金切り声のドレイク/Shrieking Drakeや大クラゲによって無限ループを形成していた。しかし、これらは自身以外を戻すとループが止まってしまうので、洞窟のハーピーを使った時ほどの柔軟な動きはできなかった。

エクステンデッド

アルーレンは、まずエクステンデッドで登場した。

時期によって細部の構成は異なるが、対処されなければ強いというデッキなので、メタゲームの隙を突く形でしばしば結果を残した。

• 白のサーチ群を投入した浅原晃のバージョンをアストロナインと呼ぶ。

ノーマル版

• 備考
  • グランプリボストン05 優勝 （参考）
  • 使用者:大礒正嗣
• フォーマット
  • エクステンデッド（第６版～第８版＋テンペスト・ブロック～神河物語）

• ワイアウッドの野人は抜かれており、ドローはワタリガラスの使い魔/Raven Familiarで行う。さらに、魂の管理人はオーリオックのチャンピオン/Auriok Championに置き換えられている。プロテクション赤によりRDWやゴブリンに対して強い。
• サイドボードは大半が生ける願い/Living Wishによるシルバーバレット用。魔の魅惑/Alurenを使っているのだから当然である。

アストロナイン

• 備考
  • プロツアーヒューストン02 第10位 （参考）
  • 使用者:浅原晃
• フォーマット
  • エクステンデッド（第６版～第７版＋テンペスト～オンスロート）

• こちらは浅原晃製作のデッキで、"アストロナイン"の名で呼ばれる。デッキ名通り、メインボードにクリーチャーが9種類投入されている。
• 白がタッチされエラダムリーの呼び声/Eladamri's Callやアカデミーの学長/Academy Rectorなどのサーチカードが投入される。またこれらのカードから、シルバーバレット戦術も使用される。

レガシー

レガシー環境ではポータル解禁に伴い、帝国の徴募兵/Imperial Recruiterが使われるようになった。

パワー2以下のクリーチャーのみで構成されているため、全てのクリーチャー・カードを帝国の徴募兵でサーチできる。そのため、魔の魅惑と帝国の徴募兵の2枚でコンボ開始、さらに通すべきは魔の魅惑1枚という安定度を誇る。

直接クリーチャーをサーチできるため、もはやワイアウッドの野人は採用されておらず、キークリーチャーも、帝国の徴募兵以外は1、2枚挿しである。また、根の壁/Wall of Rootsや裏切り者の都/City of Traitorsによって、最速3ターンでコンボが決められるようになっている。

サンプルレシピ

• 備考
  • 世界選手権07（参考）
  • 使用者:Jelger Wiegersma
• フォーマット
  • レガシー（～ローウィン）

参考

• White Aluren - ASTRO NINE (WotC、文:浅原晃)
• デッキ集