モード

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[[効果]]を選択できる呪文や能力に用いられる[[ルール]]。[[青霊破/Blue Elemental Blast]]をはじめ[[リミテッド・エディション]]の時代から存在するが、当時はルールや書式が未整備であり、現在の書式が確立したのは[[ミラージュ]]の[[魔除け]][[サイクル]]から。1枚で複数の役割を担える高い柔軟性から人気が高く、様々な[[カード・セット]]で登場しており、関連[[メカニズム]]や[[サイクル]]も豊富に存在する(後述)。
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[[効果]]を選択できる呪文や能力に用いられる[[ルール]]。[[青霊破/Blue Elemental Blast]]をはじめ[[リミテッド・エディション]]の時代から存在するが、当時はルールや書式が未整備であり、現在の書式が確立したのは[[ミラージュ]]の[[魔除け]][[サイクル]]から。1枚で複数の役割を担える高い柔軟性から人気が高く、様々な[[カード・セット]]で登場しており、関連[[メカニズム]]や[[サイクル]]も豊富に存在する(後述)。また、[[開発部]]は「ニッチな効果を扱うカードを[[プレイアブル]]にするためのツール」としてもモードを用いている<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/more-zendikar-rising-stars-2020-09-21 More Zendikar Rising Stars]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034396/ さらなる『ゼンディカーの夜明け』の明星]([[Making Magic -マジック開発秘話-]] [[2020年]]9月21日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/nuts-and-bolts-16-play-boosters Nuts & Bolts #16: Play Boosters]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037666/ 基本根本 #16:プレイ・ブースター](Making Magic -マジック開発秘話- [[2024年]]3月4日 Mark Rosewater著)</ref>。
  
 
*ルール上の扱いが似ており同じ語も使われているので勘違いしやすいが、'''[[モードを持つ両面カード]]'''とは無関係である。
 
*ルール上の扱いが似ており同じ語も使われているので勘違いしやすいが、'''[[モードを持つ両面カード]]'''とは無関係である。
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同様に、[[対象の変更|対象を変更]]する呪文や能力において、前者の場合はアーティファクトからエンチャントへ(あるいはその逆へ)対象を変更できるのに対し、後者ではそれをさせることができない。
 
同様に、[[対象の変更|対象を変更]]する呪文や能力において、前者の場合はアーティファクトからエンチャントへ(あるいはその逆へ)対象を変更できるのに対し、後者ではそれをさせることができない。
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2024年5月19日 (日) 21:22時点における版

モード(Mode)とは、「以下からNつを選ぶ」などの表現で複数の選択肢を提示する呪文能力における、箇条書きで示された1つ1つの選択肢のこと。


Defiant Ogre / 反抗するオーガ (5)(赤)
クリーチャー — オーガ(Ogre) 戦士(Warrior)

反抗するオーガが戦場に出たとき、以下から1つを選ぶ。
・反抗するオーガの上に+1/+1カウンターを1個置く。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。

3/5


Casualties of War / 戦争の犠牲 (2)(黒)(黒)(緑)(緑)
ソーサリー

以下から1つ以上を選ぶ。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
・クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
・エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
・土地1つを対象とし、それを破壊する。
・プレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。



目次

解説

効果を選択できる呪文や能力に用いられるルール青霊破/Blue Elemental Blastをはじめリミテッド・エディションの時代から存在するが、当時はルールや書式が未整備であり、現在の書式が確立したのはミラージュ魔除けサイクルから。1枚で複数の役割を担える高い柔軟性から人気が高く、様々なカード・セットで登場しており、関連メカニズムサイクルも豊富に存在する(後述)。また、開発部は「ニッチな効果を扱うカードをプレイアブルにするためのツール」としてもモードを用いている[1][2]

ルール

  • ルール・テキストで以下のような表現が使われていて、その後に箇条書きで示された選択肢が続く呪文や能力は「モードを持つ(Modal)」という。
    • 「以下から1つを選ぶ ─/Choose one -」
    • 「以下から2つを選ぶ ─/Choose two -」
    • 「以下から1つまたは両方を選ぶ ─/Choose one or both -」
    • 「以下から1つ以上を選ぶ(以下から1つまたは複数を選ぶ) ─/Choose one or more -」
    • 「[特定のプレイヤー]は以下から1つを選ぶ ─ /[特定のプレイヤー] chooses one -」

唱える際、モードの選択

対象の選択、解決

  • 対象を取るモードは、適正な対象を選択できる場合にのみ選ぶことができる。あるモードが(適正な対象を取れないなどで)不正な場合、そのモードを選ぶことはできない。呪文や起動型能力のモードを1つも選べないなら、それらを唱えたり起動することはできない。誘発型能力のモードを1つも選べないなら、その能力はスタックから取り除かれる。
  • 命令のような複数のモードを選択できる呪文や能力において、対象を取るモードと取らないモードがある場合、モードの選択の仕方によっては呪文全体が取る対象の数が変わることがある。対象を取るモードの対象がすべて不正な対象になると、対象を取らないモードも含めて呪文全体が立ち消えする。詳細は謎めいた命令/Cryptic Commandの項を参照。
    • ローウィンの命令サイクルでこのような混乱が多数生じたためか、タルキール龍紀伝以降の複数のモードを選択できる呪文はそのほとんどが「全モードが対象を取る」「全モードが対象を取らない」のどちらかになっており、立ち消えに関する問題をあらかじめ防いでいる。また、これらに当てはまらないカードも別のアプローチで立ち消えが起こりづらいデザインとなっている。
  • 解決に際し、モードの選択にかかわらず、ルール・テキストに書いてある順番通りに処理を行う。対象を取る同一のモードを複数回選択した場合、それら同じモードを処理する順番を唱える際に選ぶ。
  • 呪文の解決中に優先権は発生しない。複数のモードを選択していた際、モードとモードの間にはどのプレイヤーも対応して呪文を唱えたり能力を起動したりすることはできない。

モードを持たない呪文との違い

帰化/Naturalizeはモードを持つ呪文ではない。ただ単に、アーティファクトエンチャントのいずれも対象に取れるというだけである。モードを持つ呪文である自然への回帰/Return to Natureのテキストと比較すれば違いは明らか。


Naturalize / 帰化 (1)(緑)
インスタント

アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。



Return to Nature / 自然への回帰 (1)(緑)
インスタント

以下から1つを選ぶ。
・アーティファクト1つを対象とする。それを破壊する。
・エンチャント1つを対象とする。それを破壊する。
・墓地にあるカード1枚を対象とする。それを追放する。


例えば、アーティファクトを対象にして帰化を唱えた場合、解決時までにそのアーティファクトが(アーティファクトでない)エンチャントに変化しても、対象の条件(「アーティファクトかエンチャントである」)に合致しているので、帰化はそれを破壊する。一方、「アーティファクト1つを対象とする。それを破壊する。」モードを選択した自然への回帰はエンチャントを対象とできないので、上記の場合は立ち消えになる。

同様に、対象を変更する呪文や能力において、前者の場合はアーティファクトからエンチャントへ(あるいはその逆へ)対象を変更できるのに対し、後者ではそれをさせることができない。

脚注

  1. More Zendikar Rising Stars/さらなる『ゼンディカーの夜明け』の明星Making Magic -マジック開発秘話- 2020年9月21日 Mark Rosewater著)
  2. Nuts & Bolts #16: Play Boosters/基本根本 #16:プレイ・ブースター(Making Magic -マジック開発秘話- 2024年3月4日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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