Scam
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[[色の組み合わせ]]としては、追加の想起クリーチャーとして[[激情/Fury]]という強力な[[割り振り]][[火力]]を採用でき、雑多な[[ビートダウン]]に対して強く出ることができる'''黒赤想起'''(''BR Scam'')や、[[明滅]][[インスタント]]枠として[[儚い存在/Ephemerate]]を採用できる'''白黒想起'''(''WB Scam'')などが存在し、特に黒赤想起の全盛期の使用率は[[メタゲーム]]の20%以上を占めていた<ref>[https://magic.gg/news/metagame-mentor-the-10-most-important-modern-cards-from-2023 Metagame Mentor: The 10 Most Important Modern Cards from 2023](MAGIC PLAY [[2023年]]12月15日 [[Frank Karsten]]著)</ref>。 | [[色の組み合わせ]]としては、追加の想起クリーチャーとして[[激情/Fury]]という強力な[[割り振り]][[火力]]を採用でき、雑多な[[ビートダウン]]に対して強く出ることができる'''黒赤想起'''(''BR Scam'')や、[[明滅]][[インスタント]]枠として[[儚い存在/Ephemerate]]を採用できる'''白黒想起'''(''WB Scam'')などが存在し、特に黒赤想起の全盛期の使用率は[[メタゲーム]]の20%以上を占めていた<ref>[https://magic.gg/news/metagame-mentor-the-10-most-important-modern-cards-from-2023 Metagame Mentor: The 10 Most Important Modern Cards from 2023](MAGIC PLAY [[2023年]]12月15日 [[Frank Karsten]]著)</ref>。 |
2025年1月31日 (金) 15:59時点における版
Scamは、想起クリーチャーのETBを複数回誘発させつつ戦場に着地させるギミックを主軸とした黒系のビート・コントロールデッキ。モダンホライゾン2参入後のモダン環境とレガシー環境に存在する。色の組み合わせ名+想起と呼ばれることも多い。
目次 |
概要
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) インカーネーション(Incarnation)
威迫
悲嘆が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中から土地でないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
想起 ― あなたの手札から黒のカード1枚を追放する。
クリーチャー — オーク(Orc) 射手(Archer)
瞬速
オークの弓使いが戦場に出たとき、ならびに、対戦相手が自分の各ドロー・ステップ内で最初に引くカード以外のカード1枚を引くたび、1つを対象とする。オークの弓使いはそれに1点のダメージを与える。その後、オーク動員1を行う。
悲嘆/GriefなどのETB持ち想起クリーチャーをマナを支払わずに想起コストで唱え、本来は生け贄に捧げられてしまうそれを何らかの形で戦場に残るようにしつつETB能力を複数回誘発させる。指輪物語:中つ国の伝承で色の合う強力なETB持ちとしてオークの弓使い/Orcish Bowmastersを獲得し強化されたが、2024年8月に悲嘆がモダンとレガシーで禁止されたことで消滅した。
モダン
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで不死を得る。(それが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
インスタント
あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。その後それをオーナーのコントロール下で戦場に出す。
反復(この呪文があなたの手札から唱えられたなら、これの解決に際し、これを追放する。次のあなたのアップキープの開始時に、あなたは追放領域からこのカードをこれのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。)
モダンにおいては想起の誘発に対応して死せざる邪悪/Undying Evilなどの「死亡したクリーチャーを戦場に戻す」インスタントを唱えるか、儚い存在/Ephemerateなどの「クリーチャーを明滅させる」インスタントを唱えることで、戦場に固定しつつETB能力を2回使用する。想起で唱える際にマナがかからないことから、この動きを最速で1ターン目から仕掛けることができる。
色の組み合わせとしては、追加の想起クリーチャーとして激情/Furyという強力な割り振り火力を採用でき、雑多なビートダウンに対して強く出ることができる黒赤想起(BR Scam)や、明滅インスタント枠として儚い存在/Ephemerateを採用できる白黒想起(WB Scam)などが存在し、特に黒赤想起の全盛期の使用率はメタゲームの20%以上を占めていた[1]。
またオークの弓使い/Orcish Bowmasters登場後は黒単想起(Mono-Black Scam)、黒緑想起(BG Scam)、青黒想起(UB Scam)なども登場した。
サンプルリスト(黒赤)
初期型
- 想起コストにも手札を消費するため手札消費が激しく、失ったカード・アドバンテージは敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilfererや歴戦の紅蓮術士/Seasoned Pyromancerで補う。
- サイドボードには耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Enduresなどの置物破壊を考慮し、血染めの月/Blood Moonの3枚目ではなく月の大魔術師/Magus of the Moonが採用されている。
指輪物語:中つ国の伝承後
- 備考
- プロツアー・指輪物語 優勝(参考)
- 使用者:Jake Beardsley
- フォーマット
ラクドス想起 [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- オークの弓使い/Orcish Bowmastersを得たことでトップメタとなり、プロツアー・指輪物語では最多勢力となった。続くエルドレインの森でもまだ死んでいない/Not Dead After Allを取得してさらに強化された。
激情禁止後
- 備考
- Grand Open Qualifier Barcelona 2023 優勝(参考)
- 使用者:Mariluz García
- フォーマット
Rakdos Midrange(Evoke) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 激情が禁止され弱体化したものの、依然としてメタゲームに一定の存在感を持ち続けた。
サンプルリスト(白黒)
初期型
WB Scam(Modern) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic+装備品のパッケージを搭載している。
指輪物語:中つ国の伝承後
WB Scam(Modern) [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 追加の明滅手段として精霊界との接触/Touch the Spirit Realm(の魂力能力)を採用している。
サンプルリスト(黒単)
Mono-Black Scam(Modern) [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 減った手札を回復する手段として夜の囁き/Night's Whisperや一つの指輪/The One Ringを採用している。
- 拷問台/The Rackなどを採用した、メガハンデスとのハイブリッドデッキも存在する。(参考)
サンプルリスト(黒緑)
BG Scam(Modern) [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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サンプルリスト(青黒)
UB Scam(Modern) [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 潜入者、悟/Satoru, the Infiltratorがいる場合、まだ死んでいない/Not Dead After Allで(悟以外の)クリーチャーが戦場に戻るたびにカードを引くことができる。
脚注
- ↑ Metagame Mentor: The 10 Most Important Modern Cards from 2023(MAGIC PLAY 2023年12月15日 Frank Karsten著)