シンドバッド/Sindbad

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世が世であれば[[伝説のクリーチャー]]として作られていたであろう、有名人(をモデルにした[[ラバイア/Rabiah]]の人物)の[[カード]]
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世が世であれば[[伝説のクリーチャー]]として作られていたであろう、有名人(をモデルにした[[ラバイア/Rabiah]]の人物)の[[カード]]。運がよければ[[土地]]が[[引く|引ける]][[クリーチャー]]。
運がよければ[[土地]]が[[引く|引ける]][[クリーチャー]]。
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2[[マナ]]のクリーチャーとしては抜群の[[アドバンテージ]]力で、[[エターナル]]や[[クラシック]]では[[コントロール (デッキ)|コントロール系のデッキ]]に投入される場合がある。[[ライブラリー操作]]が容易な上、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]とも相性が良い。
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2[[マナ]]のクリーチャーとしては抜群の[[アドバンテージ]]獲得力で、[[エターナル]]や[[クラシック]]では[[コントロール (デッキ)|コントロール系のデッキ]]に投入される場合がある。[[青]]ならば[[ライブラリー操作]]が容易な上、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]をはじめとした[[墓地]]を参照したり利用するカード郡とも相性が良い。当時は[[森の知恵/Sylvan Library]]とよい[[コンボ]]になったほか、[[ジェイラム秘本/Jalum Tome]]などで余剰の土地[[カード]]を[[呪文]]カードに換えるのも有効だった。
  
[[能力]]が特殊で、「[[ライブラリーの一番上]]を[[公開する|公開して]]、土地なら[[手札に加える]]。そうでなければ[[墓地]]に置く」ではなく、「引いて、公開し、土地以外なら捨てる」という独特の挙動をする。おかげで単なる[[墓地]][[肥やす|肥やし]]だけでなく[[マッドネス]]とも相性がよく、また[[引く|ドロー]]を[[置換効果|置換]]してしまえば、残りの[[効果]](公開したり捨てたりする部分)を行なう必要もなくなる。[[発掘]]とは、ドロー置換・墓地肥やしという二重の面で相性がいい。
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単なるアドバンテージ源以上に、その特殊な挙動に注目され利用されることも多い。「[[ライブラリーの一番上]]を[[公開する|公開して]]、土地なら[[手札に加える]]。そうでなければ[[墓地]]に置く」ではなく、「引いて、公開し、土地以外なら捨てる」という独特の挙動をする。おかげで単なる[[墓地]][[肥やす|肥やし]]だけでなく[[マッドネス]]とも相性がよく、また[[引く|ドロー]]を[[置換効果|置換]]してしまえば、残りの[[効果]](公開したり捨てたりする部分)を行なう必要もなくなる。[[発掘]]とは、ドロー置換・墓地肥やしという二重の面で相性がいい。
  
非常に古い時期のデザインゆえ、「[[伝説の|伝説]]」関連や独特の挙動も含めて、後世からみるといろいろ変な点が多い。特に現状の[[色の役割]]では、「[[呪文]]は手に入らず、土地だけが手に入る」という能力は[[青]]ではなく[[緑]]に割り当てられている。それもあってか、後に[[次元の混乱]]にて、緑の[[ファーディヤーの予見者/Fa'adiyah Seer]]として[[タイムシフト]]した。
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非常に古い時期のデザインゆえ、「[[伝説の|伝説]]」関連や独特の挙動も含めて、後世からみるといろいろ変な点が多い。特に現状の[[色の役割]]では、「[[呪文]]は手に入らず、土地だけが手に入る」という能力は[[青]]ではなく[[緑]]に割り当てられている。それもあってか、後年には[[タイムシフト]]版の[[ファーディヤーの予見者/Fa'adiyah Seer]]や、[[緑探しのドライアド/Dryad Greenseeker]]といったシンプルかつ適切な色の[[リメイク]]が登場している。
  
*見た目通り、ライブラリー操作との相性は抜群。当時は[[森の知恵/Sylvan Library]]とよい[[コンボ]]になった。
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*「ハズレ」だった場合に有効なカードが墓地に落ちてしまうのが、実際の性能に比べ評価が低かった理由とされる<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/milling-about-2010-01-11 Milling, About](Feature [[2010年]]1月11日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。しかし実際は心理的なものに過ぎない。→[[デモコン理論]]
*さらに、[[ジェイラム秘本/Jalum Tome]]などで余剰の土地[[カード]][[呪文]]カードに換えるのも有効だった。
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*[[第5版]]では「収録する枠が足りない」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。
 
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*「ハズレ」だった場合に有効なカードが墓地に落ちてしまうのが、実情に比べ評価が低かった理由とされる。しかし実際は心理的なものに過ぎない。→[http://mtg-jp.com/reading/translated/002251/ 参考] →[[デモコン理論]]
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*[[時のらせん]]で[[タイムシフト]][[カード]]として[[再録]]。これに伴い、[[クリーチャー・タイプ]]がシンドバッド(Sindbad)から[[人間]]に変更された(シンドバッドは絶滅)。
 
*[[時のらせん]]で[[タイムシフト]][[カード]]として[[再録]]。これに伴い、[[クリーチャー・タイプ]]がシンドバッド(Sindbad)から[[人間]]に変更された(シンドバッドは絶滅)。
 
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*[[モミール・ベーシック]]では[[デッキ]]が[[基本土地]]のみで構成されるため、強力な[[ドローエンジン]]となる。
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==類似カード==
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ライブラリーの一番上が土地だった場合のみ入手できるカード。[[探検]]や[[地図]]は割愛。特記しない限りクリーチャー・カードで、'''太字'''はシンドバッドと違って手札を経由せず直接戦場に[[タップイン]]する。土地でなかった場合も手札に加えられるものは[[とぐろ巻きの巫女/Coiling Oracle]]の項を、ライブラリーの一番上の土地をプレイできるカードは[[未来予知/Future Sight]]の項をそれぞれ参照。
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*[[占術の岩床/Scrying Sheets]] - 土地の[[起動コスト]](1)([[氷雪マナ|氷]])の[[タップ能力]]。[[氷雪カード]]だった場合のみ手札に加える。([[コールドスナップ]])
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**[[霜の占い師/Frost Augur]] - (青)1/1クリーチャーになり、起動マナが1軽くなった占術の岩床。([[カルドハイム]])
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*[[ファーディヤーの予見者/Fa'adiyah Seer]] - (1)(緑)1/1。シンドバッドのカラーシフト版。([[次元の混乱]])
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*'''[[探検者の望遠鏡/Explorer's Scope]]''' - (1)[[装備]](1)の[[装備品]]。[[攻撃]]するたび[[誘発]]。([[ゼンディカー]])
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*[[緑探しのドライアド/Dryad Greenseeker]] - (1)(緑)1/3。タップ能力。([[基本セット2019]])
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*'''[[略奪者のカルフ/Raiders' Karve]]''' - (3)4/4[[搭乗]]3の[[機体]]。攻撃するたび誘発。(カルドハイム)
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**'''[[移動式住居/Mobile Homestead]]''' - (2)3/3搭乗2の機体。攻撃するたび誘発。[[乗騎]]を[[コントロール]]していれば[[速攻]]を得る。([[サンダー・ジャンクションの無法者]])
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*[[物質の学部長、キアン/Kianne, Dean of Substance]] - (2)(緑)2/2。タップ能力。土地でない場合は学習カウンターを乗せて[[追放]]。[[モードを持つ両面カード]]。([[ストリクスヘイヴン:魔法学院]])
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*'''[[巣穴の長、ルリク・モンス/Rulik Mons, Warren Chief]]''' - (1)(赤)(緑)(緑)3/3[[威迫]]。攻撃するたび誘発。土地でない場合は1/1トークンを生成。([[団結のドミナリア]])
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*'''[[ランタン・オヴ・リヴィーリング/Lantern of Revealing]]''' - (3)[[マナ・アーティファクト]]。起動コスト(4)のタップ能力。土地でない場合は[[ライブラリーの一番下]]に送ってよい。([[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]])
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*'''[[深根の道探し/Deeproot Wayfinder]]''' - (1)(緑)2/3。[[サボタージュ能力]]。先に[[諜報]]1を行う。土地でなかったとしても墓地の他の土地を戦場に出す事もできる。([[機械兵団の進軍]])
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*'''[[ロスロリアンのガラドリエル/Galadriel of Lothlórien]]''' - (1)(緑)(青)3/3。[[占術]]を行うたび誘発。[[指輪があなたを誘惑する]]たび占術3。([[指輪物語:中つ国の伝承]])
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*[[策謀する案内人、ゴラム/Gollum, Scheming Guide]] - (1)(黒)2/1。攻撃するたび誘発。[[防御プレイヤー]]にあなたのライブラリーの一番上が土地であると言い当てられない事が条件。逆も可。(指輪物語:中つ国の伝承)
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クリーチャー・カードだった場合しか手札に加えられないと[[縄張りの選定者/Territory Culler]]、[[インスタント]]か[[ソーサリー]]限定だと[[大図書棟/The Biblioplex]]や[[力線の探知機/Leyline Dowser]]になる。一番上の[[カード名]]を直接言い当てる必要がある[[占者の保管箱/Diviner's Lockbox]]も存在する。
 
==参考==
 
==参考==
*[[アラジン/Aladdin]]
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<references/>
*[[アリ・ババ/Ali Baba]]
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*[[カード個別評価:時のらせんタイムシフト]]
 
*[[カード個別評価:時のらせんタイムシフト]]
 
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[アンコモン]]3
 
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[アンコモン]]3
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[アンコモン]]

2025年1月23日 (木) 14:10時点における最新版


Sindbad / シンドバッド (1)(青)
クリーチャー — 人間(Human)

(T):カードを1枚引き、それを公開する。それが土地カードでない場合、それを捨てる。

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世が世であれば伝説のクリーチャーとして作られていたであろう、有名人(をモデルにしたラバイア/Rabiahの人物)のカード。運がよければ土地引けるクリーチャー

2マナのクリーチャーとしては抜群のアドバンテージ獲得力で、エターナルクラシックではコントロール系のデッキに投入される場合がある。ならばライブラリー操作が容易な上、タルモゴイフ/Tarmogoyfをはじめとした墓地を参照したり利用するカード郡とも相性が良い。当時は森の知恵/Sylvan Libraryとよいコンボになったほか、ジェイラム秘本/Jalum Tomeなどで余剰の土地カード呪文カードに換えるのも有効だった。

単なるアドバンテージ源以上に、その特殊な挙動に注目され利用されることも多い。「ライブラリーの一番上公開して、土地なら手札に加える。そうでなければ墓地に置く」ではなく、「引いて、公開し、土地以外なら捨てる」という独特の挙動をする。おかげで単なる墓地肥やしだけでなくマッドネスとも相性がよく、またドロー置換してしまえば、残りの効果(公開したり捨てたりする部分)を行なう必要もなくなる。発掘とは、ドロー置換・墓地肥やしという二重の面で相性がいい。

非常に古い時期のデザインゆえ、「伝説」関連や独特の挙動も含めて、後世からみるといろいろ変な点が多い。特に現状の色の役割では、「呪文は手に入らず、土地だけが手に入る」という能力はではなくに割り当てられている。それもあってか、後年にはタイムシフト版のファーディヤーの予見者/Fa'adiyah Seerや、緑探しのドライアド/Dryad Greenseekerといったシンプルかつ適切な色のリメイクが登場している。

[編集] 類似カード

ライブラリーの一番上が土地だった場合のみ入手できるカード。探検地図は割愛。特記しない限りクリーチャー・カードで、太字はシンドバッドと違って手札を経由せず直接戦場にタップインする。土地でなかった場合も手札に加えられるものはとぐろ巻きの巫女/Coiling Oracleの項を、ライブラリーの一番上の土地をプレイできるカードは未来予知/Future Sightの項をそれぞれ参照。

クリーチャー・カードだった場合しか手札に加えられないと縄張りの選定者/Territory Cullerインスタントソーサリー限定だと大図書棟/The Biblioplex力線の探知機/Leyline Dowserになる。一番上のカード名を直接言い当てる必要がある占者の保管箱/Diviner's Lockboxも存在する。

[編集] 参考

  1. Milling, About(Feature 2010年1月11日 Mark Rosewater著)
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