接死

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==定義==
 
==定義==
最後に[[状況起因処理]]をチェックした以降に接死を持つ[[発生源]]からの[[ダメージ]]を与えられた、[[タフネス]]が0よりも大きい[[クリーチャー]]は、状況起因処理によって[[破壊]]される。
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最後に[[状況起因処理]]をチェックした以降に'''接死'''/''Deathtouch''を持つ[[発生源]]からの[[ダメージ]]を[[与える|与え]]られた、[[タフネス]]が0よりも大きい[[クリーチャー]]は、状況起因処理によって[[破壊]]される。
  
接死を持つ発生源から0点でない戦闘ダメージがいずれかのクリーチャーに[[割り振る|割り振られ]]た場合、戦闘ダメージの割り振りが適正かどうかを判断する上で、それはそのクリーチャーの[[タフネス]]にかかわらず[[致死ダメージ]]であるとみなす。
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接死を持つ発生源から0点でない[[戦闘ダメージ]]がいずれかのクリーチャーに[[割り振る|割り振られ]]た場合、戦闘ダメージの割り振りが適正かどうかを判断する上で、それはそのクリーチャーの[[タフネス]]にかかわらず[[致死ダメージ]]であるとみなす。
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接死を持つ発生源がクリーチャーにダメージを与えるなら、そのダメージのうち1点を超える分は[[余剰のダメージ]]である。
  
 
==解説==
 
==解説==
いわゆる「[[バジリスク能力]]」をキーワード化したもの。他のバジリスク能力との最大の違いは、能力の[[誘発]][[起動]]ではなく状況起因処理によって破壊されることである。
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いわゆる「[[バジリスク能力]]」を元にしたキーワード能力。[[基本セット2010]]の発売に際し、[[#旧ルール|ルール変更]]と共に[[常磐木]]キーワード能力として採用された。
  
接死のルールは2回大きく改定されている。以前のルールは[[#旧ルール]]を参照。
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[[色の役割]]としては[[黒]]と[[緑]]が得意とし、黒は疫病や暗殺技能、緑は生物性の毒や酸液のイメージである。[[クリーチャー・タイプ]]では[[蠍]]、[[蛇]]、[[ゴルゴン]]、[[暗殺者]]などが持つことが多い。
  
 
===ルール===
 
===ルール===
 
*接死により破壊されるルールは、戦闘ダメージに限らず、あらゆるダメージに適用される。
 
*接死により破壊されるルールは、戦闘ダメージに限らず、あらゆるダメージに適用される。
*ダメージがすべて[[軽減]]されてしまった場合、ダメージを与えたことにならないので、状況起因処理によって破壊されることもない。
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*ダメージがすべて[[軽減]]またはダメージ以外に[[置換]]されてしまった場合、ダメージを与えたことにならないので、状況起因処理によって破壊されることもない。
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**[[萎縮]]および[[感染]]はダメージの性質を変更しているだけなので、上記の例に当てはまらない。各ページの解説も参照。
 
*接死を持つクリーチャーが戦闘に参加して戦闘ダメージを割り振る場合も、通常通り[[ダメージ割り振り順]]を決め、それを守らなくてはならない。
 
*接死を持つクリーチャーが戦闘に参加して戦闘ダメージを割り振る場合も、通常通り[[ダメージ割り振り順]]を決め、それを守らなくてはならない。
**接死を持つクリーチャーのダメージを1点以上割り振ると、それは致死ダメージであるとみなされるため、相手のタフネスに関係なく、次のダメージ割り振り順のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振れるようになる。
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**接死を持つクリーチャーのダメージを1点以上割り振ると、それは致死ダメージであるとみなされるため、相手のタフネスに関係なく次のダメージ割り振り順のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振れるようになる。
**接死持ちからのダメージがタフネスに関係なく致死ダメージとみなされるのは、戦闘ダメージを割り振る時だけである。
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*接死ダメージによりクリーチャーが破壊されるのは、ダメージを与えた直後の状況起因処理のみである。そのため、[[破壊不能]]持ちクリーチャーが接死持ちからタフネス未満のダメージを受けてから、同じターンの次の状況起因処理のチェック以降に破壊不能を[[失う|失った]]場合、そのクリーチャーは致死ダメージを受けていないので破壊されない。
*[[破壊不能]]持ちクリーチャーが接死持ちからタフネス未満のダメージを受けてから、(同じターンの)次の状況起因処理のチェック以降に破壊不能を失った場合、そのクリーチャーは致死ダメージを受けていないので破壊されない。接死の定義により、接死でも破壊されない。
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*接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーが、同時に自身の[[タフネス]]を上回るダメージを受けている場合でも、状況起因処理では1回の破壊として処理される。
*接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーが、同時に自身の[[タフネス]]を上回るダメージを受けている場合でも、状況起因処理では1回の破壊として処理される。つまり、1回の再生で両方の条件による破壊を防げる。
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**1回の[[再生]]で両方の条件による破壊を防げる。
*破壊は状況起因処理として行われるため、ダメージを与えられてから破壊されるまでの間に[[対応して]]何かすることはできない。再生や[[生け贄に捧げる|生け贄]]などはダメージが与えられる前に行う必要がある。
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*破壊は状況起因処理として行われるため、ダメージを与えられてから破壊されるまでの間に[[対応して]]何かすることはできない。
*接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。[[戦場]]にない接死を持つカードがダメージを与える場合にも破壊される(例:[[無私の浄霊者/Selfless Exorcist]]によって追放された接死持ち[[カード]]が与えるダメージ)。
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**再生や[[生け贄に捧げる]]などしたい場合はダメージが与えられる前に行う必要がある。
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*接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。[[戦場]]にない接死を持つカードがダメージを与える場合にも破壊される。
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**例:[[無私の浄霊者/Selfless Exorcist]]の[[起動型能力]]で[[墓地]]の接死を持つクリーチャー・カードを[[対象]]にした場合、これは接死を持つ発生源からのダメージを受ける。
 
*ダメージを与える前にそのオブジェクトが元の[[領域]]を離れていた場合、[[最後の情報]]が用いられる。  
 
*ダメージを与える前にそのオブジェクトが元の[[領域]]を離れていた場合、[[最後の情報]]が用いられる。  
 
*1つの[[オブジェクト]]に複数の接死があっても[[効果]]は変わらない。
 
*1つの[[オブジェクト]]に複数の接死があっても[[効果]]は変わらない。
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==旧ルール==
 
==旧ルール==
 
===最初のルール===
 
===最初のルール===
未来予知で制定された当初は「この[[パーマネント]]がいずれかのクリーチャーにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。」という誘発型能力であり、未来予知より前に登場した[[残酷な詐欺師/Cruel Deceiver]]と[[猛毒の牙/Venomous Fangs]]は、一時期、接死を用いたテキストに変更されていた(これらは2009年7月11日のオラクル更新で元に戻された)。
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未来予知で制定された当初は「この[[パーマネント]]がいずれかのクリーチャーにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。」という誘発型能力であり、未来予知より前に登場した[[残酷な詐欺師/Cruel Deceiver]]と[[猛毒の牙/Venomous Fangs]]は、一時期、接死を用いた[[ルール文章]]に変更されていた(これらは[[2009年]]7月11日の[[オラクル]]更新で元に戻された)。
  
 
===基本セット2010での改定===
 
===基本セット2010での改定===
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これにより、主に以下の点が変化した。
 
これにより、主に以下の点が変化した。
*接死持ちから受けたダメージにより致死ダメージに達した場合、改定前はまず致死ダメージによる状況起因処理で破壊されたあと、接死の誘発型能力でもう一度破壊されていた。改定後はこの場合でも1回の破壊である。つまり、必要な「[[再生]]の盾」の数が2個から1個に減った。
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*接死持ちから受けたダメージにより致死ダメージに達した場合、改定前はまず致死ダメージによる状況起因処理で破壊されたあと、接死の誘発型能力でもう一度破壊されていた。改定後はこの場合でも1回の破壊である。つまり、必要な「[[再生]]の[[盾]]」の数が2個から1個に減った。
 
*複数の接死を持つ場合、改定前はその数だけ破壊効果が誘発するため「再生の盾」が複数回必要であった。改定後のルールでは接死が1つの場合と変わらない。
 
*複数の接死を持つ場合、改定前はその数だけ破壊効果が誘発するため「再生の盾」が複数回必要であった。改定後のルールでは接死が1つの場合と変わらない。
 
*接死を持つパーマネントがダメージを与える前に[[戦場を離れる|戦場を離れた]]場合、改定前は戦場にいないので誘発型能力は誘発せず、破壊されなかった。改定後は最後の情報を参照するので、接死持ちからダメージを受けたクリーチャーは破壊される。
 
*接死を持つパーマネントがダメージを与える前に[[戦場を離れる|戦場を離れた]]場合、改定前は戦場にいないので誘発型能力は誘発せず、破壊されなかった。改定後は最後の情報を参照するので、接死持ちからダメージを受けたクリーチャーは破壊される。
  
[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]はルール変更の理由として、旧ルールは致死ダメージと接死で2回再生する必要があるなど、不必要に直感的ではない問題を持っていたことを挙げている(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/42a Magic 2010 Rules Changes]参照)。
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[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]はルール変更の理由として、旧ルールは致死ダメージと接死で2回再生する必要があるなど、不必要に直感的ではない問題を持っていたことを挙げている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/magic-2010-rules-changes-2009-06-10 Magic 2010 Rules Changes](News [[2009年]]6月10日 [[Aaron Forsythe]], [[Mark L. Gottlieb]]著)</ref>。
  
 
===基本セット2011での改定===
 
===基本セット2011での改定===
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==その他==
 
==その他==
 
*特に初心者が、[[注釈文]]を「ダメージを与えたとき、この[[クリーチャー]]が破壊されてしまう」という[[ペナルティ能力]]に誤読することがままある。もちろん破壊されるのは、接死を持つ[[クリーチャー]]のほうでなく、ダメージを与えられた[[クリーチャー]]のほうである。
 
*特に初心者が、[[注釈文]]を「ダメージを与えたとき、この[[クリーチャー]]が破壊されてしまう」という[[ペナルティ能力]]に誤読することがままある。もちろん破壊されるのは、接死を持つ[[クリーチャー]]のほうでなく、ダメージを与えられた[[クリーチャー]]のほうである。
*[[トランプル]]との相性がよい。[[ブロック・クリーチャー]]に対してそれぞれ1点を割り振れば、残りをすべて[[プレイヤー]](か[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]])に割り振れるため。トランプルの項目も参照。
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*[[トランプル]]との相性がよい。[[ブロック・クリーチャー]]に対してそれぞれ1点を割り振れば、残りをすべて攻撃先に割り振れるため。トランプルの項目も参照。
**ただし、接死とトランプルを一緒に持つカードは[[石塚の放浪者/Cairn Wanderer]]のようなキーワード能力をすべて得られるタイプのカード以外は存在しない<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0018183/ 「お電話ありがとうございます」](Making Magic 2016年12月12日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>
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**なお、単体で接死とトランプルを一緒に持ちうるカードは[[石塚の放浪者/Cairn Wanderer]]のようなほとんどの[[常盤木]]キーワード能力を得られるタイプのカード以外では存在しない<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/can-i-help-you-2016-12-12 "Can I Help You?"]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0018183/ 「お電話ありがとうございます」](Making Magic [[2016年]]12月12日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。強すぎるのに加え、挙動が直感的ではないためだろう。
*[[先制攻撃]]との相性もよい。自身のパワーが接触したクリーチャーのタフネスに達していなくても無傷で仕留めることができるため。
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*[[先制攻撃]](や[[二段攻撃]])との相性もよい。多くの場合、パワーの高い相手に相打ちを取られることなく一方的に仕留めることができるため。
*[[Mark Rosewater]]はバジリスク能力をキーワード化した理由として、バジリスク能力が頻繁に使われていたことと、バラバラだったバジリスク能力の[[テンプレート]]をキーワード化により一元化させること、TCG『[[デュエル・マスターズ]]』で接死にあたる能力が優れた主要能力として使われていたことを挙げている(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr284 Keyword Play]参照)。
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**接死と先制攻撃を常時持つクリーチャーはごく少数で、すべて[[多色]]である。また、普段は接死のみだが追加で先制攻撃を得て強化されるデザインのクリーチャーも存在する。
*そのほとんどが[[]][[]]のクリーチャーに見られる。おそらく緑は動物性の毒や植物性の酸液、黒は疫病や暗殺技能をイメージしたものと思われる。
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*[[Mark Rosewater]]はバジリスク能力をキーワード化した理由として、バジリスク能力が頻繁に使われていたことと、バラバラだったバジリスク能力の[[テンプレート]]をキーワード化により一元化させること、ウィザーズ社が手掛けた別の[[トレーディングカードゲーム|TCG]]「[[デュエル・マスターズ]]」で接死にあたる能力([https://dmwiki.net/%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC スレイヤー])が優れた主要能力として使われていたことを挙げている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/keyword-play-2007-06-18 Keyword Play](Making Magic [[2007年]]6月18日 Mark Rosewater著)</ref>。
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*接死を持つことでボーナスを与えるカードとして、[[ムウォンヴーリーの獣記し/Mwonvuli Beast Tracker]][[群集の威光、ヴラスカ/Vraska, Swarm's Eminence]]や[[頭巾様の荒廃牙/Hooded Blightfang]]、[[牙持ち、フィン/Fynn, the Fangbearer]]が存在する。逆に接死への対策カードとして[[鏡の盾/Mirror Shield]]が存在する。
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*[[インスタント]]や[[ソーサリー]]に接死を与えるカードには[[死に到る霊/Pestilent Spirit]]、[[大虐殺の審美家、ジュディス/Judith, Carnage Connoisseur]]が存在する。
  
==参考==
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==脚注==
 
<references />
 
<references />
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==参考==
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/beyond-basics/touch-death-2017-07-20 The Touch of Death]/[https://mtg-jp.com/reading/bb/0019136/ 死の接触](Beyond the Basics [[2017年]]7月20日 [[Gavin Verhey]]著)
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|接死}}
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|接死}}
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[キーワード能力]]

2024年4月18日 (木) 22:48時点における最新版

接死(せっし)/Deathtouchは、未来予知で制定されたキーワード能力。これは常在型能力である。

接死/Deathtouch
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.2

Greater Basilisk / 大いなるバジリスク (3)(緑)(緑)
クリーチャー — バジリスク(Basilisk)

接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。)

3/5


Gorgon's Head / ゴルゴンの首 (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーは接死を持つ。
装備(2)


目次

[編集] 定義

最後に状況起因処理をチェックした以降に接死/Deathtouchを持つ発生源からのダメージ与えられた、タフネスが0よりも大きいクリーチャーは、状況起因処理によって破壊される。

接死を持つ発生源から0点でない戦闘ダメージがいずれかのクリーチャーに割り振られた場合、戦闘ダメージの割り振りが適正かどうかを判断する上で、それはそのクリーチャーのタフネスにかかわらず致死ダメージであるとみなす。

接死を持つ発生源がクリーチャーにダメージを与えるなら、そのダメージのうち1点を超える分は余剰のダメージである。

[編集] 解説

いわゆる「バジリスク能力」を元にしたキーワード能力。基本セット2010の発売に際し、ルール変更と共に常磐木キーワード能力として採用された。

色の役割としてはが得意とし、黒は疫病や暗殺技能、緑は生物性の毒や酸液のイメージである。クリーチャー・タイプではゴルゴン暗殺者などが持つことが多い。

[編集] ルール

  • 接死により破壊されるルールは、戦闘ダメージに限らず、あらゆるダメージに適用される。
  • ダメージがすべて軽減またはダメージ以外に置換されてしまった場合、ダメージを与えたことにならないので、状況起因処理によって破壊されることもない。
    • 萎縮および感染はダメージの性質を変更しているだけなので、上記の例に当てはまらない。各ページの解説も参照。
  • 接死を持つクリーチャーが戦闘に参加して戦闘ダメージを割り振る場合も、通常通りダメージ割り振り順を決め、それを守らなくてはならない。
    • 接死を持つクリーチャーのダメージを1点以上割り振ると、それは致死ダメージであるとみなされるため、相手のタフネスに関係なく次のダメージ割り振り順のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振れるようになる。
  • 接死ダメージによりクリーチャーが破壊されるのは、ダメージを与えた直後の状況起因処理のみである。そのため、破壊不能持ちクリーチャーが接死持ちからタフネス未満のダメージを受けてから、同じターンの次の状況起因処理のチェック以降に破壊不能を失った場合、そのクリーチャーは致死ダメージを受けていないので破壊されない。
  • 接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーが、同時に自身のタフネスを上回るダメージを受けている場合でも、状況起因処理では1回の破壊として処理される。
    • 1回の再生で両方の条件による破壊を防げる。
  • 破壊は状況起因処理として行われるため、ダメージを与えられてから破壊されるまでの間に対応して何かすることはできない。
    • 再生や生け贄に捧げるなどしたい場合はダメージが与えられる前に行う必要がある。
  • 接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。戦場にない接死を持つカードがダメージを与える場合にも破壊される。
  • ダメージを与える前にそのオブジェクトが元の領域を離れていた場合、最後の情報が用いられる。
  • 1つのオブジェクトに複数の接死があっても効果は変わらない。

[編集] 旧ルール

[編集] 最初のルール

未来予知で制定された当初は「このパーマネントがいずれかのクリーチャーにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。」という誘発型能力であり、未来予知より前に登場した残酷な詐欺師/Cruel Deceiver猛毒の牙/Venomous Fangsは、一時期、接死を用いたルール文章に変更されていた(これらは2009年7月11日のオラクル更新で元に戻された)。

[編集] 基本セット2010での改定

1回目の改定は、基本セット2010発売に伴う総合ルールの更新により行われた。

基本セット2010での戦闘ダメージのルール変更により、可能な限り致死ダメージを割り振らなければいけなくなったが、それでは複数のクリーチャーにダメージを分割できないため、接死を持つクリーチャーからの戦闘ダメージは、例外的に変更前の割り振りルールが適用されるようになった。

また、誘発型能力ではなくなり、最後に状況起因処理をチェックした以降に接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーは、状況起因処理によって破壊されるようになった。

これにより、主に以下の点が変化した。

  • 接死持ちから受けたダメージにより致死ダメージに達した場合、改定前はまず致死ダメージによる状況起因処理で破壊されたあと、接死の誘発型能力でもう一度破壊されていた。改定後はこの場合でも1回の破壊である。つまり、必要な「再生」の数が2個から1個に減った。
  • 複数の接死を持つ場合、改定前はその数だけ破壊効果が誘発するため「再生の盾」が複数回必要であった。改定後のルールでは接死が1つの場合と変わらない。
  • 接死を持つパーマネントがダメージを与える前に戦場を離れた場合、改定前は戦場にいないので誘発型能力は誘発せず、破壊されなかった。改定後は最後の情報を参照するので、接死持ちからダメージを受けたクリーチャーは破壊される。

ウィザーズ社はルール変更の理由として、旧ルールは致死ダメージと接死で2回再生する必要があるなど、不必要に直感的ではない問題を持っていたことを挙げている[1]

[編集] 基本セット2011での改定

2回目の改定は、基本セット2011発売に伴う総合ルールの更新により行われた。現在のルールはこの時に改定されたルールである。

戦闘ダメージの割り振りに関する例外が取り除かれるとともに、ダメージ割り振り時に接死持ちが1点でもダメージを割り振ったら致死ダメージとみなされるように変更された。

詳細は#定義および#解説を参照。

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. Magic 2010 Rules Changes(News 2009年6月10日 Aaron Forsythe, Mark L. Gottlieb著)
  2. "Can I Help You?"/「お電話ありがとうございます」(Making Magic 2016年12月12日 Mark Rosewater著)
  3. Keyword Play(Making Magic 2007年6月18日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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