惑乱の死霊/Hypnotic Specter
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[[黒]]で3[[マナ]]2/2[[飛行]]というのは[[ダブルシンボル]]なら普通だが、問題はその[[能力]]。特に無作為に捨てさせるという点が強力であり、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]黎明期より[[ネクロディスク]]、[[ヒッピーゲドン]]、[[黒き拷問台]]などの多くの[[デッキ]]に採用された。飛行を持っていることが対処の困難さに拍車をかけている。その能力ゆえに、[[白]]からは即[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]が、[[赤]]からは即[[稲妻/Lightning Bolt]]が飛んできた。 | [[黒]]で3[[マナ]]2/2[[飛行]]というのは[[ダブルシンボル]]なら普通だが、問題はその[[能力]]。特に無作為に捨てさせるという点が強力であり、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]黎明期より[[ネクロディスク]]、[[ヒッピーゲドン]]、[[黒き拷問台]]などの多くの[[デッキ]]に採用された。飛行を持っていることが対処の困難さに拍車をかけている。その能力ゆえに、[[白]]からは即[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]が、[[赤]]からは即[[稲妻/Lightning Bolt]]が飛んできた。 | ||
− | [[エクステンデッド]]で[[禁止カード]] | + | [[エクステンデッド]]で[[禁止カード]]指定を経験している、数少ないクリーチャーの1つ([[1997年]]10月1日より、エクステンデッド[[落ちる|落ち]]する[[1999年]]10月1日まで)。禁止を経験しているにもかかわらず、[[第9版]]で[[基本セット]]に[[再録]]され戻ってきた。その際[[アンコモン]]から[[レア]]に格上げされ、{{Gatherer|id=99299}}も一新された。 |
[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]が無い[[環境]]なら、2ターン目の無作為手札破壊によって[[土地]]が捨てさせられることが減るので問題がないとされたのであろう。それくらい土地を落とすのは強かった。暗黒の儀式から1[[ターン]]目に出すことは俗に[[A定食]]と呼ばれ、定番の展開と認識されていた。 | [[暗黒の儀式/Dark Ritual]]が無い[[環境]]なら、2ターン目の無作為手札破壊によって[[土地]]が捨てさせられることが減るので問題がないとされたのであろう。それくらい土地を落とすのは強かった。暗黒の儀式から1[[ターン]]目に出すことは俗に[[A定食]]と呼ばれ、定番の展開と認識されていた。 | ||
− | 現に基本セット復帰後の[[スタンダード]]環境では[[除去]]がかなり強力なのも手伝ってか、昔ほどの成績は残せてはいない。しかしそれでも十分強力なのは変わりなく、[[ヴィリジアン・ラッツ]]、[[8ヒッピー]]、[[Vipies]]などは一定の戦績を残した。また、エクステンデッドや[[エターナル]]でも、[[ウィニー]] | + | 現に基本セット復帰後の[[スタンダード]]環境では[[除去]]がかなり強力なのも手伝ってか、昔ほどの成績は残せてはいない。しかしそれでも十分強力なのは変わりなく、[[ヴィリジアン・ラッツ]]、[[8ヒッピー]]、[[Vipies]]などは一定の戦績を残した。また、エクステンデッドや[[エターナル]]でも、[[ウィニー]]を主な居場所に活躍した。 |
− | *地味な違いだが、他の[[スペクター]]と違って[[カード]]を捨てさせられるのは[[対戦相手]]だけである。もし[[戦闘ダメージ]]を[[コントローラー]] | + | *地味な違いだが、他の[[スペクター]]と違って[[カード]]を捨てさせられるのは[[対戦相手]]だけである。もし[[戦闘ダメージ]]を[[コントローラー]]に[[移し変え]]られても、カードは捨てなくてよい。 |
*[[誘発条件]]は戦闘ダメージに限らないため、[[炎の鞭/Fire Whip]]などのカードとは相性が良い。 | *[[誘発条件]]は戦闘ダメージに限らないため、[[炎の鞭/Fire Whip]]などのカードとは相性が良い。 | ||
*[[第5版]]では「[[カードパワー]]の割に低コスト。[[深淵の死霊/Abyssal Specter]]と交換」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。 | *[[第5版]]では「[[カードパワー]]の割に低コスト。[[深淵の死霊/Abyssal Specter]]と交換」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。 | ||
− | *[[プレイヤー褒賞プログラムプロモ|プレイヤー褒賞プログラム]]で{{Gatherer|id= | + | *[[プレイヤー褒賞プログラムプロモ|プレイヤー褒賞プログラム]]で[[リミテッド・エディション]]版{{Gatherer|id=68}}の[[絵]]の[[プレミアム・カード|フォイル]]バージョンが登場した。 |
*通称'''ヒッピー'''。米国での通称である'''Hyppy'''あるいは'''Hippy'''がそのまま日本でも使われている。 | *通称'''ヒッピー'''。米国での通称である'''Hyppy'''あるいは'''Hippy'''がそのまま日本でも使われている。 | ||
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*[[燃え立つ死霊/Blazing Specter]] - [[速攻]]付きの[[黒赤]]の[[多色]][[クリーチャー]]。[[戦闘ダメージ]]限定。4マナ2/2。([[インベイジョン]]) | *[[燃え立つ死霊/Blazing Specter]] - [[速攻]]付きの[[黒赤]]の[[多色]][[クリーチャー]]。[[戦闘ダメージ]]限定。4マナ2/2。([[インベイジョン]]) | ||
*[[終末の死霊/Doomsday Specter]] - [[捨てる|捨てさせる]]手札を自分で選べる、[[青黒]]の[[多色]][[開門]]クリーチャー。戦闘ダメージ限定。4マナ2/3。([[プレーンシフト]]) | *[[終末の死霊/Doomsday Specter]] - [[捨てる|捨てさせる]]手札を自分で選べる、[[青黒]]の[[多色]][[開門]]クリーチャー。戦闘ダメージ限定。4マナ2/3。([[プレーンシフト]]) | ||
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*[[沈黙の死霊/Silent Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに2枚捨てさせる。捨てるカードは相手が選ぶ。[[変異]](3)(黒)(黒)付き。6マナ4/4。([[オンスロート]]) | *[[沈黙の死霊/Silent Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに2枚捨てさせる。捨てるカードは相手が選ぶ。[[変異]](3)(黒)(黒)付き。6マナ4/4。([[オンスロート]]) | ||
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*[[吹雪の死霊/Blizzard Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに[[手札破壊]]か[[パーマネント]]の[[バウンス]](いずれもカードは相手が選ぶ)のどちらかの[[モード]]を選ぶ、青黒の多色[[氷雪]]クリーチャー。4マナ2/3。([[コールドスナップ]]) | *[[吹雪の死霊/Blizzard Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに[[手札破壊]]か[[パーマネント]]の[[バウンス]](いずれもカードは相手が選ぶ)のどちらかの[[モード]]を選ぶ、青黒の多色[[氷雪]]クリーチャー。4マナ2/3。([[コールドスナップ]]) | ||
*[[シミアの死霊/Shimian Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに土地が選べない[[ロボトミー/Lobotomy]]の[[効果]]。4マナ。([[未来予知]]) | *[[シミアの死霊/Shimian Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに土地が選べない[[ロボトミー/Lobotomy]]の[[効果]]。4マナ。([[未来予知]]) |
2022年5月27日 (金) 19:18時点における版
クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行
惑乱の死霊が対戦相手にダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚無作為に選んで捨てる。
手札破壊クリーチャーの元祖。対戦相手にダメージを与えるたびに無作為に1枚捨てさせる。
黒で3マナ2/2飛行というのはダブルシンボルなら普通だが、問題はその能力。特に無作為に捨てさせるという点が強力であり、マジック黎明期よりネクロディスク、ヒッピーゲドン、黒き拷問台などの多くのデッキに採用された。飛行を持っていることが対処の困難さに拍車をかけている。その能力ゆえに、白からは即剣を鍬に/Swords to Plowsharesが、赤からは即稲妻/Lightning Boltが飛んできた。
エクステンデッドで禁止カード指定を経験している、数少ないクリーチャーの1つ(1997年10月1日より、エクステンデッド落ちする1999年10月1日まで)。禁止を経験しているにもかかわらず、第9版で基本セットに再録され戻ってきた。その際アンコモンからレアに格上げされ、イラストも一新された。
暗黒の儀式/Dark Ritualが無い環境なら、2ターン目の無作為手札破壊によって土地が捨てさせられることが減るので問題がないとされたのであろう。それくらい土地を落とすのは強かった。暗黒の儀式から1ターン目に出すことは俗にA定食と呼ばれ、定番の展開と認識されていた。
現に基本セット復帰後のスタンダード環境では除去がかなり強力なのも手伝ってか、昔ほどの成績は残せてはいない。しかしそれでも十分強力なのは変わりなく、ヴィリジアン・ラッツ、8ヒッピー、Vipiesなどは一定の戦績を残した。また、エクステンデッドやエターナルでも、ウィニーを主な居場所に活躍した。
- 地味な違いだが、他のスペクターと違ってカードを捨てさせられるのは対戦相手だけである。もし戦闘ダメージをコントローラーに移し変えられても、カードは捨てなくてよい。
- 誘発条件は戦闘ダメージに限らないため、炎の鞭/Fire Whipなどのカードとは相性が良い。
- 第5版では「カードパワーの割に低コスト。深淵の死霊/Abyssal Specterと交換」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- プレイヤー褒賞プログラムでリミテッド・エディション版イラストの絵のフォイルバージョンが登場した。
- 通称ヒッピー。米国での通称であるHyppyあるいはHippyがそのまま日本でも使われている。
関連カード
主な亜種
性能的には、全て第一の亜種である深淵の死霊/Abyssal Specterを元に作られていると思ってよいだろう。特筆のない限り、いずれも飛行と「~がいずれかのプレイヤーにダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる」能力を持つ。
- 深淵の死霊/Abyssal Specter - 1マナ重くなり、タフネスが1増えた。(アイスエイジ)
- 無規律の死霊/Entropic Specter - 戦場に出る際に選んだ対戦相手の手札の枚数に等しいP/Tを持つ。5マナ。(エクソダス)
- 霊気の悪霊/Odylic Wraith - 飛行の代わりに沼渡りを持つ。4マナシングルシンボル2/2。(ウェザーライト)
- 燃え立つ死霊/Blazing Specter - 速攻付きの黒赤の多色クリーチャー。戦闘ダメージ限定。4マナ2/2。(インベイジョン)
- 終末の死霊/Doomsday Specter - 捨てさせる手札を自分で選べる、青黒の多色開門クリーチャー。戦闘ダメージ限定。4マナ2/3。(プレーンシフト)
- 沈黙の死霊/Silent Specter - 戦闘ダメージを与えるたびに2枚捨てさせる。捨てるカードは相手が選ぶ。変異(3)(黒)(黒)付き。6マナ4/4。(オンスロート)
- 虚ろの死霊/Hollow Specter - 戦闘ダメージを与えるたびに(X)を支払い、相手が選んで公開したX枚のカードから1枚を選んで捨てさせる。3マナ。(レギオン)
- 吹雪の死霊/Blizzard Specter - 戦闘ダメージを与えるたびに手札破壊かパーマネントのバウンス(いずれもカードは相手が選ぶ)のどちらかのモードを選ぶ、青黒の多色氷雪クリーチャー。4マナ2/3。(コールドスナップ)
- シミアの死霊/Shimian Specter - 戦闘ダメージを与えるたびに土地が選べないロボトミー/Lobotomyの効果。4マナ。(未来予知)
- 針の死霊/Needle Specter - 与えた戦闘ダメージの点数に等しい数だけ捨てさせる。萎縮付き。3マナ。(イーブンタイド)
- セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter - 戦闘ダメージ限定。蘇生(1)(黒)付きの青黒赤の多色クリーチャー。3マナ。(アラーラの断片)
- グール・ドラズの死霊/Guul Draz Specter - いずれかの対戦相手の手札がないと+3/+3修整される。戦闘ダメージ限定。4マナ。(ゼンディカー)
- 夜帷の死霊/Nightveil Specter - 戦闘ダメージを与えるたびに対戦相手のライブラリーの一番上のカードを追放してプレイできる。混成マナ3つ、2/3。(ギルド門侵犯)
参考
- 手札破壊カード
- カード個別評価:基本セット2010 - レア
- カード個別評価:第10版 - レア
- カード個別評価:第9版 - レア
- カード個別評価:第4版 - アンコモン
- カード個別評価:リバイズド・エディション - アンコモン
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - アンコモン
- カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー1 - レア