コスト
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
8行: | 8行: | ||
*手札が0枚のときでも「手札を捨てる」というコストを(0枚の手札をすべて捨てることにより)支払うことができるが、「手札を1枚捨てる」というように枚数が指定されているときは支払えない。 | *手札が0枚のときでも「手札を捨てる」というコストを(0枚の手札をすべて捨てることにより)支払うことができるが、「手札を1枚捨てる」というように枚数が指定されているときは支払えない。 | ||
*呪文を唱えたり[[起動型能力]]を起動したりするためのコストの支払いは、その呪文や能力による[[イベント]]の一部として扱われる。そのため、「呪文や能力によって~させられるたび…」といった[[誘発型能力]]や[[置換効果]]の条件に引っかかることがある。 | *呪文を唱えたり[[起動型能力]]を起動したりするためのコストの支払いは、その呪文や能力による[[イベント]]の一部として扱われる。そのため、「呪文や能力によって~させられるたび…」といった[[誘発型能力]]や[[置換効果]]の条件に引っかかることがある。 | ||
− | *何らかの[[効果]]で、コストが増減したり変更されたりすることがある。あるコストが変更されて別の行動を行った場合でも、それは「コストを支払った」ことになる({{CR| | + | *何らかの[[効果]]で、コストが増減したり変更されたりすることがある。あるコストが変更されて別の行動を行った場合でも、それは「コストを支払った」ことになる({{CR|117.7}})。 |
*存在しないコストを支払うことはできない。(→[[マナ・コストの無いカード]]) | *存在しないコストを支払うことはできない。(→[[マナ・コストの無いカード]]) | ||
20行: | 20行: | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
− | {{#cr: | + | {{#cr:117}} |
2010年7月31日 (土) 22:10時点における版
コスト/Costとは、他の処理を行うため、あるいは他の処理を妨げるために必要な処理や支払いのこと。呪文を唱えたり、能力を起動したりするためにはコストを支払う必要がある。
マナを支払うことだけではなく、パーマネントをタップすることや手札を捨てることなど、さまざまなことがコストになりうる。
「無いもの」や「できないこと」をコストとして支払うことはできない。ライフが1点のときにコストとしてライフを2点以上支払うことはできないし、タップ状態のパーマネントではタップするコストを支払うことができない。
- 0点のライフや0点のマナは、いかなる状況(たとえ、ライフが負の値であっても)でも支払うことが可能である。
- 手札が0枚のときでも「手札を捨てる」というコストを(0枚の手札をすべて捨てることにより)支払うことができるが、「手札を1枚捨てる」というように枚数が指定されているときは支払えない。
- 呪文を唱えたり起動型能力を起動したりするためのコストの支払いは、その呪文や能力によるイベントの一部として扱われる。そのため、「呪文や能力によって~させられるたび…」といった誘発型能力や置換効果の条件に引っかかることがある。
- 何らかの効果で、コストが増減したり変更されたりすることがある。あるコストが変更されて別の行動を行った場合でも、それは「コストを支払った」ことになる(CR:117.7)。
- 存在しないコストを支払うことはできない。(→マナ・コストの無いカード)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 117 タイミングと優先権
- 117.1 呪文や能力がいずれかのプレイヤーに何か処理を行うよう指示していない限り、ある時点でどちらのプレイヤーが処理を行えるかは、優先権のシステムによって決定される。優先権を持つプレイヤーは呪文を唱えたり、能力を起動したり、特別な処理を行なったりできる。
- 117.1a プレイヤーは、優先権を持っているときならいつでもインスタント・呪文を唱えることができる。プレイヤーは、自分のメイン・フェイズの間で優先権を持っているときにスタックが空であればインスタント以外の呪文を唱えることができる。
- 117.1b プレイヤーは、優先権を持っているときならいつでも起動型能力を起動できる。
- 117.1c プレイヤーが優先権を持っているときならいつでも取れる特別な処理が存在する。他の特別な処理については、自分のメイン・フェイズの間で優先権を持っているときにスタックが空であれば可能である。rule 116〔特別な処理〕参照。
- 117.1d プレイヤーは、優先権を持っている時か、呪文を唱えたり能力を起動したりする途中でマナの支払いが必要な時、あるいは(呪文を唱えたり解決したりしている間や、能力を起動したり解決したりしている間も含む)ルールや効果がマナの支払いを求めた時ならいつでもマナ能力を起動できる。
- 117.2 他の能力や処理は、ゲームのルールによって自動的に作られたり実行されたりするか、または優先権を得ることなくプレイヤーによって実行される。
- 117.2a 誘発型能力は、呪文を唱えている間や能力を起動している間、あるいは呪文や能力を解決している間であっても、いつでも誘発する(rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照)。しかしながら、能力は誘発した瞬間には何もしない。いずれかのプレイヤーが優先権を得る時点で、誘発していてまだスタックに積まれていない能力はスタックに積まれる。rule 117.5 参照。
- 117.2b 常在型能力は継続的にゲームに影響を及ぼす。優先権は関係しない。(rule 604〔常在型能力の扱い〕、rule 611〔継続的効果〕参照)
- 117.2c ターン起因処理は、特定のステップやフェイズが始まったときに自動的に発生する。これはプレイヤーが優先権を得るよりも前に処理される。rule 117.3a 参照。ターン起因処理は各ステップやフェイズが終わったときにも自動的に発生し、それ以降にプレイヤーが優先権を得ることはない。rule 703〔ターン起因処理〕参照。
- 117.2d 状況起因処理は特定の条件を満たしたときに自動的に発生する。rule 704〔状況起因処理〕参照。これはプレイヤーが優先権を得る直前に処理される。rule 117.5 参照。
- 117.2e 呪文や能力を解決すると、プレイヤーに選択を求めたり処理を行わせたりマナ能力の起動を許可したりすることがある。プレイヤーがそうした場合にも、呪文や能力の解決中にはいずれのプレイヤーも優先権を得ない。rule 608〔呪文や能力の解決〕参照。
- 117.3 どちらのプレイヤーが優先権を持っているかは、以下のルールによって定められる。
- 117.3a アクティブ・プレイヤーは、ほとんどのフェイズとステップの開始時に、ターン起因処理(ドロー・ステップ の間に カード1枚を引くことなど。rule 703 参照)の後、そのフェイズやステップの開始時に誘発する能力がスタックに積まれた後で優先権を得る。ただし、アンタップ・ステップには優先権は発生せず、通常はクリンナップ・ステップにも優先権は発生しない(rule 514.3 参照)。
- 117.3b 呪文や能力(マナ能力を除く)が解決されたら、アクティブ・プレイヤーが優先権を得る。
- 117.3c 呪文を唱えたり、能力を起動したり、特別な処理を行なったりしたプレイヤーは、その後で優先権を得る。
- 117.3d プレイヤーが優先権を持っていて何も処理をしないことを選んだ場合、そのプレイヤーはパスしたことになる。そのプレイヤーのマナ・プールにマナが残っている場合、何がどれだけ残っているかを宣言する。その後、ターン順で次のプレイヤーが優先権を得る。
- 117.4 全てのプレイヤーが続けてパス(すべてのプレイヤーが何も処理を行わずにパスすることをそう言う)した場合、スタックの一番上のオブジェクトが解決される。この時点でスタックが空の場合、そのフェイズやステップは終了する。
- 117.5 いずれかのプレイヤーが優先権を得る場合、ゲームはまず該当する状況起因処理を単一のイベントとして行う(rule 704〔状況起因処理〕参照)。状況起因処理が1つも発生しなくなるまでチェックが繰り返される。その後、誘発型能力がスタックに積まれる(rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照)。この手順は、それ以上の状況起因処理が発生せず、能力が誘発しない状態になるまで繰り返される。その後で、該当するプレイヤーが優先権を得る。
- 117.6 「共有チーム・ターン」選択ルールにおいて、個人ではなくチームが優先権を得る。rule 805〔「共有チーム・ターン」選択ルール〕参照。
- 117.7 優先権を持つプレイヤーが、他の呪文や能力がスタックにある間に呪文を唱えたり起動型能力を起動したりした場合、新しい呪文や能力は、その前の呪文や能力に「対応して/in response to」唱えられ、あるいは起動された、という。新しい呪文や能力は、一番最初に解決されることになる。rule 608〔呪文や能力の解決〕参照。
- 117.1 呪文や能力がいずれかのプレイヤーに何か処理を行うよう指示していない限り、ある時点でどちらのプレイヤーが処理を行えるかは、優先権のシステムによって決定される。優先権を持つプレイヤーは呪文を唱えたり、能力を起動したり、特別な処理を行なったりできる。
- 117 タイミングと優先権