ヘイトベアー
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− | よく採用されるヘイトベアーは、[[サーチ]]対策の[[レオニンの裁き人/Leonin Arbiter]]や[[エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor]]、[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]や[[コンボデッキ]]対策の[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]。他にも[[白単色デッキ|白単色]]のものでは[[ドライアドの闘士/Dryad Militant]]、[[緑白]]のものでは[[ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg]]や[[クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage]]、[[漁る軟泥/Scavenging Ooze]]などもよく使われる。 | + | よく採用されるヘイトベアーは、[[サーチ]]対策の[[レオニンの裁き人/Leonin Arbiter]]や[[エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor]]、[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]や[[コンボデッキ]]対策の[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]。他にも[[白単色デッキ|白単色]]のものでは[[ドライアドの闘士/Dryad Militant]]、[[緑白]]のものでは[[ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg]]や[[クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage]]、[[漁る軟泥/Scavenging Ooze]]、[[白黒]]のものでは[[オークの弓使い/Orcish Bowmasters]]などもよく使われる。 |
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*白単色のものは[[レガシー]]の同名デッキに因んで'''Death & Taxes'''と呼ばれることも多い。そちらについての詳細は[[Death & Taxes#モダン|Death & Taxes]]を参照。 | *白単色のものは[[レガシー]]の同名デッキに因んで'''Death & Taxes'''と呼ばれることも多い。そちらについての詳細は[[Death & Taxes#モダン|Death & Taxes]]を参照。 | ||
*[[禁止カード]]に指定されるまで緑白タイプでは[[緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith]]がよく使われており、レガシーにおける[[Maverick]]に近いコンセプトだった。 | *[[禁止カード]]に指定されるまで緑白タイプでは[[緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith]]がよく使われており、レガシーにおける[[Maverick]]に近いコンセプトだった。 | ||
+ | *[[空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad]]が使用可能だった時期は、これを[[相棒]]に採用してより多くのヘイトベアーを詰め込んだ80枚型も存在した。 | ||
==サンプルレシピ== | ==サンプルレシピ== | ||
+ | ===緑白=== | ||
*備考 | *備考 | ||
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*[[ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter]]と[[萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege]]は単純に[[クリーチャー]]としての性能も優秀だが、[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]などの[[手札破壊]]対策としても効果的。 | *[[ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter]]と[[萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege]]は単純に[[クリーチャー]]としての性能も優秀だが、[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]などの[[手札破壊]]対策としても効果的。 | ||
+ | *[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]の代わりに[[集合した中隊/Collected Company]]でヘイトベアーを[[展開]]するタイプも存在する。([http://www.magic-factory.net/file/df313632/ 参考]) | ||
+ | ===白青=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Modern League on 03/23/2021 5-0([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-league-2021-03-23 参考]) | ||
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+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[カルドハイム]]) | ||
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+ | *[[対戦相手]]を妨害可能な[[飛行]][[クロック]]を多く採用している。 | ||
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+ | *備考 | ||
+ | **Modern League on 03/21/2023 5-0([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/modern-league-2023-03-21 参考]) | ||
+ | **使用者:madechai | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[ファイレクシア:完全なる統一]]) | ||
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+ | *ヘイトベアーの再利用手段として[[救出専門家/Extraction Specialist]]を採用している。 | ||
+ | ===白黒=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Modern League on 12/14/2023 5-0([https://www.mtgo.com/decklist/modern-league-2023-12-147787 参考]) | ||
+ | **使用者:dabiggestb | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[イクサラン:失われし洞窟]]) | ||
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+ | {{#magicfactory: df324448}} | ||
+ | *[[スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition]]と[[孤独/Solitude]]のおかげで、[[流刑への道/Path to Exile]]を抜けるようになった。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[白ウィニー]] | *[[白ウィニー]] | ||
*[[白緑ビートダウン]] | *[[白緑ビートダウン]] | ||
− | *[[ | + | *[[カードの俗称]] |
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
{{DEFAULTSORT:へいとへああ}} | {{DEFAULTSORT:へいとへああ}} | ||
[[Category:白単色デッキ]] | [[Category:白単色デッキ]] | ||
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[[Category:緑白デッキ]] | [[Category:緑白デッキ]] | ||
+ | [[Category:白黒デッキ]] | ||
+ | [[Category:赤白デッキ]] | ||
[[Category:ビートダウンデッキ]] | [[Category:ビートダウンデッキ]] | ||
[[Category:ウィニーデッキ]] | [[Category:ウィニーデッキ]] | ||
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[[Category:白単ウィニーデッキ]] | [[Category:白単ウィニーデッキ]] | ||
+ | [[Category:白青ビートダウンデッキ]] | ||
[[Category:緑白ビートダウンデッキ]] | [[Category:緑白ビートダウンデッキ]] | ||
+ | [[Category:白黒ビートダウンデッキ]] | ||
+ | [[Category:赤白ビートダウンデッキ]] | ||
[[Category:モダンデッキ]] | [[Category:モダンデッキ]] |
2025年2月10日 (月) 18:31時点における最新版
ヘイトベアー(Hate Bears)は、
- 『嫌悪』を指す「ヘイト(hate)」と「ベアー(Bear)」とを組み合わせた造語で、特定のデッキやギミックに対する妨害能力を持つ小型クリーチャーの総称。一般に熊と言えば「2マナ2/2のクリーチャー」を指すことが多いが、ここでは単に「マナ総量が2のクリーチャー」という意味。
- モダンに存在する、ヘイトベアーを多数採用した白系ビートダウンデッキ。本項で解説する。
目次 |
[編集] 概要
クリーチャー — 猫(Cat) クレリック(Cleric)
プレイヤーはライブラリーから探せない。いずれのプレイヤーも(2)を支払うことで、ターン終了時までこの効果を無視してもよい。
2/2伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
先制攻撃
クリーチャーでない呪文を唱えるためのコストは(1)多くなる。
よく採用されるヘイトベアーは、サーチ対策のレオニンの裁き人/Leonin Arbiterやエイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor、コントロールデッキやコンボデッキ対策のスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben。他にも白単色のものではドライアドの闘士/Dryad Militant、緑白のものではガドック・ティーグ/Gaddock Teegやクァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage、漁る軟泥/Scavenging Ooze、白黒のものではオークの弓使い/Orcish Bowmastersなどもよく使われる。
2マナ域以上の妨害能力持ちとしては、パーマネント対策としてスカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparitionや孤独/Solitudeが採用される場合がある。他にも赤白のものでは月の大魔術師/Magus of the Moon、白青のものでは呪文捕らえ/Spell Quellerや拘留代理人/Deputy of Detention、白黒のものでは潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Scullerも定番。
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。
またこれらのヘイトベアーをインスタント・タイミングで展開するために、霊気の薬瓶/Aether Vialが4枚投入される場合も多い。
- 白単色のものはレガシーの同名デッキに因んでDeath & Taxesと呼ばれることも多い。そちらについての詳細はDeath & Taxesを参照。
- 禁止カードに指定されるまで緑白タイプでは緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenithがよく使われており、レガシーにおけるMaverickに近いコンセプトだった。
- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomadが使用可能だった時期は、これを相棒に採用してより多くのヘイトベアーを詰め込んだ80枚型も存在した。
[編集] サンプルレシピ
[編集] 緑白
- 備考
- グランプリピッツバーグ15 ベスト4 (参考)
- 使用者:Craig Wescoe
- フォーマット
- ロクソドンの強打者/Loxodon Smiterと萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liegeは単純にクリーチャーとしての性能も優秀だが、ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilなどの手札破壊対策としても効果的。
- 霊気の薬瓶/Aether Vialの代わりに集合した中隊/Collected Companyでヘイトベアーを展開するタイプも存在する。(参考)
[編集] 白青
Hate Bears(Modern) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 赤白
Hate Bears(Modern) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ヘイトベアーの再利用手段として救出専門家/Extraction Specialistを採用している。
[編集] 白黒
Hate Bears(Modern) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparitionと孤独/Solitudeのおかげで、流刑への道/Path to Exileを抜けるようになった。