困窮/Distress

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[[第10版]]における「[[呪文]]の[[コントローラー]]が選んで[[捨てる|捨て]]させる」選択型の[[手札破壊]]の基本。
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[[神河物語]]初出の、「[[呪文]]の[[コントローラー]]が選んで[[捨てる|捨て]]させる」選択型の[[手札破壊]]の基本形。
  
[[土地]][[カード]]以外に限られるものの、[[手札]]の中で最も脅威となるカードをほぼ確実に[[墓地送り]]にできるため、非常に強力。特に、[[戦場]]に出てしまうと[[黒]]では破壊できない[[エンチャント]]や[[アーティファクト]]への有力な対抗手段になり得る。また、[[コンボ]]開始前や[[フィニッシャー]]を出す前に手札を確認する目的で用いられることも多い。
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[[土地]][[カード]]以外に限られるものの、[[手札]]の中で最も脅威となるカードをほぼ確実に[[墓地送り]]にできるため、シンプルながら非常に強力。特に、[[戦場]]に出てしまうと[[黒]]では対処できない[[エンチャント]]や[[アーティファクト]]への有力な対抗手段になり得る。また、[[コンボ]]開始前や[[フィニッシャー]]を出す前に安全を確認する目的で用いられることも多い。
  
[[精神腐敗/Mind Rot]]や[[呆然/Stupor]]のように[[カード・アドバンテージ]]を得られるわけではないが、その代わりカードの質及びその後の戦略における大きな優位を生み出す手札破壊である。
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[[精神腐敗/Mind Rot]]や[[呆然/Stupor]]のように[[カード・アドバンテージ]]を得られるわけではないが、その代わりカードの質及び[[情報アドバンテージ]]を生み出す手札破壊である。
  
[[第10版]]に[[再録]]された時は、次の[[ローウィン]]で1マナの[[思考囲い/Thoughtseize]]が登場したこともあって、採用率はあまり高くなかった。
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[[第10版]]に[[再録]]された時は、次の[[ローウィン]]で1マナの[[思考囲い/Thoughtseize]]が登場したこともあって、採用率はあまり高くなかった。[[基本セット2012]]で再録された時には[[ゾンビ (デッキ)#ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ゾンビデッキ]]や[[ヤソコン/スタンダード/ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ヤソコン]]といった黒の濃いデッキで、主に[[サイドボード]]要員として採用されるようになった。
  
*直接的な関係はないが、[[苦悩/Distress|同じ英名のテーマデッキ]]が存在する(ただし日本名は異なる)。
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[[パウパー]]では[[黒コントロール#パウパー|黒単コントロール]]で採用されることがある。このカードより軽い[[強迫/Duress]]が優先されることが多いが、[[クリーチャー]]を使って[[カード・アドバンテージ]]を稼ぐデッキも多いため、こちらが採用されることもある。また、[[メインデッキ]]から採用しても腐りにくいという利点もある。
*[[基本セット2012]]での[イラストの人物 http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?printed=true&multiverseid=236908]は、[[脳食願望/Appetite for Brains]]でも[同じような目 http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?printed=true&multiverseid=279612]に逢っている(イラストは両方とも[[Michael C. Hayes]])。何か精神的に病んでいるのだろうか。
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*直接的な関係はないが、英名が同じ[[テーマデッキ]]が存在する。(→[[苦悩/Distress]])
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*基本セット2012での{{Gatherer|id=264216|イラストの人物}}は、[[脳食願望/Appetite for Brains]]でも{{Gatherer|id=294484|同じような目}}に逢っている([[アーティスト]]はいずれも[[Michael C. Hayes]])。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
カードパワーとしては[[強迫/Duress]]と[[強要/Coercion]]のちょうど中間のようなカードであり、それらの調整版といえる。
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[[カードパワー]]としては[[強迫/Duress]]と[[強要/Coercion]]のちょうど中間のようなカードであり、それらの調整版といえる。
  
また、土地でないカードを自由に選んで捨てさせるカードとしては以下のものが近い。
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また、土地でないカードを自由に選んで捨てさせる亜種としては以下のものが近い。'''太字'''のみ[[対戦相手]]以外のプレイヤーも対象にできる。
*[[暴露/Unmask]] - (3)(黒)。困窮と同じ[[効果]]を持つ。[[黒]]のカードを手札から1枚[[追放]]する[[代替コスト]]を持つ[[ピッチスペル]]。
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*'''[[暴露/Unmask]]''' - (3)([[黒マナ|]])。困窮と同じ[[効果]]を持つ。[[黒]]のカードを手札から1枚[[追放]]する[[代替コスト]]を持つ[[ピッチスペル]]。([[メルカディアン・マスクス]])
*[[頭の混乱/Addle]] - (1)(黒)。手札を見る前に[[色]]を1色指定し、その色のカードを1枚選んで捨てさせる。
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**[[悲嘆/Grief]] - (2)(黒)(黒)[[想起]]コストがピッチである[[クリーチャー]]になった暴露。([[モダンホライゾン2]])
*[[酷評/Castigate]] - (白)(黒)。捨てさせるのではなく追放する。
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*'''[[頭の混乱/Addle]]''' - (1)(黒)。手札を見る前に[[色]]を1色指定し、その色のカードを1枚選んで捨てさせる。([[インベイジョン]])
*[[思考囲い/Thoughtseize]] - [[マナ・コスト]]が(黒)になったかわりに、2点の[[ライフ]]を[[失う]]。
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*[[酷評/Castigate]] - ([[白マナ|]])(黒)。捨てさせるのではなく追放する。([[ギルドパクト]])
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**'''[[夜の恐怖/Night Terrors]]''' - (2)(黒)の黒単色になった酷評。([[イニストラード]])
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**[[知恵の拝借/Pick the Brain]] -  (2)(黒)。通常時は酷評、[[昂揚]]時には[[ロボトミー/Lobotomy]]。([[イニストラードを覆う影]])
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**[[大災厄/Doomfall]] - (2)(黒)。[[モード]]の片方が酷評。([[破滅の刻]])
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**[[死霊の金切り声/Specter's Shriek]] - (黒)。黒でないカードを選ぶと自分も手札を1枚追放。([[エルドレインの王権]])
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**[[なかったことに/Never Happened]] - (2)(黒)。墓地のカードも選べる。([[ラヴニカのギルド]])
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***[[精神的な介入/Psychic Intrusion]] - (3)([[青マナ|青]])(黒)。そのカードが追放されている限り、あなたはそれを好きな[[色マナ]]で唱えてもよい。墓地のカードも選べる。([[テーロス]])
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***[[欲深い衝動/Covetous Urge]] - (青/黒)(青/黒)(青/黒)(青/黒)の[[混成カード]]になった精神的な介入。(エルドレインの王権)
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***[[苦悶の悔恨/Agonizing Remorse]] - (1)(黒)。墓地のカードも選べるが、1点[[ライフロス]]する。([[テーロス還魂記]])
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***[[記憶漏出/Memory Leak]] - なかったことに、に[[サイクリング]]がついた[[上位互換]]。([[イコリア:巨獣の棲処]])
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**[[罠を探す/Check for Traps]] - (1)(黒)。追放したカードが[[瞬速]]を持っているか[[インスタント]]なら対戦相手が、そうでなければあなたが1点ライフロスする。([[フォーゴトン・レルム探訪]])
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**'''[[残虐爪の強奪/Cruelclaw's Heist]]''' - (黒)(黒)。カード1枚を[[贈呈]]すると追放したカードを唱えることができる。([[ブルームバロウ]])
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*'''[[思考囲い/Thoughtseize]]''' - [[マナ・コスト]]が(黒)のみ。代償として2点の[[ライフ]]を[[失う]]。([[ローウィン]])
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*[[荒野での交渉/Diplomacy of the Wastes]] - (2)(黒)。困窮と同じ効果に加え、[[戦士]]を[[コントロール]]している場合2点のライフを失わせる。([[運命再編]])
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*[[心臓露呈/Lay Bare the Heart]] - (1)(黒)[[伝説の|伝説]]でも土地でもないカードのみ選べる。([[アモンケット]])
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*[[闇の尋問/Dark Inquiry]] - (2)(黒)。対象が対戦相手限定になった困窮。([[イクサランの相克]])
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**[[窃取/Pilfer]] - (1)(黒)になった闇の尋問の上位互換。([[団結のドミナリア]])
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*[[思考消去/Thought Erasure]] - (青)(黒)。[[諜報]]1付き。(ラヴニカのギルド)
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*'''[[ドリルビット/Drill Bit]]''' - (2)(黒)。[[絢爛]](黒)。([[ラヴニカの献身]])
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*[[侵略の代償/Toll of the Invasion]] - (2)(黒)。[[ゾンビ]][[動員]]1付き。([[灯争大戦]])
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**[[ゴラムへの拷問/The Torment of Gollum]] - (3)(黒)。[[オーク]]動員2になった、侵略の代償の[[上位種]]。([[指輪物語:中つ国の伝承]])
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*[[記憶盗み/Memory Theft]] - (2)(黒)。さらに進行中の[[出来事]]を墓地に送れる、闇の尋問の上位互換。(エルドレインの王権)
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**[[束縛の交渉術/Binding Negotiation]] - (1)(黒)。捨てさせずに対戦相手の追放[[領域]]のカード1枚を墓地に送る事も選べる、窃取の上位互換。([[サンダー・ジャンクションの無法者]])
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*[[侮辱/Humiliate]] - (白)(黒)。さらに[[+1/+1カウンター]]を置く。([[ストリクスヘイヴン:魔法学院]])
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*[[知性喰らい/Devour Intellect]] - (黒)。[[宝物]]からの[[マナ]]を[[支払う|支払っ]]た場合のみ。そうでなければ対戦相手が捨てるカードを選ぶ。(フォーゴトン・レルム探訪)
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*'''[[戦慄の遁走/Dread Fugue]]''' - [[切除]](2)(黒)。(黒)で唱える事もできるが、その場合[[マナ総量]]2以下のカードしか捨てさせる事ができない。([[イニストラード:真紅の契り]])
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*[[勢団の揺さぶり/Reckoner Shakedown]] - (2)(黒)。捨てさせる代わりにクリーチャー強化の選択肢も持つ。([[神河:輝ける世界]])
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*[[修理のための停止/Down for Repairs]] - (2)(黒)。そのプレイヤーのコントロールする[[アトラクション]]を破壊できる。([[Unfinity]])
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*[[ギックスの愛撫/Gix's Caress]] - (2)(黒)。[[タップ状態]]の[[パワーストーン]]を[[生成]]。([[兄弟戦争]])
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*[[自我の流出/Ego Drain]] - (黒)。[[フェアリー]]をコントロールしていなかったら、自分も手札を1枚追放。([[エルドレインの森]])
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*[[脳の没収/Cerebral Confiscation]] - (2)(黒)。[[精神腐敗/Mind Rot]]相当の[[モード]]も持つ。([[カルロフ邸殺人事件]])
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/wallpaper-week-distress-2011-08-12 壁紙] ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/ Daily MTG])
 
*[[手札破壊カード]]
 
*[[手札破壊カード]]
 
*[[カード個別評価:神河物語]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:神河物語]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:第10版]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:第10版]] - [[コモン]]

2024年8月3日 (土) 23:40時点における版


Distress / 困窮 (黒)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたは、その中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、そのカードを捨てる。


神河物語初出の、「呪文コントローラーが選んで捨てさせる」選択型の手札破壊の基本形。

土地カード以外に限られるものの、手札の中で最も脅威となるカードをほぼ確実に墓地送りにできるため、シンプルながら非常に強力。特に、戦場に出てしまうとでは対処できないエンチャントアーティファクトへの有力な対抗手段になり得る。また、コンボ開始前やフィニッシャーを出す前に安全を確認する目的で用いられることも多い。

精神腐敗/Mind Rot呆然/Stuporのようにカード・アドバンテージを得られるわけではないが、その代わりカードの質及び情報アドバンテージを生み出す手札破壊である。

第10版再録された時は、次のローウィンで1マナの思考囲い/Thoughtseizeが登場したこともあって、採用率はあまり高くなかった。基本セット2012で再録された時にはゾンビデッキヤソコンといった黒の濃いデッキで、主にサイドボード要員として採用されるようになった。

パウパーでは黒単コントロールで採用されることがある。このカードより軽い強迫/Duressが優先されることが多いが、クリーチャーを使ってカード・アドバンテージを稼ぐデッキも多いため、こちらが採用されることもある。また、メインデッキから採用しても腐りにくいという利点もある。

関連カード

カードパワーとしては強迫/Duress強要/Coercionのちょうど中間のようなカードであり、それらの調整版といえる。

また、土地でないカードを自由に選んで捨てさせる亜種としては以下のものが近い。太字のみ対戦相手以外のプレイヤーも対象にできる。

参考

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