惑乱の死霊/Hypnotic Specter

提供：MTG Wiki

（版間での差分）
移動： 案内, 検索
 
 
（20人の利用者による、間の27版が非表示）
1行： 1行：
 
{{#card:Hypnotic Specter}}
 
{{#card:Hypnotic Specter}}
  
−
古えの最凶[[捨てる|手札破壊]][[クリーチャー]]。[[無作為に]][[捨てさせる]]点が強力。
+
[[手札破壊]][[クリーチャー]]の元祖。[[対戦相手]]に[[ダメージ]]を[[与える]]たびに[[無作為に]]1枚[[捨てる|捨てさせる]]。
−
<!-- 文脈上適当と思われる形に修正しときました。 -->
+
−
[[黒]]で3[[マナ]]2/2[[飛行]]というのは、[[ダブルシンボル]]なら普通だが、問題はその[[能力]]。
+
−
その強力な手札破壊効果により、[[マジック]]黎明期より[[ネクロディスク]]、[[ヒッピーゲドン]]、[[黒き拷問台]]等の多くの[[デッキ]]に採用された。
+
−
[[飛行]]を持っていることが凶悪さに拍車をかけている。
+
  
−
[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]から1[[ターン]]目に出てくることもたびたび（俗に[[A定食]]と呼ばれる）。
+
[[黒]]で3[[マナ]]2/2[[飛行]]というのは[[ダブルシンボル]]なら普通だが、問題はその[[能力]]。特に無作為に捨てさせるという点が強力であり、[[マジック：ザ・ギャザリング|マジック]]黎明期より[[ネクロディスク]]、[[ヒッピーゲドン]]、[[黒き拷問台]]などの多くの[[デッキ]]に採用された。飛行を持っていることが対処の困難さに拍車をかけている。その能力ゆえに、[[白]]からは[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]が、[[赤]]からは[[稲妻/Lightning Bolt]]がすぐさま飛んできた。
−
[[白]]からは、即[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]が（→[[農場送り]]）、[[赤]]からは、即[[稲妻/Lightning Bolt]]が目の敵にして飛んできた。
+
  
−
*地味な違いだが、他の[[スペクター]]と違って[[カード]]を捨てさせられるのは[[対戦相手]]だけである。もし[[戦闘ダメージ]]を[[コントローラー]]に移し変えられても、カードは捨てなくて良い。
+
[[エクステンデッド]]で[[禁止カード]]指定を経験している、数少ないクリーチャーの1つ（[[1997年]]10月1日より、エクステンデッド[[落ちる|落ち]]する[[1999年]]10月1日まで）。禁止を経験しているにもかかわらず、[[第９版]]で[[基本セット]]に[[再録]]され戻ってきた。その際[[アンコモン]]から[[レア]]に格上げされ、{{Gatherer|id=99299}}も一新された。
−
*[[誘発条件]]は戦闘ダメージに限らないため、[[炎の鞭/Fire Whip]]など[[ティム]]等の能力を付加するカードとは相性が良い。
+
  
−
[[エクステンデッド]]で[[禁止カード]]に指定された、数少ないクリーチャーの1つ。
+
[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]が無い[[環境]]なら、2ターン目の無作為手札破壊によって[[土地]]が捨てさせられることが減るので問題がないとされたのであろう。それくらい土地を落とすのは強かった。暗黒の儀式から1[[ターン]]目に出すことは俗に[[A定食]]と呼ばれ、定番の展開と認識されていた。
−
（1997/10/01より、エクステンデッド[[落ちる|落ち]]する1999/10/01まで。現在は禁止カードではない）
+
−
禁止を経験しているにもかかわらず、なんと[[画像:Hypnotic Specter|第９版]]で[[基本セット]]に[[再録]]され、戻ってきた。その際[[アンコモン]]から[[レア]]に格上げされ、[[イラスト]]も一新された。
+
−
*[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]が無い環境なら、2ターン目の無作為手札破壊によって[[土地]]が捨てさせられることが減るので問題がないとされたのであろう。それくらい土地を落とすのは強かった。
+
−
*現に今の[[スタンダード]][[環境]]では[[除去]]がかなり強力なのも手伝ってか昔ほどの成績は残せてはいない。しかしそれでも十分強力なのは変わりなく、[[ヴィリジアン・ラッツ]]、[[8ヒッピー]]、[[Vipies]]などは一定の戦績を残した。
+
−
*また、[[エクステンデッド]]や[[エターナル]]でも、[[ウィニー]]を主な居場所に活躍している。
+
  
−
*通称ヒッピー。米国での通称であるHyppyあるいはHippyがそのまま日本でも使われている。
+
現に基本セット復帰後の[[スタンダード]]環境では[[除去]]がかなり強力なのも手伝ってか、昔ほどの成績は残せてはいない。しかしそれでも十分強力なのは変わりなく、[[ヴィリジアン・ラッツ]]、[[8ヒッピー]]、[[Vipies]]などは一定の戦績を残した。また、エクステンデッドや[[エターナル]]でも、[[ウィニー]]を主な居場所に活躍した。
−
<!-- -ヒプノティックと発音されることが少なくないが、正確には｢ヒプナティク｣と発音。oにアクセントがくる。
+
−
必要な文とは思えません。英語に詳しいからといって自慢はしないように。 -->
+
−
*[[プレイヤー褒賞プログラムプロモ|プレイヤー褒賞プログラム]]でついに[[日本語画像:Hypnotic Specter~4ED|第４版]]の[[絵]]の[[http://www.magiclibrary.net/rarities/magic-player-rewards-hypnotic-specter.jpg|フォイルバージョン]]が登場する。
+
  
−
==主な亜種==
+
*地味な違いだが、他の[[スペクター]]と違って[[カード]]を捨てさせられるのは[[対戦相手]]だけである。もし[[戦闘ダメージ]]を[[コントローラー]]に[[移し変え効果|移し変え]]られても、カードは捨てなくてよい。
−
性能的には、全て第一の亜種である[[深淵の死霊/Abyssal Specter]]を元に作られていると思ってよいだろう。
+
*[[誘発条件]]は戦闘ダメージに限らないため、[[炎の鞭/Fire Whip]]などのカードとは相性が良い。
−
*[[深淵の死霊/Abyssal Specter]]
+
*[[第５版]]では「[[カードパワー]]の割に低コスト。[[深淵の死霊/Abyssal Specter]]と交換」という理由で収録されなかった（Taming the Flames（[[Duelist]]誌17号の記事））。
−
*[[無規律の死霊/Entropic Specter]]
+
*[[プレイヤー褒賞プログラムプロモ|プレイヤー褒賞プログラム]]で[[リミテッド・エディション]]版{{Gatherer|id=68}}の[[絵]]の[[プレミアム・カード|フォイル]]バージョンが登場した。
−
*[[霊気の悪霊/Odylic Wraith]]
+
*通称'''ヒッピー'''。米国での通称である'''Hyppy'''あるいは'''Hippy'''がそのまま日本でも使われている。
−
*[[燃え立つ死霊/Blazing Specter]]
+
 
−
*[[終末の死霊/Doomsday Specter]]
+
==関連カード==
−
*[[虚ろの死霊/Hollow Specter]]
+
===主な亜種===
−
*[[沈黙の死霊/Silent Specter]]
+
性能的には、全て第一の亜種である[[深淵の死霊/Abyssal Specter]]を元に作られていると思ってよいだろう。特筆のない限り、いずれも[[飛行]]と「～がいずれかの[[プレイヤー]]に[[ダメージ]]を与えるたび、そのプレイヤーは[[カード]]を1枚[[捨てる]]」[[能力]]を持つ。
−
*[[吹雪の死霊/Blizzard Specter]]
+
 
−
*[[シミアの死霊/Shimian Specter]]
+
*[[深淵の死霊/Abyssal Specter]] - 1[[マナ]][[重い|重く]]なり、[[タフネス]]が1増えた。（[[アイスエイジ]]）
 +
*[[無規律の死霊/Entropic Specter]] - [[戦場に出る]]際に選んだ対戦相手の手札の枚数に等しい[[P/T]]を持つ。5マナ。（[[エクソダス]]）
 +
*[[霊気の悪霊/Odylic Wraith]] - 飛行の代わりに[[沼]][[土地渡り|渡り]]を持つ。4マナ[[シングルシンボル]]2/2。（[[ウェザーライト]]）
 +
*[[燃え立つ死霊/Blazing Specter]] - [[速攻]]付きの[[黒赤]]の[[多色]][[クリーチャー]]。[[戦闘ダメージ]]限定。4マナ2/2。（[[インベイジョン]]）
 +
*[[終末の死霊/Doomsday Specter]] - [[捨てる|捨てさせる]]手札を自分で選べる、[[青黒]]の[[多色]][[開門]]クリーチャー。戦闘ダメージ限定。4マナ2/3。（[[プレーンシフト]]）
 +
*[[沈黙の死霊/Silent Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに2枚捨てさせる。捨てるカードは相手が選ぶ。[[変異]](３)(黒)(黒)付き。6マナ4/4。（[[オンスロート]]）
 +
*[[虚ろの死霊/Hollow Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに([[X]])を[[支払う|支払い]]、相手が選んで[[公開する|公開した]]X枚のカードから1枚を選んで捨てさせる。3マナ。（[[レギオン]]）
 +
*[[吹雪の死霊/Blizzard Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに[[手札破壊]]か[[パーマネント]]の[[バウンス]]（いずれもカードは相手が選ぶ）のどちらかの[[モード]]を選ぶ、青黒の多色[[氷雪]]クリーチャー。4マナ2/3。（[[コールドスナップ]]）
 +
*[[シミアの死霊/Shimian Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに土地が選べない[[ロボトミー/Lobotomy]]の[[効果]]。4マナ。（[[未来予知]]）
 +
*[[針の死霊/Needle Specter]] - 与えた戦闘ダメージの点数に等しい数だけ捨てさせる。[[萎縮]]付き。3マナ。（[[イーブンタイド]]）
 +
*[[セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter]] - 戦闘ダメージ限定。[[蘇生]](１)(黒)付きの[[青黒赤]]の多色クリーチャー。3マナ。（[[アラーラの断片]]）
 +
*[[グール・ドラズの死霊/Guul Draz Specter]] - いずれかの対戦相手の手札がないと+3/+3[[修整]]される。戦闘ダメージ限定。4マナ。（[[ゼンディカー]]）
 +
*[[夜帷の死霊/Nightveil Specter]] - 戦闘ダメージを与えるたびに対戦相手の[[ライブラリーの一番上]]のカードを追放してプレイできる。混成マナ3つ、2/3。（[[ギルド門侵犯]]）
  
 
==参考==
 
==参考==
−
*[[カードの俗称]]
+
*[[手札破壊カード]]
 +
*[[カード個別評価：基本セット2010]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価：第１０版]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価：第９版]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価：第４版]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価：リバイズド・エディション]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価：アンリミテッド・エディション]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価：ヒストリック・アンソロジー1]] - [[レア]]
  
−
*[[カード個別評価：10版(10th)]]
+
[[Category:俗称のあるカード|わくらんのしりよう]]
−
*[[カード個別評価：9版(9th)]]
+
−
*[[カード個別評価：4版(4th)]]
+
−
*[[カード個別評価：リバイズド(3rd)]]
+
−
*[[カード個別評価：アンリミテッド(2nd)]]
+

2023年10月24日 (火) 03:10時点における最新版


Hypnotic Specter / 惑乱の死霊 (１)(黒)(黒)
クリーチャー — スペクター(Specter)

飛行
惑乱の死霊が対戦相手にダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを１枚無作為に選んで捨てる。

2/2

手札破壊クリーチャーの元祖。対戦相手にダメージを与えるたびに無作為に1枚捨てさせる。

黒で3マナ2/2飛行というのはダブルシンボルなら普通だが、問題はその能力。特に無作為に捨てさせるという点が強力であり、マジック黎明期よりネクロディスク、ヒッピーゲドン、黒き拷問台などの多くのデッキに採用された。飛行を持っていることが対処の困難さに拍車をかけている。その能力ゆえに、白からは剣を鍬に/Swords to Plowsharesが、赤からは稲妻/Lightning Boltがすぐさま飛んできた。

エクステンデッドで禁止カード指定を経験している、数少ないクリーチャーの1つ（1997年10月1日より、エクステンデッド落ちする1999年10月1日まで）。禁止を経験しているにもかかわらず、第９版で基本セットに再録され戻ってきた。その際アンコモンからレアに格上げされ、イラストも一新された。

暗黒の儀式/Dark Ritualが無い環境なら、2ターン目の無作為手札破壊によって土地が捨てさせられることが減るので問題がないとされたのであろう。それくらい土地を落とすのは強かった。暗黒の儀式から1ターン目に出すことは俗にA定食と呼ばれ、定番の展開と認識されていた。

現に基本セット復帰後のスタンダード環境では除去がかなり強力なのも手伝ってか、昔ほどの成績は残せてはいない。しかしそれでも十分強力なのは変わりなく、ヴィリジアン・ラッツ、8ヒッピー、Vipiesなどは一定の戦績を残した。また、エクステンデッドやエターナルでも、ウィニーを主な居場所に活躍した。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

性能的には、全て第一の亜種である深淵の死霊/Abyssal Specterを元に作られていると思ってよいだろう。特筆のない限り、いずれも飛行と「～がいずれかのプレイヤーにダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる」能力を持つ。

[編集] 参考

「http://mtgwiki.com/wiki/%E6%83%91%E4%B9%B1%E3%81%AE%E6%AD%BB%E9%9C%8A/Hypnotic_Specter」より作成
QR Code.gif