ペインランド

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ペインランド(Pain Land)とは、無色マナを出すほか、1点ダメージを受けることで、2のうち好きな色のマナを出せる土地の俗称。「痛い土地/苦痛を伴う土地」くらいの意味。日本ではダメージ・ランド(略してダメラン)とも。


Adarkar Wastes / アダーカー荒原
土地

(T):(◇)を加える。
(T):(白)か(青)を加える。アダーカー荒原はあなたに1点のダメージを与える。


解説

再録期間の長さや使用実績などから、2色土地の中でも知名度の高い代表格サイクルの1つと言える。真鍮の都/City of Brassのような(厳密には異なるが)同じくライフリソースにするタイプの5色土地に比べると、出せる色マナの幅が狭まった代わりに、ノーダメージで無色マナを出せるといった調整が施されているのが特徴。

ノーリスクで確実にアンタップインできることが最大の長所であり、速攻性が重視されるウィニーアグロでは優先されることが多かった。逆にコントロールのような低速型デッキでは使うたびに受けるダメージが響くため、敬遠される傾向にある。

かつてはトップクラスの使用実績を誇ったが、2色土地の向上著しい現在では対抗馬も多い。フェッチランドなど基本土地タイプを参照するカードとシナジーを形成し、多色化の安定性に貢献するショックランドを筆頭に、早期プレイでアンタップインかつダメージも受けないファストランド、アンタップイン条件が非常に緩いチェックランドタップインだがクリーチャーとして種々のメリットを備えるデュアルミシュラランドといった優秀な土地の台頭により、モダン以下のフォーマットでの採用率は(デッキカラーにもよるが)それらに比べて水を開けられていることが多かった。

しかし、ゲートウォッチの誓い発売に際し無色マナ・シンボルが導入されたことで事情が一変。多くの場合色マナしか生み出せない多色土地の中で、これは2色+無色マナを必要とするデッキにとって事実上「アンタップインの3色土地」になるという新たな強みを獲得した。主として多色型のエルドラージデッキおよび無色マナをコストに含むカードを入れたデッキでの採用が増えている。メタゲームにおいても一定の勢力を保持するアーキタイプということもあり、以前よりも評価が向上している。

フェッチランドが存在しないパイオニア環境では1ターン目からアンタップインできる多色土地として、ショックランドやファストランドに次ぐ形で採用される事がある。制定当時は収録時期の影響でファストランド共々対抗色版しか存在せず、友好色の、特にアグロデッキが対抗色に比べて組みづらいという格差が生じていた。その後小道の登場である程度格差は埋められたが、団結のドミナリア以降で友好色版が補完されてからグルール機体が台頭するなど少なからず影響を与えている。

収録状況

アイスエイジ友好色のサイクルとして初登場し、第5版から第7版まで再録された。対抗色のサイクルはアポカリプスにて初収録。第9版第10版ではこれら10枚がまとめて再録され、話題となった。

基本セット2015マジック・オリジンでは対抗色の5枚のみが再録。収録間隔が大きかったのと、前述した2色土地としての相対的な価値の低下もあって賛否を呼んだが、これはスタンダードにおいてゲートウォッチの誓いで実装される無色マナへの布石だったことが後に明かされた[1]

団結のドミナリアでは白青白黒黒赤赤緑緑青青赤を加えた6枚が再録され、続く兄弟戦争で残った色の組み合わせが再録されるという小道と同様な変則的な収録になっている。これは兄弟戦争で収録するには背景設定的に不適当なアダーカー荒原/Adarkar Wastesカープルーザンの森/Karplusan Forestヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coastの収録がまず決定され、その後色のバランスを取るために残りの土地を選んだからである。また、シヴの浅瀬/Shivan Reefプレイ・デザイン・チームの提案により前倒しで収録された[2]

その他

ペインランド一覧

アイスエイジ (友好色)

アポカリプス (対抗色)

テンペスト (対抗色、タップインペインランド)

脚注

  1. Getting Colorless to Work/無色を機能させるLatest Developments 2016年1月8日 Sam Stoddard著)
  2. @EthanFleischerEthan FleischerのTwitter 2022年9月7日)
  3. A Rainbow of Pain(Latest Developments 2005年7月15日 Aaron Forsythe著)

参考

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