レクターグール
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レクターグール(Rector Ghoul)は、ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期のスタンダードと、旧エクステンデッドに存在したコンボ系デッキ。
基本はコンボデッキだがアカデミーの学長/Academy Rectorの強力なサーチ能力を活かしたレクターコントロールの一種でもある。
デッキ名は、アカデミーの学長とファイレクシアの食屍鬼/Phyrexian Ghoulからだが、この名が付いたのは意外と後になってから。初期は「パタリバデッキ」とか「グールヘイト」等と呼ばれていた。
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概要
基本コンボは以下の通り。
- 1ターン目・マナ・クリーチャーを戦場に出す
- 2ターン目・ファイレクシアの食屍鬼を戦場に出す
- 3ターン目・アカデミーの学長をプレイ、ファイレクシアの食屍鬼の能力で生け贄に捧げ(パワー4)、再誕のパターンを持ってきてマナ・クリーチャーにエンチャント。
それをさらに生け贄に捧げ(パワー6)、2体目のアカデミーの学長を戦場に出す。またそれを生け贄に捧げ(パワー8)、今度ははじける子嚢/Saproling Burstを戦場に出し、苗木トークンを6体生み出して生け贄に捧げ、パワー20のファイレクシアの食屍鬼で攻撃して終了。- 共生のワーム/Symbiotic Wurmが入っていれば、再誕のパターンからスタートした場合でもパワー20になる。
このデッキのポイントは、途中のサーチに活用するアカデミーの学長/Academy Rectorと再誕のパターン/Pattern of Rebirthによりクリーチャー・エンチャント共にサーチして直接戦場に出せるため、応用力と柔軟性が高いことにある。再誕のパターンにより好きなファッティを高速召喚しつつ、悪魔の隷従/Diabolic Servitudeなどのリアニメイト要素も組み込まれる場合が多い。
初期のスタンダード版ではトークン生成に錯乱した隠遁者/Deranged Hermitが採用され、対立/Oppositionと合わせてリス対立とのハイブリッドデッキになっていた。このギミックは対立のボードコントロールを利用してコントロールへと切り替えつつ、20点攻撃時のブロッカー排除手段にもなった。
(旧)エクステンデッド、特にオンスロート以降は上記共生のワームに加え、ファイレクシアの食屍鬼の同型再版であるナントゥーコの鞘虫/Nantuko Huskも使用可能になり、より安定して3ターンでコンボを決められるようになった。強力な手札破壊呪文兼アカデミーの学長を生け贄に捧げる手段として陰謀団式療法/Cabal Therapyが加わったことも大きい。その他、はじける子嚢とコンボを為す伏魔殿/Pandemoniumや、リアニメイト手段として繰り返す悪夢/Recurring Nightmareも採用された。
このデッキの弱点は、序盤のマナ・クリーチャーがマナ加速と再誕のパターンの土台を兼ねているため、これらを焼かれると動きが止まってしまうという事。そのため赤に弱く、メタゲームの関係でトーナメントで勝つ事は難しかった。ぶどう棚/Vine Trellisや花の壁/Wall of Blossomsを採用し、赤への耐性を向上させたものも存在する。。
- ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Huskがまだ存在していなかった時期の亜種に、5枚目として堕天使/Fallen Angelを加えたエンジェルヘイトが存在する。
エクステンデッド版
レガシー版
- 備考
- 日本レガシー選手権09 ベスト8
- 使用者:長岡崇之
- フォーマット
- こちらはレガシー仕様のデッキ。
- フィニッシャーに大祖始/Progenitusを採用、自然の秩序/Natural Orderからの強襲も可能にしている。